農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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カテゴリ:日々雑纂( 150 )


2011年 03月 01日

日々雑纂

日本人は”二つの人種”に分けられる日本人は2つの“人種”に分けられると思います。日本国内のことしか分からない人と、海外の
ことを知っている人です。この2つの人種は、お互い日本語を使っているのに、言葉が通じないんですね
(日経ビジネス、11/03/01
「学ばない日本」に明日はない、中国人ジャーナリスト・莫邦富氏の言葉から、参照

異所性脂肪、昨日の続き、どうやら昨年3/06に放送されたNHK番組「追跡! AtoZ “肥満は悪くない?”」以来、サイト上でも話題に
なっているらしい。10年12月には『異所性脂肪-メタボリックシンドロームの新常識-』(日本医事新報社、参照)という専門書も刊行された。
出版社の内容紹介には
●皮下脂肪・内臓脂肪に次ぐ「第三の脂肪」といわれる異所性脂肪。
その「脂肪毒性」が、日本人の糖尿病や脂肪肝の原因として注目されています。
●日本人は皮下脂肪の貯蔵能が低いために異所性脂肪が蓄積しやすいのです。
●異所性脂肪の蓄積と「脂肪毒性」のメカニズムを最新の研究にもとづいて紹介します。
------- と紹介されている。
河盛隆造(順天堂大学大学院[文科省事業]スポートロジーセンター センター長)氏は、「書評」に
医学の進展は今、とても早い。細胞を用いての新発見が直ぐに臨床医学に応用されている。その代表例が「異所性脂肪」研究である。
特に日本からの新規な発表が多い分野といえよう。....
脂肪組織以外の臓器の細胞内に蓄積する脂肪が「異所性脂肪」であり、それぞれの臓器に対して直接的に毒性を発揮し、インスリン
抵抗性や炎症といった臓器障害を引き起こすことが明らかになってきた。さらに異所性脂肪蓄積状況は、「全身的な肥満」とは独立して
認められ、その時々の代謝状態や動脈硬化進展を決定していること、加えて治療介入により短時間でダイナミックに変化することなどが
明らかとなってきた。
参照
と書いている。要するに「異所」とは脂肪細胞以外の臓器内の細胞の意味のようだ。この場合、すべての臓器細胞なのか、特定の臓器細胞
に限られているのか?
この論文集の筆者の一人門脇孝教授は、09年6月創刊号『月刊糖尿病』で、次のようなことを書いておられる。
・糖代謝は膵β細胞,肝臓,骨格筋が主要な調節臓器となっている.
・エネルギー過剰に対する脂肪組織,膵β細胞,肝臓などの小胞体ストレスや酸化ストレスは一種の適応現象と考えられ,このような
ストレス応答の破綻として糖尿病の発症をとらえる研究が展開している.
・エストロゲンを豊富に有する閉経前女性では皮下脂肪を蓄積する予備能が十分で,余剰なエネルギーを皮下脂肪として蓄積するため
内臓脂肪は蓄積しにくい.一方,エストロゲンが不足する男性や閉経後女性では皮下脂肪を蓄積する予備能が制限されているため,
余剰なエネルギーは内臓脂肪に蓄積しやすい.
・内臓脂肪蓄積がある一定の量に達すると,蓄積しきれない余剰のエネルギーは肝臓と骨格筋に蓄積し,異所性脂肪沈着を起こすに至る.
・肝臓や骨格筋の異所性脂肪沈着は本来,脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンによって燃焼されるべきものであるが,内臓脂肪蓄積
状態下の肥大脂肪細胞ではアディポネクチンが低下し,炎症性のサイトカインが上昇し,異所性脂肪沈着とインスリン抵抗性を増悪させる
方向に作用している.
参照
要するに、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積される許容限度を超えた余剰エネルギーの摂取がインスリン抵抗性と相俟って不完全燃焼に陥り
「肝臓と骨格筋」などの臓器細胞内に蓄積・沈着する状態を指しているようだ。
・「異所性脂肪」の概念自体は、ごく最近のものか、07年6月発行『糖尿学-基礎と臨床』の索引には、この言葉は載ってない。但し、「脂肪
毒性とインスリン分泌」と題して、1994年に遊離脂肪酸(FFA)の膵ベータ細胞障害作用に注目して「脂肪毒性」という概念を提唱したことを
紹介している。すなわち「過剰なFFAが脂肪組織以外の組織(肝、骨格筋、膵β細胞)に作用した結果、耐糖能が悪化することを「脂肪毒性」
といい、特にインスリン分泌に及ぼす悪影響を膵β細胞脂肪毒性と呼ぶ
」119.p
要するに、この段階ではまだ余剰FFAの脂肪組織以外の組織に対する「作用」として認識されていたものが、沈着・蓄積された状態として
「異所性脂肪」として概念化されたということか。

・2/24の「再び脂肪の悪魔?」の記事とも関連するけれど、ここでもやはり「脂肪」が悪者にされる気配だ。別段、脂肪摂取を推奨する気は
サラサラ無いけれど、食事による血糖値管理のために「糖質制限」をすれば、どうしたって脂肪によるカロリー摂取の割合は増える。
脂質摂取の割合の高さが、即「異所性脂肪」の沈着に直結するのかどうか、日本の糖質制限食の第一人者ドクター江部のもとにはNHKの
放送直後に早速質問が寄せられている。それに対し、「糖質+脂肪」が最悪のパターンだと答えている。
糖質を摂取してインスリンが大量に追加分泌されているときに脂質を摂取すると、筋肉細胞中のリポタンパクリパーゼが抑制されて脂肪酸を
上手く利用できないので、食事由来の血液中の中性脂肪が高値となり長く持続します。これが異所性に蓄積する可能性が高いです。
「糖質+蛋白質」なら、インスリンが大量に追加分泌されていても食事由来の脂質はないので、血液中の中性脂肪がそれほど高値となること
はありません。ですから、異所性に脂肪が蓄積することは少ないでしょう。
まあ、血液中のブドウ糖を筋肉が利用して余った血糖は、インスリンが脂肪組織に中性脂肪として蓄えますが・・・。

参考:肥満と循環器病(札幌厚生病院循環器科)
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by agsanissi | 2011-03-01 08:19 | 日々雑纂
2011年 02月 28日

日々雑纂

c0048643_633340.jpg・今朝はプラスの気温、全国的には北海道と青森、及び内陸部の一部を除いて氷点下の
地点はない。35度付近を明日にかけて前線が通過、北海道&東北北部は50度付近に
中心のある高気圧の圏内だが、明日にかけて緩やかな谷間を形成するか?
・普代の雨は、明日のほうが確率が高いか?
・今日は日の出は見えないが、「こよみの計算」(国立天文台、参考)を使うと自宅付近の
日の出・日の入りなど(月の出入り)計算できる。ちなみに黒崎は6時15-6分頃
・7時過ぎ、淡雪舞い始める、ほんの一刻、はぐれ雲だな!
・気温は下がり始め、12時には0度、予期に反してその後も粉雪舞う、
・15時ころまで北東風が卓越、その後南西寄りに変わる。沿岸部を中心に気温低下、
15時に氷点下に下がる。


