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2008年 12月 27日

国民健康・栄養調査

12/25、厚生労働省の平成19年度の「国民健康・栄養調査」の概要((参照)が公表された。
19年の重点調査項目に「糖尿病」と「休養(睡眠)」が指定されているが、まず「結果の概要」の
第一部で「糖尿病等の状況」が分析されている。
それによると、「糖尿病を強く疑われる人」+「可能性を否定できない人」の割合は、男では
平成9、14、19年と5年毎の調査で18→23→29%と急増している。
前に(12/10)、今年から40~75歳に義務化された「特定検診」の結果、2000万人を超える
該当者が出て来る可能性がある
と書いたが、これをあっさり超えて2210万人と推定される。
5年前の調査に比べて、「糖尿病を強く疑われる人」は150万人、「可能性を否定できない人」
は440万人、合せて590万人も増加した。その前の5年間に比べて増加率は18.2から36.4
%に倍増した。異常な急増ぶりといって良い。
年齢別に見ると、20歳代、30歳代ではまだ一割に満たないが、40歳代を境に急増するのは
社会的立場の変化に伴う生活習慣の変化や運動不足に加えて、糖尿病の発症までに10-20
年かかり、血糖値の上昇が緩慢に進行するという事情があるのだろう。
また40-50歳代では、、「糖尿病を強く疑われる人」の割合のほうが、「可能性を否定できない
人」の割合よりも少ないのに対して60歳代を境に、この割合は逆転する。(続く)
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by agsanissi | 2008-12-27 06:03 | 糖尿病
2008年 12月 19日

どう「怖い」のか?/続々

2.血糖値が下がっても合併症は起きる
著者の指摘するもうひとつの誤解は、「血糖値を下げれば合併症の心配はない」というもの(同
前26.p)。
このへんの表現は、やや微妙で、血糖値を「下げても」合併症は起きるのかと受け取りかねな
いが、「血糖値を下げるのは合併症を起こさないためだ(もう起こっている人ならそれを進めな
いためだ)。このことを糖尿病の人は絶えず頭に叩き込んでおく必要がある。合併症を起こさな
いためには、安定した血糖値を継続する必要がある。一時的に下げても持続しなければ意味が
ないのだ。具体的には空腹時120以下、食後二時間180以下だが、特に食後二時間の血糖
コントロールが難しい
」(26.p)ということだ。要するに、合併症を防ぐには血糖値をあるレベル
以下に安定的に維持しなさいということだ。身近にいる患者を見ていると、「禁欲的」イメージが
つきまとうのか(50-60年前には庶民の当たり前の生活スタイルだったんだけれど)、血糖値
が下がると「安心して」菓子をボリボリ食べたり、夕食を腹いっぱい食べたりする人が多い。
先日、話を聞いた人も10年糖尿病「治療}を続けているけれど「夕食後には200にも、300にも
上がることがあるもの」と話していた。ヘモグロビンA1cも7%台というから、決して経過は良好
とは云えないし、最近「腎臓」の検査結果に問題がありそうで、精密検査が必要といわれたとの
こと。「人工透析をやるようになったら、もうお仕舞いですよ」とは云うものの、果たしてどれだけ
真剣に血糖値コントロールに注意を払ってきたのか?!

