2007年 08月 05日

遺伝子組み換え大豆/イミテーション食材

早朝から、依然として20度を超える蒸し暑さ、無風状態で、このまま吹き返しもないか。
6時過ぎ雨、温帯低気圧に変わった台風五号に伴う前線の影響によるものだ。

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7/24の中日新聞によると次世代の遺伝子組み換え作物は「消費者志向」型を目指すそうだ
参照)。「米国では大豆の九割、トウモロコシの七割を占めるまで増加している。しかし除草剤
耐性など、主に生産者に有利な特性ばかりで、消費者に訴える力に乏しかった

生産現場は、基本的に制覇したので、今後は「消費者志向」型の遺伝子組み換え作物を開発
し、需要と供給の両面から穀物生産の寡占的支配を謀ろうとするものだ。
当然、予想される事態だが、手順といいタイミングといい、唸りたくなるほど見事な戦略だ。
現在、研究開発中のダイズ(及び関連製品)は、
魚油に含まれるオメガ3脂肪酸を多く含有する大豆。オメガ3脂肪酸はドコサヘキサエン酸
(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)などで、血を固まりにくくするなどの効果がある。もと
もと海藻が作ったもので、それを魚が食べるために、魚に多く含まれている。

また、悪玉コレステロールを増加させるトランス脂肪酸を作らない大豆油も開発された。トラ
ンス化しないオレイン酸の比率が高く、トランスになりやすいリノレン酸の比率が低い。

だそうだ(トランス脂肪酸の事は、前に書いたことがある、参照)。

当面、成人病または生活習慣病や脂肪の取りすぎが、単なる個人的食習慣という性格を超え
て社会問題化している先進諸国では、大いに支持を受ける可能性なしとしない。
医食同源と云う言葉があるが、こうなると文字通り食品と医薬品の境目が不明瞭になり、仮に
このような食材が消費者の支持を受けるとすれば、様々な食品、医薬品、機能的添加物の
要素を組み合わせた「便利」なものを開発するために、世界中の優秀な知能が寸暇を惜しん
で知恵を絞りつくして鎬を削ることになろう(既になっているのかな)。
僕は、そんなものは食いたいとは思わない。ダイズはダイズ、魚は魚、海草は海草で食べたい
と思うけれど、何だかわけのわからない加工食品が氾濫している世間では、それこそ消費者
志向にピッタリの可能性もないではない。科学技術の怖さは、一旦その方向に向かって走り出
すと、その勢いを制御する内的規制力を持たないことだ
。当初は、その便利さや偉力にうっとり
とし、計り知れぬ社会的災厄をもたらして後、初めてその愚かさに気付いたという事例は技術史
の中に枚挙に暇がない。

イミテーション食材、機能的要素の抽出による組合せ人工的素材と天然素材との優劣など
「土を考える」の中でも取り上げてきた問題を考える(或いは観察する)格好のテーマになり
そうだ。これは問題の一面。もう一面は、世界の食材の基礎的素材の質が寡占企業の戦略
によって規定され・依存すること

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by agsanissi | 2007-08-05 06:44 | 考える&学ぶ


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