2007年 10月 15日

野生動物の北上/被害

夜明け前から雨がちで、最低気温も9度台とやや高めだ。午前中一杯こんな天気が
続きそうだ。

10/12、農水省は18年度の「全国の野生鳥獣類による農作物被害状況について」を
公表した(参照)。それによると
鳥獣による平成18年度の農作物被害については、被害金額は196億円で前年度に
比べ10億円(対前年比5%)増加、被害面積は10万6千haで前年度に比べ1万5千
ha(対前年比12%)減少、被害量が40万1千tで前年度に比べ8万2千t(対前年比
26%)増加となっている
」そうだ。
被害金額は、
・イノシシが55億円で前年度に比べ6億円(+13%)増加、
・シカが43億円で前年度に比べ4億円(+11%)増加、
・カラスが30億円で前年度比2.7億円(▲9.8%)減少
・サルが16億円で前年度に比べ2億円(+17%)増加
だそうだ。

これが野生の鳥獣類による四大被害で、その他の鳥獣類による被害を含めて、面積、
被害量、被害金額がPDFファイルで公表(参照)されている。
調査方法は、市町村の被害調査を基に都道府県で集計したものだそうだ。

第三者として、この種の統計数字を見ると如何にももっともらしく見えるが、さて、被害
当事者として、この尤もらしい統計数字を見るとどう解釈したものか大いに迷ってしまう。
カモシカやカラス・ハトによる被害(ダイズ、ソバ、ジャガイモ)はあるが、また村の中で
は耕作面積がダントツに広いから、その被害も相対的には多い方だろうが、その面積・
被害作物量・金額を定量してくれと云われても、そんなものはサッパリ分からない。
尤も、そんな調査依頼を受けたことは一度もないが...。また、鳥獣類のみならず、
野菜類の中には温暖化で虫類被害も拡大しているのだろうが、その調査はないようだ。

まあ、これは余談として、最近、この四大被害のイノシシ、日本鹿が岩手県にも、また
県内でも北上してきているそうだ。環境庁の調査では、イノシシの北限は宮城県だが、
一関、奥州市などで目撃情報や足跡が相次いで確認されているそうだ。
日本鹿は、沿岸南部の釜石、大船渡市付近の五葉山が、従来の北限とされてきたが
去年、普代ダム付近で日本鹿を見たという話を初めて聞いた。つい、数日前、普代の
山手方面の友人がやってきて「家の裏山には前から居ますよ」と、当たり前な顔をして
いた。桜の北上前線と同じように、年間の平均気温の上昇とイノシシや日本鹿の北上
距離には相関関係があるのだろうか。
一方、下北半島の日本猿は「北限の猿」としてつとに有名だが、最近の調査では1700
頭居て、猿による農作物被害が大きいそうだが、猿の中でも特に悪さをするのは三十数
頭で猿一般ではないそうだ。「サルによる被害」という表現はサルにすれば猿差別という
ことになりそうだ。
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by agsanissi | 2007-10-15 09:09 | 参考記事


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