著者は、「何度も繰り返すが、27年間にわたる糖尿病治療の経験から得た信念はたった一つ、
糖尿病の治療はなんとしてでも合併症を防ぐこと、だ
」(93.p)と書いておられる。
僕も(と書くのは、多少、おこがましいが)、糖尿病の「怖さ」は色々指摘できるけれど、本質的な
「怖さ」は合併症に尽きる
と考えている。
まず、自分が糖尿病だと診断されて、問題になることは血糖値をコントロールして合併症に陥る
のを防ぐこと、血糖値のコントロールのためにインスリン注射または内服薬を利用するか、食事
療法・運動療法を続けるか(または併用するか)、それ以外には何もない。当面、血糖値が高い
という検査結果が出ているだけで、他には何の自覚症状もない(糖尿病性の動脈硬化の初期
症状が出ている、または出ていたが、自分では年齢のせいと見誤った)。
仮に、医者として何が出来るかというと、検査の他には注射または内服薬を処方するか、食事
療法・運動療法のプログラムを患者と協力して作成するか、合併症の兆候を発見するための
検査結果を注視するか、それ以外には何もない。
更に云えば、血糖値をコントロールできるのは、本質的には本人(の食事と運動療法)だけで、
医者はもち論、薬や注射ではない。この点を誤解している患者も多いのではないか?!
まず、糖尿病予備軍と診断されても、半数以上は(何も自覚症状がないから)放置している(厚
生労働省調査)、これは論外。次に医者に診てもらっているから、注射や内服薬を処方している
から、「治療」しているという「誤解」または安堵感。その挙句、合併症を併発させる例が多いこと
は、以下の数字が示している。
糖尿病性網膜症が起こる比率は血糖コントロールの良し悪しで比較すると、10年後で血糖コン
トロール不良群は21%、良好群は6%、20年後で不良群は52%、良好群は13%である。腎
症では、20年後で不良群は75%、良好群は53%である(同前27.p)。
当然、これらの数字は内科医の「治療」を受けている患者の実態である。著者は、この本の最
終章を「こんな治療、あんな治療」と題して「驚くべき治療の実態」としてお粗末な、或いは間違
った治療法のお陰で合併症を深刻化させた色々な例を挙げている。これに対する警鐘の意味
で「糖尿病専門医にまかせなさい」という表題をつけている。
しかし糖尿病予備軍を含めて1870万人と推定される対象者に対して、糖尿病専門医は3300
人、糖尿病療養指導士12000人(「糖尿病学」892.p)しかいないそうだ。10年後、20年後の
高齢者の国民健康状態を想像するに肌寒くなる現状だ。
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by agsanissi | 2008-12-19 16:30 | 糖尿病
2008年 12月 17日

小麦畑

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今年は、9月末に東14一箇所だけに小麦を播いた。
播種量は、例年通り11キロ/反だが、冬が温かなせいか往年の活気を取り戻したように勢いが良い。
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by agsanissi | 2008-12-17 20:35 | 小麦
2008年 12月 15日

どう「怖い」のか?/続

1.糖尿病は「治らない」
著者の指摘する誤解のひとつは、「血糖値が下がれば糖尿病は治る」という点(同22.p)。
インスリン分泌能には、ある不可逆点があって、それを超えれば決してもとには戻らないという
(「糖尿病になった人は正常な人に比べてすい臓機能は四分の一以下にまで落ち込んでいる
のだ。四分の一以下にまで機能低下が起きると、正常への回復は全く望めない
」、同25.p)。

先日、もう10年もインスリン注射を続け、毎日四回(朝昼夕の食前と寝る前)血糖値を測定し、
毎月診察を続け、毎年一ヶ月の「教育入院」を受けているけれど、「未だに治らない」という人に
話を聞いた。
「私なんか、病院のために働いているようなもんです」と云っていた。他の料金は知らないけれ
ど、検査用紙代だけでも毎月18000円前後だななどと計算してしまった(Ⅰ型糖尿病患者の
場合、一日二回分の検査用紙は保険申請できるが、Ⅱ型患者では適用外。医者の処方が
あれば二回までは適用されるのかな?)。
インスリン注射を続けると、血糖値が急降下する「危険」があるので、注射液量を加減するため
血糖値測定を続けているので、多分、注射と血糖値測定はセットで処方しているのだろう。
『糖尿病とたたかう』には、30年ほど前までは経口血糖降下剤やインスリン注射による低血糖
事故が怖かったと書いてある。
・「日本の津々浦々で悲劇が起こっていた。経口血糖降下剤による重症低血糖事故だ」37.p
・「経口血糖降下剤の低血糖がこわいのは、それが長く続くことだ。...ひとたび低血糖になる
と、薬によっては二日も続く。ブドウ糖を注射して、頭もはっきりして「もう帰っていいよ」と病院
でいわれて帰宅すると、次の朝、意識不明でひきつけることもある
」41.p
・「最もこわいのは、脳がやられることだ。...経口血糖降下剤による低血糖がひどくて長く続く
と、脳の高次の部分(意識的活動をつかさどる知的な部分)は、もうもとにもどれないだけの変化
を受けてしまう、不可逆的変化だ
」41.p
尤も、これは糖尿病そのものの「怖さ」ではなく、薬害事故によるこわさだ。特定機能の昂進や
抑制を目的にした薬には、大なり小なり副作用が伴う。こういう事故を防ぐためにインスリン注射
と血糖値測定をワンセットで処方しているのだと思う。
(以下追記)
通常は、拮抗ホルモンの働きで血糖値はある程度以下には下がらない。ところがインスリンや
薬の過剰投与やアルコールとの複合作用で急激に低下すると(50-60以下)、発汗や空腹感
脱力などを通り越して言語障害、錯乱、痙攣、昏睡状態に陥ることがある(「糖尿病学」1013-
14.p)。
体内で、最も大量にブドウ糖を使っているのは脳で、血糖値が高すぎても低すぎても、脳の働き
は悪くなり、血糖値70-140がベストの状態だそうだ(「糖尿病専門医にまかせなさい」59.p)。
僕は、医者から「日本糖尿病協会」の発行する「糖尿病健康手帳」を貰ったが、その表紙の裏
には大きく「私は糖尿病です」と書いてあり、その下に「私が意識不明になったり、異常な行動を
示したら、私の携帯している砂糖(ブドウ糖)、またはジュースか砂糖水を飲ませてください..

