農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

sanissi.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:日々雑纂( 150 )


2011年 02月 17日

日々雑纂

c0048643_11393786.jpg愛知のトリプル選挙、ポピュリズムは歓迎すべき
機運とは限らない。一割減税・議員報酬半減の明快な、
疑問の余地のない公約は、有権者の心にストレートに
伝わった。この一点で結ばれた力は一つにまとまり、
二大政党制の枠組みをあざ笑い・吹き飛ばすかの勢い
を示した。
・この結果は、確かに記録に留めおく価値がある。
イ.国政を牛耳る二大政党にNoを突きつけ、地方の
時代の幕開けを告げる狼煙になりうるのかどうか?
ロ.愛知以外の地方への広がりがあるのかどうか?
ハ.地方の反乱が、一つのまとまって運動へと集約
されていくのかどうか、その場合、例えば「減税日本」
のようなスローガンを、一貫した国政レベルの政策へと昇華させられるかどうなのか?
ニ.二大政党は、地方の反乱を真剣に受け止め、政党再編への足がかりになしうるのか、それとも「なす術もなく」野垂れ死にしていくのか?

さて、どうする?付きつけられた匕首、日経新聞によると(11/02/17)「民主党の小沢一郎元代表に近い若手衆院議員16人は17日午前、
国会内会派「民主党・無所属クラブ」の離脱届を党側に提出した。新会派結成届も衆院事務局に提出した。強制起訴された元代表を党員資格
停止処分とする執行部の方針に抗議した。離党はしないと説明している。執行部は会派離脱を認めない考えで、党側の方針に従うよう説得
する
」とのこと。明らかな、小沢派の揺さぶりで、このまま黙って引っ込めば「小沢の政治生命は終わりだ」と読み込んだ上で、解散・総選挙へ
の主導権を握り、政界再編の足がかりを掴みむと共に、再復活を図る戦術と見た。もち論、「説得」に応じるなら、単なる茶番。
・戦術的には、執行部より一枚上手だが、さて、戦略的には「小沢の主導権」のもとでの政界再編に応じるものが一新会以外に居るだろうか。
国民新党の亀井静香代表は16日の記者会見で、民主党が小沢一郎元代表の処分を決めたことについて「ちょっとした違いを取り上げて
追及し、総括して殺していく連合赤軍を思い出す」と痛烈に批判した。「党を固めないで政権運営はできない。政治の基本をわきまえて進んで
くれないと大変な時代に立ち至る危険性がある」とも述べた。
(朝日、11/02/16から)

TPPに関連して、「補助金漬け」はウソ、関税頼みが大問題(新・ニッポン農業論、日経ビジネス、11/02/17号参照):記事のポイントは「なぜ
日本の農業はあらゆる貿易交渉で障害物になってしまうのか。生産コストや競争力の問題ではない。政府が関税に代わる新しい保護制度の
設計を怠っているからだ。
」という点に要約される。

Public Data ExplorerGoogleは米国時間2月16日、「Public Data Explorer」に一般のユーザーもデータをアップロードできるようにした。
これまでは、米国勢調査局や世界銀行などのパートナーのみがデータセットをアップロードできていたが、今後は個人か団体かを問わず、誰でも
自分のデータをアップロードして比較やプレゼンテーションに利用できる。
」(CNET Japan、11/02/17から)
参考記事:グーグル、統計データの視覚表示ツール「Google Public Data Explorer」を公開Google Public Data Explorer in Labs

狩猟採集民の生活、インターネット連続講座 :田中二郎 (アフリカ地域研究専攻) 「狩猟採集民ブッシュマンの定住化過程と問題点
[PR]

by agsanissi | 2011-02-17 13:11 | 日々雑纂
2011年 02月 16日

日々雑纂

大相撲の八百長、僕は読んでいないけれど、WEB上の紹介によるとスティーブン・レビット著『ヤバい経済学』によれば八百長は数学的に明らか
だそうだ。
この「ヤバい経済学」によると、89年1月~00年1月まで、力士281人、3万2000番の勝敗を分析した結果、確率論から言って7勝7敗(崖っ
ぷち)の力士が8勝6敗(勝ち越し決定)の力士に勝つ勝率は48・7%のはずなのに、実際には79・6%という、ありえない数字であることが判明。
しかし次の場所で両者とも勝ち越し問題が生じない場合、7勝7敗の力士の勝率は40%にダウンし、その次の場所では約50%という、本来の
勝率に近づくそうです。
参照
大量分析を通して、総体としての(特に場所後半の昇給がかかった取り組みでの)八百長の存在は、数学的に明白だとしても、個々の取り組み
の判定までは出来ない。そこで、ここから先の判断は二通りに分かれる。もともとエンターテインメントなんだから「八百長はある」という前提で愉し
めば良いんだという考え(例えば、映画や芝居の活劇を見て、あれは「作りもんだ」「八百長だ」と云って怒るバカが居るか?)。もう一つは大相撲は
「神聖だ」という建前論に終始し、単なる建前論に過ぎないのが周知の事実になっているのに、個別の判定の認定ができないのを唯一の拠り所に
建前論に固執する立場。多くの相撲ファンは、両者の立場の中間にいるのだろうけれど(僕は、単なる傍観者)、相撲協会は「証拠が出ない」のを
いいことに後者の立場を強弁している。しかし、ここまで来ると、明らかに危機管理能力の問題になる。
・経済評論家の山崎元氏が、[「経営」としての大相撲という観点から、こんなことを書いている。
協会が春場所(三月場所)を休止したのは、適切だし、仕方があるまい。しかし、特別調査委員会に調査を委ねて漫然と調査結果を待っている現状
の対応は適切とはいいがたいし、放駒理事長が早々に「過去には(八百長は)一切なかった」と言い切ったのも不適切だった。
完全な潔白の証明など出来ないのだから、調査は基本的に、「ほとぼりを冷ます」ための時間稼ぎであり、世間に対する言い訳に過ぎない。つまりは
茶番なのだが、茶番であるが故に、もっと真剣にやらなければならない
参照
・要するに、調査は一種の「儀式」なのだから、もっと荘重にやらなければならない、というところが言い得て妙。その「荘重さ」を演出するものは
積年の膿を出すのだ。調査は、最大限の信憑性を持ち、世間に驚きを与えるくらいのものでなければならない。なかば身内のような外部有識者に
頼むのではなく、専門的な調査会社に調査を委託すべきだし、たとえば、今回の調査に限り、「クロ」を表明しても解雇はしない、というくらいの条件
を現役力士、親方に付けて、調査を行うべきだろう。
」(同上)
・検察庁、警視庁、海上保安庁、そして内閣そのもの、このところ「危機管理能力」そのものを問われる組織体質が相次いで遡上に登っている。
共通する特徴は、内部情報・機密情報・秘匿情報の類が(政治家の失言は、秘匿情報・内部情報とも云うべき本音が流出したもの)通信システム
を通して、容易に流出する機会が増加したこと。バレてはまずい裏情報が、表に出てしまったこと。
たみは之に由らしむべし之を知らしむべからず(日本国語大辞典に「人民というものは、指導して従わせることはできるが、その道理を説いて理解
させることはむずかしい。また、人民というものは命令によって従わせればよいので、原理・方針を説明する必要はないの意でも用いる」と語釈が出て
いる)。普通教育とネットの普及で、それは限りなく不可能に近づき、限りなく速やかに「知る」可能性が広がっている。

