農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2010年 12月 31日

米飯摂取&運動量と糖尿病発症との関連

先月、国立がん研究センターは多目的コホート研究から「米飯摂取と糖尿病との関連について」の研究結果を公表した(参照)。
研究対象は、具体的には「。平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、
茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の9保健所(呼称は2010年現在)管内にお住まいだった
方々のうち、研究開始から5年後に行った調査時に糖尿病やがん、循環器疾患になっていなかった45~74歳の男女約6万人を、
5年間追跡した調査結果にもとづいて、米飯摂取と糖尿病発症との関連を調べた
」というもの。
その結果、
・女性では米飯摂取が多くなるほど糖尿病発症のリスクが上昇する傾向が認められました。摂取量が最も少ないグループに比べ
1日3杯および1日4杯以上のグループでは糖尿病のリスクがそれぞれ1.48倍、1.65倍に上昇していた。さらに、米飯にあわ・ひえ・
麦を混ぜない人に限って調べたところ、より強い関連がみられた。
・男性の場合は、統計的に有意のリスク上昇は見られなかった。
・パンやめん類では、糖尿病リスクの上昇は認められなかった。
・筋肉労働や激しいスポーツを1日1時間以上する人としない人に分けて調べたところ、米飯摂取により糖尿病のリスクが上昇する
傾向は男女ともにそのような活動をしない人において認められたが、1日1時間以上する人ではみられない。
このような調査結果について、研究班は
その理由を、次のように解析している。
「白米は精白の過程で糖尿病に予防的に働く食物繊維やマグネシウムが失われることや、食後の血糖上昇の指標であるグリセミック
インデックスが高いこと
が挙げられます。筋肉労働や激しいスポーツを1日1時間以上しない人でのみ米飯摂取により糖尿病のリスク
が上昇していたことから、身体活動量が高い人では米飯摂取が多くてもエネルギーの消費と摂取のバランス(*)が保たれていること
考えられます。また、女性においては、米飯に雑穀を混ぜない人で糖尿病のリスクがさらに上昇していたことから、糖尿病予防には、
日常の身体活動量を増やすとともに、雑穀を取り入れるなどの米飯摂取後の血糖上昇を抑えるような工夫も大切であると考えられます。」

⇒「コメを主食とする日本人」という言い方が慣用句になっているけれど、実際には「コメを主食」としなくなってからの糖尿病発症率が
激増している。コメと糖尿病との関連については「米と糖尿病」(参照)の「お米(穀物)をたくさん食べるひとに糖尿病は少ない。みずからの
糖尿病を克服するため、文献を読みあさり、実験を重ねた予防医学の研究者がたどり着いた真実。炭水化物の不足こそが糖尿病の
原因だった。」という意見から、「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(参照)の「肉類もアルコールもOKの豪華な食事なのに、血糖値が
安定し、画期的な治療効果。医学会の常識を覆す「新しい糖尿病治療食」を初公開した待望の書」まで両極端の意見があるけれど、
今回の研究調査のような多人数を対象とした実証的研究は数少ない。僕自身は、米の摂取量が減っているにもかかわらず、糖尿病
が激増しているのは、「急激に変化してしまって人間の生理的機能とのバランスを欠いてしまった先進諸国の生活様式と食習慣」(参照
そのものが糖尿病を含む様々な生活習慣病の真因と考えているから、あれこれに原因や治療法を矮小化するのではなく、食生活・
生活様式全体を見直す必要があると考えている(尤も、これでは余りに漠然としていて、治療法としては受け入れられませんね)。


*昔は、農民や肉体労働者は、俗に一升飯というほど米飯中心の食事だったけれど、この階層には
糖尿病者はほとんどいなかった。即エネルギーに転換できる糖質が相対的に不足するほどに肉体を
酷使したからだ。この時代、糖尿病は一般に「贅沢病」と思われていた。いまでもこの「誤解」は残って
いるけれど、国民総糖尿病というほどに、急増してくれば現代の生活様式と食生活のあり方そのもの
が根底にあると考えざるをえない。
「2004年の国民のエネルギー摂取量は1902Calで、これは餓死者が出た1946年の水準よりも低い
のです」(「時間栄養学」23.p、参照)という。これは、糖尿病の急増の背景には、広い意味では「エネル
ギーの消費と摂取のバランス」の問題があるにしても、それのみに留まらないことを示唆している。
この点、「ドクター江部の糖尿病徒然日記」の、この記事は大いに参考になる。(⇒参照

