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2008年 03月 13日

一挙に雪解け

12日こそ、最高気温は4度に留まったが、9日から三日連続で10度を超え、一挙に
雪解けが進んだ。ここで、今年は春が早いか、などと早とちりすると必ず裏切られる。
ただ、淡々と流れを観察するに限る。

種芋は、午後に入荷(男爵2トン、キタアカリ1トン)、展開は13日から。

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by agsanissi | 2008-03-13 07:36 | 気象/季節メモ
2008年 03月 11日

海外に農地保有?!

「世界的な食糧危機、なすすべのない韓国」という記事が朝鮮日報に載っている(08/03/09、
参照)。
世界的に食糧問題が緊急の課題として浮上しているが、穀物の海外依存度が高い韓国は
この状況にまったく対応できていない。日々高騰を続ける穀物価格が物価を押し上げるアグ
フレーション(農業+インフレ)に直面しているのはもちろん、金を払っても穀物を買うことが
できず、韓国国民4700万人の食卓が脅威を受ける食糧安全保障問題に直面する恐れが
現実化している
」と書いている。

・穀物ショックは、一時的な需給不均衡の時期さえ過ぎ去れば解決するような問題ではない。
韓国国内や海外で農地を確保して直接農業を営むか、あるいは安定した輸入先を確保する
という根本的な対策が必要だ。
・(FAOは、安全な穀物在庫率として18-19%を推奨しているが)韓国の主な穀物在庫率
(2007年基準)はコメ13.7%、小麦11.8%、トウモロコシ5.3%、大豆10.6%など、FAO
が定める基準をはるかに下回っている。また国内消費に国産が占める割合(自給率)も、小麦
0.2%、トウモロコシ0.8%、大豆13.6%にとどまっており、海外からの輸入に多くを頼って
いる状況だ。
・食糧安保次元での備えを以前から続けてきた日本は、東南アジア・中国・南米など世界各国
に1200万ヘクタールの農地を確保
している。日本国内の農地面積の3倍に達する規模だ。
・しかし韓国の海外農地開拓は非常にわずかだ。10の民間企業や団体がロシア沿海州などに
数百から数万ヘクタール規模の農地を所有しているが、食糧不足を解消できる次元の規模で
はない。しかし国内での増産も容易ではない。

この記事で、特に注目したのは、日本が「世界に1200万ヘクタールの農地」を確保している
という点だ。「食糧安保次元での備えを以前から続けてきた」という指摘は、日本で指摘される
自意識とは、かなり落差がある。が、多分、これが事実なのだろう。
どのような確保なのか?当然、商社その他が農産物の様々な契約生産に乗り出していること
は想像に難くないが、実際に1200万ヘクタールを確保しているというデータは始めてみた。

このようなデータは、どこで、どのように調査しているのか知らないが、事実とすれば、日本の
農業問題は、全く違った様相を呈してくる。形は異なるとはいえ、食料生産に関しては、かつて
の大英帝国のような立場に立つことになる。この場合、国内の農業生産は世界市場とは全く
別の方面に特化しなければ、早晩、生き残ることは不可能になろう。
こんな貴重なデータを知らなかったとは、我ながら、随分、迂闊な話だ。(但し、朝鮮日報の
早とちりの可能性は捨てきらない、08/03/13追記)
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by agsanissi | 2008-03-11 08:37 | 参考記事
2008年 03月 11日

水をめぐる資源戦争

柴田明夫氏の分析を元に土地及び水が20-30年ほどのスパンで見て食糧生産のネックに
なり得る、とは「食料自給を考える」の第10、11回(08/01/21、22)で見たところ。
折り良く、08/03/10のNBonline(参照)に【日本は実は「水の輸入大国」だ】と題する柴田
明夫氏の【水戦争】の書評が載っている。石油・穀物価格が高騰し、長いデフレのトンネルを
抜けた(「抜けた」のか?)途端、あっという間に史上最高値を更新し、資源戦争の様相を呈し
始めたこの時期、この種の本を出版するには格好の時期だ。尤も、そんな騒ぎの渦中では、
僕は噂だけで満足し、高みの見物を決め込むが...。