糖尿病の病歴と比例? エスカレートする低血糖、病害虫の防除を農薬に頼りすぎれば、必ず耐性ができて、やがてより強力な薬剤に依存しなけ
れば効かなくなるとは、農業者なら誰でも承知している。僕は作物も人間も一緒だと心得ているから作物にも自分にも、一時的な緊急対策以外には
薬剤は使わない。その耐性に関わる情報。「All About」健康・医療情報(11/02/10、参照)に糖尿病歴が長くなるとともに「インスリンに拮抗(きっ
こう)し、血糖を上げるホルモンの分泌が不完全になります。これが低血糖からの回復を気付かないうちに妨げてしまいます
」という記事が載っている。
・同じく耐性に関わる奇妙な生物学、抗酸化物質をたくさん含む食品を取ると2型糖尿病を予防するようだという研究結果がフィンランドで発表されたこと
があるけれど、これらをサプリでたっぷり摂取した場合、意外にも、逆に病気が増悪するリスクが高まる可能性がある、という(All About 健康・医療
情報から、10/01/26、参照)。その謎をとくヒントは、09年5月に発表されたカリフォルニア大学サン・ディエゴ校のTrey Idekerらが酵母の実験で発見
した「生物は軽微な酸化ストレスに晒されていた方が、抗酸化力を強めるための遺伝子をより多く発現させる」という事実。抗酸化サプリを大量に摂取して
身体の酸化的ストレスを軽減しすぎると、活性酸素の攻撃に弱くなる可能性があるという。

有酸素運動と無酸素運動、『糖尿病の解決』166.pに、こんな事が書いてある。「筋肉が有酸素的に運動すると、量はあまり増えず、エネルギーと
してたくさんのブドウ糖を必要としない。無酸素運動は筋肉から酸素を奪う。無酸素運動は筋肉を速やかに疲労させ、有酸素運動と同じ程度の運動量
でも19倍のブドウ糖を必要とする。無酸素運動をすると、筋肉は最初の24時間は破損するが、次の24時間で再構築される

疑問、イ.無酸素運動なのに、なぜ、酸素を奪うのか?事後的にという意味か?ロ.「同じ程度の運動量」は何で測るのか?体重×移動量、単位時間
の消費カロリー、それとも総消費カロリー。ハ.「19倍のブドウ糖」は実測値、それとも理論的推定値、後者の場合とすれば、その計算式。

債務残高のGDP比、この問題を真剣には考えてはこなかったけれど、当分の間こだわってみよう。この問題に関する一般的関心は、持続可能か
どうか(永続的に可能だとは誰も考えていない)、デフォルト(債務不履行・支払不能)に陥る限界点はどこか、何が支払い保証の根拠になりうるか、
債務残高をどの程度まで縮小すれば良いのか、などである。しかし、グラフを見て一目で分かることは、過去にたった一度しかない異常な経験だ。
戦時下または戦争直後の異常な経験や後進諸国のデフォルトの経験は、参考になるのかどうか、分らない。いずれにせよ、どんな議論も推測の域
をでない異常な領域に達している。グラフをザッと見て、GDP比で50-70%なら(根拠があるわけではないけれど)、まあ、他の先進国並みと安心も
できようが、この異常な突出ぶりは90年代を境に、日本の何かが構造的に変わってしまったのではないかを伺わせる。そんなことをボチボチ考えて
みようか。
[PR]

by agsanissi | 2011-02-16 09:27 | 日々雑纂
2011年 02月 13日

日々雑纂

糖尿病治療の血糖コントロール指標、医薬品企業のサノフィ・アベンティスのアンケート調査によると、糖尿病治療における血糖コントロール
指標について、HbA1c(赤血球中のヘモグロビンが糖化したもの)の値が最も重要だとする医師が8割に上る。(「医療介護ニュース」から)
・調査は昨年11月、糖尿病患者へのインスリン療法での薬剤の評価や処方の意向などを把握するため、インスリン療法を実施している全国
の医師300人(このうち糖尿病専門医は140人)を対象に、インターネット上で実施した。
・調査結果によると、糖尿病治療における血糖コントロール指標で最も重要なものは、「HbA1c値」が80%で圧倒的に多かった。以下は
「食後2時間血糖値」7%、「食後1時間血糖値」5%、「空腹時血糖値」4%、「随時血糖値」3%、「その他」1%の順。
・また、実際にインスリン製剤を選択、決定するとき、最も重要だと思う項目を上位3つまで聞いたところ、「HbA1cを改善」71%、「1日
血糖プロファイル(空腹時および食後)を改善」49%、「低血糖発現頻度が少ない」45%、「食後血糖を改善」30%などが多かった。
僕の見解では、HbA1c値&食後2時間血糖値の併用。何が合併症の引き金になるか、血糖値の平均値か・それとも食後の高血糖か、
今のところ食後の高血糖が血管その他の臓器を傷つける切っ掛けになると考えられているのだから、様々な食事パターンをテストして食後
ニ時間値を抑えると同時に、HbA1c値によって趨勢的な変動パターンを推定する方法が最良だと思う。より慎重を期すなら「1日血糖プロ
ファイル(空腹時および食後)の改善」という指標を1ヶ月、又は3ヶ月に一度追跡する方法を取るべきだな。