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by agsanissi | 2010-12-31 11:14 | 糖尿病
2010年 12月 30日

「加工ジャガイモのつくり方」を読んで/2

・まず概要、
「70年代、工業製品と同様、農産加工品においても品質競争時代に入った。さらに80年代には食生活の多様化が急速に進み、外食指向や
半調整品指向が強まり、同時に高品質、安全性を求める消費者も多く、高品質なら効果でも求めるという幅広いニーズが作られてきている。
ところが我が国の農産加工業は、一般に品質探求の歴史が浅いため、残念ながら海外の農業先進国からの輸入品の圧力を受け、いずれも
危機に直面している。ジャガイモの場合、植物防疫法上生芋で輸入されることはないから心配ないように思われるが、加工用の冷凍ジャガ
イモの輸入は急増している」7.p
・国産ジャガイモの用途別消費量(1987年産)9.p(図3)
総量388万トン、内デンプン用168(43.3%)、生食用82.2(21.1%)加工用53.2(13.7%)、自家用42.5(11%)種芋17.3(4.5%)
減耗24.4(6.3%)
・加工用ジャガイモの消費動向
「我が国の加工用ジャガイモの全消費量は、この10年間(1978-1988)に54万トンから82万トンに増加した。....最近2年間の急速な
伸びは主に輸入量(生イモ換算)の急増による。特に問題は冷凍加工用の輸入で供給量総計16.5万トンの内12.7万トンは輸入(77%、
1988)....」10-12.p

⇒これに対して、最近の動向
・農水省の「平成21年産春植えばれいしょの作付面積、収穫量及び出荷量」(参照)によると、作付面積は8万ha、収穫量240万トンで、
その内出荷量は195万トン、(残り45万トンが自家用&減耗分か?)。
(この他に秋植えバレイショが3万トン程度ある)
・同じ資料に用途別消費割合が載っているが、
2007年の概算値で生食用32.5%、デンプン用41.9%、加工食品用19.5%、その他6.4%など。

・「じゃがいもMini白書」の「じゃがいもの需要と供給」(参照)に、2002年度の資料が載っている。
それによると、「我が国では年間に約370 ~400万tのじゃがいもが消費されていますが、その用途は青果用、加工食品用、でん粉原料
用、種子用その他の4つに大別されます。 そして 平成15年度のシェアは、青果用が23%、加工食品用が35%(輸入された加工調整品
はすべて原料いもに換算しています)、でん粉原料用が31%、種子用その他が10%」となる。
作付面積は8.8万ha(1987年頃迄12~13万haで安定的に推移)で国内総生産量は294万トン、輸入量は73万トン。
生食用は85万トン(23.2%)で、10年前の83%、この10年間位に約17万トン減少。加工用は127万トン(34.6%)で増加傾向にあるが、
国産比率は43%程度にとどまる。デンプン用は115(31.5%)。


⇒結局、この20年間にジャガイモの国内総消費量は殆ど変わらないのに(生食から加工食品へのシフトはあるが)、作付面積も生産量も
約2/3に減少し
、国内生産の縮小分は輸入品に代替された。


・「近年の円高傾向は、以前からの貿易黒字による市場開放圧力以上に我が国の農業を窮地に追い込んでいるが、これに対し
必死に生産費低減の努力をすべきなのに、大きな内外価格差に対応できず、ひたすら農政に依存する風潮がある。」8.p
・「競争力をつけて自立し、消費量のシェアを拡大するには、一次生産費を半減し、デンプン反収を二倍にすることで対応すべきで
あり、しかもそれは可能である。デンプン反収の倍増とは、現行の反収5トン、デンプン価14%を、反収7.7トン、デンプン価19%に
する技術を持つことである。」10.p
・「加工用ジャガイモの栽培は、生食用やでん粉原料用の慣行栽培技術では不十分である。多くの場合、10年以上の経験があれば
自分の技術に過信して、新しい技術の導入に保守的である。常に積極的な挑戦心を持ち、正しい技術を確立すべきである。一生を
通じてもイモづくりを30回出来るかどうかなのだから、一年でもゆるがせにせず、早く古い慣行から脱却しなければならない」13.p
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by agsanissi | 2010-12-30 11:39 | ジャガイモ
2010年 12月 29日

