2007年 06月 26日

「太った豚」

曇天無風、17-8度、湿度が高いのだろう、やや蒸し暑い感じ。当面の緊急作業は一段落、
次の作業ポイントまでは三四週ある。18日に播種した黒ダイズは、ぽつぽつ出芽し始めて
いる。播種から八日目、去年、5月25日に播種した黒ダイズは11日目に出芽し始めた。
三日早くなっているが、この程度は気象・土壌条件による変動幅の内といえぬこともない。

今朝のニュースで、雪印、不二家、加ト吉と相次ぐ不祥事の発覚は「食品業界にはいったい
企業倫理があるのだろうかと疑わしくなる」と、どなたかが仰っていた。経団連の御手洗会長
は牛ミンチ偽装事件について「生命にかかわるビジネスは、普通より高いコンプライアンスや
モラルが必要」と指摘、経団連理事の加ト吉の加藤相談役を処分する方針とか。
モラルといえば、キャノンの会長でもある御手洗氏は自社の偽装請負問題を国会で追及を
受けた際に、現行の「請負法制に無理がありすぎる」と法制度の不備にこそ偽装請負の真因
があるかに開き直ったものだが、「他人には厳しく、自らには甘く」と現代企業経営者として
のモラルのあり方の範を垂れたお方だ。

技術評論・経済評論家として永年にわたって数多くの経営トップとのインタビュー・対話を
重ねてきた内橋克人さんは、キャノンの偽装請負問題を取り上げて、かつての企業経営者
には、まず「人間としての徳の高さ」を感じさせる人が多かったが、最近は「儲けさえすれば
良しとする卑しさ」を感ずるという意味のことを話していた。
当時、「バブル謳歌の日本に猛省を促した話題のベストセラー」と囃された中野孝次の「清貧
の思想」(1992年刊)は、思想としては昇華せず、一時の徒花に終わったのか。

かつて東大の卒業式で大河内一男総長が、卒業生に語ったとされる「太った豚になるより、
痩せたソクラテスになれ」との告示を与えたのは1964年のこと。当時の卒業生は、いまや
64、5歳、功なり名を挙げて、時に天下り、会長職・名誉職に収まりつつある年代か。
暫らく前、朝鮮総連本部の所有権の偽装名義変更を仲介して話題となった弁護士緒方某は、
検事を振り出しに、公安調査庁長官を務めた人物だが、これよりは一世代上の年代。
職業倫理などはかなぐり捨て、ただただ自分のかつての職業を金儲けの餌にして、恬として
恥じない恥知らずと分かる。これでは表向き、どんなに高潔な発言をしようと裏を知るものに
嘗められて不思議はない。或いは裏を知られるが故に偽装仲介を断れなかったか?(6/29、参照)
すべての臭いものを、自らの「責任」として背負い込み、自らの死によって、より醜悪な臭い
ものに蓋をした大臣は、多少とも恥じを知る人士とでも云うべきか??これも同じ年代。

こうしてみると、名もなき清貧はいざ知らず、功なり名を挙げた諸氏は、総長の送る言葉を
人生の反面教師として処世訓にした人士が多いかのようだ。社会的エリートには「太った豚」
が横行し、勝ち組負け組みなどと浮かれる巷には「太った子豚」が横行し、他方ではダイエット
こそ、まるで「食」の目的であるかに喧伝するコマーシャリズムの横行する、
この経済大国日本の文化的到達点とは、いったい何なんだ??
(ソクラテスは痩せていたわけでもなし、豚が太って悪いことでもないけれど...)
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by agsanissi | 2007-06-26 13:10 | ミミズの寝言


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