「空気と水はただ」というのが長年の日本人の一般的な考え方だった。経済的観点からも金銭
で捉えにくい存在だったと言っていい
。書評は、そんな書き出しで始まっている。

さて、ポイントは何か(以下、「・」印の引用は全て「書評」から)?
・柴田明夫著『水戦争』は、そんな常識が一変しつつあることを明らかにしている。著者いわく
「いまや世界の水資源はエネルギーや金属、食料にも増して資源化している」というのだ。さら
に、そして「将来、原油のように取引所で取引される商品となる可能性も否定できない」とまで
言い切っている。
・欧州連合(EU)が二酸化炭素の排出権取引制度を始めた2005年1月、経済の常識は大きな
転換点を迎えたとみるべきだ。二酸化炭素は言うまでもなく酸素の燃えカスである。その排出権
が取引所に上場され、1トン当たり何ユーロという値段が付き始めたのである。ということは、
実際は酸素の使用に値段が付いたのと同じである。

商品生産は、販売が目的で、消費が目的ではない。やがて販売が一般化されるとともに、事態
は転倒し、販売されるものは商品となり、本来は商品生産の対象ではないし、商品でさえない
ものまでが市場で販売され、販売する権利さえもが商品化される。サブプライム・ローンの焦げ
付きなど、最初からババ抜きのババを売り買いしているようなもので、やがて焦げ付くことは
(ローンの組み手以外は)誰もが承知しながら、危うい橋を渡っている。
そんな世の中だから、空気が売られようが、酸素が売られようが、水が取引所に上場されよう
が、いまさら驚くには当らない。とはいえ、「ここまで来た」ということは、はっきり認識しておく
必要はある(尤も、いざそれが「どこまでか」となると、良く分からない)。

日本の水消費量、
・実は、日本はあまり水資源を使わない国であるという。比較的豊富に水資源があると思われ
がちだが、一人あたりの1年間に利用される水の量は、飲み水、生活用水、工業用、農業用水
を合わせて731立方メートルと、極度の「水不足」の国並みであるという。
・ただし、この計算にはカラクリがある。日本は食料消費量の過半を輸入に頼っている。つまり、
形を変えた膨大な量の水を輸入していることになるのだ。この食料輸入=水輸入があるから
こそ、日本は深刻な水不足に直面しないで済んでいるというのである。

参考:家庭用水、工業用水、農業用水の世界の水消費量について、「偏在する水資源
―世界各国の水消費量―」(参照)というサイトがある。このサイトは、四年前に書かれたもの
だが、「水供給事業の国際的展開が始まっており、サービス事業への国際的な参入ばかりで
なく、貿易商品としての輸送も見られる」と指摘した後、「ただし、水の確保は、権利か、他の
商品と同様に売買されるべきものかの議論
は残っている」と、かなり寝惚けたことを書いて
いる。生きるに不可欠だという意味では食糧も同様であり、事態はそんな懸念を遥かに超えて
進んでいる。

水をめぐるビジネスの現状
・希少化する水を巡って、すでに世界の大企業はビジネス展開を始めているのだ。その実例を
紹介している第3章が、本書の白眉である。
・「ミネラル・ウォーター」を巡っては、スイスに本拠を置く食品最大手のネスレや、フランスの
食品大手ダノン、米国の飲料大手コカ・コーラ、ペプシによる熾烈な競争が始まっている。これ
らの飲料水企業は、先進国市場より、むしろ安全な水道水が確保できない中国やインドなどの
新興国市場において著しい成長を遂げている、という。
・「ウォーター・バロン(水男爵)」と称されるフランスのスエズ、ヴィヴェンディ、ドイツRWE傘下
の英テームズ・ウォーターの3社が、世界各国で民営化された水道事業を買収していること
などにも触れられている。この3社ですでに世界の2億7000万人に飲料を供給しているという
から驚きだ。
・この本の冒頭にも出てくるが、ペットボトルのミネラル・ウォーターは1リットル200円以上
する。ガソリンは上がったとはいえ160円。牛乳も200円以下で買える。そういう意味では、
現段階でも水はガソリンや牛乳よりも高価格で売れる「もうかる商品」、つまり収益性の高い
ビジネスに成長しているのだ。

