農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2007年 08月 29日

ジャガイモ/加工人参/黒ダイズ

13.5/26.4度、日照8.6時間、午前中はスッキリ晴れる。
27、28日と二日続けて明け方短時間だが降られる、各5ミリ、7ミリ。今日の午後から芋掘り
を予定したが、午前中はかなり湿気を含み、収穫機の運行は難航するかと思いきや、昼過ぎ
までに程よく乾き、掘り取りは極めて快調。トラブルなく、半日で28袋と掘り取りの新記録を
更新
(今までは去年の40袋/日)、西1の男爵。

c0048643_2054884.jpg6/23播種の人参、今年はこれまでの所、極めて順調。
昨日、二度目の重曹散布(250リットルに対し300グラム)。







c0048643_209284.jpg黒ダイズは、若莢期に入る。無肥料にもかかわらず生育は
極めて旺盛で、80センチほどに達する。白ダイズに比べ、
虫食いの被害が酷く、3-4割に達するほど。無視できぬ程度
に達するため、今朝、殺虫剤を散布(バイジット千倍+木酢液
500倍、250㍑)。
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by agsanissi | 2007-08-29 20:19 | ジャガイモ
2007年 08月 26日

加工用大根の播種

25日、14.5/25.4度、日照11時間、陽射しは暑いが、南斜面を吹き上げる風が
爽やか、ミンミンゼミのようなセミの鳴き声が終始聞こえる、夕刻雲広がる。

ジャガイモ掘りは、25、26日と二日ほどお休み。
中休みの利用して、25日に加工大根用(おでん)のテスト播種。
東8の小麦跡に一反歩ほど、品種は本宮と冬だよりの二種類。
テストの趣旨は、
・播種時期(8月後半から月末まで)
・充分な肥大期間(規格は3L以上、径7.5-10で28以上、1.7-2キロ)
・畑における期間(12月初旬?)など。
その他、
・運搬、保管方法・場所、保管中の目減りなど
実際にやや規模を広げてやるとなると、いろいろ問題点も出てくる可能性がある。

管理機でゴンベエを引いて三時間ほど、本宮は西半分(二粒播種)、
冬だよりは東半分(概ね一粒播種)、播種粒数は播種ベルトの穴に
入る粒数で決まる、冬だよりはやや大きめの種子。
間引きの手間を考えれば、冬だよりの種子を篩って使うのが良い。
労働力から云うと、管理機で一反歩の大根を播くよりも、トラクターで
小麦やダイズを4-5町歩播く方が、遥かに楽だな、という印象。
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by agsanissi | 2007-08-26 04:18 | ソバ/ナタネ
2007年 08月 23日

ダイズ生育比較

16.2/26.6度、日照6.4時間、やや雲多し。岩手生協及び同久慈・普代支部の皆さんと
ジャガイモに関する安全確認会を開催。確認会の後、ジャガイモ畑の現地確認のために
16時過ぎ畑に案内する。北東方面に海の見渡せる標高225メートルの開発農地の最高
地点に立つと、寒いくらいの涼風が吹き渡る。
*******************************

c0048643_20101054.jpgc0048643_20105759.jpgc0048643_20113047.jpg







左から東14(5/22播種、窒素分3.6/反)、同近接、東5(5/23播種、窒素同)。草丈は
70-75センチ、花が終わり、若莢が付き始めた時期。畝幅は75センチ、中耕には余裕が
あってよいが、生育振りから見ると明らかに広すぎる。東14は中耕2回で、ソバの野良生
えが目立つが、ダイズの生育・収穫には殆ど影響ないと見ている。東5は中耕1回しか出
来ず、やや雑草が目立つ。但し、ダイズの草丈などは東14と変わらない。

c0048643_2026812.jpgc0048643_20265728.jpgc0048643_20273116.jpg






左から西4の黒ダイズ(6/18播種)、東15(6/20播種)、同(7/9播種)。黒ダイズ以外は
すべてスズカリで、畝間35センチ、無肥料で除草剤を一回使用し、中耕なし。6月播種の
草丈は70-75センチ程度で、5月播種のものと遜色なし。黒ダイズは、むしろ東14のスズ
カリよりも揃いが良く、旺盛な生育ぶりに見える。花がそろそろ終期に入り始めた時期で、
10日程度の遅れか。一時は追肥も考えたが、このまま無肥料で通しても良いようだ。
7/9播種のスズカリは、先週までは随分貧弱に見えて、物にならぬかと諦めかけていたが
この一週間で急激に伸びて、草丈30センチ程度になってきた。何故か、写真の右と左半分
の色がはっきり二層に分かれ、右側は緑も濃く、草丈もやや高い。どっちもナタネの跡地で
ナタネをそのまま鋤きこんだ後に無肥料で播種した。敢えて違いを考えれば、右側は前年
の麦の刈り跡の野良生えがやや多く、ナタネとともに麦がかなり多量に鋤き込まれている。