緯度経度の算出サイト、目的・使い方によって便利・不便、いろいろあるけれど、無差別に挙げておくと
1.経度・緯度の指定によるGoogle Earth/Google Maps/地図の起動、2.地名や住所を検索してから起動する場合
3.緯度・経度算出(For GoogleMap)

リビア、(VOANewsから、11/02/27、参照Libyan Protest Leaders Form National Council in East
・Council spokesman Hafiz Ghoga said Sunday that the council serves as the face of the revolution but is
not an interim government.
・Meanwhile, in western Libya, anti-government protesters have taken control of Zawiya, some 50 kilometers
from the capital, Tripoli. The protesters are reported to be preparing to repel an expected offensive by
pro-Gadhafi forces surrounding the area.
・On Saturday, Mr. Gadhafi's former justice minister declared the formation of a transitional government
based in the eastern city of Benghazi, where the uprising began. Mustafa Abdel Jalil made the announcement
in an interview with Qatar-based Al-Jazeera television.
宮崎正弘の国際ニュース811/02/23、参照)に次の記事、(⇒検証を要すが、背景がよく分る。最近の記事まとめること
・東部部族らはベンガジを完全に制圧し、南部の有力部族も反カダフィで立ち上がった。かれらは従来から武装している。
・もともとリビアは三つの国の連邦であり、強権政治の元で一本化したかに見えたが、実際は部族支配の輻輳した社会だ。
だからトリポリ政権は外人の傭兵が必要だった。
・歴史的にはローマ帝国属領、オスマントルコ、イギリスからイタリア植民地となり、三つの古代部族国家が連邦を余儀なくされた
歴史がある。
・人種的にはアラブ人とベルベル人、南部黒人。アラブ人とベルベル人の混血がいる。イスラム教スンニ派が多数だが、
キリスト教コプト教徒もいる。

ユーゴ化、アフガニスタン化の可能性、むしろその可能性のほうが高いとみるべきかな?!俗に「コップの中の争い」と云って、
卑小な争いを軽蔑的に批判するけれど、政治的な党派争いが身の丈に合わせコップの中に留まっている限り、むしろ幸いとすべきか?


血糖値管理の意味合い、 「内分泌・代謝医」 という立場からみた糖尿病という病気
(「research.map」の中の「糖尿病、その1」から、参照
・最初から 「糖尿病」 医としてこの業界に入ると、とにかく血糖、血糖、血糖。「血糖値の是正がすべて」 の世界です。
・(しかし) 「血糖」 はあくまで細胞の外の世界、しかし本当の生命現象は細胞の中で営まれているという事実です。例えて言えば、
建物の中の廊下が散らかっているからといって、余分なものを部屋の中に無理やり押し込んで廊下をきれいにしているのが
「血糖コントロール」 です。これはこれで、廊下が片付いてすっきりする (要するに血管合併症の予防になる) という点で意味は
あるでしょう。しかし余分なものを押し込まれた部屋の中はどうなるのでしょうか。細胞でいえば、余分な栄養素が無理やりインスリン
により詰め込まれ、かといってやみくもに余剰エネルギーを消費できる訳でもなく、細胞にとっては当然ストレスになります(いわゆる
小胞体ストレスや異所性脂肪蓄積がそれに相当します)。

基本になるエネルギーの過剰摂取を是正しないで、薬物やインスリンによる「血糖値管理」だけに注目するのは間違いだという指摘か?
薬物療法に拠らずに、つまり運動と食事だけで「糖尿病を管理」するとすれば、その場合の基本的指標はやはり「血糖値」だろ。
「小胞体ストレスや異所性脂肪蓄積」は、具体的にはどういう症状または疾患なのか?

・「糖尿病、その2」(参照)は、フルクトースの落とし穴の問題を指摘している。甘すぎる果物。
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by agsanissi | 2011-02-28 06:50 | 日々雑纂
2011年 02月 27日

・薄曇り。高気圧は思ったより南に傾き、北海道北西部にある低気圧の影響を受け、午後には日本海側から張りだしてくる低気圧の
圏内の雲がかかってくる。気温は、昨日よりは高め、14時に6.6度(アメダス)。日照3.4時間、明日は一時雨の可能性もあるかな?

・三日ぶりに畑に行く。雪は北側に面した法面と木立の影になる一部を残してほとんど消える。
しかし土は、まだ固く凍ったような状態で、踏み込んでも足跡もつかない。人参の掘り取りは、来月半ばくらいかな?
・作業小屋から東28まで、一巡り廻ってみる、約1時間。木立に乱舞するのは、もっぱら雀か?カラスはチラホラ
・猫柳の蕾が、早くも膨らみ始めている。フキノトウは、まだ見当たらない。
・東14の東側、ナタネを期待して3メートル幅で残した部分に(プラウ)、ちらほらナタネの形跡は見えるけれど、未だ心もとなし。
・西7の人参葉は、それと思ってみれば見分けられるが、殆ど気づかぬ程度。土が固く凍りついて、指が入らぬ!
・西11&東6の利用法(鶏糞&鴨糞)、東6は大豆で良いが、西11は休閑にするか、それともナタネ・ヒマワリなどを考えるか?
雑草対策(特にヨモギ)を中心に考えるべし!
・東1は鴨糞の散布後、大豆。東23の堆肥散布は、3月に入ったらすぐに開始(次の雪の前に)。
・東28は、今年から新たに借りたが、デントコーンの残カンがそのまま残っている。ここも大豆か?来年までに処理すれば良し。
・カボチャは、東8か。
・現場主義と言うが、まさにその通り!!現場に通わなければ、具体的な構想は浮かばない。
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by agsanissi | 2011-02-27 14:44 | 日々雑纂
2011年 02月 27日

日々雑纂

・5時のアメダス、氷点下5度、藪川は11度まで下がる。高気圧の中心は太平洋側に抜けるが、日中いっぱいは高気圧の圏内か。

リビア、Wikiで「2011年リビア騒乱」を現在進行形で扱い中(参照
西ケ広渉(にしがひろ・わたる)・リビア大使談、(朝日から、11/02/27)大使館のあるトリポリ西部は24日まで静けさが保たれていた。
各地で武装した政権側治安部隊が検問を設け、反体制派の流入を防ごうとしていたという。空港に向かう幹線道路では戦車も配置され
ていた。
・状況が大きく変わったのは、25日午後の金曜礼拝後。トリポリの東西から反体制デモ隊が市中心部の緑の広場を目指したが、政権側
が実弾発砲し、多くの死傷者が出た。
・周囲が想像するよりも1日早いタイミングで物事が動いている。カダフィ体制が生き残れば、反政権派は徹底的に弾圧される。一方、
カダフィ氏にも退陣の余地はない。流血の事態が予想される。云々
治安部隊と軍の関係は?反体制派は、単なるデモ隊なのか、ある程度組織された武装勢力なのか?「組織」されているとすれば、
その中心は何か?傭兵部隊と国軍の対決のような構図なのか?カダフィが支持勢力に武器を渡しているとすれば何故か?足元から
軍事力が崩壊している兆候なのか?

