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2006年 05月 31日

小麦の生育比較

11.2/20.7度、日照9時間、概ね晴れて爽やか。

早朝、小麦に窒素2%と木酢液の500倍の混合液を散布する。
木酢液は、初めて使ってみたが、これはミネラル分と酢酸などの有機酸の補給が赤カビに
対する抗菌能を高められるだろうかという実験的な試みだ。
散布しながら、一、二と数えられるほど例外的に開花しているものを見つけた。来週の前半、
5-7日頃が開花期だろうか。とすれば平年より一週間遅れ。

c0048643_1941491.jpg4/18に小麦の二箇所の定点観測の比較写真を
載せたことがある。生育の遅れた部分には、他の
部分に比べ二倍の追肥をした。結局、生育差は
縮小せず、色も薄く、草丈も10センチほど低く、
くっきり段差が出来ている。
写真の右側の3本は昨日のもの、左側の2本は
生育の遅れた周辺のもの。
穂長の差は2段程度だが、分ケツも悪く、粒数×
茎数の差は3、4割に及ぶだろうか。穂長の差がこの程度に留まったのは追肥効果か。
とすれば分ケツには効果はなかったが、穂の粒数に効果があったことにはなる。

*********************

c0048643_19201459.jpg二週間前に唐瓜、夕顔、小玉スイカなどの種子を
播いた。唐瓜・夕顔は、まだその兆しが見えないが
小玉スイカが土を持ち上げ顔を見せた。
作物を育てていて、何が感動的かといって、土を
微かに持ち上げ地上に顔を見せた瞬間ほど感動
的なものはない。
ジャガイモ、ソバ、ダイズ、麦、ヒマワリ、皆然り。
毎年播種して、いくら出芽すると分かっていても、
その瞬間の感動は先立つ不安への報奨だ。
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by agsanissi | 2006-05-31 19:36 | 小麦
2006年 05月 30日

穂の状態

雨音に目覚める。5時前から降り始め8時まで、雨量4.5ミリ。
10.4/14.1度、雨が上がるとともに霧が入り気温が下がる、最低気温は8時に記録。
昼前から陽射しも出るが、雲多く、時折雨が落ちてくる変な空模様、日照2.6時間。

c0048643_21143916.jpg穂をランダムに取ってきてみた。
概ね14-15段あり、現状では穂の状態は非常に良い。
5月中ごろまで、やや停滞気味だったが、後半に入って
著しく改善したようだ。
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by agsanissi | 2006-05-30 21:21 | 小麦
2006年 05月 29日

「発芽率をあげる工夫」

12.5/19.8度、日照1.3時間、午前中陽射しがあり、気温も上がるが、午後は霧が入る。

28日のspa さんのコメントに「発芽率をあげる工夫」という質問があった。
1.ダイズの発芽率は、一般的に「良い」場合でも7-7.5割程度。
だから最初から、100粒に対して最高でも70粒しか出芽しないものと考えている。
2.播種機の構造による問題。
大きく点播きと条播きに分けられる。点播きはレコード盤のような円盤に穴を開けるか、回転
ロールに穴を開けて、その穴に入った豆を落として行く。トラクターのスピードを一定にすれば
比較的株間を一定に出来る。
条播きは、突起のある回転ロールで押し出された豆が落下する方式で、一定距離を走る間に
落ちる豆の総量を規制できるだけで、株間は平均値でしか決まらない。基本的には麦、ソバ
などの播種機で、豆・ヒマワリのような大きな種子の播種精度は落ちるけれど、最大の利点は
速いこと。
点播き機は1haに3-4時間かかるのに対して、条播き機は1時間で播種できる。
この播種機の構造に伴う播種のばらつき・欠株の掛け目を考慮する。
3.土壌条件。
以上は最良の条件の場合の出芽率。この出芽率を前提に土壌の水分条件や砕土の具合に
よって出芽率は、更に落ちる可能性がある。砕土は荒すぎては駄目だけれど、細かすぎても
播種後に降雨の影響で盤になり、出芽率が落ちる場合がある。
この点を考慮して、作物残さ・残根・有機物が多いか・少ないか、プラウをかけてあるか・ない
か等によって、ハローで整地したり、ロータリで整地したり、これを間違えると出芽率に大いに
影響する。
以上をまとめると、次のようになります。
1.面積あたりの目標とする立粒数を決める。
2.それに応じて、3-4割り増しの播種量を決める。
3.あとは畑の土壌条件でハロー耕起かロータリ耕起かを選択し、週間天気を考慮して最良
の水分条件と判断したときに播種する。
何のことはない、要するに「畑とお天気次第」ということですね。
船乗りの「潮を待つ」というやつです。