以上の結果から、取り敢えず、次のようなことがいえる。
・中生種であっても、6/20播種でも充分に間にあう可能性がある。
・畝幅は、中耕をやるとすれば、60-65センチ程度まで。但し、ジョンディアでは60は不可。
・初期に除草剤を使うとすれば、35-40センチで、雑草管理面から6/20から播種限界ギリ
ギリまで遅らせるのが有利か(6月一杯が限界か?)
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by agsanissi | 2007-08-23 21:03 | ダイズ
2007年 08月 21日

芋ほり再開

19.4/29.6度、日照2.1時間、昼前に一時的に気温が急上昇し、収穫機を引っ張る
トラクターの背後から熱気が吹き上げるような空気が立ち昇る。しかし雲多く、まもなく
陽は陰り、爽やかな風が吹き渡る。空気は既に、盆前のそれとは異なり、秋の気配を
漂わせている。夜には秋の虫の大合唱。
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八日ぶりにジャガイモ掘りを再開。今日から男爵芋、何故か畝の始まりと終わりの両端
部分で小芋が数多く出る傾向がある。雑草がやや多く、ために生育が遅れたとも考えら
れるが、僕は両端部の芋の生育が遅れたために雑草が繁茂したと考えている。
大豆、麦、芋、ソバなど栽培していて思うことは、雑草管理の一番のコツは、ある意味で
分かり切った事のようだが、雑草に負けないように作物を育てることだ。

前に「学ぶリスク」(参照)で触れたことのある、僕が最初に研修でお世話になった方は、
大規模農家は雑草との戦いが一番肝心だ」と仰っていた。僕は「雑草との戦い」など
最初から放棄している。それでも、三四年前までは、ジャガイモ畑だけで延べ15-20人
労働程度の草取りをしていたが、最近は殆ど自分ひとりで、時々、気の向いたときに
草取りをする程度で間にあっている。
十数年、百姓をやってきて最近になって、やっと雑草よりも作物の生育の方が旺盛に
なってきて、それほど収穫作業が雑草に妨げられなくなってきた。その点で、今年は
やや後退。前回12、13日にピンの切断一回、今日は切断4回。ちなみに去年はゼロ回、
ために作業能率はやや悪く、8-17時で24袋。
ピンは、8/7の収穫機の写真(参照)の後部の円形の回転カゴ(これで雑草と泥と芋を
振り分ける)を旋回させる回転軸の根元についていて、雑草の根が詰まったりすると切断
して回転軸本体やチェーンを保護するようになっている。
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by agsanissi | 2007-08-21 21:23 | ジャガイモ
2007年 08月 19日

土を考える/無肥料栽培/16

曇、気温は6時現在で16度台まで下がってきた。北緯40度線を境に大陸の高気圧と太平洋
高気圧のせめぎ合いが続いているようで、東北北部上空はすっぽり雲に覆われている。その
谷間を日本海側からは雨雲が寄せ、今日は一時的に雨になるかもしれない。
*******************************

世の中には、いろんな考え方があるもので「無肥料栽培」(参照)という農法がある。
無肥料栽培とは、化学肥料・農薬はもちろんのこと、有機肥料(堆肥、油粕、魚粕を含む)
を一切使用せず、土壌と作物そのものがもつ本来の偉力を発揮させることで作物を栽培する
農法のことです。これからの農業がゆく、道しるべがあります
」と説明されている。
福岡さんの自然農法と同じ考え方かというと、やや違うというより、ある意味では根本的に
違うようだ。まして前回に触れた生態系農法という意味での有機農法とは、化学肥料・農薬
のみならず「有機肥料・堆肥は一切使いません」という点で、根本的に異なる。