権力の空白、(NYT、11/02/27、参照)....hollowing out every single institution that might challenge his authority.
Unlike neighboring Egypt and Tunisia, Libya lacks the steadying hand of a military to buttress a collapsing
government. It has no Parliament, no trade unions, no political parties, no civil society, no nongovern-
mental agencies. Its only strong ministry is the state oil company.

糖尿病に伴う大血管障害リスク、ブログ「葦の髄から循環器の世界をのぞく」(11/02/26から、参照
c0048643_833389.jpg・糖尿病患者はCHDや脳血管疾患などの大血管合併症のリスクが高いことも
よく知られています。わが国では従来,欧米に比べてCHDの発症率が低いと
いわれてきましたが,国内の2型糖尿病に対する大規模介入試験JDCS(Japan
Diabetes Complications Study)によると,糖尿病患者は日本人の一般的
傾向と異なり,脳卒中よりもCHDの合併率が高くなっています(表)。
・糖尿病患者におけるCHDの最大のリスク因子はLDL-CであることがUKPDS
(United Kingdom Prospective Diabetes Study)をはじめとする疫学研究
で明らかにされています。特に糖尿病患者は,動脈硬化惹起性の強いsmall
dense LDLの増加が特徴的であり,さらに血管内皮機能の低下など動脈硬化の
進展しやすい基盤を有しています。したがって,糖尿病においてはLDL-Cを適切に
管理することが極めて重要と考えられます。

*CHD(冠動脈疾患)


首相退陣論、与党内のベテラン勢に拡大(産経、11/02/26の記事から)、菅直人首相の退陣に向けた流れを加速させる発言が26日、
民主党重鎮や連立パートナーの国民新党首脳からわき起こった。これまで民主党の小沢一郎元代表を支持する若手・中堅による「菅降ろし」
が盛んだったが、ベテラン勢も退陣論に言及したことで、首相は一段と窮地に追い込まれそうだ。云々
事実上の退陣要求、小沢氏、今のまま解散なら大惨敗と(宮城県岩沼市での党所属議員のパーティーでの講演、共同通信)
「いまのまま」に最大の含蓄をこめて。折からのアイルランドの「Historic Loss」は肝を冷やすか? 

アイルランド政権交代へ、14年ぶり、アイルランドの下院(定数一六六)選挙の開票が二十六日行われ、国営放送RTEの出口調査に
よると、中道右派の最大野党・統一アイルランド党が第一党に躍進するのが確実になった。一九九七年以来約十四年ぶりに政権交代が実現し、
エンダ・ケニー党首(59)が新首相に就く見通しだ。与党・共和党は大敗して第三党に転落(東京新聞から)。
・Ireland's next government will be a coalition between Fine Gael and Labour, it has emerged, as initial results from
the general election indicated a crushing defeat for the main ruling party, Fianna Fáil, and the best electoral
performance from centre-right opposition party Fine Gael since 1982.
・According to an RTE exit poll published yesterday morning, Fine Gael took 36.1% of the vote, with Labour coming
second with 20.5%
.Independents and others got 15.5% of the vote – a high figure which was thought to have
pushed Fianna Fail into fourth place. (Guardianから、11/02/26)
歴史的大敗、NYTは「Ireland’s Governing Party Ousted in Historic Loss」と報じている(11/02/26、参照

・逃避先通貨としてのドル失墜、(WSJコラムから、11/02/26、参照)、米ドルは、セーフティーネット(安全網)というよりは、ほつれかけた
ハンモックのようにさえみえる。
・これまで世界市場が「リスク回避」に動く時は、ドル高になるのが常であった。先の金融危機においては、ドルは主要通貨バスケットに対して
約24%も上昇した。昨年春の「フラッシュ・クラッシュ(瞬時の株価大暴落)」や欧州債務危機では約10%上げた。 ところが、今回は中東や
北アフリカにおける革命や政情不安から各市場に動揺が広がっているにもかかわらず、ドル高に動く気配がない。それどころか、むしろ、その
逆の動きになっている。
・今回の石油ショックでドルが逃避先通貨としての立場を失い、代わりにその地位を確保したのがスイスフラン、ノルウェークローネ、カナダドル
である。


TPP と日本農業・農政の論点、国会図書館『調査と情報』No.703(参照)、最後の部分に表1「TPP 参加に関する各界の主な考え方」&
表2「主な直接所得補償政策関係予算の変遷」をまとめてある。表1の「慎重・反対」派の学者・研究者の一番手に東京大学名誉教授・宇沢
弘文氏が登っているが、池田信夫ブログに「宇沢弘文氏の奇怪な農本主義」(参照)の批判が載っている。概ね賛同できる。
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by agsanissi | 2011-02-27 04:20 | 日々雑纂
2011年 02月 26日

日々雑纂

c0048643_5344412.jpgリビア、右の地図はBBCのサイトに載った2/24現在の
体制派と反体制派の勢力図。
・ベンガジを支配するデモ隊は、東部の油田の大半を
制圧し、油田の稼働率は25%程度まで下がっている
ことを明らかにした。日量160万バレルをほこるリビア
の原油の大半は東部で採掘されている。
・政権側は25日、各家庭に500リビアディナール
(約3万2千円)を支給し、公務員の給料は最大150%
増やす「懐柔策」を発表した。アルジャジーラによると、
トリポリでは銀行の閉鎖が続き、燃料や食料不足で
物価が3倍に跳ね上がっている。(朝日から)
・Brent crude hit $119.79 (£74.08) a barrel
in early Thursday trade, before falling back to $116.80.
Oil firms - including Total, Repsol, OMV and Wintershall - have been suspending all or part of their production
in Libya this week.(BBCから)
・Russia and the European Union jointly condemn the suppression of protests
・カダフィの「治安部隊」とは外国人傭兵部隊のことか?
「宮崎正弘の国際ニュース」(02/25)に、カダフィの外国人傭兵部隊は、いったい何処から来たか?の記事(スーダンか?、参照
デモ隊が「支配」とは、どういう意味かね?単なる無政府的状態、それとも街頭デモを支持する宣言をした軍隊の統制下にある、
もっと積極的に自発的な「統治委員会」のようなものが出来つつある?

