2009年 06月 16日

リスク管理のお粗末/2

昨日から気温は終日11度前後、日照ゼロが続く、今晩の雨の予報は明日早朝に延期されたが、
どっちにしても、百姓には「生殺し」状態。濃霧とともに低温注意報が出される。

◆リスク対象を取り逃す穴(だらけ)
やらないよりは、やったほうが良いかどうかという見方をすれば、リスク管理の資源が無限大にあれば、
やったほうが良いに違いない。しかしリスク管理に投入しうる資源が限られている場合、殊に「わが国
は感染症後進国」(参照)との指摘を踏まえれば、リスク管理の対象を明確に限定し、最も重要な
ポイントに資源を集中投入すべきとは、素人でも分かることだ。ところが無限定・総花的対策...
その結果、次のようなことになる。
今は、厚労省の結核感染症対策課も不眠不休で対応に追われて疲弊していると思います。ただ、そもそも
が机上の空論。現在の日本は、天然痘のように封じ込めできる疾患と、インフルエンザのように封じ込めでき
ない疾患の区別すらついていません
。それで、お金かけても仕方ないところにお金かけてます。発見率の極
めて低い
(*)サーモの機械は1台300万円しますし、これを見るための検疫官を他の省庁からも借りてまで増
やす、そんな無駄なことに税金を使っています
。」(参照
(*)「現場からの医療改革レポート」の第30回には「サーモグラフィーでの有症者発見率は0.02%すなわち
1000人に2人で、99.8%はすり抜けます」と書いてある。0.02%とすれば1万人に一人、99.98%はすり
抜けるし、千人に一人云々とすれば0.2%の間違いではないのか?どっちが正しいのか分からない。


ところが、対象をインフルエンザのみに限定しても、依然として対象は曖昧模糊としている。
「現場からの医療改革レポート」第31回では「医学的に無茶苦茶な新型インフルエンザ診断基準」が
指摘されている(参照)。
最大の問題は、新型インフルエンザ感染を疑う対象を、「新型インフルエンザ患者との濃厚接触歴を有する」、
あるいは「新型インフルエンザが蔓延している国に滞在した」人に限定したことです。海外で新型インフル
エンザにかかった人が潜伏期の間に空港検疫を通り抜け、知らない間に治癒したが、周囲の友人にうつして
しまったというようなケース
を全く想定していないのです。

飛行場での検疫体制が、ザルであるのみならず、ザルを通り抜けた水の中にはウィルスが混入しうる
可能性があることを想定していない、というわけだ。
事実、ザルをすり抜けた想定外の場所で(神戸)、感染はすでに広がっていたわけだ。
というわけで、このような検疫体制の「効果」を喧伝する意見を、次のように揶揄している。
川の水を浄化するために、水源池から流れ出る水を、集落総出で「ざる」ですくい続けているようなものです。
一生懸命やりましたが、引っかかったのは砂4粒だけ。昨今の状況を見るに、「ざる」をすり抜けたか、別の
流れから運ばれたか下流で見つかった砂が何百粒に達しています。この状況で、「ざるすくい」が一定の効果
を上げたという人はいないでしょう。
(続く)
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by agsanissi | 2009-06-16 07:55 | ミミズの寝言


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