加工用生産へのシフトに伴なう課題及び問題点/2

まず、去年の12/06に書いた「加工用生産へのシフトに伴なう課題及び問題点」の記事を再録しておく。
これから何年か、この同じ問題を取り上げるかと思う。昨日の「加工ジャガイモのつくり方」を読んでも同じ問題意識から派生したが、
こちらは主に栽培技術に関連する問題。対して前者は経営上の問題点を含む総合的な視点から派生する問題点を考えてみる。
(といって、それほど厳密に区別しているわけでもないが)

1.ジャガイモ
・生協用と加工組合用(及びコロッケ用)の二本立て(ないし三本立て)になるが、L・M中心、2L以上中心、S以下と
量的配分は問題になるが、実質的に競合関係はない。⇒DRUPのコロッケ用はなくなる可能性が高い。加工用には新たに
デリカが対象になるが、当面、競合関係は発生しない。S玉は、別途に考える必要があるかも知れない。

・但し、加工用は大玉中心と考えれば、品種的にはワセシロが良い。大玉化に伴なう空洞の発生率も少ない。
⇒将来的には、加工適性との関係で再検討の可能性がある。
・肥大化促進のための具体的措置(質を落とさぬこと、追肥の可能性?ルビクスの応用?)(12/10)⇒ルビクスの代わりに
アミノ酢糖+PK液肥の組み合わせ。Nは、あくまでも樹勢によって追加的・補助的要素として考える。新たに、当初、無肥料を
試験的に導入する。

・75×30は現状通りで良い、ルビクスの回数及び追肥(液肥、Caを含む)の検討(12/10)
・培土の問題点(時期、方法、機械の改良可能性)(12/10)
・堀取り時期は、9月まで延長して考えられ、出荷時期も調整できる。⇒11月まで延長できるのに伴い、畝の再整形&雑草対策
・ワセシロの選別問題(独自にやる?、L・Mを生協用に廻すにはどうする?)⇒独自にやる、作業場内の選別システムの整備

2.カボチャ及び人参
・出荷時期を9月末から翌年3月まで延長出来るか?(12~1月までは問題なし。2、3月ないし4月まで保管
した場合の劣化の可能性)⇒来春の見極め次第。
・劣化の程度、劣化を防ぐ保管法(量的には2~3トン、現在の保管庫で対応可能、温度・湿度の問題或いは土中??)
・人参は、300-450グラム中心にシフトすること(播種間隔、施肥法、堆肥など)⇒120グラム以上にシフト。新たにACCとの関係。
・人参の品種は、継続で良い⇒ACCとの関係で再検討の余地。
・播種方法と側状同時施肥の方法(12/10)⇒三条植え、株間は検討の余地有り
ジュース用加工用途がなくなった場合の対応(継続のための方法?)
・カボチャは、2~3千個の風乾と保管場所・方法⇒簡易屋外保管施設
・カボチャの畑での収穫・積出・運搬は、どういう方法が良いか(トラクター、ユンボ)
(*青字は、10/12/29追記
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by agsanissi | 2010-12-29 19:53 | 覚書
2010年 12月 29日

「年末恒例」

http://sanissi.exblog.jp/m2009-12-01/
とアドレス欄に入れると、去年の12月の記事一覧が出てくる。18日から30日にかけて
年末低気圧、小麦の様子、人参の土中保管、真冬日....などの記事が並んでいる。6日には「加工用生産へのシフトに
伴う問題点」(すっかり忘れていたな!!)という記事まで出ているではないか?!(進歩がないのか、先見の明があったのか、
後でシッカリ検証してみよう)
・今年は、小麦はすっかり蒔く余裕がなかった。気象条件と畑の条件と主体的意欲の複雑な絡み合いの結果だ。⇒緑肥として
来春には蒔く予定(これは不可欠、輪作体系の中での位置づけの再検討)
・人参の土中保管⇒畑にそのまま置いて来春掘り取る⇒3~4月の状態&追肥時期&方法の検討