自治的組織の可能性、Economistから(11/02/24、参照)、These “cockroaches”, as Mr Qaddafi called them in his speech
on February 22nd, include lawyers and university lecturers. Other volunteers guard the port, local banks and oil
terminals to keep the oil flowing and ward off looters.
Teachers and engineers in the foyer of a local hotel have
set up a committee to collect weapons, and another committee in Sattah, near Beida, has collected clothes,
food and blankets for hundreds of captured government troops held in a school.
ラテンアメリカ諸国の対応、「Gaddafi’s LatAm allies tread carefully」(FT、02/25、参照
時系列ニュース、Guardian.co.ukが最も詳しい。(参照1参照2
ある難民の言葉、チュニジア国境に2.2万人、「今リビアはぐちゃぐちゃ。カダフィ大佐が失脚しても、今度は部族間の争いが始まると思う。もう
二度と戻らない」と疲れた表情で語った。」
・以下はWSJ(02/25、参照)から、
・カダフィ大佐は反体制勢力が国際テロ組織アルカイダの支配下にあると非難した。
・中東衛星テレビ局アルジャジーラは、ベンガジの治安長官と伝えられるアリ・フワイディ氏が辞任したと報じた。これより先、リビア東部の
軍司令官であるマハムド陸軍少将、アビディ内相が政権から離反している。
・英エクセター大学のティム・ニブロック教授(中東政治)は「マハムド将軍はカダフィ大佐が政権を掌握して以降、東部リビアの司令官で、
キーパーソンだ」とし、「現在彼が抱いている野心は、何らかの連立を組んで、選挙があるまで暫定政権を機能させることだろう。彼が政治
権力を望んでいるか疑問だが、どんな動きになっても彼がキーパーソンになるだろう」と述べた。

地政学的危機、WSJ(11/02/25)に「株式市場の不吉な類似点」(参照)という記事。
・昨年4月下旬、強気センチメントは、数年単位ではなかったものの、数か月ぶりに強いものだった。現在のセンチメントも当時と同じくらい強い。
・現在のように当時も地政学的な危機で市場は不意打ちを受けていた。当時の悪材料は欧州のソブリン危機だった。現在はリビアを含む中東
全域での騒乱だ。
・昨年4月下旬、株式市場は大きなエアポケットに遭遇した。最も有名なものは5月7日の「フラッシュクラッシュ」。この時、ダウ工業株30種
は数分で約1000ドル下げた。株式市場が現在も同様なエアポケットに遭遇すると判断するのは尚早だが、今週3連休明けの22日、相場は
2%下落した。市場は中東関連のニュースに直面した。


予想外の雪、今日は広く高気圧に覆われ朝からよく晴れる予報。明け方は星空、南南東にほぼ半月が見えていた。6時過ぎ、ふと気づくと
外は雪。アメダスで6時に△1.6度、東南東113度付近には太陽も見えている。30分ほどで止む。日中、陽射しは充分にあるが、気温は殆ど
上がらず最高気温は3度、北山崎に向かう道路上の温度表示は14時半に0度だった。ちょうど、去年と同じパターン。

1-2月の気温変化、去年と今年の1-2月の自宅付近の気温変化をグラフにしてみた。気温変化は「東北地方1kmメッシュ気温データ」の
検索システム(参照)を使って描いた。1月の気温変化は、今年のほうが穏やか、2月初旬以降は類似の推移か。(39.99、141.93)
c0048643_7451725.jpgc0048643_746581.jpg















平成22年国勢調査、人口速報集計結果参照
1960年から75年にかけて、一時的に人口増加率はプラスになるが、趨勢的には1950年以降一貫して低下、ほぼゼロに近づく。
05~10年の増加率は日本0.2%、米4.9、英2.7、仏2.7、加4.9、中3.2、印7.4、露と独は減少で各-2.0、-0.4

「猫の手援農業隊」で農業ボランティア、農村ワーキングホリデー・援農ボランティアを通じ、都市と農村の交流を深める活動に取り組ん
でいる社団法人全国農協観光協会では、1999年に「快汗!猫の手援農隊」を結成し、活動を開始した。(参照
また、福井県では2007年から地域農業サポート事業を開始し、各市町に地域農業サポートセンターを設置、計573の集落で「農家を支援し
たい!農業を続けたい!」という気持ちを持った人の活動を支援している。
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by agsanissi | 2011-02-26 05:59 | 日々雑纂
2011年 02月 25日

日々雑纂

民主議員ら反TPP団体設立、朝日から(11/02/24)
・環太平洋経済連携協定(TPP)に反対する民主党などの国会議員らが24日、「TPPを考える国民会議」の設立を発表した。関税撤廃
だけでなく、投資やサービスなど「非関税分野」を自由化した場合の問題点を指摘。
・「国民会議」は、民主党や社民党、国民新党、新党日本の国会議員約180人が参加する「TPPを慎重に考える会」(会長・山田正彦
前農水相)が中心となって設立。TPPに反対する経済学者の宇沢弘文・東大名誉教授を代表世話人に迎えた。
・TPPを巡っては、コメや小麦、牛肉などの関税撤廃問題に加え、「外資が医療に参入し、国民皆保険制度が揺らぐのでは」「外国人
労働者が流入しないか」などの懸念が医療関係者や消費者団体から出ている。「国民会議」はこれらの非関税分野も取り上げ、日本
医師会や日本歯科医師会、日本弁護士連合会などに参加を呼びかけている。

⇒国の進路をめぐる基本的な論議をするのは良いことだ。しかし「開国」を呼びかける総理の足元から、こういう議論が出てくるようだと
あの「開国宣言」は党内論議もきちんと煮詰めないで、唐突に持ち出した思いつきだったのかとなる。尤も、「思いつき」だから悪いという
ことはない(ほんとうに良いアイデアは、唐突に、思いつきで浮かぶこともある)。党内論議をしていたのじゃ、埒があかないので、直接、
世論に訴える(小泉さんの「解散総選挙」は、その手法だった)という方法だってありうる。菅の場合は、さて、なんだろう??

「ネット革命」の幻想、いつも醒めた意見を開陳される池田氏がムバラク政権の崩壊について、表題のように書いている。「今週の日曜
のNHKスペシャルは、これを「ネットが”革命”を起こした」というタイトルで、まるでFacebookで政権が倒れたかのように描いていたが、
これはナンセンスだ。もちろん民衆が情報を共有するときは、メディアが重要な役割を果たす。」「最終的に国家権力を倒すのは、メディア
ではなく民衆の命がけの行動である。SNSで革命が起こるはずがないことは、リビアの現状をみても明らかだろう。
」(参照
単なる手段・道具と使い手との混同。道具は使い手がなければ生きないし、使い手次第で生かされもするし、殺されもする。権力とて
同じこと。尤も、それ自体目的であるかに錯覚する阿呆は、歴史上、あまたある。民衆にとっては悲劇にほかならない。