と書いてある。
低血糖のこわさは余談。インスリン注射を10年も続けても「未だに治らない」という誤解。注射
や血糖降下剤は糖尿病の治療薬ではなく、そもそもそんなものはない。すい臓機能を強化して
インスリン分泌能を回復させるわけではなく、外部からインスリンを注入するか、弱ったすい臓を
刺激してインスリンを搾り出すか、いずれにせよインスリンの浪費でしかない。
一方、食事療法や運動療法の場合、血中の糖の供給を減らすか直接に消費するか、或いは
細胞のインスリン感受性を高めるかインスリンの節約につながる。余病その他、何らかの事情
で食事療法や運動療法を続けられないか、あるいはそれだけでは効果がない場合に補助的に
薬やインスリン注射に依存することはありうるが、後者が主要な治療手段というのは「治療ガイ
ド」の方針にも反している。食事療法や運動療法を怠って、いくらインスリン注射や薬の投与を
続けても、穴の開いたバケツに水を注ぐようなもの。「それでは良くはなりませんよ」と話したら、
びっくりされた(尤も、いまどき食事療法・運動療法が基本だという話をしてないはずはなく、適
切に強調してないか、本人が上の空か何れかだろう)。
糖尿病治療を10年も続け、毎年「教育入院」を受け、未だにこんな「誤解」があるとは、教育が
悪いのか受ける側が悪いのか、いずれ両様相まっての結果だろう。
「教育入院」で何をやってるんですか?と聞いたら、「血糖値の調整だ」とのこと。病態に合せた
食事を出して、血液検査をして血糖値などを測定しているのだろう。運動をしたり、運動プログラム
を作成したり、糖尿病の勉強を受けたりはしないんですか?と聞いたら、「そういうものはない」
とのこと。いささか不可解な話。

ついでに指摘しておけば、読んだ本の一冊として紹介した『糖尿病は薬なしで治せる』という本
は、中味はともかく、二重におかしな表題だ。(続く)
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by agsanissi | 2008-12-15 08:48 | 糖尿病
2008年 12月 14日

どう「怖い」のか?

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昨日は昼前から雨になった。午後はやや冷え込んで
雪に変わった。とはいえ今年は温かい。
去年は、12/06(早い畑は11/26)に、大根が凍って
駄目になったが、今年は早朝凍っても日中は生気を
取り戻し、未だにピンピンしている。

*****************************


人間の身体は、食事と運動によって絶え間なく再生産されている。「俺は運動しないよ」と言って
も、細胞レベルでも、器官レベルでも、絶え間なく運動している。再生産過程そのものが運動だ。
生理学では、再生産過程を代謝という。代謝は同化と異化に分けられる。簡単に、同化は身体
の再生産過程、異化は再生産に伴う老廃物の排出過程。代謝にはエネルギーが必要で、食事
で補給される。
基礎代謝量は、意識的運動を伴わない場合の、最低レベルの必要エネルギー量で、体重60
キロ当たり一日に概ね1300~1600カロリーとされる(「人体機能生理学」599.p)。ナチス
の収容所では、ユダヤ人を三ヶ月間生かしておくため(労働のため)に、一日の摂取量を900
カロリーと計算して「食事」を供給したと何かの本で読んだ記憶がある。ドイツ的几帳面さに呆れ
た覚えがある。基礎代謝量を下回れば縮小再生産に陥り、やがて生命は終焉を迎える。

