2012年 02月 21日
・【断腸亭日乗】大正12年10月3日、関東大震災から約一ヶ月後、荷風は日記にこんなことを書き残している。 ・「帝都荒廃の後景哀れというも愚なり。されどつらつら明治以降大正現代の帝都を見れば、所謂山師の玄関に異ならず。愚民を欺くいかさま ものに過ぎざれば、灰燼になりしとてさして惜しむには及ばず。近年世間一般奢侈驕慢,貪欲飽くことを知らざりし有様を顧みれば、この度の 災禍は実に天罰なりと謂うべし。何ぞ深く悲しむに及ばんや。民は既に家を失い国帑また空しからんとす。外観をのみ修飾して百年の計を なさざる国家の末路は既にこの如し」 ⇒石原都知事は、今度の大震災を反射的に「天罰」と発したそうだが、多分、その念頭には荷風のこの一節があったのではないかと想像する。 更に想像を逞しくして積極的に解すれば「外観をのみ修飾して百年の計をなさざる国家の末路」への思い入れがあったのではないか。言葉尻 のみを捉えて、「反骨」を装うマスコミの哀れ!格好の標的にされてしまったが。 ◆生活習慣病の遺伝的リスク ・理化学研究所は「東アジア人集団の肥満の個人差を左右する遺伝子を同定」と発表した(12/02/20、参照)。その紹介記事は、こんな書き だし。趣旨が明快で、わかり易い表現を使っているのが目を引く。「同じ肥満でも、欧米人より日本人など東アジア人のほうが生活習慣病に なりやすいってご存知でしたか?実は本当のことです。これでは職場で「クマさんみたいでかわいい!」なんて言われて浮かれているわけに もいきませんね。」 ・「個々人に合わせたオーダーメイド型医療につながっていくものと期待されます」とも指摘しているが、元来、病気治療というのは、個々人に 合わせたオーダーメイド型のもんじゃないのかね?!これで改めて気付くのは、現在の医療は個々人を離れた「病気」を見ているだけで、病気 を抱えた「個々人」を見ているわけじゃないということだ。 ------------------------------------------------------ 【2011年2月は何をやってた??】
by agsanissi
| 2012-02-21 04:18
| 日々雑纂
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