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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2010年 12月 28日

僕の農閑期

・23日、時ならぬ大雪(気圧配置も、湿った重い雪という点も、春の大雪のようだった)で、交通トラブルが相次ぎ、九戸インター
直前で引っ返し、24日出直し。区界峠から前沢PAまで小雪。区界から盛岡までの国道106号線は路面凍結し、スリップ跡が
生々しく残り、4Wに入れて走るも、かなり緊張する。高速道路は雪のため夕刻のように薄暗いが路面状態は良好でスムーズ。
・25日、普代は真冬日。寒気は関東地方まで南下し、東北道を始め、各地で雪の被害。間一髪、東北を脱出の感あり。
・この時期、一回やニ回は真冬日があるけれど、2002年12月は「ほぼ真冬日」の日を含めると7日間あり、かなり寒い冬だった。
・3月に入っても何度も真冬日があり、ちょうど彼岸の日まで真冬日が現れた。

・農閑期は、専ら読書。
・農繁期は、普代村には図書館がないから、ネットを利用して(青空文庫とか、Gutenbergとか、Perseusとか、Bartlebyとか)
古典を読んでるか、手持ちの本を読んでいる。今年になって、それも激減している。3-7月と読了した本が一冊もない。
・「農繁期で忙しかったのかしら?」というのは見当違いで、去年などは農繁期も農閑期も関係なしに(収穫期は、さすがにペース
は落ちるが)盛んに読んでいる。「なんでかしら??」
・あ、そうか!糖尿病の「発見」以来、食事・運動療法を「生涯続ける」という決意の担保行為として毎年一ヶ国語を勉強する予定で
今年はフランス語を始めたんだっけ(この歳になると、毎年一ヶ国語は無理だなと反省している)。去年のロシア語のサビ落としは、
そんなに時間を食わなかったけれど、フランス語はちょっと手こずって、10月頃までブローデルの「地中海」を読むのに殆ど掛かり
切りで、他のものには目がいかなかった。こんな事でよいだろうかという反省が一つ、専門書を読むには語彙力が不足してるので、
単語力を強化しなければという反省が一つ、そんな事でちょっと力の入れ方の方面を変えてから、最近になって復活し始めた。
・去年は農閑期は糖尿病学を勉強したけれど、今年は心臓病学も勉強しておかなければなくなった。

・もう一つ、今年の農閑期にやってしまいたいことは、作業日誌を実名入りで公開したのに併せて(普段着と他所行き着の落差は
殆ど無いけれど、それでも「公開」していれば、身を正すという姿勢は意識的にはもちろん、無意識にも働くから、そしてその姿勢は
生涯失いたくないから)、農業を始めてからあちこちに書き散らしたものを、ちょとまとめて再編成しようかと(個々の扱いをどうするか
決めかねている)心が動き始めている。あれもこれもと手を広げて、手に余ることのないようジャガイモだけに絞ってしまおうか、
(政策としての)農業問題というのは真剣に考えるだけの価値があるだろうか、などと考えている。

・故吉田先生の「加工ジャガイモの作り方」を読み直したら、序にこんなことが書いてあった。
10年以上の経験があれば自分の技術に過信して、新しい技術の導入に保守的である。常に積極的な挑戦心を持ち、正しい技術を
確立すべきである。一生を通じてもイモづくりを30回出来るかどうかなのだから、一年でもゆるがせにせず、早く古い慣行から脱却しな
ければならない

・そういえば、初めてお会いしたとき「僕は30年以上イモ作りをやっているけれど、ただの一回も同じ条件という年はなかった」と
話しておられたな。自分の技術的未熟を、外的条件の違いの所為にするなという意味合いで、そう言っていた。

by agsanissi | 2010-12-28 06:57 | 覚書


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