2006年 02月 02日

地球の歴史と微生物世界のアナロジー


人間も細菌も一緒だとは、直感的には思わない。
どうして?? だって...この答え方は、人によっていろいろだろう。
でも「生命」としての共通性を考えれば、いろいろある。というよりも外見的・表面的相違
にもかかわらず、ある意味では本質的同一性を持っているほうが驚きともいえる。

「耕す生活」で、大絶滅時代のことをひと言ふれたが、「繰り返される大絶滅」を読んで
みると「現生人類の発展に伴った絶滅」という話題が出てくる。われわれは、余りにも
近視眼だから、現に目の前で起きていることの意味を正確に見通すことは出来ないが、
いろいろなアナロジーを通して、例えば過去の歴史に学ぶ、地球の歴史に学ぶ、宇宙の
歴史に学ぶことで類推する。類推は類推で、そのままではないにしても参考にはなる。

微生物世界の一世代は代謝活性が高いので早い(参照「小さいことは..」)。大腸菌
なんかは、20分に一回分裂する。単細胞生物だから分裂毎に一世代と考えれば、
仮に人間の一世代を60年とすれば、大腸菌にとっては約160万年に相当する。
ということは我々が、田畑でなにげなしにやっている仕事は、微生物世界には
地球史的大変動を引き起こしているともいえる。

「生命と地球の歴史」岩波新書の、大量絶滅の功罪という一節にこんな話が載っている。
大量絶滅の直後に、単純構成の生物群が大量発生した例として...還元環境を好む
特殊な二枚貝が知られている。大量絶滅の直後には、このような被災直後型群集
とでも云うべき、一時的で特異な生物群が出現するらしい。158.p


いわゆる土壌殺菌は微生物世界の大量絶滅に相当するし、単一野菜の連作は生物
多様性の喪失に相当するのかな。
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by agsanissi | 2006-02-02 11:47 | ミミズの寝言


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