2011年 01月 16日

「加工ジャガイモのつくり方」を読んで/補

◆葉面積指数
・(携帯型葉面積計も販売されているが)簡易法としては生葉重1グラムあたり38平方cmで換算できる。
・葉面積の必要量は、早生品種は最大期に草丈60センチの状態で、葉面積指数(平方メートル当たり葉面積)が20.~2.3、晩生種が
最大期の草丈80センチで3.0~3.5である。
・(参考に)畝幅72、株間30の標準栽植密度では、早生系は株当生葉重が約120グラムで葉面積指数が約2.0(反当株数を4500として
4500×120×38÷10000≒2052)、外見的には最大期に畝間を葉で埋めているが畝がハッキリと分かる程度、晩生系は約180グラム
で指数が約3.0である。
・防除剤のよう面積に及ぼす影響は、一般的には疫病に対するマンゼブ剤は葉の延命効果があり、TPN剤は逆の効果がある。早期から
中期には前者、後期には後者を使うのが良い。
・葉の大きさには品種間の差異があるが、施肥条件や環境条件による差のほうが大きいのが現状だ。
・ジャガイモは、5~7枚の葉をつけては花房をつけるという生長単位を繰り返しているが、(施肥によって)その能力を過剰に引き出して
いるのが現状だ。75-76.p


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【日々雑纂】
・さいたま市で、今朝、雨戸を開けるとうっすらと雪化粧。その後はやや風が強く、快晴。昨夜から夜明け前にかけて南岸を低気圧が
通過、雪になったようだ。朝の冷え込みは昨日が今年一番で△4.6度、今朝は氷点下2度そこそこ。もち論、初雪だ。

都市の蟻地獄状態の解消(⇒11/01/10、参照)、この傾向は「明治前期に持ち越され、一般的に各府県とも市域の死亡率は郡部
よりも高く、反対に出生率は低い。しかしこのような都市の蟻地獄的状況は、明治30年代に上水道・病院・公衆衛生管理など近代的
なインフラストラクチャーが都市部では農村よりも早く整備された結果、解消していく」と「近代日本の都市における疫病と人口」から
の引用が「文明としての江戸システム」に載っている。(なお、「近代日本...」は講座「文明と環境」第7巻所収)

幕末・明治初期の栄養供給水準、1840年頃の長州藩では総エネルギー摂取量が1861Calで、内糖質は380.3グラム、タンパク質
52.4グラム(内動物性タンパク質3.0グラム)、脂肪11.3グラム(内動物性脂肪1.3グラム)、糖質380.3グラム、また1873年飛騨国
では1850Calで内訳は各50グラム(2.5)、20グラム(1.1)、366グラムとなっている(「文明としての江戸システム」から、303.p)。
4:9:4の割合で総エネルギーを計算すると合計値と合わないけれど(細かいことは別にして)、概ね糖質から80%を、あとの20%を
タンパク質と脂肪から各10%摂っており、その内動物性タンパク質及び脂肪からは総エネルギー摂取量の0.5%前後とっているという
ことなる。
・これを最近の調査(2002年の国民栄養の現状、参照)と比べてみると総エネルギー摂取量は1930Calで、概ね糖質から56%、
タンパク質から15%、脂肪から25%、またタンパク質と脂肪の約半分が動物性に由来する。幕末・明治期と比較して、エネルギー摂取
量が、茶碗に軽く一杯程度しか違わないとは驚きだな!
・「The China Study」( 『葬られた「第二のマクガバン報告」』という表題で邦訳が出ている。原題は「社会分析」のようだが、栄養
分析と心疾患やガンなどの疾病との関連を調べた疫学的調査)に、1980年代の中国と米国の総カロリー摂取量の比較が出ているが、
中国は2641Calでタンパク質からの摂取量が9.6%(内動物性が0.8%)、脂肪から14.5%。一方、米国は1989Calでタンパク質から
18.3%(内動物性が10-11%)、脂肪から34-38%摂っている。糖質からの摂取割合は出ていないが中国は7割強、米国は5割前後
ということになる。現代日本の食生活は米国型、中国の当時の食生活は明治期日本の食生活を基本に改善した型ということになるか。
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by agsanissi | 2011-01-16 10:34 | ジャガイモ


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