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2011年 01月 22日

日々雑纂

・「統計データはおもしろい!」にNHKライブラリー「人間は何を食べてきたか」(ジブリ学術ライブラリー)が面白いと紹介されていて、
遅ればせながら第2巻第4集「アンデスの贈りもの-ジャガイモ-」をみた。特に新しい知見はなかったけれど、厳しい自然の中で
生きる糧を得る営みそのものに対する厳かな姿勢、神と大地(僕は自然と読み替えるけれど)に捧げる感謝の姿勢に感動を覚えた。
この素朴な感謝の気持ち、今年もまた収穫できたという素朴な喜びと感動を、(大量生産ゆえに)僕たちは忘れてはいないか?
・ついでに「ジャガイモとインカ帝国」(山本紀夫、東大出版会/2004年)を読んでみた。冒頭に「マヤやアステカ、インカなどのいわゆる
新大陸文明はトウモロコシ農耕を基礎に成立、発展したと云われる。そのため、新大陸文明はトウモロコシ文明といわれることさえ
ある
」と書いてある。おや、そうだったかしら?!と思って、昔、自分が書いたものを(ジャガイモの社会文化史抄/その2参照)読ん
でみた。(ちなみに山本氏の説は、インカ文明は「ジャガイモを主食としたジャガイモ文明だった」という趣旨)
・安田徳太郎の「人間の歴史」の記述をもとに「メキシコを中心としたマヤ文明がトウモロコシ文明であるとすれば、ペルーを中心とした
インカ文明はジャガイモ文明であった。ちなみに、ジャガイモは海抜4500メートルまで育つが、トウモロコシは海抜3300メートルより
高い高地では育たない(「世界を変えた野菜読本」50ページ)。インカ国の首都クスコは海抜3500メートルにあり、インカ文明の発祥地
ではないかとされるチチカカ湖は海抜3800メートルにあります。
というわけで、インカ文明はジャガイモによって栄えた典型的な高地文明。」
と書いてあるではないか。
・「ジャガイモが主食だ」というと、今では反射的に「それで民族総糖尿病にならなかったのか?」と考えてしまう。何しろ「糖尿病患者の
大部分にとって、調理したポテトは甘い味では全くないのに純粋なブドウ糖なみに速やかに血糖値を上げる
」(「糖尿病の解決」117.p)
と書いてある。
・仮に水煮したジャガイモ100グラムでは、73Calで糖質が15.3グラム。フライドポテト100グラムだと237Calで糖質29.3グラムになる。
同じ調理済み100グラムなのにカロリーが3倍以上になるのは油のせいだけれど、同時に水分がとんで糖質分が凝縮された格好に
なるからだ。しかも糖質の吸収も速くなるから、糖尿病者ならそれこそロケット並みに血糖値が上昇する。単純に計算してみると
体重52キロの人がフライドポテト100グラムを食べると、約+180mg/dlの血糖値上昇の負荷になる。事実、フライドポテト5-6本を摘ま
んで食後2時間の血糖値が190にもなって驚いたことがある。
・ところで「民族総糖尿病にならなかったのか」という点だが、日本人だって、最近まで7~8割以上は糖質に依存していたのだから(栄養
のバランスなどと贅沢なことを言えるのは、歴史的に見れば「極めて特異な現象だ」)同じ問題を抱えていたはずだ。考えられる可能性は
二点ある。①見合うだけの激しい労働をした。②糖尿病のマイナス症状が現れるまで長生きできなかった。

・昔、まだ小学生だったか、中学生の頃、「地球外生命はあるか?」という話題で、酸素(だか大気だか)がないから駄目だという話を
読んで「地球外には、その環境に応じて酸素以外の元素を生命活動の基本にする生命があっておかしくないのじゃないか」と思った
ことがある。無知な子どもの想像に過ぎなかったけれど....。そんな空想を裏付けるかも知れない報道。
米航空宇宙局(NASA)などの研究グループは、生命の維持に不可欠な元素がなくても生きられる細菌を発見した。生命の必須元素
の一つであるリンがない環境だと猛毒のヒ素を食べて体の一部を作る細菌で、米国の塩水湖に生息していた。既知の地球の生物とは
全く異質な生命体で、生物の常識を書き換える成果。リンのない天体でも生命の存在する可能性が考えられ、地球外生命体を巡る
議論も活発になりそうだ。
」というもの。⇒参照
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by agsanissi | 2011-01-22 10:22 | ジャガイモ


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