レアメタル回収に微生物利用、11/02/13日の日経記事によると、「阪大の池道彦教授らがセレン生産工場の溶液中で見つけ「NT―I」と
名付けた好気性細菌を使った。セレンを含む溶液に同細菌を入れると、2日後までにセレンの9割がメチル化合物として気化した。これを
活性炭で集め溶かし出した。
国内では銅の副産物のセレンを年間600~700トン生産しているが、この1割相当は抽出できずに捨てているという。新技術を使えば無駄
をなくせる。使用済みの化学薬品や電子機器のセレンもリサイクルできる
」とのこと。
[PR]

by agsanissi | 2011-02-13 10:36 | 日々雑纂
2011年 02月 12日

日々雑纂

天皇の心筋の血流検査の結果、幾つかのニュースを総合すると、次のようだ。
・心臓の血管の状態を調べる精密検査を東大病院で受けられた。左手首から冠動脈にカテーテルを通し、造影剤を入れて血流に
異常がないかを調べ、動脈硬化が判明。検査は30分ほどで終わった。
・宮内庁によると、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る3本の冠動脈全体にある程度の硬化が見つかり、うち1本で血管が狭くなった
部位があったが、現時点では手術に踏み切る必要はなく、投薬治療での経過観察が適切と判断した。日常生活に支障はない。
・検査を担当した東大大学院の永井良三教授は「(七十七歳の)陛下のお年でこのくらいのことはよくある」と説明した。
要するに、年齢相応の動脈の硬化現象で、大事をとったというところだな。僕自身なら、その程度でカテーテル検査までやる
必要があるかね?といった程度。

心拍数、先日、Walkの最中、近所の坂をかなりの速歩で歩いていたところ、信号が変わりそうになったので小走りで駆け登ったら
心拍数が急上昇して一気に180まで上がってしまい、息切れがして、眩暈まではいかぬが、ややフラっとする違和感を感じ、これは
いかんと深呼吸を繰り返しながら、ゆっくり緩歩に戻したが(急に立ち止まってはいかんと歩き続け)、心拍数は上がり続け、190を
超えて、更に上がり「おや、突発的不整脈か?」と、ちょっと困惑したが、200の手前で、いったん00を表示してから、やがて下がり
始めて安定した。100を切ったところで、再びやや速歩に戻して歩き続けたが、そのまま平常に戻った。
・心拍計の異常なのかどうか、判断する材料はなけれど、いずれ急上昇したことは間違いない。とはいえ190を超えても、酸欠を起こ
さずに耐えられるものなのかどうなのか、耐えられるほどに心筋機能が回復したのかどうなのか、やや解せない面もあるが、そんな
ことがあった。自宅に戻ってから記録を見ると、61分/303Cal(4.96Cal/分)、平均心拍数106、最高/190、190以上の表示は
一応誤動作と見ても良いのか、それとも00の表示は脈拍が飛んだのか?

c0048643_17263919.jpg
どうする??この債務残高!!
今日の日経に、右のようなグラフが載っている。2016年には、第二次大戦直後の
英国を抜いて先進国史上最悪の債務残高に達するとか。分かりきったことながら、
肌寒くなる状況だ!
日本は戦前に戦費調達のため債務が大きく膨らみ、1942年にGDPの105%、
43年に133%、44年に204%に達した。戦後、急速なインフレにより国債の実質
価値が縮小して46年には56%に急低下したが、70年代からほぼ一貫して上昇。
96年にはGDPと同規模になり、2009年に1944年の記録を抜いた。1月公表の
最新推計によると、2012年には232%に達する。
」と記事は解説している。
・正直なところ、1985年頃には爆発的なインフレにでも陥らない限り、こんな事態
が起こりうるとは全く想像外のことだった。実のところ、今でもこの事態を、自分が
充分に消化出来てるとは思っていない。
・とはいえ、何らかの方法で、この債務をいったんは棚上げして(あるいは凍結して)
再起を図るぐらいの荒療治が不可欠じゃないのか?
[PR]

by agsanissi | 2011-02-12 10:46 | 日々雑纂
2011年 02月 11日

日々雑纂

大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報、11日午前5時10分に気象情報の第3号が発表された。
四国沖に低気圧があって、東北東に進んでいます。この低気圧は、発達しながら東海沖を東北東に進み、12日には日本の東海上に
達する見込みです。12日には、日本付近は強い冬型の気圧配置になるでしょう。また、11日夜には山陰沖に低気圧が発生し、急速に
発達する見込みです
」とのこと。さいたま市では8時前から雪、又は霙になり、午後になっても降り続ているが、屋根にも降り積もらず。
気温は、夜半まで3-4度あったが、日中は1度前後まで下がる。15時前泡雪から大粒の綿雪に変わる。

・『スターリン、ヒトラーと日ソ独伊連合構想』を読む。著者は、本書の眼目を「(1939年から41年までの)世界政治を、日ソ独伊四国の
連合構想という視角から考察する。このような試みは、本書が初めてではないかと思われる。もし、日ソ独伊四国連合という形でのユーラ
シア大陸ブロックが成立していたとすれば、もちろん独ソ戦は起こらなかったはずである。また、ソ独伊三国、特にソ連と提携した日本に
対しては、米国もより慎重な政策を選ばざるを得なかったであろうから、おそらく日米戦も起こらなかったであろう
」3.pと書いている。
・独ソの提携は、ヒトラーにとっても、スターリンにとっても、単なる時間稼ぎのための一時的方便に過ぎなかった。ヒトラーは、スラブ民族の
恒久的奴隷化を狙っていたし、スターリンはスターリンで、ドイツが英仏との抗争で共に疲弊し、やがて漁夫の利を得る機会を伺っていた。
従って、どう転んでも独ソの提携を軸にした安定した「ユーラシア大陸ブロック」が成立する可能性は、ほとんどゼロに近かった。
・とはいえ、帝国主義的な国際社会において、自らの生存権の確保をかけて英米独ソに伍して、虚々実々の外交戦略を必死に展開する
姿を如実に描き出しており、興趣は尽きない。
・他方では、このような懸命の努力にもかかわらず、①防共協定を強化して日独伊の軍事同盟を目指すべきだとする運動が高まる中で、
独ソ不可侵条約締結の不意打ちを喰らって周遊狼狽する姿(⇒これを機に、「日本の中に、にわかに日ソ独伊四国連合を支持し期待する
動きが生まれた」77.pのは注目!)、②後には、ドイツが既に対ソ開戦準備に着手し四国連合の可能性は全く消失していたのも知らずに
1941年2月政府・大本営連絡懇談会で「日独伊を一方としソ連邦を他方とする取り決めを作成し...」と謳うなど、全くの情報音痴の姿は
まるで周回遅れの徒競走を見るようだ。今日、この情報音痴の伝統だけはシッカリと受け継いでいるようだ。

