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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2012年 01月 10日

日々雑纂

人口減少時代のパラダイム転換
・1/02の「人口減少社会」で紹介したように、・歴史人口学が専門の鬼頭宏教授は「文明システムの転換期に人口は停滞・減少する」と
指摘している。世界全体としては、これからも増加を続ける見通しだから世界的な文明システムの転換期と考えるのは早計かも知れぬ。
・しかし地球的規模での様々なパラダイムシフトが起きている兆候はある。
・ソ連が崩壊し、社会主義圏が崩壊すると共に、一時はアメリカの一極支配時代が云々されたが、現実には多極化し、新たな世界システム
を模索する時代に入った。
・今日のWSJに「米国の著名投資家ジョージ・ソロス氏は9日、ユーロ圏の国々が財政赤字抑制のため支出を大幅に削減していることなど
から需要の低迷や価格の下落が世界規模で起こり、世界経済は「悪性」のデフレ循環入りしつつあると警告した」「たとえ現在の債務危機を
乗り越えられたとしても、国家債務削減のための諸策で、ユーロ圏は「過酷なまでの緊縮財政」の時代が当分続くことになる、と予想した

云々との記事が載っている(参照)。
・長期の世界的なデフレ時代は、これまでも何度かあった。19世紀後半(特に1873-1896年の24年間)、1930年代(1929-1939年頃)
を世界経済史ではGreat Depressionの時代と読んでいる。長期的デフレ時代は、停滞の時代と暗いイメージで捉えられがちだが、実際
にはこの時代に次の時代への新たな転換・飛躍への胎動が生まれ、パラダイムシフトが起きている。
・仮に欧州経済を中心に広がるデフレ経済が、新たな世界的なパラダイム転換の予兆だとすれば、日本にとってのパラダイム転換とは何
だろうか?(そんなこと一介の農民に分かるわけがない!しかし考えることは出来る)
・1/07付け「日経」の「大機小機」に【人口本位時代の「三国一」とは】という記事が載っている。18世紀までは「各国のGDPは人口にほぼ
比例していた
」「ところが英国の産業革命、アヘン戦争での清の敗北、20世紀の世界大戦などの曲折を経て、欧米が世界経済の覇者に
躍り出た
」。それから数十年、中国・インドが飛躍的な発展期に入り、「世界は再び”人口本位”の時代を迎えようとしている
・「人口減社会に入った日本は今年を新たな”三国一”を目指す元年にして欲しい。それにはどうしたら良いか。内村鑑三が1911年の講演を
本にした【デンマルク国の話】が参考になるかもしれない
」云々。早速、「青空文庫」で読んでみた(参照)。
実際には、人口過密で国土が狭く、天然資源の貧弱な日本は「海外」に新天地を広げなければ国民を養えないと帝国主義的「大国主義」
への道へと踏み込んでいった。誤りを繰り返さないためには、目先の小事に捕われず、内村のような意見を参考にじっくり考える必要がある


被災地の人口減少
・東日本大震災後、岩手、宮城、福島の3県の沿岸部と原発事故の避難が続く計45市町村(岩手・宮城が27、福島が18)の人口減が
6万5千人
に達したことが分かった(減少率は2%で、前年の10倍強)。うち8割近い4万9千人を30代以下の世代が占めた。(朝日から)


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2011年1月は何をやってた??

by agsanissi | 2012-01-10 11:23 | 日々雑纂


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