2009年 09月 24日

政官関係の構図

日経ビジネスOnline(09/09/24号)に恭順「民主党シフト」を敷いた財務省の深謀遠慮という記事
参照)が載っている。今後の民主党政権の政官の関係を予測する材料になるのかどうか、未だ分からない。
理屈の上では、官僚組織は自立した専門家集団であり、国権の最高機関である国会の意思決定に基づき
内閣の指揮の下に政策執行する行政機関である。
しかし半世紀以上に及ぶ自民党政権の下で、政官癒着を前提に立法過程そのものが官に牛耳られてきた。
国家運営の主導権を官僚から取り戻し、政治家主導の国家運営を組織していくには、政治家自ら政策立案
能力を持たなければならないし、官僚の情報独占を打ち破らなければならないし、官僚を使いこなす指導力
を発揮しなければならない。、それには何よりもまず、明確な戦略的プログラムを持たなければならない。

実際に、そのようなプログラムがあるのかどうなのか?それはともかく、当分の間、政治家と官僚との主導権
を廻るせめぎ合いは続く。しかしこれだけ高い内閣支持率を持っていれば、官僚側は、取敢えずは恭順姿勢
を鮮明にし、組織防衛を図るには、時期を待つ他はない。そんな中での財務省の「深謀遠慮」は注目に値する。
記事の要点は、次の通り。
・財務省もいち早く民主党への恭順の意を示していた。霞が関の中でこれほど早く人事的に民主党への
距離感を明確にした役所はほかにない。
・(夏の財務省人事で)がぜん注目を浴びたのは、官房長に就任した真砂靖[前主計局筆頭次長、昭和
53(1978)年入省]と、総務審議官となった香川俊介[前主計局次席次長、昭和54(1979)年入省]で
ある。
・民主党の代表代行(当時)、小沢一郎が竹下登内閣で官房副長官をしていた時、香川は小沢の秘書官
を務めていた。それ以来の付き合いがあり、民主党と財務省の最も太いパイプの1つである。
・昭和51~52(1976~77)年の2期を飛ばし昭和53(1978)年入省の真砂が大抜擢された。その理由
は、真砂が鳩山側近の1人で、このたび環境大臣に就任した小沢鋭仁と極めて近い関係にあることだ。
そして、もう1つ、日本銀行にも幅広い人脈を有していることのようだ。
・特別な死守すべき理念や政策を持たぬ財務省。その財務省にとって、最も重要な使命は組織防衛であり、
OBを含めた財務省ファミリーを死守することに尽きる。それゆえに、財務省はどのような時代であっても時
の権力と“添い寝”せねばならない運命にある。

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by agsanissi | 2009-09-24 21:56 | ミミズの寝言


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