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2009年 06月 03日

糖尿病と歯周病

「糖尿病ネットワーク」のサイト(参照)に、歯周病は「糖尿病の合併症」との記事が載っている。
四月に開かれたサンスター歯科保健振興財団と米国のジョリスン糖尿病センターの共同主催による
国際医療フォーラムで、日米の糖尿病と歯科医療の専門家が研究報告や意見交換を行い、新たに
歯周病と糖尿病との内的関連が確認されたというもの。
日本糖尿病学会は「糖尿病治療ガイド2008-2009」で、既に、歯周病を「重大な合併症の一つ」としている。

歯周病については、Wikiを参照
一般的には、歯の健康は健康維持に欠かせないとは分かっている。
糖尿病と歯周病の関連は、具体的には「血糖コントロールが悪いと歯周病に悪影響を及ぼし、歯周病がある
と血糖コントロールに悪影響を及ぼすという悪循環におちいる」というもの。
「糖尿病の治療をしているのに血糖コントロールがなかなか良くならない」という人は、歯周病に原因がある
のかもしれない。歯周病を治療することで歯周組織の炎症が改善すると、インスリンが働きやすい状態になり
血糖コントロールが改善する可能性がある。



07/06に出版された「糖尿病学/基礎と臨床」(参照)には、
2型糖尿病と歯周炎の好発年齢(ある年代以上では歯周炎の発症率が極めて高くなる、ということかな?)
が重なっているうえ、環境的危険因子が複雑多岐であるため、議論の分かれるところである。しかし、2型
糖尿病患者は非糖尿病患者に比べて、歯周炎の発症頻度が有意に高いことが立証されている。
1332.p
と指摘されるにとどまっている。
糖尿病と歯周病の関連をつなぐ内的な機序(古い辞書には、この言葉の意味は載ってないな。excite辞書
(大辞林第二版、参照、には「しくみ、機構、メカニズム」とある)について、
脂肪細胞が分泌し肥満に伴って生体内での濃度が上昇するアディポサイトカインが歯周炎の増悪に関与
する可能性が考えられる。...
最近、歯周炎症に伴って産生されたサイトカインがインスリン抵抗性惹起分子として作用する可能性が報告
されている。慢性歯周炎患者では、血中TNFα濃度が上昇する。TNFαは、肥満を伴う糖尿病患者では
脂肪細胞から多量に産生されるが、癌患者や急性炎症を伴う場合にも血中濃度が上昇することが知られて
いる。
1333.p
と指摘されている。
TNFαについてはWikiを参照

要するに、糖尿病では歯周病の発症確率は数倍高くなるし(2-10数倍)、歯周病に羅病している場合は
血糖コントロールが思うようには行かないということ。
血糖コントロールの基本は、薬またはインスリンの施用を別にすれば、食事と運動だけれど、歯周病を
伴う(またはその可能性のある)場合は、その治療が不可欠だということ。
更に糖尿病および歯周病は、それぞれ独立して老齢化とともに発症割合が高くなる。
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by agsanissi | 2009-06-03 07:24 | 糖尿病


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