<   2006年 03月 ( 21 )   > この月の画像一覧


2006年 03月 31日

種芋の切断法

今日は朝から目まぐるしく天候が変化した。
明け方は雲もなく快晴かと思いきや、巻雲、層雲、全層雲と瞬く間に変わり
曇ったかと思うとサッと晴れ上がり、いきなり雲もない空から雪が舞い始めるや
見る見る雲が広がり、突風と共に、一瞬にして真っ白になるほどの吹雪に変わり、
「今日はもう帰ろう」と諦めるや、温かな陽射しが戻ってくる、そんな一日だった。

種芋は、出来れば小玉の全粒芋を使いたい。種芋の節約になるし、わざわざ
切断する手間がいらない。しかしなかなか良質の小玉芋の入手が難しい。
次善の策としてM玉を半切して使うことになる。
そこで問題になるのが、切断法と切断時期だ。
切断法は、育芽して育った芽が均等になるように切ってやる。
切断時期は、切断面の治癒という点から、「切断に当たっては、切傷がコルク細胞
で埋められて治癒する状態になるには、最低18度前後の温度と90-95%の湿
度で3日はかかるから、厳密には植えつけ前4日
ということになる」(バレイショ増収
1000問答」から、吉田稔、いも類振興会刊)が参考になる。
切断から植え付けまでに日数が離れすぎると、シワなどで発芽力が衰える。
また切断面に灰をつけたり、薬品処理したりする必要はない。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-31 22:15 | ジャガイモ
2006年 03月 30日

芽の数

c0048643_21395986.jpg
前に、芽の数は芋の大小にかかわらず13前後と、
ずいぶん大雑把なことをかいたが、実際に芽の数を
数えてみよう。

写真の芋は、各263、50、31、22gである。
主芽、副芽を別に数えて有効な芽の数は夫々10、7、
8、8ある。もち論、これは代表値ではない。
一般的には大きな芋ほど芽の数は多いが、重さには
比例せず、相対的には小さな芋ほど芽の数は多い。

種芋の茎数を確保するという意味では、小さい芋ほど有利だと分かる。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-30 21:55 | ジャガイモ
2006年 03月 29日

「凍結」選

c0048643_21284593.jpgc0048643_2129969.jpg








浴光育芽を開始してからハウス内の最低気温は-8度まで下がった。
最近は、下がっても-4度前後で、最も寒い時期はどうやら峠を越えたようだ。
しかし凍結害を受ける芋は、徐々に増えている。といっても全体で20kgは超え
ることはないと見ている。

米や小麦の種子を比重選別するために「塩水選」をやる。
ジャガイモは、意図的に氷点下の低温にさらしているわけではないが、結果的
には「凍結」選になっているのではないかと考えている。
傾向としては、病害のあるほど、小さいほど、デンプン価の低い・充実の悪い
「みず芋」ほど低温に弱い。しかしS玉とM玉を比較すると、S玉のほうが「凍結」
害を受ける割合が多いとは、決していえないところが面白いところだ。

崩れてしまうものを除けば、凍結害を受けた芋の外観は黒く斑に変色し、芽も
黒く変色していることが多い。皮を剥いてみると変色状態が良く分かる。
割ってみると、表皮部分が黒く変色しているだけではなく、この芋はそのやや
内側に外周に沿って茶色く変色している。
これは維管束の褐変で、ストロン部から病菌が侵入したか、あるいは除草剤の
散布による害を受けたか、いずれ最初から褐変していたものである。
維管束褐変を受けていたから凍結をしたのかどうか分からないし、また凍結害を
受けたものが維管束褐変を受けるわけではないが、何らかの病害を受けたもの
が、凍結に弱いことは、経験的に明らかである。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-29 22:18 | ジャガイモ
2006年 03月 28日