出芽率と水分条件のことで補足しておくと、
一雨あれば、作物や雑草が生き生きするのを見ても分かるように、水遣りなどすれば、比較
的早く出芽するし、出芽率も良くなります。しかしダイズの生育全期を通して考えると、これは
必ずしもプラスになりません。
一般的にダイズの播種期は梅雨期と重なり湿気が多い。ところが開花期以降は盛夏に入り
比較的雨が少ない。出芽期に湿気が多いと、根がサボって充分に張らないままに地上部が
伸びてくる。すると開花期に大量の水を必要とする時期に「根張り」がなくなり、日照りの影響
を受けて落花・落莢などのマイナス因になりやすい。
甘やかされて育った幼児が、厳しい世の中に出て戸惑うのに似てるかな??
というわけで出芽期は、たとえ出芽が数日遅れても乾燥気味のほうが、根が地中深く入って
根張りが良くなり、結果として開花期以降は有利になる。
このへんの土壌水分の見極めが難しいですね。

といっても、何町歩も播種するとなると、結局は、お天気との競争みたいなもんだから平均値
が良ければ良しとするしかありません。
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by agsanissi | 2006-05-29 21:23 | ダイズ
2006年 05月 29日

雨の中の収穫

昨日は明け方の4時から霧雨になり、終日降り続いた。19時過ぎには雨雲の中心は
太平洋に抜けてピークは過ぎたと思ったが、その後も時折強い雨が降り、結局、今朝
6時まで26時間にわたって断続的に降り続いた。総雨量27ミリ。
高山では、下から巻き上げるように雨が「降る」ことがあるが、昨日、港では雨が横に
走っていた。c0048643_19264010.jpg
小麦は、3日前に出穂揃い期を迎えたが、この
風雨でかき回された。右側のやや黒く見える
部分、辛うじて倒伏を免れた。雨がもっと強い
か、実が入り始め頭が重くなっていれば倒伏
したかも知れぬ。





c0048643_1934571.jpgこの雨の中、他にやることもないので、カルチ
の爪の支柱のひん曲がりを直すために、知り
合いの車屋にプレスを使わせて貰いに行った。
厚さ13ミリほどの鋼板を、難なく修正できた。
「これは良いもんだ」と褒めちぎったところ、
「もう一台あるからやろうか」というので、貰って
きた。
最初は、レバーがスッカリ錆び付いて動かない。
グリスを注したり、磨いたり、何とかレバーは動き始めたがエアーが抜けて油圧が効かない。
「えらい鉄くずを貰ってきてしまったか」と後悔の気持ちが動き始めたが、一時は自分で作ろう
かと考えたくらいだからなと自ら励ました。「油圧の原理は要するに水鉄砲と一緒だから」と、
あれこれやっているうちに何とか使えそうな見通しができた。
買えば20万はする代物だから、これは中々の収穫だ。
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by agsanissi | 2006-05-29 20:03 | 機械類
2006年 05月 28日

「適正」をめぐるお喋り

明け方から早くも霧雨、この霧雨の中、頻りにカッコーが鳴いている。
昨日の高温(最高気温22度、「高温」とは云わないのかな?)を引き継いで
4時現在14度、温かな雨。やや風あり。

昨日、今日明日の雨に備えて、荒起こしにしたまま放っておいたダイズ予定地
に全部ハローをかけて整地してしまった。カラカラ天気で土は乾きすぎと思って
いたが、実際にハローをかけてみれば、かなり湿り気もあり、ハローにかかる
抵抗がやや重い。
pF値を計ってみたら、やや過剰域にあり、計器が狂っているか、計り方が悪い
のじゃないかと再計測をするつもりだったが、疲れて忘れてしまった。

********************
「適正播種量」のことを、いろいろ書いたが、実際に話をしてみると、
計量したり、いろいろ試したり、自分のやっていることを何故そうしているか、
というよりも自分のやっていることを正確に認識している人は意外に少ない。
むしろ殆どいない、といったほうが良いかも知れない。

例えばダイズ播種の畝間にしても、いままでに60センチ、72センチ、10・50
センチの変則二条植え、今年は62センチといろいろ試しているし、また他の
人が植えた跡を観察して歩いているが(その癖、これが最適という確信がまだ
ない)、こうころころ変える人間も滅多にいない。

何故、こう決まりきったことしかやらないか不思議に思うほど、習慣的に・まあ
どちらかというと惰性で動いている(慣性の法則とでも云うかな)。その癖、何故
そうするのかと問われると、いままでそうしてきたから、周りがそうしているから、
普及所がそういったから...。
それならそれで、結果もすべてそのまま受け入れて満足すればよいようなもの
だが、そうでないからこれまた不思議だ。

