2011年 02月 04日
・温暖化に伴う害虫への影響、 ・温暖化は、 生存率と発育速度の両者を変化させ、 害虫の年間発生世代数の増大、 越冬時の生存率の増加、 発生時期の早期化など、 発生パターンを変化させる。 ・昆虫の発育速度は、 発育が見かけ上ゼロとなる気温として定めた発育ゼロ点からある温度までは直線的に増大し、 年間の発生世代数 も増加し、 農作物の被害も増大すると予測されている。その温度を超えると発育速度は急速に低下する。そして、 ① 温暖化の幅が大きい、 ② 現在の年平均気温が高い、 ③ 発育ゼロ点が低い、 ④ 有効積算温度定数が小さいときに、 昆虫の発生世代数の増加量は大きくなる。 ③や④の値の小さいアブラムシ類やダニ類のような害虫は、 特に大きく世代数を増やすが、 貯穀害虫は③と④の値が大きいため、 世代数 の増加は見られないであろうと考えられる。 アブラムシは、2℃上昇すると4~5世代増えると予測されている。 作物の虫媒ウィルス病の 大部分はアブラムシによるため、 温暖化によって、 作物の被害が増大すると予想される。 カブトムシ類、カイガラムシ類、 チョウやガ類は 増加量が小さい。「地球温暖化と日本の農業」(参照)から ・『新しい歴史』から(昨日の続き)、さきに私は、今回の危機(1973年から19...年までの危機)が、いくらかリカード=マルサス的様相を 呈している、と指摘した。何故なら、この危機は、少なくともその発端に於いては、石油の一時的欠乏が火をつけたからである。そしてこの 欠乏は、ある点から見れば、人為的なものであった。20世紀、及び、ことに21世紀には、ある種の一次産品が枯渇して、人類や「世界 経済」を、この種の、それ自体リカード=マルサス型の危機に直面させるおそれがあることも、いっておくべきであろう。.... ・こうした欠乏型の危機は、20世紀の大きな革命のほとんどがそうであったように、専制に向かう方向で「革新的」な(といってよければの話 だが)役割を果たすであろうか。この設問は正当であろう。.... ・おそらく、やがて来るべき危機は、専制的な体制を強化することになり、世界で、目下のところ自由主義の擁護者の占めている地歩を狭める 傾向が生じるであろう。そして考えられないことではないが、この種の専制的な体制のあるものが、実際に、民衆にパンと秩序と平和を与える 上で、自由主義体制よりも有効であるならば、それは、なかば悪というに過ぎないであろう(中国の場合を見よ)。305.p ・ラデュりが、これを書いたのは1976年のことである。現在、この問題をどう捉えているか、知らない。また危機の幅を一世紀未満で、または 一世紀以上の幅で捉えているのか、それには敢えて言及していない(したところで仕方ない)。僕は「40年周期」という仮説から1985年を 日本の歴史のひとつの節目と見ているが、世界全体を見渡すと1973年は大きな節目(中国は、どうなの?)になるかも知れない。 ・1905年に始まる戦前の「40年周期」の後半は、前半の経済的激動に対する政党政治の無為無策と政治的腐敗に対する反発と憤りが 政党内及び軍部の「革新派」(更に革新派官僚)を突き動かし大政翼賛運動へと収斂(⇒参考)されていったことと思い合わせるとラデュりの 予感には、ある種の真実味が感じられないこともない。尤も、現状で確言できることは「歴史は決して直線的には進まない」ということだけだ。 ・血管の老化メカニズム解明 動脈硬化の治療に道、「医療審査の独り言」(参照)から 老化を制御するホルモンが欠乏すると、血管の壁にカルシウムが流入して動脈硬化を引き起こすメカニズムを31日までに、京都府立医大の 松原弘明教授らのチームが突き止めた。 高齢者や糖尿病患者などの動脈硬化の治療法につながる可能性がある。 チームは、腎臓などから分泌されるホルモン「クロトー」が欠乏すると、動脈硬化や骨密度の低下など、老化に伴って起こる現象が見られる ことに着目。 マウスでクロトーを働かないようにすると、血管内皮細胞の結合が緩んで血管の壁が脆弱になり、ここからカルシウムが流入。血管の石灰化 を招き、動脈硬化を引き起こすことを突き止めた。 ・一方、糖尿病は高血糖状態を通して動脈硬化を促進すると考えられるが、「クロトー」遺伝子は糖尿病に対しては、どういう効果を持つ可能性 が考えられるだろうか? ・東京大学医学部のプレス・リリース「抗老化ホルモンKlotho(クロトー)による寿命の延長とその分子機構の解明 」(05/08/26、参照) には、「今回研究グループは、クロトー蛋白を過剰に発現するマウスを作成し、それが通常のマウスよりも長生きすることを明らかにしました。 さらに研究グループは、クロトー蛋白の一部が血液中に分泌されて全身を巡り、インスリンの作用を抑制するホルモンとして働くことを解明しま した。インスリンは血糖を下げるホルモンとして知られていますが、その他にも多彩な作用があり、代謝全般を制御する重要なホルモンです。 インスリンの作用を過度に抑制すると糖尿病になってしまいますが、糖尿病を発症しない程度の適度な抑制は寿命の延長につながることが 最近の研究で明らかになりつつあり、クロトー蛋白は、その抗インスリン作用を介して老化抑制ホルモンとして働くと考えられます。」 ・結論としては、次のように言えるだろうか?クロトー遺伝子の活性化と高血糖状態とは二律背反の関係にある、従って、高血糖状態によりイン スリンの作用を強化しなければならない場合、クロトー遺伝子の作用はある程度制御したほうが良いが、糖質の摂取を制限し、インスリンその ものの必要度を節約出来れば、老化抑制にはプラスに作用する。 ・神様の神託や如何に? 昨日の「朝日」によると、「総辞職せず、衆院を解散する。総選挙は早いぞ」。民主党の小沢一郎元代表が鹿児島市で2日夜、小沢氏に近い 民主党衆院議員に対し、菅直人首相は政権運営が行き詰まれば解散・総選挙に踏み切るとの見立てを示した。 首相が「破れかぶれ解散」に打って出ると小沢氏が予言した背景には、小沢氏支持の議員に多い選挙基盤の弱い当選1回組の危機感を あおって、選挙区を固めさせる狙いもあるようだ。 とのこと。ある種の自爆テロか??さて、「選挙の神様」の御託宣の行方や如何に?
by agsanissi
| 2011-02-04 10:33
| 日々雑纂
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