・「平成の開国」、何を間違えたか、一国の宰相が自ら先頭にたって自国がまるで関税障壁で固めた「閉鎖的」な国であるかのイメージを
世界に向かって公言して得意になっている姿は呆れるほかはない。内心の焦りをもろに表に出す率直さは、一庶民なら好感もされよう。
宰相ともなれば、「後進国ニッポン」のイメージを世界に振りまくシンボルに成り下がったというほかない。
・とまあ、こんな感想を抱いたのは、「伝統」を死守する相撲協会の体質は、土俵の「女人禁制」にも現れている。日本の国技が、21世紀の
今も、土俵を「神聖な場所」とし、女性を締め出すことで、「女性後進国ニッポン」のイメージを世界に振りまく存在と化しているのは皮肉な
話だ。
(【肥田美佐子のNYリポート】八百長疑惑、女人禁制――世界も注目するスモウの「神聖度」、WSJ日本版、11/02/11日号から)
という記事を読んだせいだ。お粗末な実態ほど、形式的な空文句で飾り立てる。
[PR]

by agsanissi | 2011-02-11 14:46 | 日々雑纂
2011年 02月 10日

日々雑纂

・昨日の「ドクター江部の糖尿病徒然日記」の続き、徒然日記を読んで、今まで知らなかったか、うっかり見逃していた重要な事実を摘記しておく。
1.UKPDSは、25-65才の4209例の新規の2型糖尿病患者について、英国で実施された平均10年間にわたる過去最大規模の疫学調査です。
UKPDSは、1970年代から準備され1977年に開始、1998年に結果が報告されました。
4209例の10年間の統計をとると、どんな治療法をしていても、HbA1cは徐々に悪化し続けています。
ドクター江部のコメント:「これは恐らくは、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が、徐々に減少していくためと考えられます。つまり、糖尿病患者が
医師や栄養士の現行の指導をきっちり守って最善の努力をしても、結果は、慢性の進行性の膵不全とも言うべき病態が2型糖尿病なのです。

「どんな治療法をしていても、HbA1cは徐々に悪化し続けています」というのは分かっていたが、疫学調査のことは知らなかった。迂闊!
2.180mg/dlを超える食後高血糖が、膵臓のβ細胞を傷つけます。高血糖により傷つき死滅し、β細胞は徐々に減少していくわけです。
また、ACCORD研究(2008年)やランセットの報告(2010年)で、
「(糖質たっぷりのカロリー制限食を実践するかぎり)厳格に血糖コントロールするとかえって総死亡率が増加する」 というエビデンスもでています。
日本糖尿病学会のガイドラインではHbA1c <6.5%、食後2時間の血糖値<180mg/dLとなっている。その根拠は「臨床研究によると、
HbA1cが6.5%をこえたり、食後血糖値が180mg/dLを越えると、その後の合併症の危険度が増大することがわかっている」(Wiki「糖尿
病の治療」から)というのも良い。また、200mg/dlを超える食後高血糖が、血管を傷つけ動脈硬化を促進するという記述は読んだことが
あるが、180mg/dlが「膵臓のβ細胞」障害の境界値という指摘は初めて見た。
(見落としていただけかな??)
・『糖尿病の解決』81.pには「現在高い血糖レベルはベータ細胞に対して毒性があると信じられている」とのみ記されている。
参考:UKPDSの疫学調査の概要は「糖尿病ネットワーク」に載っている。参照

糖質制限食で耐糖能低下が起きるかどうかをめぐる議論⇒参照:「ドクター江部の糖尿病徒然日記」、「糖質制限食を実践しているあなたへ」、
以上二つのブログの記事を読んでの感想は、平均値では個別の事例は解析できないということ。『バーンスタイン医師の糖尿病の解決』の第4章
「血糖値に影響を及ぼすことがある糖尿病の奇妙な生物学」を直ぐに思い出した。糖質摂取に伴う血糖値の変動パターンは、あくまでも個別の事例
に即して個別に観察する必要
があるということ。

四面楚歌、8日のロイターブログ「討論×闘論」に「社民抱き込み、失敗なら衆院解散か」(参照)というコラムが載っている。
・2011年度予算案と関連法案の行方が、金融・資本市場にとっても大きな材料に浮上しつつある。菅直人政権が社民党の賛成を得て、衆院での
再可決によって予算関連法案の成立を目指す方針を固めたと一部で報道されたが、もしもこの戦術が奏功しなければ、衆院解散・総選挙の可能性
が大きくなると私は予想する。
・政治情勢に関する国内勢の関心は依然として低いが、海外勢の一部には早くも解散なら株買い/円債売りとの思惑もみられ、いち早く対応しよう
との動きも垣間見える。愛知県知事選などの状況をみると、仮に衆院選になだれ込んでも、民主・自民両党とも過半数に届かず、少数政党がキャス
ティングボードを握って、財政再建への道筋が見えにくくなる可能性が高まるだろう。その観点からみれば、選挙後に国債価格が下落(長期金利
上昇)という展開の現実性も高まると思う。
」とのこと。
・普天間基地・法人税引き下げ・小沢処分など、どういう選択をするにせよ民主・社民の内部造反の可能性は高い。しかし解散・総選挙に踏み切った
ところで、選択対象そのものが混迷しているのだから、スッキリしようがない。政界再編の動きとそれをリードしうるだけのグランドヴィジョンを描ける
リーダーが必要だ。小沢の「政治力」にそれを期待するものがいるとすれば、それは見当違いというもの!
・ところで政治的混迷が、国債価格下落=長期金利上昇・円債売りにつながるのは分かるが、株買いの発想が理解できぬ。単なる乗り換え

