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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2007年 09月 13日

「生徒会長じゃあるまいし...」

16.5/22.2度、朝一時的に雨、日照1.2時間。この程度の気温がほぼ平年並みか?

小麦の選別・袋詰めを完了した。
この間は朝、起きると目やにはたまるし、鼻は詰まるし、痰はでるし、小麦の粉塵
まみれになる。粉塵をすべて洗い流すためもあるし、「骨休め」という意味もあって、
久しぶりで黒崎荘の温泉に行ってきた。入浴の回数券を販売していて、泊り客のみ
ならず近在の愛好者や漁師がちょくちょく入浴に訪れる。
17時半頃入ってきた漁師が、「安部さんの記者会見を見ててさ...」と話していた。
「辞めたのさ」、相手は何のことか理解できてないようだ。僕はその前に、16時頃偶々
やってきた普及員に聞いていたので分かったが、さもなければ所信表明演説直後の
辞任など予想だにつかぬ。引き続きその人、「安部さんが首相辞めるってのさ」「生徒
会長じゃあるまいしよ」「ぼんぼんなんだ」「人にケツ拭いて貰うしかねいのさ」....
相手が子供なら「馬鹿云ってんじゃないよ」でお仕舞いだが、首相となるとね?!

これほど唐突で、不可解な辞任というのは?と考えてみても、内閣史上前例がない
ような気がする。敢えて云えば1939年8月23日の「独ソ不可侵条約」締結の公表を
受けて8月28日に「欧州の天地は複雑怪奇なり」という声明を出して総辞職した平沼
内閣、あるいは1929年7月2日に前年に起きた満州某重大事件(張作霖爆殺)の
責任者処分を廻って天皇の叱責を受けて総辞職した田中内閣くらいなもの。しかし
唐突と云うだけで、その政治的意味に「不可解」な点は何ひとつない。
「安部首相の辞任の政治的意味」を考えようとすると、その理由と云い、タイミングと
云い、唐突、かつ不可解というしかない。これほど最悪のタイミングを選んで辞任できる
才覚は「政治的なもの」というより、むしろ社会現象的には中高年の自殺に相当する
「政治的な自殺」行為に等しい。
「起死回生」ということがある。「自分を殺して党を生かす」なら、参議院選挙直後を
選ぶべきであった。テロ特別法の延長に「政治生命を賭ける」という発言の政治的
意味を国民の脳裏に叩き込みたいなら、所信表明演説の骨子をテロ特別法一本に
絞り(かなり奇妙な所信表明だが)、テロ特別法の延長なり新法なりが、参議院で
否決された直後に衆議院を解散するか総辞職すべきであった。
前に「伺われる政治的才覚と指導力を以てしては、単なる物笑いに終わると予測する
ほかはない
」(参照)と書いたことがあるが、まさかこんな形の「物笑い」のタネを提供
してくれるとは想像だにしなかった(個人的事情を忖度すれば哀れみを感ずるが)。
「良かれ」と思うすべての真剣な行為が裏目に出るのが、社会現象の末期的症状の
特徴とすれば、本当の自民党支配の終わりの象徴となるのか。単に「安部ちゃん」の
個人的不覚に終わらせられれば、自民党にとっては不幸中の幸い。

by agsanissi | 2007-09-13 05:27 | ミミズの寝言


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