糖尿病は糖の代謝異常で、糖代謝を媒介するインスリンの相対的または絶対的不足で起こる。
絶対的不足(Ⅰ型糖尿病という)では、直ちに生命の再生産機能が損なわれるため、インスリン
を外部から供給しなければならない。相対的不足の場合(Ⅱ型糖尿病といい、日本人の糖尿病
の95%以上はこれに属する、「糖尿病専門医にまかせなさい」29.p)は、血液の高血糖状態が
持続されるだけで、最初は、明確な自覚症状はない。
問題は、高血糖に伴う糖尿病合併症だが、「どんなに血糖値が高くても1~2年では合併症は
起こらず、長期間高血糖が続かなければ(最低3~5年)決して発症しない。しかし、一度悪く
なるとどんどん進む
」(同前、66.p)。更に、糖尿病の発症にはその前段がある。
12/10(ジョーズとどっちが怖い??)に書いたように10年以上にわたって空腹時血糖値が
徐々に高くなる時期が続き、いわゆる境界型の時期も9年間も続いている(「糖尿病専門医に
まかせなさい」25.p)。その間は、殆ど自覚症状がない。知らぬ間に忍び寄ってきて、長年月に
わたって高血糖状態はジワリジワリと、放置すれば不可逆的に進行し、ある点を越えると、急に
病状は悪化する。
「糖尿病専門医にまかせなさい」の著者は、糖尿病には二つの重大な誤解があって、この誤解
のために「出だしから治療に失敗してしまう人が跡をたたない」と書いている(22.p)。
(続く)
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by agsanissi | 2008-12-14 20:22 | 糖尿病
2008年 12月 13日

まず、何から始めたか?/完

7.血糖値の測定(11/15)
記録をつけるだけで「効果」があるというのは、いろんな場面で指摘される。
例えば、ダイエット。一日の食べたものを残らず全部記録する。いちいち食べた量やカロリーを
計算せずに、ただ食べたものを残らず全部記録するだけでダイエットに効果があるそうだ。
例えば万歩計。これも多くの実験結果があるが、(「積極的に歩いてください」といった示唆を何
も与えずに)万歩計をつけてもらうと、つける前に比べて歩行数が増えるそうだ。

ブログや記録も、そんな効果があるだろう。記憶のためにメモを取っておけば、必ずしもメモを
見なくとも明瞭に記憶される。僕の場合は、最近は記憶力が落ちてきたような気がするが、メモ
を書き付けておくと、その書いた映像のイメージがそのまま頭に浮かんで思い出す。声に出して
読んでおくと、更に効果がある。

そんなわけで先月半ばから血糖値を測って、記録している。
4年前に購入して、時々計っていた。当時の記録が残っているけれど、空腹時血糖値は100~
110程度、食後の二時間値も200を越えることはなかった。その後は、血糖値の変動パターン
がある程度分ったこともあるし、検査用紙が高いこともあって、「安心」して測らなかった。
今度、糖尿病と診断されて、なぜ4年前に「安心」していたのか不思議に思って調べたところ、
1999年の日本糖尿病学会の「糖尿病の診断基準」では、空腹時血糖値≧126mg/dl、75g
OGTT2時間血糖値≧200mg/dl、随時血糖値≧200mg/dl、のいずれか(静脈血漿値)が、
別の日に行った検査で2回以上確認できれば糖尿病と診断してよい
、となっていた。
その後改訂されて、空腹時血糖値110以下を「正常型」、126以上を「糖尿病型」、その中間を
「境界型」と規定するようになった。12/10に書いたように、最近、100~110を「正常高値」と
する新区分を設けた。色々な諸要因が重なって正常型や境界型の中から「糖尿病型」に移行
する人の割合が増えてきたということではないか。
当時、僕の糖尿病についての知識は15-6年前に勉強したさび付いて、実践的には役立たず
の古い記憶しかなかったのだろう。そんなもので「安心」していた自分が阿呆かと思うけれど、
いずれ遺伝的素因を軽く見て、食事や運動の管理を怠ったことが一番の問題だ。

最初は、変動パターンを見るために、一日3~4回測ったけれど、最近は週に一回程度チェック
している。前に書いたように糖尿病の薬を二種類服用し、その内の一種類は先月17日から半分
に減らし、αグルコシダーゼ阻害剤は11/30でやめ、半分に減らした血糖降下剤は一昨日から
全部やめた。
夜の食後の血糖値は、昼間の働き具合や食後の運動、食事内容などでかなり変動するから、
朝の空腹時血糖値の変化だけを示すと
9/10、健康診断時、193(空腹)
10/30、朝食後4時間、247
11/11、空腹時122(病院で)
11/16、107(朝5時)
11/18、108(朝5時)、血糖降下剤を二錠から一錠に減らした翌日
11/28、104(4時43分)
12/01、114(5時)、αグルコシダーゼ阻害剤の服用を止めた翌日朝
12/08、73(16時27分、夕食前に歩く)
12/11、191(20時)、血糖降下剤を全部やめた日
12/12、95(5時)
昨日の夜、35分間4600歩歩いた後に測ったところ、予測値よりも高めで「血糖降下剤を止め
たのは早まったか、素人判断だったか」などと、やや慌てた。ところが今朝は、早朝の空腹時
血糖値として10/30以降では最低値を記録した。

