2011年 03月 02日

日々雑纂

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・昨夜のうちに降雪の予報だったが、今朝になって降り始める。粉雪から綿雪に変わる。
・午後から晴れ間広がる、作業場に行く。風は冷たく、気温も低いが、陽射しは意外と温かだ。
・種芋の受け入れ準備、....いろいろと。
・気温は2-4日と低く、3日が底、その後週末にかけて上昇。4、5日と高気圧に覆われるが、
やや南に偏っており、北東気流の影響を受け易いか。
・6、7日はオホーツク海沖の低気圧の影響のほうが卓越するか。曇、ないし一時的雨(7日)の可能性も。
8日はより悪い?
・種イモ搬入は7-10日では、7日がベスト。10日までに展開準備。





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リビア、自分がどういうメガネを掛けて見ているのか、いったん違うメガネを掛けて見直してみなければ分らぬ。
・アラビア語他中東言語は全く読めぬ。《東京外大・日本語で読む中東メディア》という便利なサイトがある(参照)、そこからの引用。
リビア革命と欧米の偽善(02/27、『クドゥス・アラビー』、参照)、合衆国が主導する欧米勢力は、表層的な変革しか望んでいない。体制や
政策が変わる必要はないのだ。それは、彼らの目的が、間断なく安価な石油を入手すること、ならびにイスラエルを核武装した大国として
残すことであるからだ。
・欧米世界は、リビア政権が汚職まみれであり、人権侵害について悪しき記録を保持し、自由と尊厳ある生活を送る権利を奪って国民を迫害
していたことをよく承知していた。しかし、ほんの2年前イタリアのラクイラで行われたG8サミットでは、賓客として赤いじゅうたんをひいて
カダフィ大佐を歓迎することを全くためらわなかった。
・民主主義、人権、自由は、欧米首脳陣にとって重要なアジェンダである。しかしそれらは、利益によって、石油価格によって、前進したり
後退したりするのだ。
・我々がリビア、チュニジア、エジプト、イラク、イエメン、バハレーンで見ている輝かしい国民革命は、腐敗した独裁政権の排斥だけではなく、
欧米との関係の根本的見直し、少なくともこの30年間続けられた従属的政策を終わらせることを目標としている。

⇒VOANewsから(03/01)、欧米各国は、カダフィ退陣に向けて圧力をかけている。米国はリビア沿岸に軍事力を展開し、「飛行禁止区域」の
設置などの選択肢を排除しないと述べた。
・U.S. Secretary of State Hillary Clinton told Congressmen Libyan rebel factions fighting Muammar Gadhafi’s gover-
nment oppose outside military intervention on their behalf. The United States and allies have moved forces closer
to Libya in the face of unrest there and say enforcing a “no fly zone” there is an option.(参照
ロシア、中国がカダフィを非難するのも笑止だが、他国民を無差別爆撃する米国が反体制派を空爆していると非難して、ミサイル攻撃の
可能性を示唆する厚顔無恥も呆れたもんだ。

カダフィのもっとも血なまぐさいスピーチ(02/22、『クドゥス・アラビー』、参照)、昨夕、リビア元首ムアンマル・アル=カッザーフィー(カダフィ)が
行ったスピーチは非常に不穏であった。語彙あるいは表現の全てが殺戮計画を示唆している。もしそれが成功裏に実施されれば、リビアの分裂、
あるいはソマリア化をまねく。そうでなくても血の海だ。血に飢えた手負いの獣と化したカダフィは、その政権、属する部族の権威、追随者の平安
を維持するため、リビアを炎上させるつもりでいる。このスピーチを侮ってはならない。そこで表明されたことに極めて真剣に対処すべきだ。

・(同2/25から、参照同大佐は、「国民はムアンマル・アル=カッザーフィを愛し、自分を名誉や尊厳、歴史、遺産の象徴とみなしている」と一言
述べながらも、「私を愛していない国民は、一日足りとて生きる資格がない」とも語った。

