2012年 02月 02日

日々雑纂

c0048643_5531818.jpg・今朝4時45分に「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報 第7号」が出され、
今回は東北北部沿岸にも大雪警報が出された。
普代村にも、今年はじめて大雪・波浪の警報と風雪注意報が出ている。
5時現在、久慈市で降雪24センチ、ちょっと山沿いに入ると30-40センチ
・右は、普代から田野畑に向かう途中の尾肝要の国道45線の様子、
△6.5度だそうだ(午前5時)。
・岩槻は快晴で温かだが、やや風がある。強風・乾燥の注意報。

・思想そのものに関心を失ってしまって以来(12/01/29、参照)哲学的なもの・思索的なものの
本は、ほとんど読まなくなってしまった。だから20世紀後半以降の哲学者・社会科学者の本は、
全部素通り。ポスト・モダンが何を意味しているのかも知らない。ちょっと話題になっては消えて
いく「流行」のような思想を追いかけた所で、詰まらないガラクタで頭を一杯にするだけで、それで
飯を食っているような学者・評論家なら、それも稼業のための資産だろうが、一歩それから外れ
てみると単なるガラクタにしか見えない。
・これに比べてツヴァイクの伝記ものとか、吉川英治の【親鸞】、三國連太郎【白い道】などは、
(ツヴァイクは別格としても)後世に受け継がれていくような名著というわけではないけれど、
人としての生き方・考え方に深甚な影響を与える良書だと思う。尤も、こんなものは人によって
千差万別、一般にどんな良書であれ理解できなければ、紙くず同然。
・今週に入って【啓蒙の弁証法】、コッカ【歴史と啓蒙】、ウォーラーステイン【転移する時代―世界システムの軌動 1945‐2025】の三冊を
読んだ。僕の理解が及ばないのかどうか、どれも頭を素通り、心に残るものがない。前二書は、知性と野蛮という対立物の相互転移(と云っ
て良いかな?)とでも云うような非常に重いテーマを扱っているのだけれど、僕には曖昧模糊。どうして、こう持って回ったことをゴチョゴチョ
論じているかね?!
・【歎異抄】と併せて【親鸞の教行信証を読み解く】第一巻(教・行巻)を読む。「浄土教の成立過程と歴史的展開」との副題が付いている。
・思想問題とは、大方そうしたもんだけれど、地獄極楽とか、往生とかに関心のないもの(或いは超越したもの)にとっては、念仏一行とか、
女犯肉食とか、菩提心は「起こる」のか「起こす」のかとか、菩提心無用とか、当該者にとっては時に生死を分かつほどの深刻な問題であっ
ても、部外者にとってはどうでも良い。どうでも良いとはいえ、歴史上の深刻な思想史的問題は必ず後世の我々の生活に深甚な影響を及ぼ
すことは間違いない。
・例えば「地獄の恐怖は、地獄を覚悟するという乗り越え方でしか解決しない問題なのです」ということを指摘した上で、親鸞の考え方(或い
は対処の仕方)を【歎異抄】の一節を引用して、次のように説明している。
「このうえは、念仏をとりて信じたてまつらんとも、またすてんとも、面々のおんはからいなり」(第二章)
という形で、相手に全面的に判断を委ねています。一切強制しなという筋道は重要なことです。
もし仮に客観的な証明が成り立ってしまったなら、これは誰もが皆それに従わなければならないことになります。そうなるとそれは相手を
説得して、それを認めさせなければならないことになります。だからもしそういう論証が完璧に出来たと思い込んでしまうと、とても怖いこと
になります。それに従わないものを徹底的に排除していく。真実性が相手を切り捨てるための根拠になってしまいます」
121p
・このような考え方が、いかに画期的な意味があるかということは、キリスト教の異端論争やナチズムや共産主義思想のような全体主義
が、如何に悲惨な災厄をもたらしたかを歴史的経験に照らして思い起こしてみれば一目瞭然だといって良い。そういう意味で、法然や親鸞
の思想と言うか(一見突き放したような)態度は、(地獄極楽とか、専修念仏とか、往生とかの考え方と切り離して)ものすごく大きな歴史的
意義があると考えて良いと思う。

食事療法だけで糖尿病が改善
・ちょっと古い記事だけれど、MediEigo(11/06/24、参照)にこんな記事が載っている。
8週間,超低カロリーの食事療法だけを行う治療法で,2型糖尿病が改善した」、患者11人を対象に「食事療法のための飲み物と炭水化物
を含まない野菜からなる1日600カロリーの食事を患者に2カ月間続けさせ,その後3カ月間追跡調査した。その結果,膵臓に含まれる脂肪
の量が正常に達し,膵臓のインスリン産生能力が正常化し
,血糖値が改善した。食事療法終了後も11人中7人で糖尿病の再発がなかった

(下線は引用者)⇒もち論、食事療法だけで糖尿病が改善することは分かっているけれど、注目すべき点は膵臓内の脂肪の正常化で、膵臓の
「インスリン産生能力が正常化」したという点。惜しむらくは試験対象者が少なすぎること、どの程度の重症度か分からないこと。
膵臓の脂肪率については
A special MRI scan of their pancreas revealed that the fat levels in the pancreas had returned from an elevated
level to normal (from around 8% to 6%). In step with this, the pancreas regained the normal ability to make insulin
and as a result, blood sugar after meals steadily improved.
」(参照)とのこと。

小澤の不等式
・ハイゼンベルクの不確定性原理を修正する式を提唱してきた「小澤の不等式」が、実験的に確証されたのは先月半ば。
・「不確定性原理」とは、我々が「対象」を観測するとき、「観測」行為そのものによって対象に影響を与えてしまうために、厳密な意味で「対象」の
客観的な「姿」を観測することはできない、という含意だと僕は理解している。物理学ではそれを「物質の位置と運動量とを同時に確定することは
できない」と定式化している。位置を特定すれば運動量が「発散」(特定の値に決まらず、無限大になる)し、運動量を特定すれば、位置が「発散」
する、ということ。
・「小澤の不等式」の意味は、ハイゼンベルクの原理は「測定対象の状態と、測定に因る誤差や乱れとの間に相関関係がない」特殊な場合であって
相関する「特殊」な観測すれば、不確定性は打ち破られ誤差ゼロの観測が可能になる、と数学的に予測したことだ。
・小澤は、自分の仕事の意味を「私にとって一番興味があるのは、自分の認識とは何かという問題です。それは観測の理論をきちんと組み立てて
みないとわかりません」と述べている(参照)。それは常に新しくて、同時に古い問題、「認識」とは何かという問題に帰着するようだ。
・認識は、観測対象と観測する手段、そしてその観測結果をみる人間との三者の相互作用によって成り立っているが、これを一義的に確定するのは
常識的に考えるほど容易なことではない。
参考:ハイゼンベルクの不確定性原理を破った! 小澤の不等式を実験実証」の記事も参照のこと。
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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-02-02 05:23 | 日々雑纂


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