季節の記憶

c0048643_20461891.jpgc0048643_20464268.jpg
[PR]

by agsanissi | 2006-03-28 20:50 | 気象/季節メモ
2006年 03月 27日

サブソイラをかける

ジャガイモ畑の予定地にサブソイラをかけた。
いままでは、時速5-6キロで走行していたが、「人の歩く早さ」でないと効果が少ないという
「現代農業」の記事を思い出しながら時速2キロで走行してみた。一番の問題は、睡魔との
戦いだ。
午前中はまだしも、午後になるとついウトウトし、深呼吸をしてみたり、3キロで走行したり、
4キロで走行してみたり、表面上の差があるかどうか試してみたり、なぜユックリ走ると効果が
あるのか、剃刀の刃でスパッと切ると傷の治りが早いのに、鋸刃の傷の治りは遅いようなもん
だろうか、などと考えているうちに頭がすっきりしてきた。
更に、時間いくらで機械をリースしている場合は、時速2キロと6キロとでは、単位面積あたり
のサブソイラーを3倍の密度でかけられるけれど、対費用効果はどっちが高いだろうか・・・と
あれこれ考えているうちに、すかっり頭がさえてきた。

それにしてもユックリ走る効果は何なのか?
改めて「現代農業」1月号の「マクロ間隙を取り戻す耕し方」を読み直してみた。こんなことが
書いてある。
「サブソイラをかけた後の畑を40センチ掘ってみたところ。亀裂は、上から5センチくらいまで
確認できる。これは時速7-8キロで走ったところ。2-3キロの低速走行すると、この亀裂は
30-40センチまできれいに残り、間隙も増える。もし10キロ以上で走行すると亀裂は殆ど
残らない」
また時速4キロ以上では土壌が「塑性流動」を起こすため亀裂がもとに戻り、間隙がしっかり
できなくなる、とも書いてある。

根張りを中心に考えた場合と土壌全体の透水性を中心に考えた場合とでは、走行速度に
よって差があるだろうか。粘土質土壌と砂質土壌とでは、塑性流動の効果には相違があるの
じゃないか。マクロ間隙と対費用効果の両面を考えた場合、どんな速度で走行するのか最も
効果的か、などといろいろ疑問が浮かんでくる。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-27 22:26 | 機械類
2006年 03月 25日

緑化芋

c0048643_20453544.jpg写真では分かりにくいが、これは緑化芋だ。
浴光育芽中に緑化したものではなく、最初から緑化
しており、生育中に光を受けて緑化したものだ。
これは生理障害で、ソラニンという有毒物質を含んで
いる。
というわけで、生育中または収穫後のジャガイモは
光を当てないように注意しなければならない。
スーパーなどで蛍光灯の光をあててジャガイモを
販売しているが、生理障害防ぐためには、これも避けなければならない。

このことと混同して、種芋も光を当てると日焼けを起こすとして播種直前まで暗所に
保管する場合があるが、生育中の生理障害と浴光育芽とは本質的に異なるもので
ある。
緑化した芋でも、芽が動けば種芋としては全く問題がないし、また浴光育芽で強い
光をあてても芋は緑化はしないし、仮に緑化しても種芋としては問題はない。
浴光育芽には、光は強いほど良く、紫外線の力で芽の動きが抑えられるほど丈夫
な堅い芽が出来る。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-25 21:16 | ジャガイモ
2006年 03月 22日

芽の色

c0048643_2375443.jpgc0048643_2381822.jpg







この芋は、腐敗していることは一目で分かる。
芽の部分を拡大してみると、黒く変色して、芽もすでに死んでいる。
浴光育芽した芽の色は、男爵芋は通常は赤黒い色をしているが、
この芽のように黒く変色したものは、芋の外観に異常がない場合でも
内部は何か障害があると考えたほうが良い(但し、芽の色は品種に
よって多少相違があり、メークインなどは浴光育芽をすると黒っぽい
芽が育つ)。
逆に外観に異常があって、例えば半分は腐敗していても芽だけは
生きている場合もある。「芋は腐っても育つ」などといって使う人も
いるが、いろいろな土壌病害のもとになりうるからやめたほうが良い。
ちなみに凍結害を受けた場合も芽は黒く変色する。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-22 23:29 | ジャガイモ
2006年 03月 21日