水は、食料と違って、自給率という概念が問題にされることはない。しかし、水もまた我々の
知らぬ間に、自給できぬ国になるやも知れない。単なる杞憂かしら...。




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by agsanissi | 2008-03-11 05:43 | 参考記事
2008年 03月 10日

ハウス準備

7日頃から、気温もさることながら、陽射しが急に強くなった感じだ。
自宅周辺には、全く雪はないが、畑は別世界のようだ。この数日で10-15センチに減ったが、
固く締まって、重くなっている。
アメダスで見ると、1-~2月は殆ど降雪はないが、3月に入って3、4、5、6日と量は多くない
が、連日雪が舞っていた。3、4日は用心のため登りは黒崎側(降りは太田名部側)、5日以降
は往復とも太田名部側。この時期、太田名部側から登れるのは5年ぶりくらいか。
8、9日と気温&日照は
△5.7/9.3度、日照9.3時間
△2.7/10.7度、日照9.4時間(この時期の最長時間か)、
10度を超えるのは今年3度目。

12~15日に種芋を展開するためハウスの準備。
・周囲の雪除け
・内部の清掃(冬期間、ヤギ小屋に使っていたので)
・ビニールの張替え(補修、補修で5年ほど使ってきたが、そろそろ屋根は限界)

屋根の張替えは、いざ始めようとしたところ、9時29分にわかに突風。間もなく収まるが、
「芋の展開後でも良いや」と、忽ち、方針転換。にわかに気楽になって、悠々作業。
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by agsanissi | 2008-03-10 06:50 | 作業メモ
2008年 03月 07日

味噌作り

昨日は、久慈生協の皆さんと味噌作り。
毎年、この時期は味噌を仕込んでいるので、希望者がいれば一緒に作りますか
と呼びかけて、参加者を募った。会場の都合もあって、申し込み順に20名だけ。
だから「傾向」がつかめるのかどうか分からないが、40-50才代の方が中心か。
「昔、実家では作っていた」とか「子供のとき大豆を足で踏んで潰すのを手伝わ
された」とか、そういう方が結構いるのはさすがに田舎だが、自分で作った経験
のある人は居ない。まあ、これは味噌作り講習会だから当然か。
それでも大豆を煮た経験のある人が意外に少ないのに驚いた。

当日、会場で全部を準備するのでは時間が足りないので、予め自宅で煮て来る
ように、「指で摘まんで、簡単につぶせる程度」までと指示しておいたが、煮豆で
食べるには良しとして、味噌用には煮方が足りない人が殆どだ。
豆腐作りにも参加して、その後も時々、豆腐を作っている人は、当然、自分で煮た
経験があって、味噌用の煮方も中々良かった。あまり大きな声では云えないが、
「生協の豆腐は水っぽくて食べられなくなって困った」と云っていた。それは、そう
でしょうね。

ここいらの伝統的な味噌作りの方法は、潰した大豆と塩を混ぜて、味噌玉を作り
それを軒下につるしておいてから、樽に詰め込んで寝かせるのが一般的。
若い人に云わせると、「しょっぱいだけで旨くない」という人が多いようだ。そんなこと
もあってか、50代~60代の人でも、自分で作る人は少ない。僕のところに豆腐
作り・味噌作りのために大豆を買いに来る人も、殆ど全部、70才代以上。それでも
個人的に買いに来る量だけでも500キロ~700キロ程度あるのは、さすがに田舎
かな。尤も、昔は、ちょっとした空き地にも大豆を植えて自分でとっていたものだが
この僅か十数年に、それも段々に消えてきた。

やや促成、まろやかさを重視という方針で、
今回は、重量比で、乾燥大豆1に対して、麹は1.2、粗塩を0.4で、仕込んでみた。
自宅で、復習する人は比較のために、麹を0.8、粗塩を0.4で仕込んでみましょう
ということにした。僕自身は、試しに黒大豆で仕込んでみた。納豆にすると、見場は
悪いが、味は抜群なので、味噌にも援用できるかというのが狙い。
潰した大豆と麹・粗塩を混ぜ合わせている時から、もう良い香が漂って、スーパーの
即席味噌とは大違いを予感させる。

