農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2011年 12月 31日

日々雑纂

寝る
・一昨日の夕方、喉に痛みを覚えて、疑いつつも風邪かと用心して、早めに夕食を食べて20時前に寝てしまった。大概の病気は寝れば
(或いはぐっすり寝られれば)治ると思っているから、尤も、この何十年というもの眠い時にしか寝ないし、いったん床に入っても眠れなけ
れば「しめた!」と思って起き直して、本を読むような生活を(百姓になってからも)続けているから、眠い時に寝て目覚めたときに起きるに
任せている。だから寝ようと思って寝られるものではないが、体調不良の時に限って不思議と寝られる。
・妻は「寝るにも体力を必要とする」と云っているが、全くその通りで、年齢を重ねると若い時のように休みだからといって8~10時まで暁も
知らずに寝過ごすなどということは皆無となり、冬でも4~5時、夏ともなれば2~3時には目覚めてしまう。この意味では体調不良で寝られ
るのは自力回復の力がある証拠だと云っても良いかも知れない。或いは自力回復の力を養うために、他の機能を休養させて専ら回復力に
身体の機能を集中しているのかも知れない。
・その証拠となるかどうか分からないし、生命の危険を伴う面があるから他人には勧めないけれど、四年前の10月末の早朝、かなり寒い
朝、一人で(まだ当時は、妻は一緒ではなかった)カボチャを収穫している最中、突然、強い胸痛を覚えて半時間ほど寝ていたことがある。
・胸痛は15分ほどで収まったけれど、その後も左胸から左肩にかけて重い鈍痛のような痛みが残り、当時は狭心症の可能性などつゆ思
わず、肋間神経痛だろうかなどと見当違いなことを考えながらも、三日間、時折目覚める以外、殆ど何も食べずに、ひたすら眠っていた。
四日目の朝、猛烈な空腹感を覚えて通常通りの食事をした後は、何事もなかったように今まで通り仕事をし、今まで通りの生活を続けて、
敢て医者にも行かなかった。
・その後、三年前の9月、特定健診を初めて受けた際に、心電図の異常と空腹時血糖値の結果で糖尿病&心筋梗塞の既往症を指摘され
て初めて医者に行った。当時のことは08/12/04に書いた(参照)。糖尿病担当の内科医はヤブと判断して、食事と運動療法だけで自分で
治すことにして、二回行っただけで止めた。心臓の方は、当時、まだ心臓病についての知識がなかったから二年間は三ヶ月に一度の定期
健診を受けていた。最初の検診で心電図、ホルター心電図(携帯型心電図をつけて24時間の心電図を追跡する検査)、心エコー検査を
受けたが、過去の心血管の壊死の痕跡は残っているが、当面の異常は見つからなかった。ただ自分では、未だに疑問を感じているのは
心筋梗塞を起こして寝ているだけで回復することがあるのかどうか、実際には”梗塞”までいたらない狭心症か、または梗塞との境界域の
病状ではなかったかと判断しているが、心エコー検査にも心電図にもはっきり痕跡が残っているというから仕方ない。尤も、最近の知見では
糖尿病の場合、実際に糖尿病を発病する10年以上まえから大動脈の損傷が始まるというから、この点からは仮に心筋梗塞を起こしたとし
ても不思議はない。
・糖尿病+心筋梗塞などというと、えらく重病人のように誤解されてしまうけれど、現在は血糖値は健常者なみだし年齢相応の負荷には易々
耐えられるし、農作業では昔ほどの頑張りは利かなくなったけれどかなりの重労働もOKだ。血圧も110前後で安定している。
・話を元に戻して、翌朝ぐっすり眠って起きたときには、喉のいがらっぽさは多少残っていたが、鼻づまりも発熱もない。思い当たることは国道
17号沿いの排気ガスの充満した道路を長時間歩いたこと。普段は和野山の、いわば無菌状態の空気を吸っていたのが、突然、排気ガスの
充満した空気の洗礼を受けて撹乱したのが原因か。