閉塞感の中での奇妙な安定、11/02/09のWSJ日本版にアメリカン・エンタープライズ研究所の日本部長マイケル・オースリン氏のコラムが
載っている。「日本人は転換点に近づいていることを感じ取っている。このフレーズはもちろん使い古されている。しかし、筆者が1週間、日本の
政治家、経済人、学者、一般市民らと話して分かったことは、現在日本社会には強い不安感が渦巻いていることだ。」「指導的な役割を持つ者
の大半は、日本はこれまでと同じ道筋をたどれば、重大なリスクに直面すると認識している。特に企業幹部は政治的混迷が続き、人口減少や
内向きの若者が増える危険性を理解している。現在の流れを変えるため何かする必要性は、筆者が話したほとんどの人が認識している。ただ、
日本の本能的な保守主義によって事態が最悪な状態になることが食い止められている。」「これが日本社会を全体的に安定させており、短期的
にはよいことであるかもしれない。しかし長期的には、この種の運命論と保守主義は、問題を解決するという民主主義の能力への大衆の信頼を
損なう
結果に終わってしまう可能性がある。この国の障害が、日本特有の民主主義形態の特性であるかもしれないとしてもだ。
」(「日本で強ま
る危機意識
」から)
⇒1920年代から30年代初めにかけての閉塞感(芥川が「ぼんやりした不安」の一言を残して自殺したのは1927年7月のこと)の中で、日本の
二大政党(政友会&民政党)の「問題解決能力」の喪失は、天皇を取り巻く指導グループの穏健な保守主義にもかかわらず、軍部中堅幹部の
下剋上運動+革新派官僚の台頭を招いた。今度は、この「閉塞感」は、どういう形で打ち破られていくのか?

・「冬将軍のふるさとを突き止めた!」というサブタイトルのついた、日本および東アジアに寒波をもたらす大気循環のメカニズム解明の研究成果
を、海洋研究開発機構が公表した。この結果、イ.寒波襲来の7-10日前に予測可能になる、ロ.「三寒四温」の周期的変動の根拠になりうる。
参考:「日本および東アジアに強い寒波をもたらすバレンツ・カラ海上の大気循環とユーラシア大陸上の寒気蓄積メカニズムの実態解明」⇒参照
[PR]

by agsanissi | 2011-02-10 09:38 | 日々雑纂
2011年 02月 09日

日々雑纂

・埼玉では、夜半、微かに雪模様ならん。6時前には道路の雪は消えて、微かに屋根の雪がその名残を留めるに過ぎない。7時半、文化公園への散歩
に出かけた折には、時折、毛糸の帽子に雫が落ちる感触があるも、ただ気配のみ。このまま快方に向かうと思いきや9時前から雪。9時頃には低気圧
の中心が千葉沖、35度付近を通過。今季初めての本格的雪になる。但し、午後までには晴れるか。気温は2度(8時)から0.8度(9時)に下がる。
10時過ぎ、早くも日差しが現れる。

・「農業情報研究所」のサイト(参照)に「 韓国大統領、食料危機に関する官民合同タスクフォースを提案」との記事が掲載されている。
「韓国の李明博大統領が7日、食料の安定供給を確保する方法を研究する政府・民間合同タスクフォースを創設する必要があると語った。大統領報道
官は、「気候変動によって世界全体が食料危機に苦しむ機会が増えている。農業・漁業産品(の供給)に関する政府挙げての戦略を立ち上げ、(関連
した)研究を行うべきだ」と 言う。彼によると、大統領は、この問題を扱うための政府官僚と民間専門家で構成される国家的組織を作ることを提案したと
いうことだ。」⇒元記事はここを参照
・サイトの主宰者は「韓国は工業製品輸出拡大のために、農業を犠牲に数多の自由貿易協定を結んできた。2007-08年の穀物等国際価格の急騰
で国内食料品価格が急騰すると
、現代重工業等大企業の”新植民地 主義”的海外進出(海外で取得した農地での自国食料・飼料の生産)を奨励・
援助することで食料安全保障を確保する戦略に乗り出した。しかし、そんな戦略も実を結んでいない。国際価格高騰と(自由化が加速した) 国内生産
体制の弱体化・天候不順・口蹄疫禍による生産・供給減少の挟み撃ち、韓国の食料インフレ率は、今やOECD主要国のなかでダントツのトップに
躍り出た。いまさら何をしようというのだろうか。アメリカやEUとの自由貿易協定はもうやめた 、とでも?
」と論評している。
・大まかに言うと、新興工業国と欧米・日本とは、インフレとデフレのニ極構造になっているようだ。過去の日本の高度成長時代の経験を顧みると、ごく
大雑把に言って国家主導のキャッチアップ型の経済政策が有効な国々はインフレに悩まされ、他方、国家債務の超重荷で金融財政政策の有効性が
限局されるか・廃れてしまった爛熟国ではデフレに悩んでいる。過去には、第一次大戦・第二次大戦・朝鮮戦争・ベトナム戦争などの自国又は他国の
平時に比べればほとんど無尽蔵の「物量の消耗戦」による突然の有効需要創出が国家債務を吹き飛ばしてしまったが、今やそれもままならぬ。
・なぜ、日本では食糧品など国際価格の急騰が国内価格にストレートに反映しないのか?厳密にこの問題を調べたことはないが、一般論としては
デフレ経済、円高、消費需要の一般的低迷、関税システムなど経済的・制度的緩衝作用が働くからだろうが、この中で関税システムがどの程度の
ウエイトを占めているのか、僕には分らない。
TPP、友人からTPPについて意見を聞かれた。「僕はほとんど関心を持ってないから、詳しいことは知らないよ」と応えて驚かれたことがある。何にでも
あれこれ口を挟むから、さぞ一家言あると期待したのだろうけど、お生憎。前々から言うとおり、政治は天気模様と一緒だと思っているから空模様は
観察するし、どう対処するかも考えるけれど、あれこれ推測したところで分かりもしないことを(そもそもTPPの協議に参加できるのか、参加すれば
日本の農業が壊滅的打撃を受けるのか、そもそも日本の産業システム全体にどんな長期的影響をもたらすのか)思い悩ぬことほど阿呆なことはない。
・一般論としては、僕は自由貿易論者だし、全体の利益は個別の利益に優先すべきだと考えているから、反対はしない。そもそも、農水省の農業政策
などあってなきが如しもので、保護関税政策を通じて国内農業を保護するという政策自体は、明らかに破綻しているし、保護関税などあろうがなかろうが
耕地の荒廃・農業労働力の衰退によって、確実に産業としての基盤は揺らいでいるのだから、また国際的にも「関税による農業保護」の政策は通用
しなくなっているのだから、今さら何を寝ぼけた話をしているの、というのが僕の感想だ。
・そもそも反対論も、賛成論も、(それぞれの立場の思惑で)始めに結論ありきで、TPPが締結されればどうなるという試算を掲げ、尤もらしく論じ合って
いるが、そんな数字は一顧だにする価値はない。