・さて、年末低気圧。
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23日に転載したのと殆ど同じ気圧配置(少なくとも列島上空は)になっている。
29日03時47分には、岩手県沿岸北部に「暴風雪」警報が出された。この低気圧が三陸沖に抜けた後には、大陸からの寒気が
南下してくる。普代村の気温は昨夜24時の1.6度から29日5時には0.4度まで下がってきた。降水量はゼロ、この後、どう変わる?
⇒23日から24日にかけて、太平洋南岸を北上した低気圧が三陸沖に抜けた後、大陸の高気圧が張り出し、西高東低の典型的な
冬型気圧配置に変わったが、今回は50~40度付近にあった低気圧が南下し、西低東低の気圧配置に変わり、等圧線も疎で
(24日に比べれば)比較的穏やか。(10/12/30、AM8時追記

・30日午前9時の上空5000メートルの気温予想は、下図のとおり。

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by agsanissi | 2010-12-29 05:45 | 覚書
2010年 12月 28日

「加工ジャガイモのつくり方」を読んで/1

加工用原料野菜生産についての僕の考え方は、1年前に書いたことがある(09/12/05)。
そのまま再録しておくと、
◆原料野菜生産(いろいろなタイプがあるが)についての僕の基本的な考え方は
・食生活の外食産業への依存度、及び原料野菜についての国内産・県内産への需要の高まりを考慮すると外食産業の
原料用カット野菜の需要は、当面、拡大する。またその性格上、大ロットの需要を満たせるような生産地の育成ないし
確保は(外食産業ないし外食産業を対象にした加工業者にとっても)重要な課題だ。
・一方、現在の生鮮市場の「規格」には、不合理なものが多く、また野菜の生理的特性にも必ずしも適合していない。
このように不合理で、不適正な「規格」(「規格」そのものの必要性を否定しているわけではない)が多くの「規格外」野菜
を生み出す一因にもなっている。
・その上、様々な中間コストが発生し、合理的な生産・流通・加工システムを形成していく上では、既存の農協・市場に
依存したシステムは隘路にさえなっている。
・生産規模に応じた「棲み分け」という考え方にたてば、大規模生産者は加工用野菜にある程度特化した(契約)生産を
ターゲットに生産計画を組み立てていくほうが、経営の安定性という点でも望ましいのではないか。


・特に意識したことはなかったけれど、思えば「加工用」原料農産物の比重が、グッと増して来た。もともとダイズや小麦は
加工原料用だし、人参はジュース用、ジャガイモとカボチャが生食用だったが、今年からカボチャは加工用に本格的生産を
開始、ジャガイモも加工用の比重が増し、生食用から加工用にシフトする勢い。ジュース用人参の契約栽培は去年で
終わったけれど、新たに生食用カット野菜の原料用に人参栽培の契約を初めたので、漫然といままでの栽培を続けていた
のでは出荷歩留まりが低下してしまう。
・加工用途や生産工程、製品の種類によって、求める原料野菜の規格や質は、当然、違ってくる。ジュース用人参は
「50グラム以上」、カット用は「M以上」と重量だけの違いだが、天ぷら用のカボチャとスープ用・お菓子用とでは、規格の重量も
質も違ってくる。この点、ジャガイモとて同じこと。加工用では、何がどう違う?特に、何を意識する必要があるか?
・というわけで、改めて(十数年ぶりか?)「加工ジャガイモのつくり方」(吉田稔)を再読してみた。
89年9月第一刷発行(農文協)だが、この時期、(吉田さんは)相次いでジャガイモ栽培関係の本を出している。87年10月
「バレイショ増収1000問答」(いも類振興会)、88年2月「まるごと楽しむジャガイモ百科」(農文協)など。
・読み返しつつ、心に浮かぶ諸々の覚書を作っておく。
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by agsanissi | 2010-12-28 14:57 | ジャガイモ
2010年 12月 28日

僕の農閑期

・23日、時ならぬ大雪(気圧配置も、湿った重い雪という点も、春の大雪のようだった)で、交通トラブルが相次ぎ、九戸インター
直前で引っ返し、24日出直し。区界峠から前沢PAまで小雪。区界から盛岡までの国道106号線は路面凍結し、スリップ跡が
生々しく残り、4Wに入れて走るも、かなり緊張する。高速道路は雪のため夕刻のように薄暗いが路面状態は良好でスムーズ。
・25日、普代は真冬日。寒気は関東地方まで南下し、東北道を始め、各地で雪の被害。間一髪、東北を脱出の感あり。
・この時期、一回やニ回は真冬日があるけれど、2002年12月は「ほぼ真冬日」の日を含めると7日間あり、かなり寒い冬だった。
・3月に入っても何度も真冬日があり、ちょうど彼岸の日まで真冬日が現れた。