荷風の日記、【断腸亭日乗】
・荷風の個人的生活はもちろん、作品にも全く関心はないけれど、【断腸亭日乗】だけは、以前、岩波文庫の摘録で読んで面白かった。
何が面白いのか?【日記に見る近代日本】の紹介に「荷風は、世間と隔絶していても時代や社会に対し全く無関心なのではなく、社会と
一定距離を保つ傍観者であった
」(第四巻134.p)とある。この距離の置き方に僕と共通する所があって、日記の中に時折、垣間見せる
時代や社会の観察が興味深いのだと気づいた。尤も、僕は都会人から百姓に転身したというと云うと、時折、自給自足の生活に憧れて
百姓の道を選んだかに誤解されるが、世間とやや隔絶した環境にいるものの世間と隔絶しているわけではない。一方、荷風は都心の
ど真ん中で、毎夜のごとく銀座辺を徘徊しながら、しかも世間と隔絶していた。これは多分、心の置き所と有り様の違いに拠るか。
・昨日落手して、早速、第21巻「昭和六年正月」から読み始める。日記は大正時代から始まっているが、一番関心があるのは、いわゆる、
「十五年戦争」の時代と総括されている1931~45年を同時代人の荷風がどのように見ていたかという点。この日記は、【日記に見る】に
荷風個人の日常記録という叙述形式を採りながら、作品であることを意識し、遠くない将来に不特定多数の読者を獲得する商品となる
ことを想定して書かれていた
」と指摘されている点を割引しなければならないが、それでも世間をはばかって書かれないことはあっても世間
に媚びるような態度は見当たらない。
・昭和八年十月十八日に「震災後二三年間は世の中の景気も随分よかりし故、私窩子の値段も一夜二三十円なりしが追々下落して唯今
は十五円位がまづ高い方にて、並は六七円より十円なり。但しこれはお客様の払う金高にて女の手に入るはその半額なり
」とある。
震災とは、関東大震災のことだろうが、直後の景気はむしろ良くて、次第に下り坂に入ったとの記述に、やや意外の感を受ける。遊興窟
の特殊事例なのか、復興景気の波及効果の減退のせいなのか?いずれにせよ、通常の歴史書にはこういう記述は到底見られない。


内閣支持率
・今朝の日経に《「蜜月百日」ジンクス続く 世論調査うらおもて》の記事が載っている。「内閣支持率が10ポイント以上落ちた例」として
古い方から、安倍(07/05)支持率41、下落幅12;福田(07/12)以下同じく43、12;麻生(08/11)31、17;麻生(08/12)21、10;鳩山
(09/12)50、18;鳩山(10/04)2、12;菅(10/06)50、18;菅(10/10)40、31;野田(11/12)36、15、この数字はこれだけで特筆に
値する。55年体制と云われた自民党の一党支配の時代が終わって、それに代わる新たな政治支配体制の「模索」の時代、要するに過渡
期暫定政権の時代と総括される。個々の政治家の右往左往は、次の総選挙を意識した単なる自己の就職活動に過ぎない場合もあれば、
政治理念をめぐる駆け引きの場合もあろうが、政党間の離合集散や小政党の乱立は、今後も続く「過渡期暫定」時代の象徴だ。やがて機が
熟する時季を待つほかはない。



2010年12月は何をやってた??
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by agsanissi | 2011-12-31 08:45 | 日々雑纂
2011年 12月 30日

日々雑纂

農閑期
・24日にすべての農作業を終えて、25日から埼玉に戻っている。これから2月の末まで、僕の農閑期を充分満喫する予定。
・来年の農作業計画といって、作付け計画や面積に大きな変更はないから、機械整備の予定やら今年の作業の改善点をつらつら
思い起こして反芻する以外には、専ら散歩と読書三昧。散歩はともかく、読書三昧はこの時期を除いて、こんなに贅沢な時を過ご
せる時季はないから僕にとって至福の二ヶ月。しかも昔は、いつでも何かに追われるような思いで本を読んでいたが、今やそれも
なくなって、読みたいものを、読みたいように、気の赴くままに読んでいるから、一種独特の”焦り”の気分は消えて透徹した気分を
味わっている。
・昨日、今年10月に出版されたばかりの【日記に読む近代日本】の第四巻(昭和前期)を読み終えた。僕は、新刊本を買うことは
殆ど無いけれど、近代日本の歴史・社会史をこれだけ多岐に渡る日記類で網羅的に語らせる試みは未だかつてないもので、即座に
第一回配本を注文した。摘録であることは承知しているが、ちょっと簡単すぎる摘録(少なすぎる引用)にはちょっとがっかりしたが、
それでも時代の雰囲気を垣間見せてはくれる。「西園寺公と政局」「木戸幸一日記」「高木惣吉日記」「矢部貞治日記」「戦中派不戦
日記」などは旧知のものだが、時代の流れに沿って改めて読み継いでみると新たな発見がないではない。
林芙美子【北岸部隊】は初めて読むが、次の一節になぜか強く惹かれた。
丘の上や畑の中には算を見だして正規兵の死体が点々と転がっていた。その支那兵の死体は一つの物体にしか見えず、さっき、
担架の上にのせられて行った我が兵隊に対しては、沁み入るような感傷」や崇敬の念を持ちながら、この支那兵の死体に、私は
冷酷なよそよそしさを感じる。その支那兵の死体に対する気持ちは全く空漠たるものなのだ。私は、本当の支那人の生活を知ら
ない冷酷さ
が、こんなに、一人間の死体を「物体」にまで引き下げ得ているのではないかとも考えてみた
」(下線は引用者)
永井荷風【断腸亭日乗】は岩波文庫の摘録でしか読んだことがなかったが、あくまでも「社会と一定距離を保つ傍観者」としての
立場を持しながら昭和初年の世相を坦々と語る、その語り口に惹かれてぜひ全巻を通読してみたいものと「日本の古本屋」サイトを
探してみたところ、通常1~2万円で売られている全集版6巻本がわずか2800円で出ている。早速、注文した。古書の相場に一物
一価が単純には適用できないものの、検索でたちどころに全国の価格が比較できる時代に、依然として、こんな価格差が罷り通って
いるのが不思議な気がする。
・バーンスタイン医師の【Dr,Bernstein's Diabetes Solution】(第四版)は、まだ読みかけだが、この本の中で引用されている
Gary Taubesの【Good Calories,Bad Calories】の中身に酷く惹かれて、今は専らこれを読んでいる。
・糖尿病の自己管理というのは生きている限り、僕の生涯の課題だが、具体的・実践的という意味で、バーンスタイン医師の著書は
今まで僕の読んだ専門書の中では間違いなく第一級の本だ。一方、Taubesの本は糖尿病の食事療法についての栄養学的基礎
を理解するに、大いに助けになる。
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by agsanissi | 2011-12-30 15:38 | 日々雑纂
2011年 12月 24日

