農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2006年 06月 05日

播種機をめぐるお喋り

9.5/19.5度、日照9時間。朝から冷たい風が吹きまくり、気温よりははるかに寒く
感ずる。

ダイズの播種を終えて、当面の緊急作業は一段落。ちょっとユッタリ気分のお喋り。
ダイズの播種には、小麦・ソバなどの汎用の穀物播種機を使っている。

c0048643_533233.jpg播種機本体。
特徴は、大きいこと、頑丈なこと、トラクター直装だ
ということ、構造が単純なこと。
大きいといっても程々にということで、米国製のもの
には種子ホッパーだけでトラック並みのものがある。
当然だが、機械設計の思想は販売対象の条件で
決まるから、機械を選ぶ場合は、どういう農業経営
を対象に機械を設計しているかを考慮しておかない
と効率が悪いうえ、いろいろ不具合がおきてくる。

内地製の播種機はロータリ装着が基本で、小さくて、ちゃちで、外見ばかり立派で、どうでも
良い・くだらない付属品が山ほど着いて、壊れやすいというのが特徴だと思っている。
といって、例えば1、2町歩の経営で、こんな播種機を備えても宝の持ち腐れで、とっても
償却される見通しはないから、結局、機械もその国の農業経営の平均的な規模や農業文化
とでもいうべき慣習的な考え方で規制されてしまう。
その意味では、自分に見合った機械というのは自作するか・改造するかしなければならない。
というわけで、こんな機械を見ても参考にならないとは考えず、設計思想の使えるところを
真似すればよい

ロータリ装着のものは、ロータリのスピードに制約されるし、ロータリを使えるかどうかにも
制約される。そこでスピードは、せいぜい2-3キロ程度、1haを播種するのに3-4時間、
更に種子ホッパーが小さいために種子の補給に時間をとられ、4-5時間かかることも珍し
くない。
トラクター直装は、まず速い。播種精度も高い。
地面に接地した駆動輪で播種ロールを回転させる方式は原理的には同じだが、小さな機械
の駆動輪は直径20-30センチの軽いもので、作物残さや石ころ、ちょっと大きな土塊など
が駆動輪に絡まると、すぐに播種ロールが止まってしまって種子が落ちなくなってしまう。
この播種機の駆動輪は、昨日の写真のマーカーの脇の直径62センチのタイヤが駆動輪で
接地している限り正確に回転する。

c0048643_20244772.jpg播種ロールの構造は、こんなもので良いのかと思う
ほど単純で、40ミリほどのロールに突起が付いた
だけのものだ。条播きが基本だから、ダイズなどの
播種間隔を規制することは出来ないが、一定距離
を走行する間に落ちる種子量はきわめて正確で、
誤差は一昨日も書いたように1%内外に留まる。



落ちた種子は、パイプを通って回転するコールタで切った溝に入ると同時に覆土される。
畝間と畝数は、コールタの数と位置で決める。左右の駆動輪の距離は250センチで、この
間にコールタを全部取り付ければ20本入る。
小麦やソバは15本、ダイズはいろいろで3本、6本、今年は4本などを試している。

c0048643_20504650.jpg播種機の後ろに施肥機を取り付ければ、同時施肥
が出来る。施肥機の後ろの針金状のものはハロー
で、種子の周囲に上から落ちた肥料を撹拌する。

種子の落下量を1/3に抑えるカバーを取り付けれ
ば、ナタネのような小さな種子を少量播種すること
も出来る。ヒマワリのような形状の変わった種子の
播種精度がどんなものか、テスト中。
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by agsanissi | 2006-06-05 06:25 | 機械類


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