・農閑期は、専ら読書。
・農繁期は、普代村には図書館がないから、ネットを利用して(青空文庫とか、Gutenbergとか、Perseusとか、Bartlebyとか)
古典を読んでるか、手持ちの本を読んでいる。今年になって、それも激減している。3-7月と読了した本が一冊もない。
・「農繁期で忙しかったのかしら?」というのは見当違いで、去年などは農繁期も農閑期も関係なしに(収穫期は、さすがにペース
は落ちるが)盛んに読んでいる。「なんでかしら??」
・あ、そうか!糖尿病の「発見」以来、食事・運動療法を「生涯続ける」という決意の担保行為として毎年一ヶ国語を勉強する予定で
今年はフランス語を始めたんだっけ(この歳になると、毎年一ヶ国語は無理だなと反省している)。去年のロシア語のサビ落としは、
そんなに時間を食わなかったけれど、フランス語はちょっと手こずって、10月頃までブローデルの「地中海」を読むのに殆ど掛かり
切りで、他のものには目がいかなかった。こんな事でよいだろうかという反省が一つ、専門書を読むには語彙力が不足してるので、
単語力を強化しなければという反省が一つ、そんな事でちょっと力の入れ方の方面を変えてから、最近になって復活し始めた。
・去年は農閑期は糖尿病学を勉強したけれど、今年は心臓病学も勉強しておかなければなくなった。

・もう一つ、今年の農閑期にやってしまいたいことは、作業日誌を実名入りで公開したのに併せて(普段着と他所行き着の落差は
殆ど無いけれど、それでも「公開」していれば、身を正すという姿勢は意識的にはもちろん、無意識にも働くから、そしてその姿勢は
生涯失いたくないから)、農業を始めてからあちこちに書き散らしたものを、ちょとまとめて再編成しようかと(個々の扱いをどうするか
決めかねている)心が動き始めている。あれもこれもと手を広げて、手に余ることのないようジャガイモだけに絞ってしまおうか、
(政策としての)農業問題というのは真剣に考えるだけの価値があるだろうか、などと考えている。

・故吉田先生の「加工ジャガイモの作り方」を読み直したら、序にこんなことが書いてあった。
10年以上の経験があれば自分の技術に過信して、新しい技術の導入に保守的である。常に積極的な挑戦心を持ち、正しい技術を
確立すべきである。一生を通じてもイモづくりを30回出来るかどうかなのだから、一年でもゆるがせにせず、早く古い慣行から脱却しな
ければならない

・そういえば、初めてお会いしたとき「僕は30年以上イモ作りをやっているけれど、ただの一回も同じ条件という年はなかった」と
話しておられたな。自分の技術的未熟を、外的条件の違いの所為にするなという意味合いで、そう言っていた。
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by agsanissi | 2010-12-28 06:57 | 覚書
2010年 12月 23日

風雨強まる

・3時ころ起きる、6時ころ埼玉に向けて出発する予定、明日に延期するかどうかだが、今晩から寒気が入り
内陸部は雪の予報。風雨と風雪とでは、どっちが良いか?というところ。
・昨夜21時の天気図は、2006年12月27日の天気図と似ている。気圧は994Hp。
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・3時25分、雷。窓に叩きつけるような音、薄暗がりの中、外を見ると真っ白に見える。
一瞬、雪かと見紛うが霰か雹のようだ(これは粒の大きさの違いだけで、似たような
もんだ)。気温は2時に6.6度あったが、4時には1.5度まで一気に下がる。
・雷と共に、一時、ネット通信が途絶える。4時過ぎ回復。PCは切る。
・昨夜の最大瞬間風速は18.4メートルで歴代7位、12月の記録として1位にあたる。
尤も、これは明日になれば破られているかも知れない。



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・レーダー・アメダスを見ると、3~4時が雨のピークのようだ。風は続くにしても、
雨は峠を越えたか。
・1時間雨量で見ると3時台に27ミリ、総雨量は95-100ミリ程度。岩泉の
小本川流域では2~3メートルを超え氾濫の危険水位に達している。
・出発しようと外に出たところ、一瞬目を疑う。ついさっきまで霙か霰だったのが、
大雪に変わっている。春の淡雪のような、大きな湿った雪だ。今日の出発は見合
わせようかとも思ったが、2-3時間も走れば晴天域に入るだろうと出発(6:15)。


