2008年 02月 08日

南岸低気圧

今年は、南岸低気圧の通過する機会が、やや多いのかな?
今日は快晴に近いが、明日の夕刻には再び低気圧が通過する模様。

冬山は別格として、春先が近づいて関東地方の低山に軽い散策のつもりで出掛けたり
そろそろ初夏の香のする時期に中部山岳地帯に遠出をしようかというときに、最も気を
つかっていたのは南岸低気圧と二つ玉低気圧だ。
今では、山に常住坐臥のようなもんだから、敢えて山には行かなくなってしまったが、
それでも南岸低気圧とか二つ玉とか聞くと、サッと身構えるような癖がついてしまった。

東シナ海で発生して、太平洋の南岸沿いを発達しながら北東に進む。立春を過ぎた頃
から、西高東低の冬型が弱まった間隙を突いて、急激に発達して、関東地方の低山に
も湿った重い大雪を降らせ、大荒れの天候になることがある。そうなると山は春先の陽気
から一夜にして厳冬期の様相に変わってしまうことも珍しくない。台湾付近に発生する
ことから、昔は、台湾坊主と呼んでいたが、いつしか、この名が消えてしまって南岸低気圧
という面白みのない言葉に代わってしまった。

別段、今の時期に限った低気圧ではないけれど「一言解説」(参照)の中に、
冬季に、日本の南岸を通過する温帯低気圧のことを南岸低気圧とか、台湾付近で発
生することから台湾坊主と呼ぶ。この経路を通る低気圧は、太平洋岸に降雪をもたら
す可能性があることから着目されている
。」
とある。台湾坊主などと使っているのをみると、ちょっと古手の人が書いたのかな?

低気圧の通過するコースの微妙な違いで、雨や雪になったり、霙交じりの小雪だった
り、大雪になったりと変化する。その大まかな概念図が、このサイトで解説(参照
されている。

奈良県の気象に焦点を当てた奈良気象台の気象歳時記の「第12号/雪を降らせる気圧
配置」の解説も面白い(参照)。

南岸低気圧といえば、一昨年の12月末、関東地方から東北北部沿岸一帯に季節外れの
大雨が襲った。26日の天気図(参照)と27日の天気図参照)を較べると、大体の通過
コースが読み取れる。27日の普代村の雨量は、一時間雨量も三時間雨量も、統計開始
以来のトップを記録した。この僅か数時間の雨で道路などの公的施設だけで6億円余の
被害を蒙った。

「岩手県災害時気象資料 06-4」(pdf、参照)に、26日9時から28日3時までの6時間
毎の天気図が載っているが、低気圧の中心が四国付近から南岸を舐めるように北上し
た様子が伺える。このコースには要注意だ。
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by agsanissi | 2008-02-08 12:14 | 気象/季節メモ


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