2007年 06月 29日

豚かソクラテスか/雨の無駄話

6時半から雨になった。その前に畑を一巡りして、ダイズの出芽状態を確認してきた。多少の
未出芽部分もあるが、この雨で出芽できるかどうか、駄目なら土目が駄目ということだろう。
黒ダイズは兎も角も、スズカリ(一昨年の屑ダイズだが)は予想以上の健闘だ。
長く大陸まで延びる前線を伴った低気圧は、時速55キロで東に移動しているが、その背後に
は次の低気圧が控えている。この雨は、明日昼まで続くとの予報。
ニュースでは、無造作に「梅雨前線が北上し」等といってるが、僕の認識では「梅雨前線」とは
基本的に停滞前線だと思っていたが、55キロで移動する停滞前線など形容矛盾ではないの?

今どき、東大総長の告示など話題にもならないが、40年以上前には「太った豚になるより、
痩せたソクラテスになれ」という言葉が、卒業式前に新聞紙上で報じられ、あっと言う間に
世の中に広まった。格調高い言葉とも思わないが、語られるより前に世間に喧伝されたのは、
高度成長期の「安心感」が痩せたソクラテスへの願望を生んだのか、それとも今日の余りに
無慙な社会的エリートの知的・道徳的荒廃の予兆でもあったのか(栴檀は双葉より芳しという
のは変か、ニンニクは芽にして既に臭し)?
この言葉も、東大の卒業式だったからこそ、多少とも持て囃されたが、仮に失業者で溢れる
「職安」の前で、こんな演説でもやって袋叩きにあわなければおめでとう!

今日、あなたは「太った豚と痩せたソクラテス」のどっちの生き方を選択しますかという世論
調査をやったら(痩せた豚と太ったソクラテスの選択肢がないのは一面的だが)、果たして
どんな結果になることやら...。

全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)が、参院選挙の公示を控え、担い手対策や
農地政策で、主要政党に公開質問を提出し、その回答を公表したそうだ。自民党は現在の
品目横断的経営安定対策を進め、「担い手への万全な経営安定」を主張し、民主党は、全
販売農家への戸別所得補償制度の実施を挙げているとか。
要するに、多少とも「太った」豚かソクラテスにはなりうるとの社会的補償を与えているつもり
のようだが、これで農業への新規参入を誘いうると、本気で考えているのか?

今でこそ、声高に・公然と「日本に農業はいらない」と論ずる声は少ないが、敢えて論ずる
までもない、農業担い手の高齢化と共に、産業としては自然死に近い衰弱死を迎えるから
ではないのか?
品目横断的経営安定対策が、「担い手」に経営資源を集中し、それによって経営効率化を
実現し「経営安定」を図れるという説明が第一のウソ。
仮に第一のウソが真だとしても、品目横断的経営安定対策が(若者に対して)農業を新たに
やってみたいという(新規参入への積極的)動機付けにならなければ、農業には産業としての
未来はない
。ところが品目横断的経営安定対策の中身は百%「新規参入は阿呆くさい」と
思わせる(実際、阿呆くさいのだ!!)仕組みになっている。これが明白な第二のウソ。
それでも農業をやりたい若者がポツポツいるのは、「太った豚」の横行する社会的エリートに
対するアンチ・テーゼか?
尤も、太ったソクラテスとて決して醜いわけではない。
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by agsanissi | 2007-06-29 13:25 | ミミズの寝言


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