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2008年 12月 08日

まず、何から始めたか?/1

糖尿病の診断を受けてから、生活を基本的に組み替えた。
まず何から始めたか、順を追って記録しておく。
1、村の診療所に行った(10/29)
いまから考えると、随分迂闊な話だが、僕は「ブドウ糖負荷検査」をやるものとばかり思って、
覚悟をしていった。空腹時にブドウ糖を飲んで、半時間から一時間毎の血糖値の変化の様子を
調べて、糖尿病かどうかを判定する検査だ。
ところが、「もうそういうレベルではありません。県立病院で余病その他の検査をして、入院した
上で、きちんと治療方針を立てたほうが良い」と言われてしまった。
早速、紹介状を書いてもらって県立病院に行くことにした。併せて「糖尿病ってどんな病気?」
という「2型糖尿病患者さん向け」の簡単なパンフを貰ってきた。
2、県立病院の消化器と循環器内科に行く(10/30)
血液検査と心電図検査を受ける。食後三時間後程度の血糖値が247、ヘモグロビンA1cの値
が9.4%とでる。血糖値は、ある瞬間の血液中の糖レベルを示しているのに対して(当然、測定
条件によって変動が大きい)、後者は過去三ヶ月程度の期間の血糖値の平均的なレベルを
反映している。6.5%以上は慢性的な高血糖状態が続いており、他の症状が一切見られない
場合でも糖尿病と判定される。
糖尿病の典型的な初期症状は、口が渇くとか、多飲、多尿、体重減少などがある。他にダルイ
とか傷が治りにくい、感染症に罹りやすいなどが指摘されているが、僕はどれにも該当しない。
「持続的高血糖状態」という検査結果以外は、自覚症状は何もない。
尤も、一年前の左胸の痛みを糖尿病に伴う動脈硬化症の昂進の可能性を全く疑わなかった
ことも、これまた迂闊というほかない。
消化器内科では、ニ種類の糖尿病の内服薬を処方され(30日分)、また眼底検査を指示され
た。一週間から一ヶ月程度の「教育入院」も奨められたが、これは断った。循環器内科では
軽い心筋梗塞の可能性を指摘され、24時間心電図モニターと心エコー検査を受けるように
指示された。
3、糖尿病の勉強開始
17年前に父親が長い糖尿病の結果、最終的には脳神経に麻痺がおよび死亡した時の惨めな
姿に愕然として、翌日から糖尿病の勉強と「予防」のための食事療法と運動療法を始めた。
日本糖尿病協会の編纂した「糖尿病食事療法のための食品交換表」を入手して、毎日の食事
内容・グラム数・カロリー数をニ年間記録し続けた。運動は、週5-6回はジョギング、ウォーキ
ング、ハイキングなどを組み合せて続けた。週に一回程度は水泳かトレーニング教室に行った。
その結果、当初は67キロ前後あった体重が一年後に54キロ、体脂肪は12.5%になった。
15年前に農業を始めたとき、毎日の仕事が運動という面があったし、また大体が粗食の上に、
見れば自動的にカロリー計算ができる程度になっていたため、次第に意識的な食事療法や
運動療法から遠ざかっていった
。体重も54キロ程度では重労働に耐えられない面もあって
60キロ程度に戻した。
結果的には、「粗食と農業労働をやっているから」という安易さにおぼれて、生活管理を曖昧に
して糖尿病を招いてしまった。前に「糖尿病に罹る危険確率は五分五分とみて気をつけては
いた
」(12/04)と書いたが、具体的に何を気をつけていたかと考えると、せいぜい体重増加に
注意していただけで、糖尿病の知識も風化して、カビが生えてしまい、ただ単に「観念的」に気を
つけていたつもりになっていたに過ぎなかったと反省した。
ブドウ糖負荷検査を考えたり、糖尿病性の冠動脈硬化の可能性を考慮しなかったり、実践的
には全く役立たずの知識に退化してしまっていた。
それで、改めて糖尿病の勉強を再開し、知識をリフレッシュすることにした。
10/31から11/15にかけて入手し、読んだ本(または講読中)
・日本糖尿病学会編の「糖尿病治療ガイド」
・「糖尿病食事療法のための食品交換表」の最新版
このほかに糖尿病専門医の書いた一般向け啓蒙書二冊
・「糖尿病専門医にまかせなさい」(牧田善二著)
・「糖尿病とたたかう」(二宮陸雄、高崎千穂著)
疫学・病理学が専門の医者が書いた闘病記一冊
・「糖尿病は薬なしで治せる」
糖尿病学の専門書一冊
・「糖尿病学-基礎と臨床」(門倉孝他編著)
最初の二冊は、毎日携行するもの、次の三冊は一般参考書、最後の一冊はじっくり勉強すべき
専門的基本書。「患者」として、ここまで読む必要はないけれど、色々疑問のわいた時の参照用。

このほかWEBサイトでは、
・「糖尿病ネットワーク」や
アメリカ糖尿病学会の
・「In Diabetes Today」で
糖尿病に関する最新の知見が得られる。
「糖尿病ネットワーク」の中の「アメリカの糖尿病最前線」では、米国で配信されている医療関連
情報「HealthDay News」の中から糖尿病に関連したニュース記事を、日本語に翻訳・要約して
紹介している。
更に専門的興味があれば、アメリカ糖尿病学会の雑誌「Diabetes Care」もサイト上で読める。
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by agsanissi | 2008-12-08 07:07 | 糖尿病


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