2011年 10月 28日

日々雑纂


農業関連品目の関税率、貿易自由化で「日本の農業は壊滅する」というのだけれど、肝心の関税率がどうなっているのか、意外と
知られていない。池田信夫Blog「TPPについてのウソとホント」(10/26、参照)に載っている引用から「基本的事実」を孫引きしておく。
・農業生産額の3割を占める野菜の関税は、ほとんどの品目のゼロから3%だが、国産比率は80%。
・花の関税は一貫してゼロだが、90%が国産。
・果物の関税率は5~15%だが、たとえばリンゴでは輸入品の比率は0.01%。むしろ輸出が増えている。
・トウモロコシや大豆は無税なので、飼料や原料の価格が抑えられている。
・小麦は91%がすでに外国産。関税は252%だが、大部分は無税の国家貿易で輸入されている。
・大麦の関税は256%だが、飼料が大部分なので、これが無税になると畜産業界のコストが下がる。
・バター(360%)や砂糖(328%)などの原材料の関税が高いため、乳製品やお菓子の価格が2~3倍になり、
国際競争力を失っている。
・牛肉の関税は38.5%と高いが、歴史的には牛肉の関税が下がって輸入が増えると国産の消費量も増えた。
・関税の撤廃で明らかに影響が出る重要な作物は関税率778%の米だが、その影響は限定的だ。アメリカで
生産される1000万トンの米のうち日本人の食う短粒種(ジャポニカ)は30万トン。これをすべて輸入しても、
日本の生産量の4%。短粒種は栽培がむずかしく収量が3割以上少ないので、関税ゼロになっても品種転換は
ほとんど起こらない。

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by agsanissi | 2011-10-28 07:32 | 日々雑纂


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