・結果として、これが甘かった。雪はほとんどシャーベット状に変わっているが、所々、凍結している。
ちょうど3-4月頃の南岸低気圧のように、まるで春の大雪のように、湿ってずっしりと重い。
・久慈から281号線を通って、途中、九戸方面に右折して九戸インターから東北自動車道に抜ける予定。
久慈渓流は濁流に変わっている。281号線から盛岡に抜ける大坊峠は大木が国道に跨るように倒れ、
「全面通行止」との道路表示をみる。
・自宅を出て1時間半、右折して340号線に入り、九戸インターまであと18キロの地点で、突然の渋滞。

c0048643_10481022.jpg
前方で、バスが道路に真横になって止まっている
ように見える。さては、バスがスリップして道路を
塞いでしまったかと思いきや、なんとUターンして
もどって行く。
黄色の点滅灯をつけた道路監視の緊急車や
工事車両のような車が反対車線を前方に向かっ
ていく。どうやら、事故のようだ。
まもなく、道路関係者か?説明して廻っている。
大型トラックのキャビンを倒れかかった大木が
直撃し、立ち往生している。復旧の見通しは
わからない。「かなり掛かる」と。
今日の帰宅は即座に諦めて、自宅に戻る。
最初の一瞬の懸念を強行したのが間違い。
120キロ、往復3時間。やれやれ!!

自宅に戻って、PCをつなぐと「リアルタイム
防災情報」&「いわて河川情報」がメールで
続々と入っている。
久慈、普代方面の各地の河川で「特別警戒
水位」を超えたという情報だ。

もどる途中も、三箇所で国道に濁流が流れこみ
片側通行になっていた。
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by agsanissi | 2010-12-23 04:29 | 気象/季節メモ
2010年 12月 22日

机上農作業/播種想定実験

昨日までにプラウをかけた畑に、仮に全部にジャガイモを植えるとして何株・何トン必要か?

・西7の畑、北西から南東にかけて幅85メートル、これと直角に交わる長径の平均距離162メートル。
横幅から両端各2メートル、縦長から各5メートルを落として、実質播種可能面積は最大80×160。
これに75センチ畝幅、株間32センチで植えると、概ね105列×500=52500株、
1株当たり種芋重を35とすると約1.8トン
40グラムでは2.1トン
50グラムでは2.6トンの種芋が必要、
予定では、この畑はワセシロで、種芋の保管量は1.7トン。
1.7トンの種芋の平均重を50グラムとすると34000株、播種可能面積に対して65%の使用率になる。
・東23を同様の方法で測ると実質播種可能面積は、概ね80×170で、55700株。
ここにはキタアカリと男爵を植える予定だが、自家採種分と購入分を合わせて1トン。平均重を60グラムとすると
1.7万株。男爵の播種可能株数は残り3.8万株(男爵を、実際にどの程度播種するか?)。
・東14の実質播種可能面積は、概ね65×235で、63000株。東23の分と合わせて約10万株。自家採種分と購入分を
合わせて5.5トンだから、平均重を55グラムとして全面積に播種できる。購入芋の平均重が60グラム内外になると、
東14全体に播種するにはやや不足する(翌年分の自家採種をするとすれば、東14には購入分のみ播種するのが
管理上は好都合だ)。
東14は購入芋だけ播種して、東23の男爵は全量当初「無肥料栽培」から始める試みもよいか?
来年まず最初にやるべき仕事は、
・実測との比較
・西7の西側の松の伐採、東側のフジ蔓の処理、東23の鴨糞の処理
・東14の南側の伐採
・播種機の整備・調整
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by agsanissi | 2010-12-22 08:08 | ジャガイモ
2010年 12月 22日

年末低気圧

昨日の16時過ぎから「暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報」が相次いで発表されている(参照)。
現在、東海沖にある低気圧が関東南岸から北上して、今晩には三陸沖に達する見通しで、現在は福島・宮城に暴風波浪警報が
出されている。

年末低気圧というと、昔は「山岳遭難」をすぐに思い浮かべたけれど、現在は2006年12月27日の普代村の大雨をすぐに思い出す。
多分、「悪夢」のようなと表現すべきではなかったか?この日、僕はもう普代にはいなくて経験しなかったけれど、翌年の1月2日(参照)に
この日、僕はもう普代にはいなかったけれど、「岩手県災害時気象資料06-4」(参照)
によれば、午前10時から午後2時までの4時間にわたって時間雨量40-60ミリの大地
に突き刺さるかの猛烈な雨が叩きつけられた。
9月末の豪雨で削られ、その後傷の癒えた小麦・ナタネ畑の流出跡は、再び濁流の
河床と化してしまっただろうか??

