2011年 02月 05日
・平均気温、25日から31日まで下がり続けた平均気温は2月に入って上昇傾向、31日の0度から昨日は5度まで上がる。 ・アーサー・ヤング、『じゃがいもが世界を救った』(POTATO)にヤングからの引用が度々出てくる。「日本大百科全書」に「新農法を基礎と する近代的大農経営の普及にもっとも大きな貢献をしたのがアーサー・ヤングである。こうしてイギリス農業革命は、増大する都市人口の ための食糧供給を可能にし、農業所得の上昇が国内市場の拡大、有効需要の増加をもたらし、農業部門から工業部門へ、工業化のため に必要な労働力と資本を供給したことによって、産業革命のスムーズな進行を可能ならしめたのである」と紹介している。 ・ヤングは、1788-79年、大革命最中のフランス各地を旅行し、貴族、農業経営者、農民、政治家等と幅広い人間と交流し、意見を交わし、 『フランス紀行』(叢書・ウニベルシタス、法政大学出版局)を著し、フランス農業についての貴重な同時代的記録を残している。 ・その一節に、こんなのがある。「(ペラックで、)これまでついぞ見なかった多くの乞食に出会う。農村部一帯では、娘も農婦も、靴や靴下を 履いていない。また立ち働く農夫も、木靴や靴下を履いていない。これは国民的繁栄に根底から打撃を加える貧困である。貧民による大量 消費が富裕者によるそれよりも重要なのだから。一国家の繁栄はその国の流通と消費にある。貧民が革製品や羊毛製品の使用を控える ようになったら、何よりも重大な弊害とみなさなければなるまい。」35.p ・『超・格差社会アメリカの真実』(06/09、参照)で、著者は「アメリカ人は4種類しかない。超金持ちと、仕事のプロと、貧乏人と、社会的落ち こぼれだ」と喝破している。程度の差はあれ、ここにヤングが、ペラックの村で見た現実を投影するのは果たして見当違いと言えるか? ・そのヤングの著書に『アイルランド紀行』がある。この本もまた『POTATO』で、度々紹介されている。「フランス紀行」の訳者あとがきに、次の ような紹介が載っている。「1776年、彼は農業上の見聞と調査を目的にアイルランドに渡った。その成果は80年『アイルランド紀行』になった。 この紀行は彼があらゆるアイルランドの社会階層と接触し、不在地主制下で貧困にあえぐ農民の実態を第一部の旅日記で描き、第二部で総括 的に検討し、代表作の一つになった」386.p(日本で翻訳は出版されてない) ・Arthur Young's Tour in Ireland (1776-1779)、百数十頁のものと四百頁台のものと二種類出版されているが、どういう違い? 「旅日記」だけの部分と第二部の総括的検討を含めたものとの違い? ・ちなみに、こんなモノが出ている。 ポケット版『18世紀英国旅行便覧』復刻版 全6巻+別冊解説(日本語)⇒参照 The British Tourists; or Traveller's Pocket Companion, through England, Wales, Scotland, and Ireland. Comprehending the most celebrated Tours in the British Islands. Edited by William Mavor 監修・解説:原田範行(東京女子大学教授) ・「糖尿病ネットワーク」に運動効果についての記事が二件載っている。一つは「歩けば歩くほど、インスリン感受性は向上する」(参照)という もの。⇒参考、前々から分かっていることだが、定量的に確認した点に意味があるのかな。もうひとつは「2型糖尿病には有酸素運動と負荷 運動の併用が最適」(参照)というもの。 ・2型糖尿病患者262人を対象に、73人を負荷運動群、72人を有酸素運動群、76人を両方の運動の併用群、残り41人は対照群として運動を 行わない群に割り付けた。「負荷運動群は上半身運動4種類を2セット、脚運動3種類を3セット、部引き締め運動および背筋運動2セットを週に 3日行った。ほとんどの運動でウェイトマシンを用いた。有酸素運動群は、トレッドミル(ランニングマシン)で中程度の速度のウォーキングを週150 分間行った。併用群は、週の運動時間が他の群とほぼ同じとなるよう、上記の負荷運動1セットずつを週に2回行い、有酸素運動群よりもやや 少なめのウォーキングを行った。」その結果「研究開始時の平均HbA1c値は7.7%で、9カ月後の研究終了時、併用群では対照群に比べHbA1c の値が0.34%減少したのに対し、有酸素運動群では0.24%、負荷運動群では0.16%の減少で、統計学的に有意な減少がみられたのは併用 群だけであった。」 ・有酸素運動と無酸素運動、「運動療法と無酸素運動」から(参照) 有酸素運動の効果;有酸素運動をすることでアドレナリンが分泌され、そのアドレナリンの作用により脂肪の燃焼を促すリパーゼ(脂肪燃焼 リパーゼ)が褐色脂肪細胞で沢山作られ血液中に放出されます。 米国での実験では、 毎日10分〜30分程度の軽い運動をすることで、運動を行っている時のアドレナリンの分泌量が増えるだけでなく、 ごく普通の生活の際にもアドレナリンが分泌され易くなるようです。 無酸素運動の効果;30秒〜1分程度の無酸素運動(腕立て伏せ・腹筋・スクワット・ダンベル体操など)を行うことで、筋肉の繊維が傷つきそれ を治すために成長ホルモンが分泌されます。それによりアミノ酸が集められて筋繊維が太くなっていきます。こうして筋繊維が太く大きくなること でより多くの遊離脂肪酸を取り込みエネルギーとして使うことが可能となります。 すべての成長ホルモンが筋肉の修復に使われるわけではありません。成長ホルモンは褐色脂肪細胞に作用し、より多くの脂肪燃焼リパーゼが 作られ血液中に放出されます。 その脂肪燃焼リパーゼが溜まった脂肪から筋肉が直接使うことができる遊離脂肪酸を作り出し 筋肉でエネル ギーとして使われます。 米国での実験では、腕立て伏せや腹筋・スクワットなどを10〜20回行うだけで、多くの方の運動後の遊離脂肪酸の量が2時間後まで増え続け たそうです。つまり、無酸素運動後の2時間の間に有酸素運動を行って遊離脂肪酸を使ってしまえば脂肪が効率よく減っていくのです 。 ・グルコースと遊離脂肪酸の関係はどうなるのかね??
by agsanissi
| 2011-02-05 10:51
| 日々雑纂
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