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2012年 02月 28日 ( 1 )


2012年 02月 28日

この国の”行く末”/超長期的推移で考えると

・貴族の支配・武士の支配(ここまでは土地支配が富の根源)・下級武士の支配(土地から資本への移行期)、資本の支配と見てくると、
この大きな流れの変化の中で、明治期以降の流れ及び明治期以降の戦前と戦後の変化を、どのように位置づけるか?
・国の政治&経済を支配する階級ないし階層を安定的に供給するシステム:このシステムの安定性と安定性の喪失ないし崩壊の変遷
として「歴史的推移」を捉えると、次のような経過をたどる。
イ.実質的に支配する能力・実力を備えた階層ないし階級の支配
ロ.やがて支配の代行が起こり、形骸化・寄生化と実質的支配権の移転が並行的に進行
ニ.過去の支配階級の機能喪失、
例えば江戸幕府の場合、二つの側面がある。商業経済の発達で土地支配だけでは経済支配を包摂しきれなくなったにもかかわらず、
土地支配(年貢の徴収)にのみ依存し続けたため、大名の領国支配は実質的に破綻していた。また武装勢力としての武士階級の役割
は鎖国及び国内平和の安定で、一部の実務官僚を除いて名目化・寄生化する一方、領国経済の破綻で彼らを養う能力を失っていた。
他方、外国の「開国」要求(世界史的動向)には積極的に対応出来なかった。
明治政府の場合(1945年)、江戸幕府に比べれば経済的支配の転換(土地及び産業支配と前者から後者への比重の転換)は、比較
的スムーズに進行した。新たな支配階級は、維新の主役となった薩長(及び土佐・肥後)の下級武士を中心とする維新の功労者および
一部の公家勢力によって形成された(彼らは皇室の”藩屏”として新たな貴族階級となった)。やがて新たな地主勢力や新興産業勢力の
台頭と共に、権力を独占してきた藩閥勢力との軋轢・対立は一時的に激化するが、国会開設=政党結成とともに彼らを政党政治の中に
比較的スムーズに吸収するのに成功した。政党政治への違和感ないし不信感を捨てきれなかった旧藩閥勢力は、天皇の統帥権を盾に
軍部勢力として独自の足場を保持し続けた。この事実上の二重権力は、明治の元老の実質的権威が続いている限り顕在化しなかった
が、その後退・消失(寿命)とともに顕在化し、事実上、政治支配を排除し・あるいは政治支配を取り込み・一元化(東条内閣)した。
一方、世界史的動向への対応という点では明治の元老勢力なり、政党勢力の実質的権威が持続している限りは、英米協調主義という
比較的健全・穏健な外交政策が主軸だったが、元老政治の後退・政党政治の形骸化・協調外交の破綻(内外の要因)に伴い、一方的に
「大陸制覇」=大日本主義路線に露骨に傾き、米英(露中)の新たな覇権国家の利益と真向から敵対し破綻した。
既存の政治システムが機能喪失に陥る中での、類似点&相違点は何か?
・以上のような前提条件のもとで、20~30年代と現在との類似点&相違点を考えてみると、経済的・社会的閉塞感及び政党政治の
頽廃が類似しているくらいで、相違点のほうが目に付く。20年代には憲政会ないし民政党と政友会の二大政党が交代で内閣を組織
する形だけの政党内閣が登場するが元老西園寺の掌に載せられていたし、軍部や貴族院・枢密院の相次ぐ容喙を免れ得なかった。
これが勢い、政策をそっちのけにして元老や軍部・枢密院などの力を借りて政権にありつこうとする野合政治に堕落して「政党政治の
頽廃・腐敗」と指弾されるに至った。現在は、内閣成立を差配できるような力は、どこにもない。敢えて云えば国民の人気取りを狙った
ポピュリズム(あるいはマニフェスト)がそれに当たるが、決定的な力はない。
・政党に代わって政権を組織できるような力を持った勢力(軍部のように事実上の二重権力を組織できる勢力)はない。新たに登場する
可能性もない。三島由紀夫は自衛隊にそれを期待したけれど、単なるピエロ的試みに終わった。官僚組織・財界・労働組合・宗教団体
などの利益団体・圧力団体の動向は?
・戦前の二大政党の基盤は、地方の地主勢力や新興産業及び財閥勢力で、多少の色合いの違いがあるだけで基本的な対立点は
ない。従って流動的で、与党の座=利権をめぐる離合集散や軍部・枢密院・財界の利害を後ろ盾にした醜い政権争いが激しい。
・戦後の自民党の長期安定性権の基盤は、米ソの冷戦体制を基盤にした日米安保体制(世界史的動向への対応)と高度経済成長に
特化した政治支配。日米安保体制にも高度成長にも反対する野党は、完全に政権の埒外に置かれ、高度経済成長の利益配分をめぐ
る争いは、自民党内の派閥間争いに吸収された。高度経済成長に取り残され、あるいはその歪や矛盾に対する不満は、地方的・一時
的に「革新」勢力を押し上げたが、単なる不満の”はけ口”にしかならなかった。
・冷戦体制の崩壊と高度経済成長路線の終焉=自民党長期安定政権を支持してきた二大基盤の喪失は、同時に自民党単独政権の
崩壊の契機になった。これに代わる世界的・国内的な新たな枠組みは何か?
政党及び国会の機能喪失について
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by agsanissi | 2012-02-28 05:48 | ミミズの寝言