2005年 12月 14日
小麦やナタネの植わっている畑を除いて、リバーシブル・プラウとディスク・プラウをかけてみた。左はリバーシブル・プラウの跡で、 右はディスク・プラウの跡だ。前者は20-30センチの深さで上下反転耕起し、後者は15-20センチの深さで土を掘り起こし、 作物残渣や雑草の根を刻んでいく。 機械本体は、リバーシブルはここに「プラウ耕の様子」として載せてあるし、ディスクは、ここにパワー・ディスクとして載せてある。 最近、雑誌「現代農業」で、「プラウ耕は必要ない」という趣旨の記事を繰り返し載せている。この場合の「プラウ耕」はリバーシブルの こと。畑には、浅耕や不耕起のほうが深耕よりも良いという趣旨だ。 「現代農業」の記事の取り上げ方には、ある種の流行のようなものがあって、これが良いとなると、一方的に同じ趣旨の記事のみを 掲載する傾向があるから、そのまま真に受けるわけにはいかないけれど、「秋おこしはプラウ耕」と何も考えずに習慣的ワークとして 深起こしをやっているのを反省するには良い機会だ。尤も、考えない人はこんな記事も読まないけれど...。 この記事とは別に2年ほど前から深耕ばかりが、果たしてよいのか疑問に思っている。 リバーシブルの利点としては、 ・ヨモギのような永年性の雑草対策としては効果がある(スギナ対策にはならない) ・コーン、ヒマワリなどの大きくて、固い作物残稈の処理には欠かせない 一方、次のような問題点がある。 ・土壌(粘土質)の水分条件によっては、練り固めたようになり、全く始末に負えなくなる。 ・小麦跡のソバには、麦残稈のすきこむ深さによって、(多分)ソバに発芽障害を引き起こすようだ。 ・作土層と非作土層を、繰り返し上下反転することが土作りにプラスになるのか。 このような点から、今年の夏からディスク・プラウを一部に試用している。 入植当初、ディスク・プラウを使ったことがあるが、畑がまるでコンクリートのように固く、プラウの歯が全く立たず、加えてヨモギが 群生していてディスクでは対応できないため、それ以来、もっぱらリバーシブルのみ使ってきた。今年夏に小麦跡の処理に利用し 好結果を得たので、今回は「秋おこし」にディスクを一部利用してみた。 作物残渣などの残っていない裸地は、すでにカチカチに凍って起こせないが、ソバやダイズなどの刈り跡は写真に見られるように フカフカの感じに掘り起こされ、ここまでのところ中々の好結果だ。
by agsanissi
| 2005-12-14 08:30
| 機械類
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