とはいえ、「本農法は作物栽培において、大自然の生理生態系と、その土本来の偉力(機能)
に着眼するものであって、現代の農業技術管理体系を尊重するものであり、決して自然に任
せる放任的な栽培をいうものではありません
」と自ら説明している。つまり科学農法の一部
であって、耕起・除草をシッカリやる点で「自然に任せる」放任農法とは違うが、自然の生態
系に着眼する点では生態系農法だが、人為的な有機肥料・堆肥の外部投入は一切排除する
尤も、福岡さんの自然農法が放任農法かというと、それではまるで採集経済への後退で栽培
とは云えない。しかし福岡さんが耕起するから土は貧しくなると云う(4回参照)のとは正反対
に、土を耕し栽培することで土は豊かになるという。
いったい「どうなってるのかね?」と素朴に思う。

いままでに、
自然農法という考え方は、大雑把に云えば、作物栽培の抱えている本質的矛盾を避けるため
に、作物をあたかも雑草のように育てようということだ
(3回)とか
有機農法の基本的な考え方は、比ゆ的に云えば「一物全体食」の考え方と同じものだ(15回)
とか書いてきた。これと同じ要領で「無肥料栽培」の考え方を、簡単に表現するには何と書け
ば良いか考えているが、それが未だに分からない。
「無肥料栽培」のWEBサイトの中で「参考資料」として掲載されている「化学と工業」誌
の「肥料と農業の歴史と、その未来」(参照)には
近年、欧米では低投入持続型農業(LISA:Low Input Sustainable Agriculture)という
概念が、有機・無機肥料問わず、農業全般的に重要な方向性として広く認められ始めている。
それは、農地外部からの投入資源に頼った農業をなるべく控え、必要となる有機物や肥料成
分を、緑肥作物の導入(粗大有機物、炭素成分の補給)やマメ科作物(窒素固定力をもつ)
の輪作といった、自己完結的な自然のシステムがもつ小循環を最大限に活用する体系である

という記述を引用している点から考えると、ノーフォーク式輪作の伝統の上に立つ考え方か
とも思えるが、必ずしも明瞭ではない。

「土を考える」と題して、いろいろ書いてきたけれど、僕が最も関心を抱いている考え方は
ここに取り上げた「無肥料栽培」だ。考える素材として何を取り上げたらよいか、どういう点が
テーマになりうるか、いまは考慮中。

やや唐突のようだが、今朝読んでいたあるインカ文明の研究者の言葉に、
 酷(むご)いことですけれども、人間なんて、幻想の中に生きる生き物ですから、自分が
信じるべきもののためであれば、何でもやれてしまう。植民地時代以降の新大陸の歴史を見
ていると、特にそれを感じます。私たちが、自由と民主主義のため、と言って世界の各地で
やっていることも、一歩下がって歴史の目で眺めてみる必要があるような気もします。

というのがあった(参照)。
「幻想の中に生きる生き物」という突き放した見方に、ある意味で感動を覚えた。「幻想」を
形作るものは、哲学であり、宗教であり、歴史観である。時に、科学的思考もまた「幻想」の
一部ではないかと考える。それを明かすものは歴史である。
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by agsanissi | 2007-08-19 06:24 | 考える&学ぶ
2007年 08月 17日

気温データの表示システム

17.7/20.7度、深夜からほぼ終日雨で20ミリを超える。最高気温は深夜に記録し、
それ以来気温は下がり続け、20時現在で17度台、昨日から14度近くも下がった。
地図形式のアメダスで気温分布を見ると北緯38度線付近を境にはっきり二層に
分かれたように見える。
************************************
東北農業センターの「気象予測データを基にした農作物被害軽減情報サービス」(参照)では
・水稲冷害早期警戒システム
・東北地方1kmメッシュ気温データ表示・検索システム
・寒締め菜っぱプロジェクトホームページ
などのSpecial Linksを公開している。
このうち「東北地方1kmメッシュ気温データ表示・検索システム」の中の
時系列グラフ表示機能参照)は、
気温データを表示したい地点の緯度・経度を指定して、開始年月日~終了月日を指定して
やると、その期間の最高・最低・平均気温の折れ線グラフが表示される。当然、各地点の
実測値ではなく、アメダスデータ、その他のデータを基にした遷移グラフによる推計値とは
いえ、かなりきめ細かい気温の時系列データが得られる。
表示範囲は、東北地方が中心だが北緯36.5~42.0度、東経138.5~142.5度の範囲
だから、北関東の一部と北海道の渡島半島の一部までカバーされている。
例えば、地図閲覧サービス参照)の検索画面から「20万分1地勢図名:盛岡」を選んで、
その中の上端右端の田野畑の中の左上をクリックすると田野畑「北西」の2.5万分の1の
地形図(参照)が表示される。この地図上の特定地点、例えば普代駅をクリックするとその
地点の緯度・経度が「北緯40度0分9秒,東経141度53分10秒」と表示されるので、この
値と年月日を指定してやると、指定期間の普代駅付近の気温の時系列データが表示される。

c0048643_20515294.jpg右図は、07/07/01~8/16の普代駅
付近の気温データを表示させたもの。
(画面上でクリックすると拡大される)
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by agsanissi | 2007-08-17 20:59 | 気象/季節メモ
2007年 08月 17日

