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2009年 07月 18日

「あなたの体はトウモロコシで出来ている」

BPnetの「ECOJAPAN」(09/07/10)に環境学者石弘之氏の
面白い(といって良いのかな?)エッセイ「あなたの体はトウモロコシでできている」(参照)が載っている。

気がつくと、私たちの生活はトウモロコシ漬けになっていた。スナック菓子、マヨネーズ、焼き鳥のタレ、
ウイスキーにビール・・・。食肉用家畜もトウモロコシを食べている。米国人の毛髪を構成する炭素の約7割が
トウモロコシ由来だという
。」
という書き出しで始まっている。

記事の要点は、
1.髪の毛に含まれる微量のミネラルを分析することでミネラルの摂取状況がわかり、
食生活までも推測できる。
2.カリフォルニア大学バークレー校のトッド・ドーソン教授は、頭髪中のトウモロコシ
由来の炭素を分析することで、どれだけトウモロコシを食べているかを調べている。
自分自身の髪の毛の炭素を分析したところ、69%までがトウモロコシ由来だった。
3.トウモロコシを食べる量が桁違いに少ないイタリアに3ヵ月滞在して頭髪を分析した
ところ、わずか10%に落ちていた。

さて、そのトウモロコシ、
4.米国の生産中心地はコーンベルト地帯で、遺伝子組み換え技術と政府扶助金を
梃子に、大資本や金融資本をバックにした大規模農業経営(アグリビジネス)によって
ほぼ独占的に生産される。
5.トウモロコシ作付け面積に占める遺伝子組み換え作物の比率は、09年には過去
最高の85%
にもなった。
6.米国は、世界のトウモロコシ輸出量の半分を占める。一方、世界一のトウモロコシ
輸入国は日本で、世界の輸入量の二割(約1700万トン)を占める。
7.日本では、米以上に(「主食」のコメ生産量は約1000万トンに過ぎない)重要な
食糧資源になっており、75%は家畜飼料用。その他は様々な(食品)工業用原料。

その用途の広さは(目も眩むばかり)...
・発酵食品としては、バーボンウイスキー、ビールなどの酒類、ミリン、お酢の原料
・ポップコーンやコーンフレークなどのスナック菓子の原料
・コーンスターチから水アメ、ブドウ糖やオリゴ糖などの糖化製品がつくられ、菓子、清涼飲料水、
パン、練り製品、マヨネーズ、サラダドレッシング、ケチャップ、ウナギや焼き鳥のタレをはじめ、
健康食品から医薬品まで
・コーンスターチからできる生分解性プラスチック
・紙や衣服、紙オムツ、段ボール、シャツなどの原料
かくて、我々の生活は「朝昼晩の衣食住、生まれてから死ぬまで、私たちはさまざまに姿を変えた
トウモロコシ漬けの生活を送っている
。」
ということになる。

トウモロコシの最大の用途は飼料である。牧草で育つ牛は消化の悪い草を食べるために胃袋は4つに
分かれ、食べた物を口へと戻して再びかみ砕き、大量の胃酸を分泌することで吸収しやすくしている。
しかし、トウモロコシはでんぷん質が多くて消化がよく、牛は効率よく吸収できる。そのため、胃袋は胃酸
過多になって穴が開き感染症で死亡する牛が増える。その予防のために牛には「抗生物質」などの薬が
大量に与えられる
。」
家畜と共に、トウモロコシ漬けの生活をおくっている我々の将来の姿を暗示しているのか??

以上のことから読み取れる事実は、
・好むと好まざるにかかわらず、日本人の生活は米国の寡占企業の支配の直接・間接の影響を受けざる
を得ないこと。社会的・経済的にばかりではなく、身体の構成要素まで絡め取られていること。
・遺伝子組み換え食品の我々の生活への浸透は、水際で阻止されているかに考えるのは、単なる錯覚で
想像以上に根深く浸透していること。
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by agsanissi | 2009-07-18 05:06 | 参考記事


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