2006年 09月 22日
8.9/22.3度、日照7.9時間、やや雲が増える。関東地方に向うかに見えた台風14号は 大陸から張り出す高気圧の縁辺に沿って関東沖から三陸沖に大きく迂回して、12号と ほぼ同じコースを辿るようだ。雨の予報だった週末の天気も持ち直し気味。 西11と東8に小麦を播種する。今年の小麦播種は、これでひとまず完了する。 西11、1.915ha(11キロ/反、チッソ分7キロ+BM熔りん20キロ、所要1時間50分) 東8、1.145ha(12キロ、2.8キロ、1時間5分)、計3.06ha(所要2時間55分) 収穫予定は、とりあえず西11のみ、東8は基本的には緑肥とする方針。 また、当初、ナンブコムギの他に製麺適性や耐倒伏性の優れた「ネバリゴシ」をテスト播種 する予定だったが、今年の種子は発芽率20%と極端に低いとのこと、中止する。 播種量については、ブロードキャスタでばら撒きしていた当時の12キロ前後からドリル播き に変更してから一時は4キロまで減らして、更に6、8、10、12といろいろ試してきたが、 結局は11キロ/反前後が、最も安定しているようだ。 反収が、効率性の指標として使われる。一般的にはその通りで、他の条件が変わらなければ 反収が高いほど収益率は高くなる。例えば9/16「小麦の生産費用」で書いたように、現在の 僕の反収は概ね5.5俵前後だが、仮にこれが8俵になれば2haで160俵、2haの総生産費 用に対する除数は160になるから、1俵当りの損益分岐点は2千数百円から1千数百円台に (計算上は)大幅に低下する。 というわけで、一時は反収を上げるために必死になっていた時期がある。しかしある点を超え て反収が上がってくると、他のマイナス要因が働いて変動幅が大きくなるようだ。 例えば、400キロ/反を超えて来ると倒伏の可能性が俄かに高くなる。 また現在使っているコンバインの刈り取り能力では350キロ程度がギリギリで、これを超えて くると俄かに作業能率が悪くなる。仮に反収が一割五分増しになって400キロを超えると刈り 取り時間は反20分から反30分程度に五割増しにもなる。一町歩当りの所要時間は3時間強 から5時間になる(補助作業時間を入れると約5時間から約8時間程に)。それだけなら、単に 作業時間を延長すればよいだけだが、コンバインに対する過負荷は補修費や耐用年数に大き く係わる。これらの点や刈り取り期の不安定な気象条件を考慮すると反350キロ前後が安定 した収量目標ではないか、といまでは考えている。 最大のマイナス要因は倒伏で、これについては播種量を1-2キロに減らして、分ケツ量を 大幅に増やして丈夫な麦を作ることで反収を600-800キロ程度に引き上げ、倒伏も防げる という考え方があるが、これが技術として確立すれば画期的だが例外的な事例でしかない。
by agsanissi
| 2006-09-22 22:17
| 小麦
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