様代わり

深夜から雨が降り始め、7時前までに既に14ミリ程度、北海道から南下してきた前線は
東北南部まで下がったが、なにやら早くも秋雨前線の雰囲気を漂わせている
これで8月4日以来続いていた、日最低気温が20度を上回る記録が13日ぶりに解消
した。新記録かと思いきや、99年に8月2日以来20日間(中一日だけ19.9度があった)
20度を上回る記録があった。それ以来だから、気温の下がりにくい気圧配置というか、
太平洋高気圧の張り出しが強かったのだろうか?それにしては、昨日今日の変化と後退
が唐突に過ぎる感、無きにしも非ず。

一方、30度を連続して超える日数はというと、99年に10日間、94年に8日間の記録が
あり、それ以外は長くてもせいぜい三四日、今年もいまのところ3日に留まっている。
ちなみに大冷害の年の8月の日最高気温の月平均を見ると22.6度。
今年も7月中頃に一時低温の日々が続き、稲の作柄が懸念されたが、昨日現在で県の
全域で99%の稲が穂をつけたというから、まずは一安心だろうか。
先月25、26日に播種したソバは、出芽後、最初の一週間ほどは順調に伸びていたが、
8月第二週頃からやや停滞気味、一方、大豆は比較的元気旺盛だった。この雨と様代わ
りの天候は、ソバ・大豆に、どのように影響するか?

肝心のジャガイモ掘りは、先ずは三日間、天気次第では来週半ばまでは延期か?
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by agsanissi | 2007-08-17 09:15 | 気象/季節メモ
2007年 08月 16日

収穫機整備

22.2/31.7度、日照2.3時間、朝からやや厚めの雲に覆われ、日照は短かったものの
昼前には早くも30度を超え、もううんざり。陽射しの翳り始めるのを待って15時過ぎに
なって山に出かけ、明日の再開を前に収穫機を整備。

c0048643_19324291.jpgいままで収穫機の下回りばかり紹介してきたが、
今回は選別台上の様子。手前の写真に写って
いない部分で、土塊等を取り除き、円盤状のコロ
の沢山並んだ部分で小芋を自動的に振り分け、
ここを通過したものが、その先の選別台を通って
グレーのコンテナに収納される。
今日は、このコロの隙間をやや広げて、製品を
大きめにシフトするように調整した。


c0048643_1942585.jpgこの作業中、16時過ぎに南東の海側から久しぶりに
霧が入って来て、日中のうだる様な暑さから一転して
俄かに肌寒さを覚える。
このまま推移してくれれば好調だが、明朝以降は雨
勝ちの天候に様代わり、芋掘りは当分延期か。
18時過ぎ22度まで下がる。
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by agsanissi | 2007-08-16 19:58 | 機械類
2007年 08月 15日

暑い

22.3/32.9度、日照9.3時間、日中は幾分雲が広がり、やや暑さも和らいだかと思っていた
が、夜になっても気温が下がらず、今年一番の暑さだ。この暑い時期に「暑さ」の話題も気が
利かぬ話だが、他の話はする気にもならぬ。

気象庁の「観測史上1位の値 更新状況」(参照)というのがあるが、今日は北海道・東北を
中心に43ヵ所アメダス地点で最高気温の記録を更新した。このうち18ヵ所が北海道、
11ヵ所が東北地方で過去最高記録を更新した。1994年以来というのが意外に多く、この
年は、東北地方が大冷害を受けた翌年で、「百年ぶりの日照り」といわれた年だ。
前年の夏に、生まれて初めて北東北の寒い夏を経験し、そして「百年ぶりの日照り」と云われ
た94年に、僕は普代に移住した。
この年は、6月中頃から8月中頃まで、約二ヶ月間ほとんど雨が降らず、畑の土は焼けたよう
に熱く、地下足袋では立っていられないほど熱せられた。その時の気温が35.8度。以来、
04年に35.4度、01年に35.1度という経験はあるが、その時の記憶を辿ってみても、関東
以西の40度前後という気温は、ぬるめの風呂に終日浸かっている気分かなどと想像しては
みても、中々、実感のわかぬ気の遠くなるような話だ。

