農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2008年 06月 10日

「流れ」は変わるのか?

昔、多摩川で泳いでいて(多摩川でも泳げる時代があった!)深みにはまって溺れて、危うく
助けられたことがあった。兄貴に、「溺れたら慌てないで、底に沈むまでジッとしていろ。底に
着いたら、トンと底を突けば浮かんでくるから」と教えられたことがある。苦境に立たされた時
は、半世紀以上たった今でも、この言葉が鮮明に蘇ってくる。

日本農業は、どん底に辿りついたのだろうか、どうだろうか?まだ、五年や十年はかかるのか?
NBonlineの6/05号(参照、要無料登録)に山崎養世氏の「農業を日本の先端産業にする」が
載っている。山崎氏については、高速道路問題で面白いことを云ってる人としか知らなかったが、
「道路問題と良く似た農業問題」という視点から、今回は三回に亘って農業問題を論じている。
・5/22号「迫り来る“危機”に気づかない日本」
・5/29号「このままでは日本は食べていけない」
・6/05号「農業を日本の先端産業にする」

どういう点で、道路問題と似ているのか?
戦後復興期から高度成長時代にかけて作られた農地法や食糧管理制度や農協などの仕組
みは、国民を飢えから救うという使命を果たし、食糧増産に成功しました。しかし、米の自給に
成功し、日本が豊かな社会になってからも、戦後復興期に作った制度をそのままにしてきた
ために、日本社会の変化にも世界の変化にも、対応する力を失っているのです。
」(参照

「農業を守る」ために、後生大事に護持してきた古い革袋(制度設計)では、もはや日本の食糧
を安定的に確保する見通しも危うくなった、ということだ。

これからの世界経済の変動によって、食料を輸入に頼るこれまでの日本経済のあり方は大変
危険である
ことを説明しました。欧州諸国が1970年代の米国による大豆の禁輸をきっかけに
食料自給率を高めたのに比べて、60年代に6割だった日本の食料自給率は、今では4割を切る
ところまで低下しました。
 日本に農地が足りないためではありません。度重なる減反政策や耕作放棄や裏作の停止で、
日本の作付延べ面積は、ピークであった1960年代の半分にまで落ちました。
 しかも、このままでは、日本の農業は衰退することが確実です。担い手となる農家の高齢化
がさらに進み、後継者が激減するからです。掛け声ばかり食料安全保障や自給率向上を訴え
ても、流れを変える現実の政策はいまだに実行されていません。
」(参照
とも書いている。

山崎氏の意見が異端なのか、どうかは知らない。それにしても日経の主要コラムに、こうした
記事が載るとは、原油・穀物急騰や毒入り餃子事件の思わぬ副産物だろうか?
どうやら底には近づいたのだろうが、僕には、まだ川底に達したようには思えないのだが。
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by agsanissi | 2008-06-10 06:21 | 参考記事


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