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2009年 12月 05日

生食用加工野菜

前に「システム作り?」で紹介したことのある「いわて未来づくり機構」の活動の一環としての
「意欲ある生産者の固まり」を創る取組みをきっかけに、生食用カット野菜の加工生産を手がける食材加工組合との
取引が、今年から始まった。主に、ジャガイモ、人参、カボチャ、今年は、まずはお付き合い程度。
当食材加工組合は、「地場産の食材を効率的に消費者に供給する新しい食品流通の仕組みを組み立てる」目的で設立
されたが、いままでは地場産食材の比率は、米、大根など一部の食材を除いて、ほとんど県外産の食材に依存しなければ
需要を賄えない状態が続いた。特にジャガイモ、人参、玉ねぎ、カボチャなどは、そのほとんどを北海道産に依存していた。
今年は、特にジャガイモの不作で北海道産ジャガイモの入手が困難という事情もあって、僕のところに2L以上のジャガイモを
売ってもらえないかという話が舞い込み、取引が始まった。
僕のジャガイモ生産は、ほとんど岩手生協との契約栽培に一本化されているが、最初はSから2Lまで込み取引という契約
だったが、次第にSを外す、2Lを外すと改変され、今ではM、Lのみ契約対象とされ、収益率は大幅に悪化していた。
そこへ「出来るだけ大きな芋、出来れば2L以上」という話が降って湧いたように舞い込み、大歓迎。
更に、昨年から偶々「小さな芋を安く入手したい」というコロッケ業者との取引が始まっており、今年はジャガイモ生産を開始
してから13年目にして始めて「芋が不足する」ほど(豪雨による流出被害も一因だが)、文字通り全量売れてしまった。
おかげで収益率は大幅に改善。分かりきった事ながら、「規格外」品を含めて生産物の販売比率を如何に引き上げるかが
収益率向上の鍵になると、改めて肝に銘じた。

◆原料野菜生産(いろいろなタイプがあるが)についての僕の基本的な考え方は
・食生活の外食産業への依存度、及び原料野菜についての国内産・県内産への需要の高まりを考慮すると外食産業の
原料用カット野菜の需要は、当面、拡大する。またその性格上、大ロットの需要を満たせるような生産地の育成ないし
確保は(外食産業ないし外食産業を対象にした加工業者にとっても)重要な課題だ。
・一方、現在の生鮮市場の「規格」には、不合理なものが多く、また野菜の生理的特性にも必ずしも適合していない。
このように不合理で、不適正な「規格」(「規格」そのものの必要性を否定しているわけではない)が多くの「規格外」野菜
を生み出す一因にもなっている。
・その上、様々な中間コストが発生し、合理的な生産・流通・加工システムを形成していく上では、既存の農協・市場に
依存したシステムは隘路にさえなっている。
・生産規模に応じた「棲み分け」という考え方にたてば、大規模生産者は加工用野菜にある程度特化した(契約)生産を
ターゲットに生産計画を組み立てていくほうが、経営の安定性という点でも望ましいのではないか。

以上のような考え方で、生産・流通・加工をつなぐ「システムつくり」の面でも、また供給面でも当面、ジャガイモ、人参、
カボチャを中心に全面的に協力していくことにした。
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by agsanissi | 2009-12-05 23:42 | 覚書


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