いざ、写真をとろうと思ったら、今回は写真機は忘れなかったが、電池切れで撮れ
なかった。4~5ヶ月後に持ち寄って、「試食会」をしましょうということで解散した。
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by agsanissi | 2008-03-07 07:33 | 作業メモ
2008年 03月 07日

農業政策の薮にらみ

山は、まだ真っ白で農作業も始まらないのに、いろいろ野暮用で頭の交通整理に忙しい。
尤も、実際に農作業が始まると、ある種の作業を除けば、ひたすら単純作業の繰り返しで、
そのほうが却って「脳」作業には好都合だという面もある。

何度も書くけれど、僕は農業問題とか農業政策は「天気」と一緒だと見なしている。
東北北部沿岸地帯は春から夏にかけて、常習的な海霧(ヤマセと云う)に襲われる地域で
(尤も、僕が入植してからの十数年間にも、海霧が陸地にまで入ってくる回数は、近年はやや
減ったようだ)、特異的に気象条件の厳しいところだ。その沿岸部の中でも、普代という地域は、
北緯40度線上という地球的規模の特異性と地形的な特異性とが、各々どの程度まで係って
いるのか分からないが、沿岸部の他の地域とは違った特異的傾向を示す場合が少なくない。
こんな気象条件と新開発農地(地力が乏しい)の厳しさとが相俟って農環境としては、決して
望ましい環境とは云いがたい。
そんなこともあって「天気」の観察には、相当な関心を払っている。とはいえ「天気」を変えよう
などと阿呆なことは考えたこともない。「一緒」とは、そういう意味だ。
ひたすら観察し、その中で生き延びていくことが出来ればそれで良しと考えている。人為的所作
という意味では違いはあるが、与件としか見なさないという心の距離を保ちたいというのが本音
だ。「生き延びる」という表現は、やや厳しいようにも見えるが、そのための必死の努力そのもの
が"生きてある証"と心得ている。
別段、これは僕の人生観を書いているのではなく、農業問題とか農業政策に対する僕の立場
距離の置き方を書いているに過ぎない。以上は余談...

さて、今日は信州地湧仙人が夙に指摘する「農村の多様性」に係る農業政策の整合性に焦点
を当てた重要な論文を紹介しておく。
Rieti経済産業研究所のサイトに掲載された山下一仁氏の「農村振興政策の指導原理」
参照、05/07/25)が、それだ。本文を読んで考えて頂くのが良いが、要点だけ摘記しておく。
まず「経済政策の基本中の基本原則は、1つの問題にはそれに直接ターゲットを絞りそれを
直接解決する政策を採るということである
」と指摘した後、フランスの農業経済学者の言葉を
引用する。
全ての経済政策の基本原則の1つは、目標と手段との間の整合性という原則である。この
原則の意味することは、いかなる政策についても、最良の手段とは最も直接的に目標を達成
するような手段であるということである


判りきった当たり前の話のようにも見えるが、実際にはそうではないから、改めて指摘する必要
がある。政策の基本方針においては「目標と手段」は整合性を持っているが、現場の実施段階で「目標と手段」において整合性が失われる可能性はしばしばある。「目標」というのは、観念的
なもので頭の中にある。「手段」は現実に適用されなければならない。これは戦略と戦術におき
代えても起こりうるし、我々の日常生活でもおきる。

しかし「基本方針」において最初から整合性がないとすれば話にならない。
山下氏は、まず、60年代から30年以上にわたって続けられた米政策に不整合性があったこと
を指摘する。(以下引用は▽、◆は僕)
過去の農政の誤りはこの経済政策の基本を忘れた、あるいは知らなかったことである。
農家所得の向上を図る(原文は「回る」とある)のであれば、直接所得に効果を与える政策を
採るべきであった。しかし、生産者米価の引上げ、生産調整による価格維持カルテル等価格
支持という間接的な政策により農家所得を向上させようとしたために、米の消費の減少、供給
の拡大、これによる食料自給率低下、構造改革の立遅れによる国際競争力の低下等大きな
副作用を生じてしまった

◆この批判には、ある程度、後知恵という側面があることは否めない。数十年前に、このような
批判を展開できたかどうか、仮に出来たとして受け入れられたかどうか、それはまた別問題だ。

