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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2011年 01月 28日

日々雑纂

心拍数と自律神経機能、「心拍変動による自律神経機能の測定に関する研究」(参照)を見ると、自律神経は,交感神経と副交感神経からなる。
交感神経は,心拍数を増やし,血圧を上昇させ,人間が活動するのに必要な身体の条件を作るように働き,副交感神経は心拍数を下げ,血圧を
下げ,人間が休息するのに適切な身体状況を作る働きをしている」と書いてある。⇒ということは、「心拍数は深い吸気で増え、深い呼気で減る
」と
すると、深い吸気で交感神経が活発になるということか。また「吸気で血圧は下がり、逆に呼気で上がるのか?」と書いたが(11/01/24)、実際は
逆で、深い吸気⇒交感神経⇒心拍数増加⇒血圧上昇。深い呼気⇒副交感神経⇒.....となるのか。
・スクワットで、しゃがむときに大きく息を吸うのは交感神経を活発にして、血圧を上昇させ、立ち上がるときの力を溜めるということか。一挙に力を
出す前には、確かに息を大きく吸い込むもんな。

運動と糖代謝、「スポーツにおける糖の機能と重要性」から(参照)。「筋肉運動においては、適切な糖の摂取は筋肉の分解を阻止するために
重要である。一方、マラソンなどの持久運動では、運動のエネルギーの中心はグリコーゲン由来の糖であり、適切な脂肪代謝がグリコーゲン
を節約するように働く」「一瞬で終わる瞬発性の運動では、エネルギーは、糖からではなく、筋肉に蓄積されているクレアチンリン酸の分解によって
生まれる。運動のあとで、再び クレアチンリン酸は糖をエネルギーにして元に戻る。クレアチンリン酸は、瞬時のエネルギーであるため、数秒〜
十数秒間くらいしか使えない。すぐに、枯渇し てしまうので、短距離走では、クレアチンリン酸に続いて糖が解糖系によって生産するエネルギーが
使われるようになる」「糖をエネルギーとして利用するシステムは大きく2つの段階に分かれる。一つは解糖系で、グルコースがピルビン酸にまで
分解される過程でエネルギー が生産される。この過程は、エネルギー生産の効率が高くないが、酸素を全く必要としないという利点がある。.....
もう一つの段階は、ピルビン酸が、さらにアセチルCoAを経てTCAサイクルー電子 伝達系に入るシステムである。このシステムは、解糖系と比較
して、はるかに効率よく大量のエネルギーが生産できる。しかし、このシステムには充分な酸素の 供給が必要である。」
・「マラソンのような、持久性の運動は、グリコーゲンからの糖と、脂肪酸の両方を燃料にして行われる。脂肪酸は糖に比べてはるかに効率よくエネ
ルギーが生産できる基質であるが、残念ながら、脂肪酸だけで運動することはできない。必ず、ある程度の糖が必要となる。この糖はグリコーゲン
から調達する。結局、脂肪と糖の両方を燃やすという、このバランスを崩さない範囲でいかに、速く走るかがマラソンや長距離走の勝負であるといえる。
....自分のペースを誤って 速く走ると、酸素供給が追いつかず、無酸素的な糖の分解に傾いてしまい、大事なグリコーゲンがたくさん使われてしまう。
これは、レースの終盤でグリコーゲ ンが枯渇するという悪い影響をもたらす」
・「グリコーゲンは運動中の糖の供給源である。では、運動中に糖を与え続けたらよいのではないかという考え方がある。実際に、運動中にグルコース
の繋 がったデキストリンを与えると、血糖が維持され、限界まで走れる時間が増えたという実験結果があり、すでに米国では運動選手のための糖補給
飲料として発売 されている」
参考サイト:臨床栄養、Ch3、栄養素とその代謝/3-2:「糖代謝」
糖質補給の方法とインスリンショックの回避「マラソンの前に大量の糖溶液を飲むと、血糖が上がり、続いて急激な低血糖になる。それは、急激な
血糖上昇がインスリン分泌の引き金になるからである。インスリンが分泌されると、脂肪の分解を抑制し、身体の脂肪がエネルギーとして使われなく
なる
。運動中の選手にとって脂肪が使えなくなると、 糖の分解だけに頼らざるをえなくなり、その結果、乳酸が急速に蓄積して苦しくなる。したがって、
インスリンを出さないというのがマラソンや長距離走などの 運動中の食物摂取の鉄則である」
・我々の研究では、マウスを用いた実験で、運動直前にグルコースを投与すると、限界水泳継続時間が有意に減少することを確認 している。水泳を
開始して30分後に同じ量のグルコースを投与すると、こんどは限界までの水泳継続時間が延長される。持久運動後半では、交感神経が活性化 されて、
インスリンが出にくい状態になっているからである。このように、運動が長時間続くと、交感神経が活発になり、神経末端からはノルアドレナリンの分泌が
盛んになる。これは、非常時だから体中からエネルギーを供給しろという信号で、貯蔵されていた糖や脂肪が血液に出てくる。このような状態になると糖
を摂取してもインスリンはあまり出ない」
⇒以上の反応は、非糖尿病者の場合である。インスリンの反応が遅延するか、または血糖値の上昇に
充分に対応できない程度にしかインスリン分泌ができない場合の反応はどんなものか??

by agsanissi | 2011-01-28 08:47 | 日々雑纂


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