10月末から歩行記録、生活行動記録、血糖値測定値などを記録しているが、その間の変化は
・体重、58.4キロ(10/30)、56.0(12/11)
・BMI指数、23.1(10/30)、22.1(12/11)
・腹囲、74センチ(10/30)、71(12/11)

別段、体重を減らそうとは思っていないけれど、食事を適正にし積極的に歩き始めたらどんどん
減ってきた。54~56で止まると思っているが、どうだろう?
仮に歩行による追加エネルギーを100/日、食事の減量エネルギーを200/日とすると、一日
300カロリーで40日間で12000カロリー、この減量カロリーを全部体脂肪で賄ったとすると
÷9で1.3キロの体重減量になる。実際には血中の糖なども含まれるから体重減少はもっと
少なくなるはずだが、2.4キロも減ってしまった。さてどこで計算が違っているか??
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by agsanissi | 2008-12-13 05:57 | 糖尿病
2008年 12月 11日

まず、何から始めたか?/3

今朝は7時過ぎから予想外の雨になった。昨夜は油断して、干し大根を外に出したままにして
しまった。気温は5度前後。

6.薬と食事・運動
僕は、生涯を通して薬をほとんど飲んだことがない。記憶にあるのは、幼児のときのクロロマイ
セチンと、二度ばかり外科手術を受けたあとの化膿止め、歯医者で貰った痛み止め、他には
目薬と正露丸くらいなもの。ある特定の時期に頭痛薬を数回服用したことがあるかな。
主義として薬を忌避しているわけではない。前にも「農薬」に関連して書いたことがあるが、
必要なら使うし、不必要なら使わない。必要ない状態が一番望ましい、と考えているだけだ。
これは自分の身体でも、作物でも一緒だ。

前回書いたように、10/30の診察で二種類の薬を30日分処方された。更に11/11の診察時に
「薬の効果が確認された」として、次回診察時までの100日分の同一・同量の薬を処方された。
SU薬はインスリン分泌を刺激する血糖降下剤で、これは一種のカンフル剤で、長期に服用し
続ければ、すい臓機能を衰弱させる結果になる。
食事後に血糖値が上昇し、高血糖状態が持続するというのは、インスリンが不足しているか、
インスリンの感受性が衰えているか、多かれ少なかれ、この両者がかかわっている。
糖の代謝機能が正常な場合は、炭水化物を食べると、消化酵素によって単糖にまで分解され
腸から吸収され、血液によって全身に運ばれる。血中の糖濃度が上昇するとすい臓からインス
リンが速やかに分泌されて、その働きで糖は細胞に吸収されて、血糖値は急速に下がる。
この場合、インスリンが不足するか、細胞側のインスリン感受性が衰えると、食後の血糖値が
高いまま維持される。血中の糖濃度が高い場合が高血糖症、脂肪濃度が高いと高脂血症。
どちらの場合も、血液のサラサラ度は悪くなり、血栓を作りやすくなるし、また糖との化合物等
が血管内壁に付着し、動脈硬化を促進する。これが代謝異常症候群(メタボリックシンドローム)
といわれる所以だ。
血液は全身を巡っているため、高血糖症や高脂血症の障害は全身に及ぶ。特に毛細血管は
詰まりやすいから、毛細血管の集中している網膜と腎臓と末端神経に障害が最も早く現れ、
神経症、腎症、網膜症が糖尿病の三大合併症とされる。冠動脈に障害が生じれば心筋梗塞
を起こす。
もう一種類の薬、αグルコシダーゼ阻害剤は「αグルコシダーゼ」の作用を阻害する薬だ。
ウィキペディア(Wikipedia)では「糖のα-グリコシド結合を加水分解する反応を触媒する酵素
と説明している。要するに多糖類の分解酵素で、その働きが阻害されるために腸での糖類の
吸収が遅延されて、血糖の急上昇を抑えるという機能を持っている。