・尤も、WSJでダニエル・ヘニンガーは「政治システムの安定に幕、世界は不安定な時代に突入」で(11/02/04)、やや違った意見
を述べている。「我々が知る「安定」はもはや望めない。少なくとも、政府の指導者たちが、現在の永久に不安定な世界について、今回の
エジプト騒乱で見せた無理解を改善しない限り、そうだろう。国家安定の番人を、現在のショック状態――今週カイロの通りで、その前は
チュニジアの首都、そしてその前は11月の米選挙でみられたように――に突き落とした男は、ウィリアム・ショックレーだ
」。
ショックレーは物理学者でトランジスタの共同開発者、いまや「トランジスタは、「ツイッター」や「アップル」「フェイスブック」「マイクロソフト」、
アプリケーションの海と止むことのない情報の嵐を可能にし、政治家を含め、われわれを皆、木の葉のようにちりぢりに吹き飛ばす
」(参照
・尤も、この手の対極的な議論は、道具の革新と共にその都度、レベルを変えて繰り返される。

内から見た日本と外から見た日本、DIAMONDonlineの田中耕太郎の「坂の上に雲はない!」(11/02/24、参照)の『“自虐”日本に
驚く世界のエリートたち』は、いろいろな意味で面白!!自分の立っている地盤の磐石さが、ガラガラ崩れていく味わいを感じないでもない。

自然遊歩道、自宅から陸中海岸シーサイドラインを海側に突っ切って、しばらく山道を歩くと、黒崎荘から北山崎に通じる自然遊歩道が
通っている。尤も、今は一昨年の豪雨で遊歩道の一部が崩落したままになっていたり、夏場は熊が出没したりで、黒崎側からは進入禁止
になっている。とはいえ、奥多摩や丹沢付近の低山散策の気分を味わうには持って来いの場所で、半時間~1時間程度のウォークには
適度な上り下りもあって、最適の場だ。三日前にはかなりの残雪があったけれど、今日は南斜面ということもあって雪もすっかり消えた。
魚つき保安林の「魚つき」とは、どういう意味だろうと調べたところ「森林法」で保安林に指定できる場合を17種類規定してあって、「魚の
生息や繁殖を助長する」目的の保安林を「魚つき保有林」と呼ぶそうだ。尤も、なぜ「魚つき」かは分らぬ。
・遊歩道盛んなりし頃の名残り
・一昨年の豪雨の崩落跡、修復は難儀ですね(沢側にちょっと下れば難なく越せるけれど)(画上でクリックすれば拡大します)

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by agsanissi | 2011-02-25 08:09 | 日々雑纂
2011年 02月 24日

日々雑纂

人間の持続可能性、日経ビジネス(11/02/24日号)「70歳まで安心して働ける給与体系を」(参照)の記事で中高年の自殺問題を考えている。
冒頭に、09年の自殺率の国際比較が載っているが、日本は世界第6位。日本より上位にある国は全部旧東欧諸国で、いわゆる先進国の中では、
日本はダントツに高い。(⇒自殺率の国際比較は、「社会実情データ図録」参照
・筆者は、最後にこう書いておられる。「最近、環境問題を中心としてsustainability(持続可能性)という事がよく言われるが、貯金もほとんどない
非正規社員がクビになったら、社会の持続性そのものである彼らの生存が脅かされる。環境の持続可能性だけを問題にして、最も大事な人間の
持続可能性を無視するのは偽善以外の何物でもない
」。人間の持続可能性という言葉が、ズシリと響いた。

ネット社会、福沢諭吉は「鉄道がロシアを変える」といったことがある。レーニンは「電力と鉄道がロシアを変える」と繰り返していた。かつては
道路、鉄道、電気などが情報をいち速く伝える手段となり、媒体となった。とともに民度も加速的に向上した。中国は「ジャスミン革命」の波及に
神経を尖らせている。日経記事「変質迫られるネット大国中国」(11/02/23)は「中国政府にとってネット社会はもろ刃の剣だ。広大な中国では
ネットの進展で情報化が進み、店舗のない地域でもネット販売などで商品を手に入れられるようになる。沿海部と内陸部の格差是正にもつな
がる。一方、デモやストライキに加え、中国政府が最も警戒する民主化運動を誘発しかねない側面も持つ。ただ、明らかにいえることは、世界の
ネット大国である中国は、もはやネットなしの時代に後戻りすることはできないということだ。
」と書いている。
暴動を鎮圧するための特殊部隊、神経を尖らせているのは北朝鮮も同じ。11/02/24の日経によると「韓国のインターネットサイト「デイリーNK」
は23日、北朝鮮が金正日総書記の指示で「暴動を鎮圧するための特殊部隊」を新設したと伝えた。北朝鮮公式メディアは反体制デモによる中東
地域の混乱を一切、報じていないが、中国との境界地域を中心に北朝鮮各地で住民デモや当局への抗議行動、衝突が散発しているとの情報も
ある。危機感を強めた金総書記が混乱波及の阻止に動きはじめたとみられる
」とのこと。

再び脂肪の悪魔?前に(11/01/18)『糖尿病の解決』から「大きな脂肪の嘘とよぼう。脂肪は、それ自身の罪でもないのに米国のダイエットの
場では大きな悪魔になった
」という言葉を引用した。僕が注意しているせいかどうか、最近、日本でも頻繁に目にする。『日経ビジネス』のビジネス
鼎談「日本の食と健康を考える」(参照)で食品生化学が専門の佐藤東大教授は、最近60年間に日本人の摂取カロリーは減少しているのに、
却って生活習慣病は激増している事実を指摘した上で「この原因は、カロリー過多ではなく、食の欧米化なのです。そこで何が増えたかというと、
動物性脂肪の摂取が5倍に増えている。これが生活習慣病の元凶です
」と発言している。また「院長の独り言」と題するブログの11/02/24付け
摂取カロリーだけが悪役なのか?」(参照)にも、同趣旨の記事が載っている。
・しかし、脂肪によるカロリー摂取の割合が増えたから肥満や内臓脂肪が増えたという議論は、ちょっとおかしいのじゃないか?摂取カロリーよりも
消費カロリーのほうが多ければ、体重は減少するだろうし、脂肪として蓄えられる余剰エネルギーも減少するだろう。総カロリーを糖質から取ろうが
脂肪から取ろうが、余剰カロリーは脂肪として蓄えられる。一方、消費カロリーのほうが多くて、摂取カロリーで賄いきれなければ、体脂肪やタンパ
ク質を分解して必要エネルギーを補給するのじゃないのか?要するに、摂取カロリーが減っているのに肥満が増えているとすれば、それは単に
入力の減少以上に出力、すなわち運動量や活動量=消費カロリーが減少しているせいじゃないのか

・そこをきちんと検証しないで、摂取カロリーの減少と脂肪によるカロリー摂取割合の増加及び肥満の増加が同時並行的に増加したから「脂肪が
元凶だ」というのでは、それこそバーンスタイン医師の云うように「脂肪を摂ることがあなたを脂肪太りにするという誤った議論は「トマトを食べれば
赤くなる」といってるのと同じ程度の科学的論拠である
」と云われても仕方あるまい。動物性脂肪を主食にしていたイヌイットは内臓肥満や生活習
慣病に犯されていただろうか?(尤も、人種による体質の違いや時間栄養学の知見も考慮する必要はあるのかな?