★参考、pF値のことは、
「講読の部屋」の「土壌・肥料学の基礎」の土壌水の部分に掲載してあります。
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by agsanissi | 2006-05-28 06:10 | ミミズの寝言
2006年 05月 26日

適正播種量

5.7/18.5度、日照8.2時間、陽射しはあるものの、朝から全天に霞をかけたような
上層の薄雲に覆われる。

今朝、昨日播種した黒ダイズの跡の覆土の具合を点検するために畝間を歩きながら、
ふと後ろを振り向いたところ、カラスが同じように下を見ながらついて歩いていた。今朝
一番で続きを播くかどうか迷ったが、日曜から月曜にかけて「強い雨」の可能性もあり、
続きの豆まきはその後のこととした。代わりにテストもかねて枝豆用に茶豆、黒豆など
を播種。ほかに屑ダイズ、小麦、ライ麦、ナタネ、ヒマワリ、ヒエなどの種子をバケツに
入れてかき混ぜ、家庭菜園の一画にばら撒く。他にコーン、カボチャ、マクワ瓜、唐瓜、
種取り用のヒマワリなどを追加播種。

**********************
昨日、適正播種量の話を書いた。
「適正」の考え方には、いろいろあると思う。ダイズの作物生理からみた「適正」が本来の
意味だが、経営的には「適正」の意味はやや違った捉え方が必要だと考えている。

例えば、この辺の普通のダイズ作付けは、苗をつくり、それを移植している。仮に五反歩
の作付けをするには延べ十数人の労働力が必要になる。生産費に占める労働費用を
抑えるには、株当り収量を出来るだけ上げる必要がある。

一方、僕のように機械播種の場合、播種にかかる労働費用は相対的に低いので、問題は
むしろ種子価格にある。丹波黒のように粒何円のような場合は、当然、株当り収量を最大
にしたいと考えるが、種子価格が相対的に安くなれば、むしろ総播種量に対する収量を
最大にしたいと考える。

一株を単位に最大収量を考えるには、お互いの株が競合しない程度の株間を開けて、
葉面積指数が最大になる株数を考えれば良い。これ以上株間を開ければ空き面積が
出来て畑も肥料も無駄になるが、これよりも近づければ株同士で競合し、互いに日陰を
つくり、落葉、落莢、倒伏などが起きる限界的な株間がある。多分、その株間は30センチ
前後だろう。仮に畝間を62センチとして、株間30センチとすれば約5400株/反となる。
しかし、これ以上株間を近づけて、株当り最大収量は落ちるにしても総株数との掛け算で
は、全体として収量は増加するという限界点は、30センチ以下の株間にあるはずだ。
言い換えれば、株数を一割増やしても、株あたりの豆数は必ずしも一割減とはならない
だろうということだ。逆に、競合によって、生育が促進される可能性もないではない。
更に、発芽率、機械播種に伴うばらつき・欠株などを考慮すれば、5-6千株/反では、
いかにも少ない。
というわけで、昨日書いたように1.6万、1.2万、8千株/反の播種量をテストしてみようと
考えた。畝間62センチを前提にすると、計算上は、株間はそれぞれ10、13、20センチ
となる。多分、8千から1.2万株/反あたりに、機械播種の場合の最適播種量があるので
はないか。
尤も、机上で考えたことと実際とはまるっきり違うということは、良くあることだ。
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by agsanissi | 2006-05-26 21:55 | ダイズ
2006年 05月 25日

黒ダイズの播種

7.8/14.2度、快晴、日照11.2時間。日中はほぼ10-12度前後で、やや肌寒いが、乾燥
して爽やか。温かな空気が流れ込んだのか、夕刻一時的に14度まで上がる。

今年、何年ぶりかで黒ダイズを播種することにした。
9年ほど前に三反歩ほど試験的に播種したことがあるが、いっせいに出芽せず、ぽつぽつと
出芽して、その都度、鳩に荒らされ、辛うじて被害を免れて育ったものも、それぞれの生育
時期に、カラス、カモシカ、ネズミなどに食い荒らされ、ほとんど収穫できなかった悪い思い
出だけが残っている。
販売先の当てが出来たのに加えて、村が奨励策として種子代を補助するというので、この際、
再度、挑戦してみようかという気になった。

ダイズには違いないが、黒ダイズの経験はないに等しい。
播種量だが、県の推奨では一般の白ダイズ1.5-1.8万/反に対して、黒ダイズは5-6千/反
となっている。白ダイズに比べて分枝量が多いということなのだろうが、いかにも少ないのでは
ないか。
畑の熟度によっても適正播種量は違うだろうが、取りあえず、今年は16万、12万、8万/ha
の三通りの播種量をテストしてみることにした。
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by agsanissi | 2006-05-25 22:25 | ダイズ
2006年 05月 24日