意識と無意識、脳科学者の池谷裕二さんは確か、人間は意識的世界よりも、はるかに広大な無意識的世界に支配されている、というより意識的世界
そのものが
、その背後に潜む無意識的世界に支配されている、と論じていたように思う(参照、『単純な脳、複雑な「私」』)。この指摘は衝撃的だった!
・週刊エコノミスト(11/02/15日号)の「闘論席」に池谷裕二さんの「女の涙は武器」にまつわる最近の米国の研究データの話が載っている。
ボランティアの女性に悲しい映画を見て泣いてもらい、涙を採取する。その涙を男性24人に嗅がせたところ涙か塩水か区別できなかった。ところが涙の
匂いを嗅いだグループでは、女性の写真を見たときの性的興奮が減退し、MRIで脳の活動を調べても同じ結果、アダルト映画を見たときの脳の反応も
同じ。「男女は無意識のうちに、想像もできないほど多彩な駆け引きをしているのだろう」と池谷氏は書いている。生物学的進化の上では、どういう意味
があるのかな??嫌いな男の前で泣いて、自分を防御する防衛本能なのかな?

・週刊東洋経済(11/02/05日号)に「まだ間に合う!糖尿病」が特集されている。サブタイトルに40代以上の3人に1人を襲う「国民病」と付いている。
僕は読んでないが、糖質制限食に批判的内容が載っているそうだ。日本の「糖質制限食」の主唱者:「ドクター江部の糖尿病徒然日記」に7、8日に
反論を書いておられる(参照)。
・まず、「糖質制限食」に対する批判だが、大方、尽くされた論点で改めて注目すべき説得力はないが、論点整理のため引用しておく。
イ.京都大学人間環境学研究科の津田謙輔教授は「血糖値をあげる糖質を制限する短期的な効果はあるかも知れないが、血糖値にだけ目を奪われ
ており、長く続ける食事の方法としてはふさわしくないのではないか」という考えを示す。
ロ.満腹感が得にくい糖質制限食を長く続けるのは難しい。
ハ.糖質を制限する分、脂肪やタンパク質を多くとることになるが、「タンパク質」をとリ過ぎると、腎臓への負担になる。更に極度の糖質制限は食物繊維
の制限にもなる。
ニ.低炭水化物・高タンパク質にすると動脈硬化が進みやすいという動物実験。(イの実質的内容は、ハ&ニに集約される。ロは主観的問題)
これに対するドクター江部の反論は、関心のある方には、直接、サイトの記事を読んでもらうとして、明快で間然するところがない。ここでは、ニ.の動物
実験に対する反論だけを引用しておく(実質的に意味のある糖質制限食への「批判」はニ.だけだから)。
510万年間、草原の草の種子(穀物)を食べ続けてきたネズミに、高タンパク・高脂肪食を与えれば、代謝が破綻するのは当たり前です。
これは単純に、マウスの代謝に合わない(主食でない)高タンパク・高脂肪食を与えて病気を作るという実験です。全ての代謝が狂って病気だらけになる
のもいわずもがなです。
僕は、即座に狂牛病を思い浮かべた
・前に「日々雑纂」で取り上げたことのある『心臓病は食生活で治す』(1/13)、『The China Study』(1/16、1/20)、『バーンスタイン医師の糖尿病の
解決』(1/18)などでの、相矛盾する見解についての、現状での僕の評価はいずれまとめて書くつもり。
・それにしても、なぜ「糖質制限食」に対する無視と批判は(いままでは、ほとんど無視。最近になって批判)、かくも強いのか?
・一定の地位と立場を確立すると、進取の気風は自ずと失われる。萬古不易の法則か?!

運動負荷で虚血状態、「宮内庁は9日、天皇陛下が定期健診で、一定以上の運動負荷がかかると心臓の血液の流れが悪くなる「心虚血状態」に
なると判明したため、11日に東大病院に入院し、再検査を受けられると発表した。
」とのニュース、おや、多分、僕と一緒の症状だな!尤も、僕は検査を
断ったけれど....。診断結果に注目。尤も、相手が相手だけに、畏れ多く、慎重になりすぎて「誤診」の可能性、スターリンの医師団を見よ!!
[PR]

by agsanissi | 2011-02-09 09:33 | 日々雑纂
2011年 02月 08日

日々雑纂

c0048643_8553287.jpg・2月に入って(と云ってもまだ、既に?8日だけれど)平均気温がぐっと上がってきた
代わりに、曇勝ちの日が多くなったようだ。1月は、日照時間が6時間を下回った日数
は3日間だけだったけれど、2月は、今日を含めて既に三日になる。
・10日か一週間ほど前、ツグミを見かけたけれど(普代ではムクドリとツグミは、ほぼ
一緒か、ややツグミが早いので)見落としていただけで初見とは思わなかった。ここ
数日、頻りと見かける。今朝も元荒川の土手で数羽見かけた。他にセキレイ。
どうやら、一月末頃のものがツグミの初見のようだ。今日は朝からドンヨリ曇り。
今日昼には黄海沖にある低気圧が、明日は関東沖に進み、明朝にかけて関東平野
でも雪になる模様。



c0048643_938973.gif
・アイルランドのジャガイモ大飢饉の舞台は、一体どんなところだったのか?
Ireland's Great Famine 1845-1849(参照)の一節に右のような地図が載っている。
南西部及び中西部の半島のように突き出した部分が最も甚大な被害を受けているが、
ここは今日、Googleの地図で見てもほとんど岩礁に覆われた山岳地帯のように見える。
度々、この地を訪れた高橋哲雄氏は『アイルランド歴史紀行』の中でアイルランド西部の
”美観”をこんな風に描いている。
西部の”美観”のかなりの部分は、荒涼とした不毛の地で占められているからだ。僅かの
土を風に飛ばされぬように作ったような石囲がほとんど無限と思えるほどに続く光景は、
ゴールウェイ湾の北岸やアラン島でおなじみのものだし、山地の多くは泥炭地と露岩で
出来ていて、樹木がない。わずかに晩夏にはヒースの暗紫色でおおわれ、またほとんどの
に季節にゴース(針エニシダ)の濃い黄色が点景となってくれるのが目の慰めになる位
である。