中東の不安定要素、国際通貨研究所 開発経済調査部・主任研究員で中東の動向やイスラム金融に詳しい糠谷英輝氏の談話から(モーニング
スター、11/02/24、参照「米国が存在感を発揮していたことが中東諸国の安定に寄与していたが、米国への依存度が低下すれば中東情勢は
より混とんとした状況に陥ると予想される」「危機的な立場にあるのは米国と親密な関係にあるイスラエルだ。エジプトのような長期独裁政権が倒れ
たあとは民族主義や宗教主義が台頭する傾向がある。...そうなれば、イスラエルは隣国エジプトとの良好な関係を維持するのが困難になるとみら
れる」
これをソ連の重しを失った東欧のように、米国の「帝国」としての弱体化の結果と見るか、中東の民度の向上の結果と見るか?両方??

大規模干ばつの歴史、Nature「今週のハイライト」に、次のような記事が載っている。「米国南西部では、過去2,000年の間に何十年も持続する
干ばつが時々起こっていたことが知られている。しかし、モデルシミュレーションからは、将来、気候がより温暖になると、これらよりはるかに長期間
にわたる「大規模干ばつ」が起こる可能性が示唆されている。
」⇒大規模干ばつの時間スケールは千年単位に及ぶとか。
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by agsanissi | 2011-02-24 08:50 | 日々雑纂
2011年 02月 22日

日々雑纂

平成22年平均の労働力調査概要(総務省、参照)から、
・平成22年平均の雇用者(役員を除く)(5111万人)のうち,正規の職員・従業員は3355万人と,1年前に比べ25万人減少。
非正規の職員・従業員は1755万人と,34万人増加。非正規のうち1192万人はパート&アルバイト(約68%)
・雇用者(役員を除く)(5111万人)に占める非正規の職員・従業員(1755万人)の割合(34.3%)は比較可能な平成14年以降で最高
・平成22年平均の完全失業者(334万人)のうち,失業期間が1年以上の完全失業者は121万人と,1年前に比べ26万人増加

年末低気圧、1月号の「ふだい」広報に年末・年始の低気圧に伴う漁業被害の模様が載っている。「10メートルを超える大波が全てをのみ
込む」と報じている。最大瞬間風速は1月1日に16.9メートル、16日に15メートルと強風が相次いだ。去年の1日、2日も20メートルの風が
吹いたが、これは南西寄りの風で、漁港に大きな被害はなかった。今年は北東寄りの風で、海からまともに吹き寄せ定置網や養殖施設が
大打撃を受けたようだ。広報によると、定置網3.4億、養殖被害2.3億、その他とも約7億の被害だそうだ。

栄養バランス、前に(11/02/18)「 栄養バランスとは生理学的にどういう意味があったのか?」と書いた。管理栄養士の幕内秀夫著
40歳からの元気食「何を食べないか」』に、こんなことが書いてある。「戦後の栄養学は、「栄養のバランスが大事だ」と言い続けてきま
した。サプリメント信仰は、このバランス思想の産物です。しかし、何がどれだけ必要なのか分かっていない栄養素を、どうやってバランス
よく摂取しろというのか。「バランスを取れ」と主張している栄養学者には、どの栄養素をどのようなバランスで摂取すれば良いのか、きちんと
数字を示してもらいたいと思います
」73.p 「じつのところ、人間が生きて行くのに必要な栄養素が何種類あるのかを全て知っている人など、
この世に一人もいないのです。しかも正確にいえば、自分に必要な栄養素は日々変わるはずです。それを数字にすることなど出来るはずが
ありません
」72.pとも書いている。(ここまで言うと、これは不可知論に紙一重だな!!
・数字という意味では、厚生労働省策定の『日本人の栄養摂取基準』(参照)は、「健康な個人または集団を対象として、国民の健康の維持・
増進、生活習慣病の予防を目的とし、エネルギー及び各栄養素の摂取量の基準を示すものである
」としている。摂取量の策定に当たっては
欠乏症または摂取不足のみならず過剰による健康障害をも考慮し、更に「エネルギー及び栄養素の「真の」望ましい摂取量は個人によって
異なり、また、個人内においても変動する。そのため、「真の」望ましい摂取量は測定することも算定することもできず、その算定においても、
その活用においても、確率論的な考え方が必要となる
」としている。
・要するに、現状で望める限りの科学的根拠に基づき、確率論的方法も導入して、望ましい栄養摂取基準量を策定しているというわけだ。
・とはいえ、管理栄養士じゃあるまいし、日々の食事を「栄養摂取基準」に基づいて準備出来るはずもないし、献立を考えるわけでもない。
・どうしたらよいのかね?僕自身は、1.出来合いの加工品は殆ど食べない。2.精製した穀類・豆類、食塩・砂糖・調味料なども殆ど使わない。
3.野菜・魚類などは殆ど旬の食材ばかり食べている。まあ、こんな贅沢は百姓だから出来るんですかね。

21世紀型“直接民主主義”は本当に実現するか?週刊ダイヤモンドOnlineの「今週のキーワード」(参照)で、信州大学真壁昭夫教授は
問うている。きっかけは「チュニジアやエジプトで、国民の不満を1つの方向に結集するために重要な役割を果たしたのが、フェイスブックなどの
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と呼ばれる情報・通信ツールだった
」ことにある。すなわち「SNSは、通常多数の人々の間で、
情報や意見などの交換手段として利用されている。それに加えて、今回のように、社会の構成員の多くが抱く不満などの感情を、一気に
一方向へとまとめ上げる強力なパワーを持っている
」、当然、このような強力なパワーがマイナスに作用する可能性、すなわちデマゴーグに
悪用される可能性を指摘することも忘れてはいない。とはいえ、情報・通信ツールは、単に意思を表示する手段に過ぎず、強力なツールを獲得
したからと云って、意思そのものが適正とも限らないし、衆愚政治を一挙に推し進める道具にもなりかねない。いわば諸刃の剣というべきか。

手首で中心大動脈収縮期血圧を測定、今までのようなカテーテル挿入の必要がなくなり、非急襲的に測定出来る点が画期的(参照
参考:中心収縮期血圧(参照

リビアもついに命運尽きたか!堰を切ったように一挙に溢れ出るこの力の根源、あるいは動因はなんだろうか?
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by agsanissi | 2011-02-22 07:04 | 日々雑纂
2011年 02月 21日

日々雑纂

・昨日16時ころ、普代に戻る。戻ったときの室内の温度は12.5度。テラス内の最高最低温度は50/-7度を指す。今朝は-1度、室内は2度(6時)。
・区界まで、沿道の雪はかなり多い。106号線で、沿道の立木が倒木した跡を何箇所か見る。今年1月の湿った雪は、特に重かったようで、一泊した
友人の家のハウスは無残にも潰されていた。補強の鉄パイプは入っていなかったとのこと。
・6時外に出てみる。約二ヶ月ぶりの普代の空気は清冽。西の空に眼鏡なしで満月のように見える。月齢18、外はマイナス5~6度。
ところで「清冽」、大辞林も岩波国語も、「水が...云々」としている。「水」に限定されるのか?大日本国語辞書は「心節清冽」の例を挙げている。

