2006年 02月 15日

マスコミの薮にらみ


日本人は、民族や宗教問題を理解する能力を欠いているから、何か発言をすれば必ず
本質的な間違えを犯さずにいない、というのが僕の持論だ。とりわけマスコミなどの
情緒的議論など噴飯ものだ。

コトバの明晰さや物事を見る目(=視点)に関連して、「ムハンマドの風刺漫画」に
ついてたまたま目にした二つのコメントを紹介しておく。

一つはデンマーク在住の高田ケラー有子さんのJMM所載の「ムハンマドフラワー」。
日本のニュースが、ムスリム団体の抗議行動に火をつけた発端は、
デンマーク国内に組織するムスリム団体へのインタビューで、スポークスマンの
回答として「デンマークの政府やメディアが我々の訴えを無視したのが問題を大
きくした」とあり、また、デンマークの他の新聞記者からの見解として「首相の
会談拒否(アラブ諸国大使との会談)が転換点だった

と書いている点について、高田さんは、日本のニュースの片手落ちを次のように批判
している。
政府が新聞社の言動を取り締まるのが当たり前で「自由」な発言という概念のな
い国を背景にもつ人々の訴えであり、政府が新聞社の言動を取り締まることので
きない「自由」な発言が許されている国での対応として、訴えには答えられなか
った、ということはそれこそ無視されています。

これは、たとえば共産党や社民党が、基本的に現在の裁判システムを承認しているの
かどうかも曖昧のまま、自分に都合の良い判決だと一審判決を「尊重」云々する一方
「不当な上告」と相手を非難するご都合主義と類似の一面もあるし、あるいは高田さ
んの指摘する本質的側面を全く理解していない可能性もある。

もう一つは、太田述正コラムの「アングロサクソンのホンネ」で、こちらは文字通りに
イスラム世界の「良識派」も、日本を代表する新聞も、そして日本を代表するイス
ラム世界の専門家も、みんなアングロサクソンのことがまるで分かっちゃないな、
と思います

太田さんの指摘する通りに、アングロサクソンの本音が分からないために発する情緒
的捉え方だ。こちらは、ムハンマドの問題に限らずアングロサクソンの世界観を理解
する前提として(賛否に係わらず)読むと良い。

◆◆ 畑を耕し、自分を耕し、世間を耕す、【耕す生活 ◆◆
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by agsanissi | 2006-02-15 10:35 | ミミズの寝言


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