ダイズ播種機の調整

9.1/13度、日照0.9時間、昨日と同じような天気だが、空気はかなり冷える。
明朝は霜注意報が出されている。東日本・西日本のみならず、東北南部にも
日照不足に関する気象情報が出ている。ここでも平年の5-6割のようだ。
どうやら東北北部と北海道だけが圏外のようだ。
ちなみに普代の日照時間は(5/1-20の20日間)平年値(1986-2000年の
平均値)113時間に対して、今年は121時間だ。

テスト播種のダイズは、昨日に続き水分17、40%のものも出芽する。
単純に、水分含量が高いものほど出芽は早いのかと思っていたが、むしろ11%
のものが最初に出芽した。
ダイズの土壌からの水分吸収は、一般的にはダイズの水分が低いほど最初は
急速に進み、飽和水分に近づくにつれ緩やかになり、最後はストップする。土壌
水分の状態でも結果は違うのかもしれないし、この程度の水分差では水分差より
ダイズの個体差のほうが大きいのかもしれないし、出芽には水分差だけではなく、
温度・光など他の要因が関わるのかもしれない。
いずれ、今回のテストでは水分含量だけでは、出芽日数を短縮出来なかった。
但し、水分差にはかかわらず全体としては、やや早まっている可能性もある。

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明日、頼まれ仕事で黒ダイズの播種を請け負った。約5反歩ほどで、いざ始めれば
30分ほどで終わってしまう仕事だが、それだけに播種機の調整に慎重を期さなけ
ればならない。うっかりミスを見逃して走れば、たちまち1-2反歩終わってしまう。
半日ほどかけて、播種量を測ったり、ダイズの落ち具合を点検したり、播種深度の
調整をしたり。その後、畑で播種テストをして、再調整をしたり、ほぼ一日かかって
しまった。

覚書データ、黒大豆100粒重、47グラム前後を基本とする
播種機メモリ27(3.2キロ/反)、45(4.6)、55(5.3-5.5)、62(6.1)
但し粒揃い悪く、これはあくまでも平均値。
一方、スズカリは32-34グラム、メモリ40(6キロ/反)。
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by agsanissi | 2006-05-24 21:21 | ダイズ
2006年 05月 23日

ダイズのテスト

14.6/22.7度、朝から黒雲が広がり、いつ降り出してもおかしくない天気。日照ゼロ。
夜雨の予報だが、雨雲はすでに遠ざかり、いまは星空。雨の期待は今回もむなしいか?

c0048643_21441589.jpg15日に水分11、17、40%以上の三通りのダイズを
播種した。写真は、今日の11時19分の11%ダイズ
のもの。
11%のものが最初に出芽した理由は分からない。
夕刻、17%のものが出芽直前の状態になっていた。

写真を撮りに畑に近づいたとき、鳩が一羽飛び去った。
一株またはそれ以上やられたかもしれないが、ハッキリ
しない。

それにしても、畑の一画に設けたこの小さな場所に、わずか20-30粒播いただけのダイズを
よく見つけたものだと感心してしまった。2ha近い畑のほんの一画2平方メートルほどの所。
「万が一」というけれど、まさに万分の一の面積。
出芽して数時間のこの時間に、偶然に見つけたとは思えない。何か特殊な波長でひきつけ
られたような、そんな的確さだ。
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by agsanissi | 2006-05-23 22:10 | ダイズ
2006年 05月 22日

一雨欲しいところ

6.1/24.3度、日照6.9時間、南よりのやや強い風、暑い。
朝から上空の薄雲が広がり、昨日に比べればめっきり雲が増えたが陽射しを
遮るほどではない。

東日本と西日本には「日照不足に関する全般気象情報」が出され、向こう一ヶ月も曇や
雨の日が多いと発表したが、太平洋北部沿岸地方の「悩み」のお株を取られた格好だ。

ダイズは播くばかりに準備は整ったが、土がカラカラに乾き、ここは一雨欲しいところ。
先週の金曜日の夕刻から翌朝にかけて小雨があったが、時間雨量は1ミリにも達せず、
日曜日にはスッカリもとのカラカラに戻ってしまった。

ダイズを播くにしても、ジャガイモにカルチをかけるにしても、どっちにしても、ここは一雨
ないことには、次の一手が進まない。

c0048643_23193696.jpg
満開期に入った菜の花畑。
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by agsanissi | 2006-05-22 23:21 | 作業メモ