しかし、未だにこの批判は受け入れられていないし、この誤りは引き継がれている。
「食料・農業・農村基本法」(99年制定、03年最終改正)で「目標と手段」において、政策的な
股裂き状態に陥っているというのが、この論文の趣旨だ。
食料・農業・農村基本法の総則中にある第5条をみると、「農業の有する食料その他の農産
物の供給の機能及び多面的機能が適切かつ充分に発揮されるよう、農業の生産条件の整備
及び生活環境の整備…により、農村の振興が図られなければならない」とあり、あくまで主体は
農業の振興であるように思われる

◆この法律の名前は、食料と農業と農村を有機的なつながりのある一体のものとして捉え、
農業・農村の振興を図ることが食料の安定供給の土台になるという考え方を表明したものだ
ろう。この場合、二つの問題点がある。一つは、農業を営む場としての農村の一体性は既に
失われており、農業の振興と農村の振興とは必ずしも一体のものではない。
二つ目は、その結果でもあるが目標を「総合的」に捉えていると云えば体裁は良いが、実際に
は土台において一体性が失われているために、政策目標を曖昧にし、かつ政策目標と手段と
が整合性を欠く結果に陥らざるを得ない。

1950年代前半まではこのような混乱は起こらなかった。農村は農業が営まれる場で
あった。農業の振興は農村の振興と同義だった。.....
しかし、混住化が進み、農家経済自体も兼業化の進展により農業に依存しなくなると、比重が
低下した農業の振興は農村の振興と同じではなくなった。農家経済を向上させ農村を活性化
させようとすると、農地はむしろ転用して企業を誘致した方がよい。農業は振興ではなく縮小が
望ましくなる。過疎化を避けようとすると、少数の担い手に農地を集積させて規模拡大を図り
農業のコストダウン・振興を行なうよりも、農業の効率が悪くても兼業農家が多数いてくれた
方が望ましい。兼業化の進展等により、今では中山間地域でも農家所得は勤労者世帯を上
回っている。こうして農家経済が向上し、農村が豊かになる一方で、農業は衰退した

◆非常に、大雑把な総括をすると、農業政策はその対象となる農業の営まれる場としての農村
の基本的変化を政策的視野に入れていないし、そもそも「農業の営まれる場としての農村」と
いう捉え方が、現実にマッチしているのか、していけるのかという認識を欠いているということに
なる。そもそも都市と農村という二分的・対立的な捉え方に留まっていて良いのか?
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by agsanissi | 2008-03-07 06:11 | 参考記事
2008年 03月 02日

