2011年 04月 08日

フラッシュ・バック/9

・ほぼ終日曇で、陽射しは殆どなし。それでも午前中は18度前後まで気温が上がるが、午後は13時過ぎには
いきなり8度台まで、10度近く下がる。霧が出てきたわけでもない。
・昨夜、23時32に宮城県を中心にかなり強い余震がある。岩手県沿岸北部は震度5弱、本が何冊かと台所
で不安定なものが、棚から落ちた程度で実害はない。地震から数十秒、ほぼ同時に停電、午後4時過ぎまで
復旧せず。
・今日は、久慈の「市」日で、自家菜園用に苗を欲しくて出かける。野菜・果物・魚類など、ほとんど震災の影響を
感じさせないほどの賑わいだ。「市」に集う人々(業者も買い物客も、直接・間接に影響を受けなかった人は皆無
だと思うのだが....)のたくましさなのか、なんなのか。働く場がある、仕事があるということで、災厄を跳ね返す
エネルギーを汲み取っているに違いない。
・地震停電などの最中に街中に出かけたのは初めてだが、ガソリンスタンドはほとんど休み、久慈までの往復に
見かけた営業中のスタンドは(何事かと思ったほどの)長蛇の列。スーパーやホームセンターの前も長蛇の列。
開店を待つ列かと思いきや、さにあらず。広い店内は停電で真っ暗なため、(盗難防止のため)明るい入口付近
だけを限ってコーナーを設けて、買い物客を受け入れているためと分かった。「なんでこんな時期に競って買物を
しなければならないの?」と思うような不思議な行動。入口には「乾電池・ろうそくは売り切れました」との張り紙。
・停電なら「早めに寝ればいいや」としか思わない僕としては、この素早い反応に、ただ呆れるばかり!
・文明の利器を利用するのは良いけれど、余りに文明の恩恵にどっぷり浸りすぎる生活に慣れてしまうと、一種の
「文明から遮断」された状態に、ある種の恐怖感を覚えるのかしらと、新たな感慨を覚えた。

**************
【日々雑纂】
J-ALERT(全国瞬時警報システム)、久慈に行ったついでに久慈の合同庁舎で総務省消防庁の発行した「ジェイ・アラート」
(全国瞬時警報システム)のパンフをもらってきた。
・「J-ALERTによって伝達される情報」の紹介に、有事に関する情報、自然災害に関する情報とあり、前者には弾道ミサイル情報
航空攻撃情報、ゲリラ・特殊部隊攻撃情報、大規模テロ攻撃情報の具体例が紹介されている。「どこから情報が流れるの?」と
設問があって、「防災行政無線・コミュニティFM・CATV無線など」と解説されている。
・普代村では、昨年10月に運用開始予定だった「防災行政無線」が遅れに遅れて、今年4月1日から運用開始された。ところが
僕の家は地域中継所のアンテナと受信機の間に樹木があって木陰に入り、無線が受信できない。そんなことは最初から分かって
いるのに、一向に手が打たれないのはまだ良いとして、昨日の停電と同時に「瞬時に」運用がストップしてしまった。
・前にも書いたけれど、緊急事態に備えるシステムが、大した緊急事態とも思えないような「緊急事態」と共にストップしてしまう
ような本質的脆弱性を抱えながら、「ゲリラ・特殊部隊攻撃情報、大規模テロ攻撃情報」などに備えられるかに謳っているのは、
単なるお笑いでしかない。こんなものは取り敢えず「お笑い」で済ませられるが、原発事故や大都市直下型地震などの緊急事態
に対する備えには、果たして同じような本質的脆弱性がないのかどうかは笑っては済まされない。
・東京のような密集した大都会が、これから抜本的な防災対策など技術的にも・財政的にも立てられるはずはないのだから、
現状で大震災が起きた場合に想定される事態を直視して、その場合の被害を最小限に留める対策(具体的には火災、高速道路
を始めとした道路の寸断やガス・水道・電気・鉄道などの社会的インフラの壊滅に伴うパニック)マニュアルの作成に知恵を絞り
周知徹底する必要がある。現状では「抜本的防災対策」などは「津波に対する万全の防波堤」との考え方と同じような空文句に
過ぎない。自然の巨大な破壊力の前には、そもそも「万全」などという「神話」は成立しないことを認識する必要がある。
・福島原発事故対策をざっと見ている限り、「想定外の天災」などと嘯いているが、大事故は起きないという前提でお座なりな事故
対策しか立てていなかった点に、本質的脆弱性が潜んでいたというのが、僕の意見だ。
[PR]

by agsanissi | 2011-04-08 17:51 | 日々雑纂


<< フラッシュ・バック/10      フラッシュ・バック/8 >>