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2009年 04月 03日

糖尿病/その後

「糖尿病は治らない」というのが定説になっている。
すい臓の機能低下にともなうインスリン不足の状態は、すい臓の機能低下がある不可逆点を超えると
回復不可能だという意味だと解釈している。
すい臓機能は、色々な要因で規制される。民族的、遺伝的要因やすい臓癌のような病的、生活習慣
に伴う使い過ぎ、加齢に伴う経年的などが主なものだ。
一方、インスリンの効き目を規制する「インスリン感受性」のほうは、仮にすい臓機能が低下したにして
も食事内容や運動などによって体質改善を図れば維持または向上させることは可能だ。
ところが厄介なことに、インスリン不足の状態を放置すると、インスリンの感受性が悪くなる(インスリン
は出ているのだけれど、その働きが悪くなる)=「インスリン抵抗性」の状態が増悪する。

インスリンの働きが悪いとどうなるのか?
食べた食物が、ブドウ糖までは分解されるが、身体の細胞がエネルギーとして吸収・利用できずに、
「糖」のまま血中に取り残されて高血糖の状態が続く。この高血糖状態の持続が血管や末端の神経を
傷つけ、色々な障害を引き起こす。

食事をすれば、誰でも血糖値は上がる。
甘いものを沢山食べたから糖尿病になったと誤解している人が多い。糖尿病の「糖」は、ブドウ糖の
「糖」で、砂糖の糖とは違う。食事を取れば(間食、おやつ、ジュース類などを含めて)、たんぱく質以外
は直接・間接にブドウ糖に変わるから(たんぱく質はアミノ酸に分解される)、多少の時間差はあっても
血糖値はあがる。正常と病態とは、血糖値のあがり方とあがった後の下がり方が違う。
「糖尿病専門医にまかせなさい」によると、「正常者は毎日検査しても、空腹時血糖値が一瞬たりとも
110を超えることはない。また、食事をして更にその後ケーキを三個食べてから測ったとしても、血糖
値は必ず140未満だ。しかし、糖尿病の人はそうはならない
」(23.p)そうだ。
というわけで「糖尿病治療ガイド」では、血糖コントロールの管理状態を優、良、可、不可と分けて空腹
時血糖値110未満、食後二時間血糖値140未満を「優」としている。更に日々の血糖値は(特に糖尿病
患者の場合は)食事内容や運動によって40や50はすぐに変動するから、ある程度長期的な血糖値の
平均的値を反映するものとしてヘモグロビンA1cという%値を採用し、5.8%未満を優、5.8-6.5未満を
良としている。

さて、それで去年の9月の特定検診で初めて糖尿病と診断され、10月末、11月中頃、今年の3月4日
と三回診察を受けた。最初の診察で「入院」を勧められたが、それは断って、一か月分の血糖降下剤を
処方された。二回目の診察では更に三か月分の血糖降下剤を処方されたが、血糖値の推移から判断
して食事と運動療法で、充分に血糖値は管理できると判断して血糖降下剤を飲むのは一ヶ月でやめた。
ここまでは、去年の12/13に「まず、何から始めたか?/完」(参照)で書いた。
その後の変化は、
・体重、56.0(12/11)、52.0(4/3)、前に「54-56で止まるのでは」と書いたが、これでは止まらず
52-53になって、やっと止まった。
・BMI指数、22.1(12/11)、20.8(4/3)
・腹囲、71(12/11)、64(4/3)
・ヘモグロビンA1c、これは医者でしか測れないから、診察時の値を挙げておくと
9.5(9/10)、9.4(10/30)、8.8(11/11)、6.1(3/4)、最近の血糖値は空腹時は90前後、食後二時
間値は110前後だから、ヘモグロビンA1cは5%台に下がっているはずだ。

これで、血糖値は正常人とほぼ同じレベルにまで下がった。現在の食事と運動量が僕の身体にとっては
バランスの取れた状態のようだ。
生涯、体内にいつ爆発するか分らない地雷または不発弾を抱えて生きていくものと覚悟している。別段、
それで深刻に構えているわけではない。こうした一種の緊張感が、むしろ生活に張りを与えてくれている
と言ったほうが良い。
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by agsanissi | 2009-04-03 06:46 | 糖尿病


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