農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2011年 03月 31日

フラッシュ・バック/4

・△2.3/7.1度、種イモの展開も点検を兼ねた(満遍なく光を当てるための)反転も一巡りしたことだし、昼から雨の予報
だったので、10日以来、三週ぶりに休みにした。とはいっても、午前中は晴れたのでハウスの裾だけは開けてきた。
開放前の最低・最高気温は、8時半に△2.5/26度。昼過ぎになっても晴天で、日照時間は9.7時間。ただ黒崎は、
16時過ぎには(今年はじめての)霧が出て、気温は急に(4度以下に)下がってきた。

◆納豆作り
・ほとんど買物をしないけれど、それでも月に一度か二度程度は、スーパーに行くこともある。
一週間ほど前、久慈のスーパーに行ったときは、意外なほど豊富に溢れていた。目立つのは、インスタント・ラーメン、
納豆、豆腐、油揚げ、卵、電池などのコーナーが完全に空き棚になっている程度で、他には気付かなかった。
地元、普代の小スーパーでは納豆、乳製品、お菓子、肉類、魚類、電池などのコーナーが空になっていた。
いずれも流通事情が悪く「入荷見通しが立たない」お詫びと閉店時間を早めるとのお知らせが貼ってある。
・「納豆がない」という話をあちこちで聞くので、「納豆一パックと大豆さえあれば、2~3キロは出来ますよ」と話している。

大豆を、指で簡単に潰せる程度に良く煮て、納豆十粒程度を熱湯で溶いて、大豆全体に振りかけて保温する。
量の目安は納豆を溶いた30~40グラムの熱湯で500g程度の納豆が16-24時間程度で出来上がる。
ポイントは、40-50度に保温すること。出来上がりの目安は、納豆の香りが部屋いっぱいに漂ってくればそれで良い。
僕は、釣りなどで使う携帯用の保冷箱に20Wの電球を入れて使っている。要は40-50度に保温すること。
大豆は、まるごとでも良いけれど、やや熟成が悪いので、砕いて使っている。糸引きも粘りも充分な仕上がりになる。
沢山出来れば冷凍すればよいし、干し納豆もおつなものだ。干し納豆にするときは、大きな黒大豆を丸ごと使ったほうが、
食べ心地は良いかな。
注意は、手作り納豆から孫納豆は出来ないこと。雑菌が入るせいか、最初の種納豆には買ったものが必要。
熱湯をかけて、そのままではやや水っぽくなるから、大豆はザルなどにいれて水抜きをしたほうが良い。

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◆被災地支援
・ACC(僕も、そのメンバーの一員だが、11/01/24参照)として、メンバーの「各生産者より野菜、米、果物等を協賛して
いただき、陸前高田の支援センターまで届けてまいりました」との報告を、事務局から後日受け取った(28日まで僕の
ところには連絡手段が不通だったため)。事務局からのメールの一節に「沿岸より6、7キロ上流の気仙川支流まで津波は
逆流しており、川沿いの家々、お寺、学校、駅舎、線路総て廃墟となし、残骸を山際に押し付けておりました」「(陸前高田の)
市内に入りますと津波で集められた瓦礫の山と、津波が何もかも運び去った更地のところどころに残ったビルを遠景として、
遠く高田松原のあった海沿いまで見晴るかせる状況です
」とある。
かつての光景を知る者にとっては、その破壊力の凄まじさに「慄然、言葉を失う」としか表現しようがない。
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◆多くの偶然
・和野山で農業を営む仲間から、昨日聞いた話。3/10の午後1時から3時まで弟の結婚披露宴を田野畑村の羅賀荘ホテル
ニ階でやっていたとのこと。Google地図で「岩手県田野畑村羅賀荘」と検索すると表示されるが、翌日の15時過ぎには、この
ホテルの四階まで水に浸かり、ホテル脇の海に面した集落はごっそり丸ごと消えてしまった。
・一方、彼自身は11日14時過ぎに、税務申告書を仕上げて、「さて、久慈の税務所に持って行こうかな」と思っているところに
グラグラっときて立っていられなかった、とのこと。
・僕自身は、9日に戻ってくる妻を迎えに(15時15分久慈駅到着)出かける予定だったが、この日も地震があって、津波注意報
が出されて2時間の足止めを食った。これが「もし11日だったとしたら....」と思うとややゾッとする。
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【日々雑纂】
震災被害、内閣府は23日、東日本大震災による道路や住宅などへの直接的な被害額が16兆~25兆円になるとの試算
を公表した。政府が被害額を示すのは初めてで、阪神大震災時の約10兆円を大きく上回ると判断した。地震や津波で生産
設備などが損壊したため、内閣府は2011年度の実質国内総生産(GDP)が0.2~0.5%程度押し下げられるとみている。
ただ福島第1原子力発電所の事故による計画停電の影響などは織り込んでおらず、経済的な影響はさらに大きくなる
可能性がある。(11/03/23、日経)
防災拠点襲った津波、岩手県釜石市の鵜住居(うのすまい)地区では、市が約4億円を投じて昨年造った防災拠点を津波が
直撃した。震災直前の訓練でも避難先に指定された。安全と信じて集まった住民100人以上が一瞬にして泥水にのまれ、
50人以上が死亡、今も多くの人の消息が不明だ。生存者は今も当時の恐怖が忘れられない。(3/30、日経)

《神々は渇く》、11日の地震で書棚から落ちて、まだ書棚に戻さずに横積みにして放置したままの文庫本の中に、
アナトール・フランスの《神々は渇く》があった。発行が1961年4月、ちょうど50年前の角川文庫で、なんだかこの時期にいか
にも相応しい題名のような気がふとして、読み始めた。1793年、フランス革命のさなかロベスピエール率いる公安委員会の
独裁支配のもとで執行された恐怖政治を題材にしている。1912年に出版されたが、それはまるで30年代のスターリン時代の
「大粛清」時代を予告したとも言える。政治的・社会的災厄と自然の災厄とは、全くその性質は異なるとはいえ、その戦慄的な
響きが心に迫る。
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by agsanissi | 2011-03-31 13:25 | 料理


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