この二種類の薬の作用は、運動と食事によって置き換えられる。一般的に細胞による血中の
糖の吸収は、インスリンのみを媒介にしている。ところが筋収縮運動では、適当な強度と長さで
行えば、インスリンを媒介せずに直接に血中のブドウ糖が利用される(「運動時のエネルギー
源の選択は、筋収縮の持続時間、強度、各個体のトレーニング度及び栄養状態の4因子に
より決定される。運動の初期(5~10分)には、主に筋グリコーゲンが利用され、次いで血中
グルコースと遊離脂肪酸が主要エネルギー源となり、運動が長時間(180~240分)になれば
遊離脂肪酸が中心になる
」、「糖尿病学」915.p)。要するに血中の糖(グルコース)を効率的に
利用するには中強度の運動を20~30分程度持続するのが良い。また筋の収縮運動によって
血中の糖が直接利用されるのみならず、筋を中心にした末梢組織のインスリン感受性も改善
され(「インスリン感受性の改善度と歩数計による一日の歩数とは正相関する」、同前916.p)、
食後の運動実施で二重に血糖コントロールは改善される。
一方、αグルコシダーゼ阻害剤は、昆布・ワカメなどの海藻類や食物繊維によって代替される。
人間の消化器官は海藻類や食物繊維などの分解酵素を持っていないから、通常の食物と一緒
に海藻類や食物繊維などが大量にあれば(腸内に)、食物の消化吸収に時間がかかるから、
糖の吸収も遅延され、実質的にαグルコシダーゼ阻害剤と同じ機能を果たす。しかも薬と違って
海藻類や食物繊維の摂取に伴う副作用はない。
機能的に同じとして、量的にはどうだろうか?薬一錠に比べて、海藻類はバケツ一杯も食わな
ければならないとすれば、食物による代替は実質的に不可能だが、僕の場合、11/30以降は
αグルコシダーゼ阻害剤は服用してないが、野菜や海藻類を意識的に多めに食べるように
しているだけで、食後及び空腹時血糖値は順調に下がっている。
糖の吸収を遅延させるもっと簡単な方法は、まとめて大量に食べないで、少量ずつ食事時間を
分散すればよい。肥満防止法のひとつに「間食をしない」というのがあるが、一日の総カロリー
摂取量が同じとすれば、食事による血糖の急上昇を避けるには、多分、(現実的かどうかは別
にして)5~6回に分散したほうが良い。尤も、実験はしていない。

というわけでSU薬(スルホニル尿素)は、当初の処方の一日二錠を11/17以降は一日一錠に
減らし、αグルコシダーゼ阻害剤は11/30以降は服用中止したが、それで血糖値コントロール
にマイナス効果は現れていない(「体重の減量や生活習慣の改善、血糖の改善に伴い糖毒性
が解除され、経口血糖降下剤やインスリン製剤の減量・中止が可能になることがある。薬剤は
漫然と投与するのではなく、常に血糖コントロール状態をみながら、減量・中止の可能性を考慮
し投与する
」、「糖尿病治療ガイド」24.p)。どうやら、僕の担当医は薮とまでは云わぬも、患者の
様態の変化に注意を払い、最適な治療法を選択する細心さにはかけているようだ。
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by agsanissi | 2008-12-11 07:43 | 糖尿病
2008年 12月 10日