・序に、清教徒革命(またはピューリタン革命)の指導者として名高いクロムウェルの蛮行
にも触れておこうか。「かつてクロムウェルの軍隊が殺戮と掠奪を重ね、西端のクレア県
まで来たとき、さしもの彼が「人を吊るす木もなく、人の首を突っ込む水もなく、人を埋める
土もない」とぼやいたといわれるほどの、絶望的なまでに過酷な自然である
」87.p
アイルランドのジャガイモ飢饉は、一面では自然災害だが、人口をほぼ半減させるまでの社会的大災害に陥らせた一因はイギリスの植民地
支配である。Wiki「アイルランド」(参照)には、イギリスとの関係をこう書いている。
オリバー・クロムウェルの侵略以降、民族や領域としての自治が剥奪され、イギリスにとっての最初の植民地支配を受けた。プロテスタントによる
カトリック教徒への迫害があり、また植民地政策で工業化は遅れた。土地政策はイングランドのアイルランド支配にとって重要でしばしば深刻な
影響をあたえた。
経済基盤は弱く大規模地主による小作農を使役した商品作物栽培という典型的な植民地型農業であり、アイルランド人の2/3は農業に従事して
いた。さらに羊毛のための囲い込み政策が追い討ちをかけ、これは1800年代前半に相次いで発生したジャガイモ飢饉の際に決定的な不幸として
示現し、商品市場において高く売買される農作物がイングランドに大量に移送される一方でアイルランド地域からは食物が枯渇し、不作に見舞われ
た小作農の大量餓死が発生し社会問題となった。

貧困のどん底にあえぐ小作農と不在地主の支配、『ガリヴァー旅行記』で有名なダブリン生まれのスウィフトは百篇近い政治改革の提案を虚しく
公表した後、業を煮やした末に『慎ましやかな一提案』と題するパンフレットを公表し(1729年)、知らぬ顔を決め込む(イギリスの)不在地主と貴族
階級に、グロテスクな風刺によって報いようとした。
貧民救済の最善策は10万人のアイルランドの貧民の幼児をできるだけ肥らせて満一歳で貴族や金持ちのために食用肉として売ることだ。ちょうど
食べ頃で、焼いても茹でても美味だし一年位だと母親が乞食商売をして何とか食いつなげるし、その子が売れれば次の子が生まれるまで生活できる
だけの収入になる。それに12歳まで育てて奴隷商人に売るよりコストが安く済む計算だ。....金持ちにも貴族にも喜ばれるうえ、イングランドにとっても
危険な存在であるカトリック教徒の数が大幅に減る。10万人の子どもをニ歳以降育てる費用は一人10シリングはかかるが、この提案を実施すれば、
その分節約できるので、国民資産は年5万ポンドは増える。また幼児の肉を食用にする分だけ、牛肉の消費量が減るので、約千頭分の樽詰牛肉の
輸出が増えて、四方八方めでたい話ではないか
...云々」(『アイルランド歴史紀行』34.pから)

右往左往の民主党、政党支持や内閣支持率の低落・地方選挙での相次ぐ敗北に加え、政権マニフェストの修正・見直し、小沢問題での指導力
欠如の露呈。一時のブームに沸いた上げ潮も、はや潮の引く勢い。今や、失職の瀬戸際で「民主」の看板隠しに大わらわ。どれ一つをとっても政党
としての体をなしていない。中日新聞によれば「名古屋市議会の解散の是非を問う住民投票で失職した民主党の前市議らは8日午前、市内で会合を
開き、河村たかし市長が提案する議員報酬半減への賛成を掲げて出直し市議選に臨むことで一致した
」と、恥も外聞もない対応。これに対し、「河村
市長は「民意を大事にするというなら、市長選で対立候補まで立てて反対した過去を総括してから決めるべきで、目先の選挙対策だ」と批判。報酬
半減は議員のボランティア化を進めるためであり「そういう理念があるのか。市議選が終わればまた元に戻すと疑わざるを得ない」と切り捨てた
」との
こと。一貫した政党理念を持たず、政権欲と議員職に釣られた野合集団の末路と断ずるには、ちと早過ぎるかな?!
[PR]

by agsanissi | 2011-02-08 09:06 | 日々雑纂
2011年 02月 07日

日々雑纂

モスクワ攻防戦、(昨日の続き)本書「日本語版解説」に「第二次大戦中のこのような非人道的な戦いが、百数十年前のカントの時代よりも、
はるかに啓蒙されていたはずのマスとしての国民を主体としながら、ヒトラー、スターリンという史上稀に見る怪物的独裁者の指揮棒の一振りが
原因で
起きたところに、文明史的逆説がある」464.p、とあるが、「指揮棒の一振りが原因」云々にはとうてい納得できない。
・ロシア革命から内戦、更に30年代の党内闘争の時代を通じて、ロシア革命の主役たちの中で、どちらかと言えば凡庸で、精彩を欠き、幾多の
政治的・軍事的誤りを犯してきた。また第二次大戦の中でも、時に致命的とも見える戦略的・戦術的誤りを犯している。本書に描かれている中で
は、41年6月のドイツ侵攻。あらゆる情報が、ドイツの本格的侵攻を裏付けているにもかかわらず、それを無視して対独反撃を許さず、開戦当初
の壊滅的打撃を被ったこと。41年10月、ドイツ軍の攻撃が数十キロ先にまで迫り、モスクワは一時無政府状態に陥り首都陥落寸前、まさに首の
皮一枚で繋がっている状態にまで陥れてしまったこと。このように明白な誤りにもかかわらず、なぜ党官僚・軍幹部などが、唯々諾々とスターリン
の前にひれ伏してきたのか?
・30年代後半には、スターリンの「自国民に対する徹底的な殺戮政策」129.pは、牙をむき出しにしており、多くの国民が親兄弟、親類縁者、隣人
などにその犠牲者を持っており、その支配の実態を知悉する機会を持っていた。それ故、ドイツの侵攻が始まった当初、占領地域ではドイツ軍を
解放軍として迎え入れた。スラブ民族を「奴隷化」することにしか念頭になかったヒトラーの政策に助けられたとはいえ、このような反抗的国民を
壊滅的打撃から立ち直らせ、奮い立たせ、ドイツ軍の猛攻を押し返すまでに立ち直らせることが出来たのか?どこにそんな底力があったのか?
・このような苛烈な現実にもかかわらず、反面では、30~40年代を通してソヴィエト体制とスターリンに対する賛美が続いたのは何故か?国内
ばかりではない。アンリ・バリュビス、ロマン・ロラン、アンドレ・ジッドのような西欧文人さえ賛美の歌声に唱和していた。
・このような疑問・謎を解く鍵になるかも知れないと微かに思うのは「スターリンが君臨する恐怖の世界では、なんでもありだった」128.p、が一つ。
想像を超えた恐怖の支配が金縛りにしたかも知れない可能性。もうひとつは「ソ連国民の最も顕著な特性は、世間知らずということだ。われわれは
政府のプロパガンダによって作り出された霧の中で生きていた。当時人々は危険が存在するなどと話すことすらしなかった」282.p
[PR]