アジアに広がる食料品価格の高騰/2

少し間が空いたけれど、2/18の参考記事の続き。

○アジアで食料価格高騰、貧困層に大打撃(08/02/12、参照
・FAOの統計によると2007年、食料価格は世界全体で40%近く上昇し、ミャンマーやパキ
スタン、インドネシア、マレーシアなどで抗議デモが相次いだ。
・悪天候の影響で最も大きな打撃を受けているのがバングラデシュで、前年はサイクロンに
より6億ドル(約640億円)相当の稲作が被害を受けた。今年のコメ価格は前年比70%増と
急上昇、1キロ当たり50セント(約53円)前後となっているが、同国の国民の1日の生活費
は1ドル(約106円)に満たない。
○食料品価格の高騰が更に深刻に、ベトナム株情報(07/12/06、参照
・ハノイ市の市場における肉類や水産物、米、食用油、乾物などの生活必需品の価格は一斉
に値上がりし、豚肉価格は1キロ当たり2,000~4,000ドン(~約28円)上がって、キロ4万
5,000~5万5,000ドン(~約380円)で推移している。ガソリンの価格上昇による運送料
上昇のため、食料品価格の上昇はいかんともし難いという。
・市場の小売店では、このまま行けば2008年旧正月の肉類の価格は、現在の価格の倍
程度、1キロ当たり8万~10万ドン(~約690円)に値上がりすると予想している。
・先週で水産物の価格はキロ当たり1万~1万5,000ドン、米の価格はキロ当たり2,000ドン、
野菜、果物の価格はキロ2,000~4,000ドン、食用油の上昇は激しく、1箱当たり2万2,000
ドン、それぞれ上昇したという。
○ミッチーナにおける食料品価格の高騰、ブログ記事(07/08/28)
・ビルマでは、政府による燃料値上げのあおりを受けて食料品や生活必需品の価格まで高騰
している。カチン州ミッチーナでは、米は1袋1,000チャット(約100円)~2,000チャットだっ
たが、今では1万9,000チャット~2万2,000チャットにまで値上がりした。また、食堂で1回
食事をするのに300チャットあれば済んでいたものが、今では800チャット~1,000チャット
かかるようになった。このほか、肉類、食用油、自転車、オートバイ、自動車部品なども軒並み
値上がりした。
・ミッチーナにおける値上げ後の国産燃料の価格は、1ガロン(約4.5リットル)あたり天然ガス
が2,500チャット、軽油が3,000チャットであるが、一般市民は国産燃料を手に入れにくく、
さらに割高な中国産燃料の使用を強いられている。中国産燃料は、1ガロンあたり天然ガスが
4,500チャット、軽油が4,800チャットである。
○[オピニオン]穀物戦争/東亜日報(08/02/20、参照
・650ウォンだった辛(シン)ラーメンが今日から750ウォン、750ウォンのチャパゲティ(即席
麺)は850ウォン、セウカン(スナック菓子)は700ウォンから800ウォンに値上がりする。サイ
ダー、ジュース、コーヒー、ヨーグルト価格の値上げも控えている。ドルベースの農産物の輸入
物価指数は、昨年12月ベースで前年比35.8%、今年1月食料品の消費者物価指数は、前年
比2.9%上昇している。昨年、全国世帯あたり月平均実質所得は2.5%増にとどまった。主婦
たちのため息も増えるばかりだ。世界を襲っている穀物ショックのためだ。
・先月14日、インドネシアの首都ジャカルタの大統領宮の前では、市民、労働者1万人あまり
がデモを行った。前年度に125%跳ね上がった大豆の値段がさらに50%値上がりし、食品
メーカーの工場が閉鎖に追い込まれるや、街頭に飛び出したのだ。ニューヨークタイムズ紙
は、「世界の随所で物価上昇を糾弾する集会が相次いでいる」と報じている。国連食料農業
機関(FAO)が、国際市場で取引される60食品の輸出価格を踏まえ、食品価格指数を算出
してみたところ、06年14%アップから昨年37%と高騰している。
○食糧価格高騰。その抑制に大急ぎで取組み始める政府/ロシア・ノーボスチ通信社
(07/10/16、参照
・金融アナリストの評価では、ロシアの本年通年のインフレ率は9-9,5%に達すると予想して
いる、昨日、この予想は新しい経済発展相のナビウリナも認めた。
・政府では、価格加速は外部要因のためであると確信している。発展途上国からの食糧品に
対する需要の逼迫が原因であるとしている。とりわけ、中国とインドからの需要の逼迫が著し
い。そして生物燃料製造用に食糧品が積極的に農業に利用されていることも一因だ。また、
EUが自国農業のための輸出奨励金を提供し資金援助するのを止めた為輸出業者は高い
価格で輸出しなければならなくなったことも価格高騰につながっている。結果は周知の如くだ。
ロシア統計局のデータでは、本年初めから、食糧品の最低摂取量の価格は17%上がった。
独立系専門家はさらなる、著しい価格高騰がありうると言っている。平均価格で、植物油と乳
製品では60%、パン製品では40-45%高騰している。
○食料品価格の高騰続く?政府内でもインフレ対策にさまざまな見方? (ロシア) 08/02
/08、ジェトロ、参照
・2007年の消費者物価上昇率(前年12月比)が11.9%になるなど、インフレが加速している。
政府は2007年10月以降、主要食料品価格の統制や輸出入関税の操作といった対策を実施
してきたが、これまでのところ効果は十分に出ていない。インフレの原因については、食料品
価格高騰のほか、マネーサプライの増加、エネルギー価格の引き上げなどさまざまな考え方
があり、対策についても政府内での合意が形成されていない。