まず、何から始めたか?/2

4.食事記録と生活行動記録
「生活を基本的に組み替えた」と書いたが、どう組み替えたか?
まあ、云ってみれば僕の頭には「早飯早糞は武士のたしなみ」という考え方が染み付いている。
食事は、出来るだけ簡単に、片手間で、短時間にサッと終わらせて片付けてしまうのが習い性
になっている。
これを改めた。「医食同源」の考え方から見ても、当然といえば当然だが、文字通り食事を生活
の基本と考え準備と食事に充分な時間を充てることにした。「食品交換表」を常時携行し、色々
な組み合わせを考えると同時に、同じ穀類でもこういう組み合わせは血糖値上昇率から見ると
どうだろうか、塩分はどうだろうか、食物繊維は?などと考えると、これが中々面白い。
11/09以降は、材料・分量をⅠ群からⅥ群まで分類して、各群何単位を食べたか、毎日記録
し、同時にロータスに日毎の摂取単位を記録し、月平均の群別の摂取単位が計算できるよう
にしてある。ちなみに11/09から30日までの平均摂取量は、Ⅰ群9.38、Ⅱ群1.92、Ⅲ群
5.36、Ⅳ群0.82、Ⅴ群1.50、Ⅵ群1.59、他調味料類0.51、合計21.08(カロリー数は×80
で約1690)。
また10/31以降は、日中は出来るだけ車を使わず、意図的に歩くようにしている。大体これで
日中に5~6千歩、更に夕食後一時間に30~40分4~5千歩を速歩で歩いている。食後の
血糖値が一番上がるのが約二時間後、この間に血中のブドウ糖を最も効果的に消費するには
やや速足くらいの有酸素運動が良い。これで血糖値は30-50位は簡単に下がる。
一方、朝食後や昼食後4時間くらい経ってから30~40分も歩くと、医者に処方された血糖降下
剤を飲んでいるせいだと思うが、(12/08に「食事療法・運動療法の実際」で書いたように)血糖
値が下がりすぎる傾向がある。この点を考慮すると、薬を服用しなくとも食事管理と運動療法
だけで血糖値の管理は、充分に出来ると考えている。
医者は、当初、30日分の二種類の薬を処方した。SU薬というすい臓を刺激してインスリン分泌
を促す血糖降下剤を朝一回二錠、αグルコシダーゼ阻害剤という消化器官からの糖の吸収を
遅延させて食後の急激な血糖値の上昇を抑える薬を毎食前三回各一錠。
11/11の二回目の診察の際に空腹時血糖値が122、ヘモグロビンA1cは8.8%に下がって
いたにも拘わらず、更に同一の薬を同量、今度は100日分処方した(来年三月迄)。
僕は、薬の処方は基本的に不必要だと考え、11/17以降はSU薬の服用は一日一錠に減らし、
αグルコシダーゼ阻害剤は切れたらその時点でお仕舞い(11/30朝まで)と考え、その後の
血糖値の変化を観察しているが、順調に下がり続けている。SU薬は、あと四日で切れるが
最近の経過から考えて、空腹時血糖値に大きな変化はないと考えている(一時的変化がある
かどうか??)。
日本糖尿病学会の「治療ガイド」には「食事療法・運動療法など生活習慣改善に向けての患者
教育を2~3ヶ月続けても目標を達成できない場合には経口血糖降下薬またはインスリン製剤
を用いる
」と記されている。
すなわち、まず薬ありきの治療方針ではなく、まず食事療法・運動療法ありきの治療ガイドなの
だ。僕の場合、初期の血糖値がやや高かったので、これを早急に下げたほうが良いので当初
の薬の処方は間違っていないが、順調に下がる傾向が充分に伺えた11/11にも漫然と同一
同量の薬を、三ヶ月分も処方するのは如何なものか?!
ともあれ、高血糖体質(または血糖値の上がりやすい体質)を前提とすれば、食事管理と運動
療法は自分の生活そのものと考え、食事記録と生活行動記録は生涯続けることにした。
5.語学学習
生涯、倦まず弛まず続けるというイメージにぴったりなのは、語学学習がある。というわけで
「糖尿病罹病」を記念して、食事療法・運動療法を生涯続けるという証に語学学習を加えて
三セットでやることにした。最近、さっぱり読み書きしなくなって錆付いてしまったロシア語・
フランス語をリフレッシュするか、それとも今後の世の中の変化を考えて新たに中国語をやろう
か迷った。結果、大して役立たずのフランス語をはずして、依然として魅力的なロシア語と
中国語と両方ともやろうと決めた。まあ、糖尿病には何の関係もないけれど、決意を支える心
には糧が必要だ。
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by agsanissi | 2008-12-10 22:46 | 糖尿病
2008年 12月 10日

ジョーズとどっちが怖い??

厚生労働省の平成18年の「国民健康・栄養調査」(参照)によれば、
・糖尿病が強く疑われる人は約820万人
・糖尿病の可能性が否定できない人は約1050万人
と推定されている。比較的高齢者が多いし、発症までに10年以上かかっているから(「糖尿病
になった人は、発症の12年前からわずかだが確実に、糖尿病にならなかった人より空腹時
血糖値が高く、すい臓に負担がかかっている
」、「糖尿病専門医にまかせなさい」24.p)、40~
74歳層に限ってみると糖尿病予備軍を含めて男性では約27%、女性は約24%が糖尿病が
「強く疑われる」か、または「その可能性が否定できない人」ということになる(参照)。
中高年層のグループがあれば、三人から四人に一人は糖尿病の可能性があるということだ。
他に「糖尿病実態調査」(参照)が97年と02年に実施されているが、1370万、1620万、
今回の1870万と、4~5年おきに確実に250万人ずつ増加している。
今年から40~75歳に義務化された「特定検診」の結果、2000万人を超える該当者が出て
来る可能性がある(日本糖尿病学会は、今年の6月に「空腹時血糖値の正常域に関する新区
分」を公表し、正常域のうち100~110mg/dlを「正常高値」とした。理由は、この範囲を対象に
ブドウ糖負荷検査をすると25~40%は境界型または糖尿病型に属するからというもの。この
点からも予備軍は確実に増加する)。