ウサギが飛ぶ

宮部みゆきの「弧宿の人」の冒頭に、海に白波が立つ様を「ウサギが飛ぶ」と言い表わす
という話が出てくる。設定は、江戸時代の「丸海藩」ということになっているが、実際には
四国丸亀藩を舞台にした話だ。

この「ウサギが飛ぶ」という表現を、今日、土地の漁師がそのまま使っているのを聞いて
面白く聞いた。方言かと思っていたが、はたして漁師言葉なのか?
低気圧が発達して日本海から千島沖に進み、今朝の3時には956pHにまで下がった。
昨日の朝から猛烈な北西風が吹き荒れ、時折、吹き止むかと思えば、新たな勢いで吹き
返し、夕刻まで強い風が続いた。
昨日からワカメ漁が始まる予定だったが、この風で漁は休みになり、暇を余した漁師が
山に来てひとしきり喋っていったが、そのとき沖でしきりに「ウサギが飛んでいる」と話して
いた。
北西風では、浜は凪いでいるが、沖合いを見ると白波が立って、確かに云われてみれば
「ウサギが飛んでいる」風情だ。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-21 20:55 | 気象/季節メモ
2006年 03月 20日

自家芋を利用する場合

朝から猛烈な風が吹き荒れた。午後から、一段と吹き荒れ、ハウスが吹き飛ばされるのでは
と初めて本気で心配になった。夜になっても、ますます強勢になる一方だ。

約2トンの芋を点検し、115個の障害芋を排除した。重さに対しても個数に対しても、およそ
0.5%の割合だ(障害の内容は、そのうち紹介する)。

小粒芋を利用する利点を書いたが、問題は小粒芋が種芋として流通しないため、入手が
難しいことだ。
仮に自家芋を利用する場合には、疫病防除、各種ウィルスを媒介するアブラムシの防除、
圃場での病害芋の抜き取りなどの対策を徹底する必要がある。
アブラムシの防除は、アブラムシを見つけてから殺虫剤を使ってもウィルス対策としては、
ほとんど効果はなく、寄付けないような対策が必要で、丈の高いおとり作物で額縁状に種芋
圃場を囲ってしまうような工夫が必要だ。

実際には、なかなかこんな手間をかけるのは大変で、漫然と自家芋を利用している場合が
あるが、収量が上がらないばかりか、大打撃を受ける危険がある。3-4年自家芋を使い続け
Yウィルス病に侵され八割近くの大減収をした例を見たことがある。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-20 21:12 | ジャガイモ
2006年 03月 19日

芽の伸びきった芋

c0048643_18573077.jpgc0048643_185815.jpg








昔、まだ現在ような倉庫を持っていないとき、自家芋は土に埋めて保管していた。
通気用の煙突もつけてあったが、大雪のために掘り出せず、彼岸になってしまった
ことがある。左の写真は98年3月21日に掘り出したときの状態だ。
ご覧のように、土の中の湿気と気温の上昇で、もやしのような芽が十数センチも
伸びて互いに絡みつき目も当てられない状態になっていた。
この芋を、そのまま広げて約一ヶ月間浴光育芽をやった後の写真が右側だ。
複数の丈夫な芽が育ってきているのが分かる。周りに転がっている紐のような
ものは、育芽中に萎びて落ちてしまった芽だ。ちなみにこっちは同年4月17日の
写真だ。
こんな状態の芋は、決して望ましいものではないが、浴光育芽で充分に活力を
回復できる。一方、こんな状態になる前にくり返して「芽かき」をしてから播種する
人がいるが、2-3度芽かきをくり返すと、著しく芋は老化して活力を失ってしまう
のでご注意。
[PR]

by agsanissi | 2006-03-19 19:21 | ジャガイモ