それでも、今日は多少は気張って仕事をやったお陰で、少なくとも日中は、昨日よりは過ごし
やすかった気分だ。
・人参畑に、重曹の800倍液を散布。これは「現代農業」06年9月号に大根、人参、玉ねぎ
などのボリュームアップ作戦として紹介されていたもので、「半信半疑」でやってみたら効果
があったという。僕も半信半疑ながら、やってみるに如くはないとテスト。
・加工用大根の試作テストのため、東8の麦跡にチョッパー&ロータリ。パワーディスクを
使わず、いきなりロータリは中々辛いが、再度ロータリをかければOKか(一反歩ほど)。
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by agsanissi | 2007-08-15 22:15 | 気象/季節メモ
2007年 08月 13日

「担い手農家」の経営分析/農水省公表

21.2/28.8度、日照11.3時間、上空に筋雲が薄く広がり、昨日までの強烈な日差しも
心持ち和らぎ、時折爽やかな風が吹き渡り、やや天気の変わり目を暗示する。
キタアカリの掘り取り完了、10袋(昨日分を含め28-9袋)、(12時で終業にする)。
**************************************

8月10日付で、農水省の「担い手の経営状況の変化に関する分析(水田作経営)」が公表
された(参照)。平成7年から17年までの10年間の経営状況の追跡調査の分析というが、
公表結果を見る限り、単純に平成7年と17年の比較分析と云って良い。調査対象が114
経営体と同一対象に限定されている点が特徴で、この意味では「追跡調査」には違いない。
そのポイント版(参照をみると、平成7年から17年までの10年間に
全114経営体は、田畑面積は、6haから8haに34%増加、
農業粗収益は1163万円から1100万円に5%減少、
経営コストは650万円から707万円に9%増加、
農業所得は513万円から393万円に23%減少、
要するに、全体としては経営規模を拡大して経営コストは増加したが、農産物価格の低落で
総販売額と農業所得は減少した

しかし中には、約二割に相当する24経営体(Aグループとする)は規模拡大とともに農業所得
も増加した。このグループは、
田畑面積は、8.6haから14.4haに68%増加、
農業粗収益は1775万円から2182万円に36%増加、
経営コストは1032万円から1270万円に23%増加したが、面積当たりでは27%減少、
この結果、農業所得は570万円から912万円に60%増加した。

規模拡大とともに農業所得を増加したグループ(Aグループ)と逆に農業所得を減少させた
グループ(Bグループで50経営体)との比較は、詳細版(参照に出ているが、両グループの
最も大きな違いは何か?
Aグループは、田畑面積を8.6から14.4に5.8ha拡大して、その大部分を麦・大豆の作付
面積の拡大に充て(1.9から6.2に4.3ha拡大)
、その結果、麦・大豆収入が約3倍になり、
総所得の増加に寄与した。一方、Bグループは、田畑面積を5.3から7.7に2.4ha拡大した
が、コメと野菜の作付拡大に充て、麦・大豆の拡大は相対的に少なかった(0.42から1.0に
0.58ha拡大)。その結果、コメ・野菜の価格低落による収入減少を麦・大豆の収入増で補
えなかった。
農水省の分析は、「農業所得の増加には、このような販売・コスト両面での経営努力が必要
であることが改めて明らかになった」と間抜けた結論を引き出しているが(ポイント版参照)、
両グループの比較から明らかな結論は、以下の通り。
麦・大豆はコメ・野菜に比較して面積当りの経営コストが何分の一と云うほど低く、かつ規模
拡大のメリット(スケールメリット)が端的に表れる作目で、規模拡大とともに農業総所得の中
で麦・大豆の所得依存度を(コメ・野菜の収入減少を補える程度まで)高めた経営体は農業
所得をも増加させることが出来た
ということである。

農水省は、漸次的規模拡大と共に、(面積当りの)経営コストが漸次的に低下するかのよう
な阿呆なこと云ってるが、この調査は単純な規模拡大は決して農業所得の増加につながら
ないことを、むしろ圧倒的多数の事例は規模拡大によって経営コストを増加させ、農業粗収益
まで減少し、その結果、農業所得を却って減少させたことを示している。
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by agsanissi | 2007-08-13 21:52 | 参考記事