2010年 12月 10日
偶然的事象の継起的重なりに過ぎないのか、もっと深いところでマグマの変化が起きているのか、 いまのところ、しかとは分からないけれど、こんな僻地にもいろいろな変化が伝わってくる。 ・建築業界から農業に参入して、大手コンビニエンスストアとのほうれん草・おでん用大根の契約栽培で 業容を急拡大していた村外の農企業が和野山の農地を借りたいと言ってきた。当初「村外」には貸さない 方針だったけれど、背に腹は変えられず、村同士の交渉で貸し出された。 実際には、「移動」ロスが多くペイしないということで(最初から分かりきったことだけれど)、その後、 おでん用大根を和野山で「委託生産」をしてもらえないかという話に変わった。 何人かの農家がこれに応じ、僕も一反歩ほど試験的に栽培してみた。 ところが、契約した最初の年から納品の支払いが滞り、翌年にはさっぱり音沙汰がなくなり、 その内、大元のコンビニの「おでん販売」が何かの偽装で販売停止になったとニュースで伝えられた。 多分、和野山に「委託生産」の話を持ちかけた時が、この農企業の頂点になったのだろう(尤も、この危機を 超えられれば、いくつかの起伏の一つに変わるが)。 ・ジュース用人参の契約栽培が始まったのは15年前。県から、この話が斡旋されたとき、最初からこれに 応じたのは僕一人。「契約単価が安すぎる」と他の人は乗り気にならなかった。僕は、農業をはじめて2-3年目で 安定した収入の見通しが立たずに困っていた時なので、収量×単価でいわば基本給に相当すると即座に応じた。 ところが、最低契約条件が5町歩以上ということだったので、仕方ない「一人で5町歩やります」と無謀にも話を 進めてもらった。その内、「俺もやりたい」と3人、4人と話に乗ってきて、結局、僕は当初、3町歩で始めた。(続く)
by agsanissi
| 2010-12-10 05:37
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