農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

sanissi.exblog.jp
ブログトップ
2007年 11月 05日

秋ジャガイモ

時々、思い出したようにコメントを下さる「とびら」さんが自分のブログで秋ジャガのことを
「昔2、3回、多分「デジマ」でやったけど、種芋と変わらないくらいしか収量がなかった
(という印象)ので」
止めたけれど
「種代がタダ、ということで、ダメもとでやりました。発芽が遅く、この夏の猛暑で、やられ
てしまったかと思ったのですが、レッドムーンがまず発芽、インカは非常に貧弱な感じ
でよろよろと出てはきました。」
参照
と書いておられる。

お節介な話だが、ジャガイモのこととなると、つい口を挟みたくなる。僕の地方では、当然、
秋ジャガイモはできないから、経験的な知恵は皆無だが、ジャガイモの生理的特徴から
一般的に、二つの問題点を指摘できる。
1.生育適温が12度から22、3度で、23度を超えると、ほぼ芋の肥大はストップする。仮に
7月初めに植えるとして11月初めまで、最近の熊谷地方では最長でも30日程度の肥大期
間しか取れないので、収量はもち論、デンプン価の低い未熟芋しか期待できない。
2.自家芋をタネにする場合、約二、三ヶ月の休眠期間があることを考慮して、催芽処理が
不可欠になる。春植えでは浴光育芽をやるが、秋植えの場合は「冷涼な所に揚げ床を作り
種芋をふせて、イモ面が露出する程度に土をかけ、萌芽後定植する冷床育芽法
」(「ジャガ
イモの作り方」知識敬道、浅間和夫著、農文協から)ということをやる。それでも肥大期間は
最長で一週間伸びれば良い方だ。従って成熟芋を作るには絶対的に生育期間が短い。
以上は、一般的なことで、秋作は温度と日長の組み合わせが春作とまったく逆になるので、
品種的には温度と日長に鈍感なもの、また休眠期間の短いものを選ぶ必要がある。

以上の点を考慮すると、自家芋を利用して秋作をやるのは、「ナス科の作付面積を増やす
だけ」で、駄目もと以下(畑を悪くする)の結果にしかならない、というのが僕の判断だ。
尤も、いかなる理屈も実践には及ばない点もあるから、まずやってみるに如くはない。
[PR]

by agsanissi | 2007-11-05 19:17 | ジャガイモ


<< 辞めるって?!/補足      ダイズ刈り取り >>