○FAO食料需給見通し、プレスリリース(07/11/07、参照、pdf)
・FAOの最新の分析によると、国際穀物価格は世界の多くの国での食料インフレーションに
より上昇しているとしている。「殆どの穀物は、最近数年間よりも逼迫した供給状態にあり、その
一方、需要は食料・家畜飼料・工業利用のため増加の一途である。」と報告書は述べている。
今期始めより既に低レベルだった在庫量は、世界の穀物生産量が辛うじて利用量に見合う分
しかないことから、現在の低いレベルが続くもの、と予測している。 又、2006年に農産物価格
は高騰したが、一部産品ではそのペースを上回る上昇が本年では見られるとした。
・穀物等主要作物の国際価格高騰の波紋は、食料供給チェーン全体に連鎖・拡大しており、
パン・パスタ・肉・ミルク等の基本食料品の小売価格を押し上げている。FAOは、世界が現在
のような広範囲に及ぶ共通の食料品価格インフレーションを経験することは極めて稀なことであり、輸出国・輸入国、また先進国・途上国を問わず、農産物価格の今後の動向について議論
を活発化することとなる、と分析している。
・石油価格の最近の急激な高騰は、農産物の生産資材価格の上昇とバイオ燃料へのこれら
農産物の需要拡大という形で、農産物の価格を一層押し上げている。
Food Outlook は、石油価格高騰と環境問題対処の要望の高まりという両面から、原料、
特に砂糖、メイズ、菜種、大豆、ヤシ油やその他油糧種子作物、そして小麦の需要が今後さら
に高まるものと予測している。

以上は、石油及び穀物価格の高騰をきっかけに中国、東南アジア、ロシアなどで食品価格
の高騰が広がっているという話だ。一方、日本は石油及び食料品は輸入に依存している。
1973年の石油価格の高騰の時は、消費者物価は「狂乱物価」というほどに急騰した。現在は
じわりと消費者物価は上昇してはいるものの、石油や穀物価格の急騰振りから想像するほど
には上がっていない。例えば、小麦の政府売渡価格は平均30%引上げられるが、その消費者
物価指数に与える影響は0.03%と、農水省は試算している。
さて、この違い、イ.70年代との相違、ロ.アジア各国との相違は何に由来するのか?
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by agsanissi | 2008-03-02 09:18 | 参考記事
2008年 03月 01日

二月の天候

必ずしも、そんなことはないだろうと僕は思っているが、「今年は寒い」という人が多い。

岩手に戻った途端、作業場の保管庫に貯蔵している「種芋は大丈夫か」と心配された。
一昨年は△15度程度まで下がったが、それでも何ともなかった。今年は△10度以下には
なっていないから、外的条件としては、全く心配するには及ばないと思っていた。
案の定、保管庫の外に、150キロ入りの袋で置いた種芋も、表面のネズミにかじられた芋を
除けば、申し分のない保管状態だった。まして保管庫内は「温か過ぎ」くらい。

月間の最低・最高の平均気温は△6.0/3.7度、また月間平均気温は△1度で、平年値に
較べて各々0.1度くらい低いだけで、ほぼ平年並み。一方、日照時間は1割程度多く、雨量
は三分の一強といったところ。概ね、平年並みだ。

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尤も、人は直接に平均気温を感ずるわけでもないし、日々の寒暖差や温かく感じた日数、
風の強さ、或いは年末までの温かさの記憶との比較などで、直接、体感で「暑さ寒さ」を
感じてるのだろうから、年がら年中、統計グラフばかり眺めて、頭で「暑さ寒さ」を考えてる
奴と、感じ方が違っても止むを得ない。一概に、どっちが正しいとも云い切れない。

今年、例年と違ったことが一つだけあった。冷蔵庫に入れておいた牛乳、卵が氷の塊の
ようになって、外に出してももち論、電気を止めても融けなかったことだ。
昔はコタツもあったし、5度以下になるとストーブをつけたりしたけれど、最近はコタツも
止めてしまったし、0度以下にならないとストーブもつけなくなったしまったから、そのせい
もあるかなと思っている。

最近は、炭酸ガスの排出権取引などが盛んだが、個人・家族レベルにまで「排出権」を
付与してもらえれば、僕なんぞは「排出権」を売りまくって、忽ち金持ちに変身だな。尤も、
誰がそんな権利を付与する権限を何の名に措いて保持しているのだ?
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by agsanissi | 2008-03-01 11:01 | 気象/季節メモ