イラク戦争の根拠、捏造認める(11/02/20、朝日から、元記事はガーディアン)、記事の要点
・「カーブボール」の暗号名で知られる亡命イラク人男性は、2000年3月に独への亡命が認められた。すぐに独連邦情報局(BND)の当局者に
協力を求められた。「サダム(フセイン大統領)追放のチャンスだ」と思い、トラックを使った可動式の生物兵器施設や秘密工場の話を捏造(ねつ
ぞう)した。男性は化学エンジニアとみなされていた。
・BNDは02年5月以降、頻繁に男性に接触。男性は協力しなければ国外にいる妊娠中の妻が独に戻れなくなると示唆され、聴取に応じた。
・03年2月、パウエル米国務長官(当時)が国連でイラクの兵器計画隠蔽(いんぺい)の「証拠」を提示。男性は、自らでっちあげた生物兵器施設
のイラストをパウエル氏が掲げていたことに衝撃を受けた。
云々
情報戦の世界では、虚実取り混ぜた無数の情報が飛び交うのが常識。その中から、自分にとって役立つ物、時には自分の信じたい情報のみを
「真の情報」として受け取る例は、歴史上、しばしば見る。最大の例は独ソ戦開戦時のスターリン。上記の例と共に、「信じたい情報」の部類か。
人は自分の見たいもののみを見る」とはシーザーの言葉だったか?脳生理学的にも、その傾向があるのかな。


農業ビッグバンの経済学、山下一仁氏のコラムがRIETIに載っている(参照)。取り敢えず「終わりに」の部分のみ転載しておく。「食料を安定的に
供給するという使命を果たし、国民と消費者のために有益であってこそ“国の本”たる農業・農政といえるのである。食料安全保障の基礎となる農地
を転用し、脱農業によって発展してきた今日の農業は、 “一顧の価値もない国の本たらざる農業”ではないだろうか。 “国の本”として国民・消費者
のために農業は存在するのだという原点を農政は取り戻す必要があるのである。

昨夜泊まった友人との会話を思い出す。日本の仏教書は難しくて分らない。正法眼蔵でも般若心経でもサッパリだ。ところが、中村元訳『ブッタの
真理の言葉』を読んだら、わかり安い言葉で書いてあって、そのままストンと頭に入ってきてよく分る。こんなに簡単なことが書いてあったんだ!簡単
なことだけれど、いざ、自分が実行するとなると、これは至難の業だ云々。僕「物事の本質は、大方そんなモノだよね。キリスト教だってそうだ。最初は、
粗末な服を着て、いろいろ白眼視されながら貧民の間を徘徊して歩いた。やがて追従者が現れ、次いで天才的な組織人が目をつけ、次第に取り巻き
が膨らんでいくうちに、理論的な修飾や組織的な付加物、組織そのものを維持するための組織的付加物、単なる権威付けのためのお飾り、やがて
本質よりもお飾りのほうが重要になり、まるでお飾りが本質であるかの倒錯が起きる。これを本末転倒という。そこで数世紀に一度「原始宗教に戻れ」
という運動が起こる。プロテスタントの宗教改革はそういう事だ。あれが歴史的事件になったのは、封建貴族のローマからの自立運動と結びついた
からで、宗教改革だけでは世界史的事件にはならなかった。とはいえ、物事の本質は、何だって最初は「単純」なはずだ。

・話は、ちょっと違うけれど、糖尿病の「根本的な治療法」は食事療法と運動療法しかない。これは医学研究の成果だし、ある意味で結論ではないか
と思う。ところが、これじゃ今後の医学研究のための金もでないし、医療産業にも医薬産業にもならない。どういう食事が良いとか、どういう運動が
良いとか、多少は商売になるけれど、大した「産業」に発展する見込みは少ない。それは治療医学よりも、これからは(特に生活習慣病には)予防
医学のほうが重要になるけれど、産業としての見込みは治療医学のほうが大きそうだし、人も研究者も、沢山集まるのと同じことだ。その意味では
医療の本質と経営としての医療は別だ。糖尿病を治療(管理)することと、糖尿病の治療行為を受けていることとは、時に全く別物でさえありうる。

方便は方便、語るほどに己の言葉の軽さと愚を曝け出す愚を悟らぬ愚の極致。朝日によれば(11/02/21)
鳩山由紀夫前首相は20日、米軍普天間飛行場の沖縄県内移設の理由に軍事的抑止力を挙げたことを「方便」だったとした自らの発言について
「宗教では『方便』とは真理を導くための手段」と釈明した
、とのこと。「辺野古移設しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず、『抑止力』と
いう言葉を使った。方便と言われれば方便だ」⇒この言葉を、「真理を導くための手段」と云われれば、確かにその通りと解する阿呆がいるか?
・「政治音痴の素人政治家に、国政を委ね、安保・外交政策を左右されることの怖さに、身震いした」と訴える琉球新報の社説(11/02/14、参照
の切実さは、一読に価する。

TPP議論が不毛なのは農業が想像を絶するほど多様だから、JBpress(11/02/18、参照)のこの記事は、「農業」という多様な形態と内容を
持った産業を、農業という名のもとに一括りにして論ずることの無内容さを語って余りある。明らかであるにもかかわらず陥りがちの思考の落とし穴。
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by agsanissi | 2011-02-21 06:34 | 日々雑纂
2011年 02月 18日

日々雑纂

・南岸低気圧が通過、午前6時東海付近。さいたま市は、日の変わり時から雨、雨は6時過ぎから強まり、9時頃には止む。晴れ間広がる。風は
明け方から強まるが、晴れて後、一段と強まる。強い雨域は午前中には東北地方も抜けるか。強い風は終日続くか。

民主党A、今日の日経新聞によると「民主党の原口一博前総務相が、近く発売される月刊誌のインタビューで「社会保障財源を名目にした
増税とて大義はない。大義のない総選挙を決断するなら私は『民主党A』として戦う。『民主党B』とは違う選択肢を提示する」と党分裂も視野に
菅直人首相を公然と批判
」とのこと。更に「増税ありきの既得権益温存の政策に賛同する議員を同志と呼ぶことはできない。たもとを分かたなけ
ればならない」と断言。月内にも政治団体「佐賀維新の会」を発足させる方針。橋下徹大阪府知事や河村たかし名古屋市長らとの連携も模索
している。
」と伝えている。昨日、「愛知のトリプル選挙」の「ハ」で書いた点に関連して今後に注目。
・債務残高のGDP比を考えれば、デフォルトを起こさぬためには、いずれ増税は不可避。しかしその前提として、まずは2-3割程度の歳出削減を
図る大鉈を振るわなければ、国民的合意は得られないのではないか。そのためには、イ.道州制を前提とした地方への権限委譲、ロ.国は、外交・
軍事及び各地方間の調整機能以外のすべての権限を地方に移譲するくらいの覚悟で、中央省庁を大幅にカットする。などの方針を提起できる
とすれば「減税日本」のスローガンもあっ晴れと云いたいところだ。⇒最終目標としては5-6割かな?当面、破滅的危機を経なければそんなこと
は、政策的提案としても浮かばないかな?
(11/02/21追記)

