2006年 01月 20日

ほんの弾みで...


「農作業と脳作業」を書いたほんの弾みで「有機農業コツの科学」の書評めいたものを10回も書いて
しまったけれど、内容からすれば「耕す生活」に書いたほうが、どう見ても相応しいものだ。
「耕す生活」(西村さんの向こうを張って「スローでたのしい」とサブタイトルを入れようかと思ったが、
子供じみた気がして止めにした)の輪作・連作論は、一般論を論じてもと阿呆くさくなって、放ってあった
が、西村さんのおかげでまたまたちょいとやる気を出してきた。そんなわけで、これからは当分、「耕す
生活
」を中心にする。

日誌はという、ほとんど何も書くことがない。
ちょうど一月ほど前だか、「耕す生活」のメッセージ欄に月刊誌「現代農業」編集部の方から、3月号で
「鍛えてタネ・苗の潜在力を引き出す(仮)」という特集を予定しているので「浴光育芽をやらない生産
者は失格だ!」というくらいのパンチのきいた原稿を書いて欲しいと要望が寄せられ、どの程度パンチの
あるものだか、「百姓の知恵袋」の一部を手直しして書き送った。「耕す生活」も晒しもののようだけれど
「待てば海路の日和あり」だなと、いささか気分を良くしている。
ついでに「知恵袋」のあちこちを、わずかに手直ししたり、あるいは「知恵袋」の準備用にと集めて累積
したHDD 内のゴミを整理しているうちに、あれも書きたい、これも書きたいというテーマは去来してきた
ものの、本気を出すほどには熟さない。

そんなことがせいぜい農業関係の仕事で、あとはもう一、二時間散歩に外出するほかは本ばかり読んでい
る。市町村合併のおかげで各市の図書館が大合併して、今年からシステム統合され、ネット上から全蔵書
を検索できるようになり、素敵な蔵書をたくさん抱えた浦和の図書館までが傘下に入った。農業関係の本
などそっちのけで、バルザック全集だの、三田村鳶魚全集だの、江間務著作集だの、読み直している。

昨日、わずかに一冊、「農の理想農の現実」という本を図書館で見つけて借りてきた。
「食料・農業・農村基本問題調査会」の会長を務めた木村尚三郎さんと同委員でNHK解説委員の中村靖彦
さんの対談および共著。
「新基本法のめざす社会」として木村さんは、「二十一世紀に、私たちはどのような生き方、どのような
社会を規範として選択するであろうか。農型社会の創造、それが答えであると確信している」と書いてい
る。また「農を基底に据え、その上に工業、サービス産業、情報・コミュニケーション産業を相互関連の
うちに築き上げていくという、重層的かつ相互補完的な社会のことである」とも書いている。
この理想は、よくわかる。ほとんど僕と同じ考えではないかとさえ思う。
それにしても理想と現実の甚だしい乖離は、どう理解すべきか?
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by agsanissi | 2006-01-20 14:30 | 作業メモ


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