・『砂漠の思想-リビアで考えたこと』を読む、2005年にみすず書房から出版されたが、1990年に出版された元本の再販だ。カダフィ政権が
できて、約40年、今から見て、ちょうど折り返し点での見聞記ということになる。80年代、米国トリビアは全面対決、レーガン政権はカダフィの暗殺
計画や政府転覆計画を繰り返し、リビアはこれに対する報復テロを仕掛けた。アメリカのリビアに対する関係を、「自分の世界認識を固定し、小国
の反抗や異質な文化の異議申し立てを一切理解しようとしない構え」「シドラ湾のミスラタ沖での米海軍演習による度重なる威圧、カダフィ暗殺
計画及びその日常的なリークによる不安の誘導、それに対するカダフィの過激な報復発言、この繰り返しである
」と、野田正彰氏は書いている。
カダフィは、ベルベル族の政治システムである「家長による民主的評議会」を好んでいる。だが、自分自身は多分に族長的である。例えば革命
組織・統一主義自由将校団には自分より上長になるものは慎重に排除している。それ故、他方では、遠くから尊敬してきたナセルに対しては、
偉大なる族長に従う息子のような関係をとる。

・そもそも、三冊の例外の他、僕はアラブの本を読んだことがない(『大旅行記』、『歴史序説』、『アラブの見た十字軍』)。それでこの民族を理解
出来るとはとうてい思えない。「家長による民主的評議会」がどんなものか分らない。すぐにモンゴルのクリルタイをイメージしたが、そもそも後者
の実態とて分かっているわけではない。
・「彼の対人関係の取り方は、攻撃性と結合の間を激しく振動している」71.pという評言を、国民は私を愛しているが「私を愛していない国民は、
一日足りとて生きる資格がない」との言葉を併せ読むと、自分に忠実に付き従うものとの関係は「民主的」だが、対立する者には絶対的・排他的
態度をとるようだ。⇒どんな理想主義も、権力をとると共にやがて退廃するが、自己と相容れない者を絶対的に排除する理想主義は、民衆に底
知れぬ災厄をもたらすことだけは、民族の枠組みを超えて理解できる。

反体制派、11/02/27に「権力の空白」で引用したように no Parliament, no trade unions, no political parties, no civil society,
no nongovernmental agencies という状態で、「反体制派」とは反カダフィという以外のどんな実態があるのだろうか?
・引き続き『砂漠の思想-リビアで考えたこと』には、こんな一節がある。「リビア人がいかに働かないか、考えこまされたものである。住宅建設
にも、道路建設にも、或いは幾つかの太建設現場でも、働いているのは外国人労働者や技術者であった。尋ねると、韓国、フィリッピン、マレー
シア、パキスタン、東欧、パレスチナなど外国からきた人たちである」「歳入の90%以上が石油収入によって成り立っており、「計画消費国家」と
云っても良い。財政支出の相当部分が軍事費に当てられるが、その他は住宅、道路建設、工場、大人工河川計画など重点的に投資されている」
107.p
・更にこうまで書いている。「このリビアでは奴隷の代わりに外国人が製作に携わってくれる。直接民主主義の経済構造がこのようになっている
限り、貴族や自由民としてのリビア人が基礎人民会議で何を述べたとしても、政治の内容は単なるお喋りに過ぎなくなる
」110.p
もち論、僕はこの一節を肯定・否定する一切の情報を持ってない。「仮にそうだとしたら」との前提で書けば、古代ギリシャの都市国家、民主制
時代の都市国家ではなく王政時代のそれを思い浮かべたら良いだろうか?王の思いつきによる直接民主制、それが様々な軋轢と葛藤、不満・
不平を取り巻き連の間に醸し出し王政に対する貴族の反乱を呼び起こした。こんな風に観るとしたら、余りに矮小化しすぎ、実態を歪めたことに
なるだろうか?問題は、野田氏の観察から20年余、リビア国民が自ら働くように変わったかどうかだ。

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by agsanissi | 2011-03-02 05:42 | 日々雑纂


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