by agsanissi | 2011-02-07 11:45 | 日々雑纂
2011年 02月 06日

日々雑纂

・「有酸素運動と負荷運動の併用が最適」、昨日の記事に関連して。『石井直方の筋肉まるわかり大事典』(参照)に「私たちの研究では、
筋トレ⇒エアロビックという順番で運動した場合、脂肪の代謝が格段に上がる一方、エアロビック⇒筋トレの順番で行うと、どんなに成長
ホルモンや交感神経の分泌を強く促す筋トレであっても、全然ホルモの分泌が起こらなくなり、脂肪も分解されないという結果が出ました」
374-375.p(その理由がなんなのか、「インスリンが分泌されると、脂肪の分解を抑制し、身体の脂肪がエネルギーとして使われなくなる」
⇒11/01/28、「糖質補給の方法とインスリンショックの回避参照、ためなのかどうか、それはともかく順番をひっくり返すだけで効果が
まるきり違うとういのが面白い。)、いずれにせよ、脂肪酸の分解には糖が必要なのだから、食後の血糖上昇を効果的に防ぐには筋トレ⇒
エアロビックという順番の運動が効果的だということになる。早速、取り入れて効果を試してみた。
・朝飯に青豆80、納豆オムレツにマヨネーズ2、カボチャ20、白菜スープ・ウィンナー26、チーズ15、落花生30。昼飯に食パン40、キャベツの
玉子とじ・ひき肉25・油揚げ少々・オイル5、ジャガイモサラダ100、他にコーヒー用クリームが9。以上の概算値が890-900Cal、糖質62(内
食物繊維15)、タンパク質52、脂肪49ということになる。糖質への依存率は27%強、通常ならパンとジャガイモを一緒に食べることはない
(この二種だけで約39の糖質で、糖質全体の63%、残りは青豆と納豆だが、これは食物繊維分が非常に多い)、実験的に糖質を増やした。
・さて、運動効果。朝昼とも食後30分から10分程度エキスパンダー、ダンベル、チューブ、ステッパーを使った上半身の筋トレや腕立て伏せ
その後ちょっと休憩してからウォーキング。運動量は全部合わせて91分365Cal、心拍数は平均96、最大115。単位消費カロリーと心拍数
からみて、インターバル・ウォーキングより、心持ち軽めの運動ということになる。食後2時間の血糖値は朝は106、昼は109。
朝は、大体こんなもんだけれど、昼はこの食事内容だと、運動なしで150-180位、20~30分歩いて20-40くらい下がって120-140位だから
10分程度の負荷運動を加えて40-70程度下がった見当になる。もう少し、いろいろ実験を重ねてみないとだけれど、かなり効果的な感触。

モスクワ攻防戦、原書は2007年に出版されるが、翻訳は『カチンの森』とともに去年相次いで出版される。ともにソ連時代の未公開資料を
元に「初めてその全容を明らかにした」と謳ってはいるが、全く予想外の新事実が浮かび上がったわけではない。もとより戦争は、物量と人的
資源の消耗戦で、どちらがより多くその「消耗に耐えられるか」という狂った戦いだ。人的損耗を塵芥の如くに、全く意に介さぬスターリンと
ヒトラーとの戦いは、当然、想像を絶する凄惨で酷烈な様相を呈する。
・このような戦争の局面は、既に『攻防900日-包囲されたレニングラード』『スターリングラード運命の攻囲戦』などのノンフィクションに描かれ
ており、新たに『モスクワ攻防戦』を加えて、独ソ戦の帰趨を決する最も重要な三大戦局の全容がほぼ明らかにされたことになる。
・本書第一章の冒頭は「魂で結ばれた兄弟」で始まる。スターリンとヒトラー、「二人の人生は、些細で偶発的なものから、意味深長なものまで
不気味な共通点が色々ある
」34.pという。この指摘は、現在では、多分、大きな違和感や反論を招かぬかも知れないが、半世紀以上前なら
まるでキリストと悪魔を「瓜二つの兄弟」と名指したかの如く、轟々たる非難の嵐に晒されただろう。
・僕は、この手の個人的挿話にはさほど関心はない。しかし伝記を読んでも、歴史を調べても、この時代、僕にはとうてい理解できぬ謎が幾つ
かある。そのひとつは30年代半ばから40年代半ばにかけての10数年間、ユーラシア大陸からドイツ・ヨーロッパにかけて、まるで「殺戮の嵐」
が駆け巡ったかのように階級的・人種的理由によって、言い換えれば出生と社会的地位または思想・信条・宗教によって区分され、全く機械的
に処分されていったこと。単に二人の狂った独裁者の個人的資質を云々することでは、とうてい理解出来ない。むしろ、時代が、あるいは社会
的環境が、このような個性を歴史の主役に押し上げたと考えたほうが、はるかに理解しやすい。ではその「時代」あるいは「社会的環境」とは
なんなのか??
[PR]

by agsanissi | 2011-02-06 16:38 | 日々雑纂