2008年 12月 14日

どう「怖い」のか?

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昨日は昼前から雨になった。午後はやや冷え込んで
雪に変わった。とはいえ今年は温かい。
去年は、12/06(早い畑は11/26)に、大根が凍って
駄目になったが、今年は早朝凍っても日中は生気を
取り戻し、未だにピンピンしている。

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人間の身体は、食事と運動によって絶え間なく再生産されている。「俺は運動しないよ」と言って
も、細胞レベルでも、器官レベルでも、絶え間なく運動している。再生産過程そのものが運動だ。
生理学では、再生産過程を代謝という。代謝は同化と異化に分けられる。簡単に、同化は身体
の再生産過程、異化は再生産に伴う老廃物の排出過程。代謝にはエネルギーが必要で、食事
で補給される。
基礎代謝量は、意識的運動を伴わない場合の、最低レベルの必要エネルギー量で、体重60
キロ当たり一日に概ね1300~1600カロリーとされる(「人体機能生理学」599.p)。ナチス
の収容所では、ユダヤ人を三ヶ月間生かしておくため(労働のため)に、一日の摂取量を900
カロリーと計算して「食事」を供給したと何かの本で読んだ記憶がある。ドイツ的几帳面さに呆れ
た覚えがある。基礎代謝量を下回れば縮小再生産に陥り、やがて生命は終焉を迎える。

糖尿病は糖の代謝異常で、糖代謝を媒介するインスリンの相対的または絶対的不足で起こる。
絶対的不足(Ⅰ型糖尿病という)では、直ちに生命の再生産機能が損なわれるため、インスリン
を外部から供給しなければならない。相対的不足の場合(Ⅱ型糖尿病といい、日本人の糖尿病
の95%以上はこれに属する、「糖尿病専門医にまかせなさい」29.p)は、血液の高血糖状態が
持続されるだけで、最初は、明確な自覚症状はない。
問題は、高血糖に伴う糖尿病合併症だが、「どんなに血糖値が高くても1~2年では合併症は
起こらず、長期間高血糖が続かなければ(最低3~5年)決して発症しない。しかし、一度悪く
なるとどんどん進む
」(同前、66.p)。更に、糖尿病の発症にはその前段がある。
12/10(ジョーズとどっちが怖い??)に書いたように10年以上にわたって空腹時血糖値が
徐々に高くなる時期が続き、いわゆる境界型の時期も9年間も続いている(「糖尿病専門医に
まかせなさい」25.p)。その間は、殆ど自覚症状がない。知らぬ間に忍び寄ってきて、長年月に
わたって高血糖状態はジワリジワリと、放置すれば不可逆的に進行し、ある点を越えると、急に
病状は悪化する。
「糖尿病専門医にまかせなさい」の著者は、糖尿病には二つの重大な誤解があって、この誤解
のために「出だしから治療に失敗してしまう人が跡をたたない」と書いている(22.p)。
(続く)
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by agsanissi | 2008-12-14 20:22 | 糖尿病


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