2006年 12月 20日

「地あぶら工房」訪問

昨日は、一関市大東町を訪問し、「菜の花プロジェクト受託組合」を立ち上げ、
ナタネの栽培から搾油・ナタネ油の製造・販売までを一貫した事業として行って
いる組合を見学してきた。

ナタネの栽培から搾油までを行っているのは、岩手県では唯一のところ。
僕自身の関心は、搾油工程や搾油の技術的なこともさることながら、搾油施設の「あぶら工房」
を開設して、わずか二年。この短い期間に、地元のかなり狭い地域で会員100人、栽培面積
12町歩強(平成17年実績)にまで広がった(ちなみに13年は30人余、8町歩)、その誘引は
なんだろうか?という点にあった。

c0048643_550974.jpgナタネ油の搾油は、焙煎・搾り・ろ過という
基本的に江戸時代に完成していた最もシン
プルな技術だけで充分効率的に搾油できる
のが特徴だ。

言い換えれば、添加剤を加えたり、複雑な
化学変化などのプロセスを必要とせず、喩
えてみれば野菜を洗ってそのまま食べる
ように
、ナタネの種子の油分を抽出してその
まま利用できる。



c0048643_691681.jpg搾油の技術的工程に係わる問題は、別の機会に譲る
(「ナタネもの語り」のブログを予定、06/8/07参照)が、
この訪問で最も印象に残った点は二つ。
一つは、ナタネ栽培の最初の誘引がナタネ油を絞って
利用したい、という最もシンプルな動機にあったこと。

いわゆる「菜の花プロジェクト」には、環境問題、バイオ
マスの利用、遊休地対策、食の安全・安心など、様々な
意義付けが語られているが、それ以前に昔ながらの
ナタネ油を食べたい」という思いから出発したこと。


二つ目は、バイオマス関連で語られる際は、しばしば利用後の廃油を燃料として再利用でき、
環境に「やさしい」ということが強調されるが、「ナタネ油は最後の一滴まで利用できて」廃油
がでないと、目を輝かして語っておられたこと。この点、全く認識を新たにした。
廃油の「再利用」という考え方も、確かに環境問題にはプラスには違いないが、「廃物ゼロ」には
本質的にかなわない。
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by agsanissi | 2006-12-20 06:44 | ソバ/ナタネ


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