と書いている。
この日の天気図を見ると(参照)午前9時に日立沖で低気圧は984Hpに発達している。また「岩手県普代村の153mm/3h
(歴代一位)」とも載っている。
気象庁「気象統計情報」の「歴代全国ランキング」で12月の記録を見ると(参照
日降水量の記録に、三重県尾鷲市の334ミリに次いで岩手県普代村の290ミリが歴代二位で載っている。尾鷲と肩を並べるかと
思うと「感無量」(というと変かな?)と言わざるをえない。しかも290ミリのうち197ミリは10時過ぎから14時までの4時間足らずに
降っている。
とはいえ、和野山は平らな大地で、この時期小麦以外には作物は残っていないので、畑土の流出も小麦の被害も少なかった。
今日の低気圧は、そこまでは発達しないだろうか?今はまだシトシト雨だ。
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午後になって、風雨共にやや強くなる。
「暴風波浪警報」及び「大雨洪水雷注意報」が出される。

◆参考資料:「岩手県災害時気象資料/06-4」(参照
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by agsanissi | 2010-12-22 05:11 | 気象/季節メモ
2010年 12月 21日

プラウ耕/2

今晩から天気は下り坂で(今晩は皆既月食のはずだったが、辛うじて見られるだろうか?)、明日は早朝から雨の予報。
*今朝は九州南岸にある低気圧が、太平洋沿岸を北上して明日21時には38度付近まで
達する見通しで、沿岸部は明日午後は大雨になる可能性がでてきたな。


今日中に終わらせるつもりで、7時半から東14のプラウ開始。
昨日は、アメダスで朝7時に8度あったが、今朝は同じ時間にマイナス3度、尤も、十数年前には、この時期、プラウをかけると
5~10センチ程度の氷の盤になっていて、トラクターの走るに連れてバタンバタンとテーブルでもひっくり返したように土が
裏返ったものだ。それに比べれば、うっすら表面が霜の降りたようになっているだけ。
その湿気のせいか、ダイズの残かんがプラウにまとわりついて返し刃の間を抜けていかず団子になって塊付き始末に悪い。
この畑の最も長い地点(260メートル)まで、北側から約10メートルを残してプラウ耕を終える(10時半、2反歩半)。
最後になって、団子の塊付きもできなくなりスムーズに走行。

この部分、部分的に湿気が多く、収穫機が自重で土にうもって走行できず、何度かジャガイモ掘りを投げた悪い思い出がある。
更に去年植えたナタネの野良生えがかなり出ており、来春の(端境期)の青菜にもってこいで、捨てるに惜しい。

さて、プラウ耕の可否だが、この時期に天地返しをやっておくと、翌年春の雪解けが他の畑より明らかに早い
固くしまった土に鋤を入れ、空気の相を送り込んでおけば、土壌中の生態系は明らかに変わるはずだ。
どんなふうに変わるか、それを調べた実験的事実があるかどうかは知らないが、空気の相が増えれば、嫌気的な菌よりも
好気的な菌が栄えるだろうし、雪や雨が降って土壌にできた間隙をぬって水が浸透すれば、雪の天井に覆われた環境で
小動物にっとても、多少は良い生活環境に変わるかもしれない。実際何が起こっているか、複雑すぎて想像の限りでは
ないが、いずれそれらの総合的結果としてプラウ耕の後は春の雪解けが早いのだろう。
ひと休みしてから、さて、東23のプラウを終わらせてしまおう(14~15時には完了する見通しがたった)。

15時15分、東23のプラウ完了、これで今年の畑作業は、すべて完了
できれば越年用の人参に、来春すぐにも(雪の下でも)作用するよう追肥をしておこうかとも考えたが、明日、大雨の可能性が
あるので中止(2月後半にでも様子をみて)。
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by agsanissi | 2010-12-21 11:32 | 作業メモ