民主党、会派離脱をめぐる波紋岡田幹事長「(会派離脱の)届け出は成り立たないと分かっているはず。パフォーマンスと言われてもしょうが
ない」、首相は「全く理解できない行動」。とはいえ、打つ手なし。参院幹部、対応次第で「今後、同調者が計50人近くに増えかねない」との声。
元代表に近い参院民主幹部「今日で菅政権は終わりだ。野党もこれで予算委員会をやってもしょうがないとなる。内閣は総辞職するしかなくなる」

CGM(持続血糖モニター)で見えてくるもの、11/02/13の雑纂に書いたとおり、現在、糖尿病者の血糖管理の指標としてHbA1cが最も一般
的に使われている。ところが「糖尿病情報Box&Net」(11/01/01号、参照)を見ると、「近年CGM(持続血糖モニター)が使えるようになり、血糖の
日内変動の全体像がよく見えるようになりました。それによりHbA1cの血糖管理指標としての限界が分かり始めています
」という記事が載っている。
これは、ある意味で「当たり前」のことで、要するに平均値の限界を示している。
・HbA1cは、過去1-2ヶ月間の平均的血糖値を現しており、食事の有無や直前の食事内容に影響されないという利点があるが、他方では低血糖
と高血糖を繰り返すような、いわばジェットコースターのような変動を繰り返す最悪のパターンを見逃す可能性がある。
・同記事に「食前血糖が100mg/dL前後で健常者と同等、HbA1cも「良」で、ほぼ満足のゆくコントロールと判断していた患者さんの血糖が食後に
急激に上昇し、ピーク値が200mg/dLを大きく超え、一方で夜間睡眠中には低血糖域近くまで低下していることがあります
」という症例が載っている。
こういう症例の糖尿病者が、漫然と今まで通りの「治療」を受け続けていれば、確実に、数年・十数年後には合併症を発症する。
・血糖値の変動パターンは、個々人の病態や食事内容・生活パターン・運動状態・精神状態等によって様々に変化し、決して一様ではない。にも
かかわらず、それを平均値だけで補足しようとするのが、そもそもの間違いだと云っても良いくらいだ。だからこそ、合併症の長期予防のためには
合併症の引き金になる最も重要な因子と考えられている食後2時間血糖値とHbA1c値との併用が重要になる。要するに、HbA1cは糖尿病検査の、
安上がりで・簡便な方法ではあるけれど、ある種のタイプの糖尿病の早期発見にも・治療中の糖尿病者の合併症予防にも役立たないことがある。
・13日のアンケート結果を見る限り、どうやらその認識さえ持っていない(あるいは持っていても、必要な対応をしていない)医師が多いと懸念される。
参考:CGM(持続血糖モニター)
体内時計の不調と糖尿病、前に(11/01/27)に「生物にとっての生体リズムの本質的な重要性」に触れたことがある。「糖尿病ネットワーク」に
「体内時計の不調で糖尿病 生活リズムがインスリン分泌にも影響」との記事(10/11/22、参照)が載っている。記事の要点は、次の通り。
イ.時計遺伝子は体の多くの細胞組織に作用し、体内時計を動かし、生理現象をコントロールしている。
ロ.これまでの研究で、特に夜間に体に脂肪をとりこむ働きをする重要な蛋白質「BMAL1」が、時計遺伝子を介してさまざまな遺伝子の転写を調節し、
体内時計のコントロールに深く関わっていることがわかっている。
ハ.BMAL1が欠損しており、体内時計が正常に働くなったマウスに高脂肪食を与えると、肥満や脂肪肝、脂質異常症になり、血糖値を一定に保つ
ことができなくなり糖代謝異常になった。
ニ.血糖値を低下させるインスリンは膵島のβ細胞から分泌される。体内時計が正常に働いているマウスでは、インスリンが24時間のリズムを保ち
分泌されていた。しかし、体内時計が壊れたマウスではインスリンの分泌能力が低下し、ほぼ平坦なリズムで分泌されていることがわかった。
ホ.膵臓のBMAL1のみが欠損している若いマウスでは(「体内時計は未だ正常」という意味か?)、血糖値は異常に高くなったが、体重は正常に
保たれ、行動は通常の概日リズムのパターンの通りだった。


狩猟採集民の生活、「狩猟民」というと動物性の食事(タンパク質や脂質)が多いのかと、つい錯覚しがちだが「狩猟採集民ブッシュマンの定住化
過程と問題点」の中の「狩猟と採集の生活」(参照)を読むと、
グイとガナの生活は、狩猟採集民社会一般の例にもれず、基本的に男の狩猟、女の採集によって成り立つ。男たちは毎日のように朝から夕方まで
原野をさまよい歩くが、たいていの日には手ぶらで帰り、たまにトビウサギや小型のレイヨウを捕らえて戻ってくる。
ゲムスボックやエランドのような大きな獲物を仕とめることができるのは、よほどの幸運にささえられたまれな出来事で、平均50人の居住集団当た
り月に1度あるかどうかである。うまく狩りに成功すれば人々は大饗宴にあずかることができるかわりに、不猟が続けば1週間でも2週間でも草の根
や木の実で我慢しなければならない。ブッシュマンの生活は、毎日コンスタントに必要量が保証できる女性の植物採集に支えられているのである。
と書いてある。
・現代栄養学は、栄養バランスということを盛んに強調するけれど、手に入った食物は何でも手当たり次第に食べていかなければ生き延びていけない
生活を強いられてきた我々の先祖にとって、栄養バランスとは生理学的にどういう意味があったのか?

熊の冬眠、人間に応用できる??米アラスカ大などのチームは「オスとメスの計5頭のアメリカクロクマに発信器を埋め込み、体温や心拍、筋肉の
活動を記録して代謝機能を測定。巣穴に赤外線カメラを設置して冬眠期間の5カ月間、観察した」「この結果、体温は30~36度の間で、数日間隔
で周期的に上下しており、低くなると体をふるわせて上昇させていた。心拍数は通常の1分間に55回程度を最低で9回にするなどで代謝を下げて
いた」「体温をあまり下げず代謝を抑える仕組みを人間に応用できれば、発作後の救急医療や宇宙で遠くの星に行くときの人工冬眠にも役立つ


「バカ、ワル、ズル」三兄弟の面白いお話(11/02/17、参照
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by agsanissi | 2011-02-18 10:42 | 日々雑纂