米国でも、この事情は変わらない。
糖尿病予備軍に相当する「糖尿病前症」の米国人は5600万人、総人口3億に対して18.7%
(日本では総人口比14.7%)に達し、「糖尿病は米国における主要な社会問題になっている
参照)との指摘もある。ところが「糖尿病前症」に相当する人の多くの人々は、僕と同じように
ほとんど自覚症状がなく、自分が病気だという認識もない。しかしこの状態を放置すれば、必ず
10年、20年後には合併症を発症する。「重要なのは、糖尿病前症が身体に何らかの悪影響
をもたらすというメッセージだ。確かに30歳のときにはこれといった問題はないにしても、50歳
になると心臓発作を経験し、下肢には潰瘍が出現しているものだ
」(同前)。

実際は、糖尿病患者自身を含めて多くの人が糖尿病がどういう病気なのかを知らないし(僕は
糖尿病だという診断は受けたけれど、「糖尿病ってどんな病気?」というパンフを、読んでおいて
下さいと渡されただけで、村の診療所でも県立病院でも「どんな病気だ」という説明は受けなか
ったし、入院を奨められたけれど「なぜ入院が必要か」の説明は受けていない。合併症の危険
についても、眼底検査を指示されただけでその意味は説明を受けていない。聞き返しもしなかっ
たけれど)、その「怖さ」を知らない。「糖尿病ネットワーク」の「アメリカの糖尿病最前線」に
「糖尿病に対する危険性の認識度の低さが世論調査から判明」(参照)という面白い記事が
載っている。元記事には「Americans more fearful of shark bites than this common,
potentially lethal disease」との副題が付いている。
米国糖尿病協会がスポンサーとなった調査では、「怖いと思う健康問題」の1位に49%が癌を
挙げる一方、糖尿病を心配する人はわずか3%であった。実際には、癌も糖尿病もほぼ同じく、
年間100万人以上が新規に診断されている。同協会によれば、米国人成人の10%は生涯の
どの時点かで糖尿病と診断されるが、癌を経験するのは6%だという。
一方、別の調査で「心配な事故」の1位は航空機の墜落で16%、2位が落雷の5%。自動車
事故は3%、...動物や虫との接触についての心配は、ヘビによる咬傷(こうしょう)が13%、
クモによる咬傷が8%、サメに噛まれることが4%となっている。
要するに、病気にせよ事故にせよ、「致命的」(lethal)可能性のある諸要因についての心配は
現実には即していないし(イメージ先行で、しかも間違っている)、また糖尿病リスクの「怖さ」の
認識度は極端に低い。
要点は、糖尿病は放置すれば、きわめて「怖い」病気だが、生活習慣を変えれば予防できるし、
または合併症の発症を防げるが、そもそも糖尿病の「怖さ」が(合併症は、ジワジワと音もなく、
長年月をかけて忍び寄って来るから)認識されていない。
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by agsanissi | 2008-12-10 06:01 | 糖尿病
2008年 12月 09日

人参ジュース

「人参をジューサーで搾った人参ジュースを試供したいという話」の件を12/06に書いた。
瓶詰め、缶詰などの加工は一切せず、人参百%の生ジュースを「季節商品」として提供しよう
という構想。
まずは「国民宿舎の食事に提供してもらうのを手始めに」と、普及所、役場の方とともに行って
きた。当初は、希望者に販売して貰うつもりで考えていた。村内の食堂全体でも「200キロも
どうか?」などと考えていたが、バイキング形式の料理に一括して出してみましょうということに
なり、国民宿舎で全量一括買い上げということで、話はとんとん拍子で進んでしまった。
その場で「絞って、試飲して見ましょう」ということで、実演してみた。以前に試飲したときに比べ
一段と甘みは増している。ちなみに糖度は11.7とかなり高い。
話は、更に進んで、年間に利用する野菜を地元の農家から直接に買いましょうという処まで
進んで、「協議会」のようなものを作って対応するということになった。
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by agsanissi | 2008-12-09 20:25 | ソバ/ナタネ