気象情報

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・北海道を挟むように日本海側とオホーツク海側に二つの低気圧が
東進している。「暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報」が
21日以降23日4時46分現在までに7号まで出されている。
・北日本、特に北海道北西部と日本海側は青森から石川県まで
暴風雪警報や波浪警報が出されている。
・去年の12/23も大荒れの天候だった。この日、埼玉に戻るつもり
で家を出たが、各地で交通障害があり、九戸まで行ったが出戻りした。
・【気象人】のサイトを見ると、こんな記事が載っている(参照)。
北海道東部 大雪
低気圧が発達しながら三陸沖を北上、
東北北部太平洋側で未明まで大雨が続いた。

■1時間降水量の日最大値
宮古71.0ミリ(00:10)観測史上1位
岩泉(岩手)35.0ミリ(01:10)12月1位、普代(岩手)27.0ミリ(04:10)
下戸鎖(岩手)23.5ミリ(02:00)12月1位

■24時間降水量の日最大値
岩泉(岩手)250.0ミリ(09:30)観測史上1位
宮古220.0ミリ(10:20)、下戸鎖(岩手)193.0ミリ(06:40)12月1位
大槌(岩手)191.5ミリ(07:20)12月1位、泉ケ岳(宮城)164.0ミリ(00:30)
山形(岩手)156.0ミリ(10:10)12月1位
大野(岩手)153.0ミリ(04:30)12月1位
大船渡147.0ミリ(09:50)12月1位

・気温が比較的高く、湿った大雪で、各地で電線が切れ、また道路沿いの直径20~30センチもあるような大木がバタバタと倒れていた。
・今年との違いは、去年は太平洋南岸を低気圧が北上して三陸沖に抜けて、東北北部の太平洋岸にも湿った大雪を降らせたのに対して、
今年は日本海から太平洋側に抜け、抜けた後は西高東低の冬型気圧配置に向かうコースをたどっている。ために太平洋側は比較的好天
に恵まれている。但し風は強い。

◆作業メモ
・昨日(主に種イモの点検・保管作業)&今日(機械類を全て整備・収納;午後は帰宅準備)で今年の全ての農作業を完了する。
・来年、条件が良ければ直ちにやるべき作業;東29にディスクハロー&ロータリ
・小麦&玉葱に肥料
・種イモの浴光育芽開始は、3/05~3/10頃を目安に

2010年12月は何をやってた??

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【日々雑纂】
2009年国民健康・栄養調査報告、【糖尿病ネットワーク】の資料室(11/12/20、参照)に今年10月に公表された糖尿病に関する統計
調査が載っている。それによると、
糖尿病有病者と予備群の合計は成人男性の30.3%、女性の25.3%に上る。
・年齢層別にみると、65~74歳で男性41.0%、女性37.1%と割合が高まるが、50歳代でも男性28.8%(有病者12.2%、予備群16.6%)、
女性24.0%(有病者7.2%、予備群16.8%)と高い割合が示されている。
・糖尿病は40歳を過ぎると増えはじめる。

・問題は糖尿病合併症だが「重症化するまでほとんど自覚症状がなく、気づいたときには合併症が進行している点にある。
・自覚症状がないため、糖尿病を疑われる人の約半数は、糖尿病の治療を受けたことがないか、継続していない。
・このため「医師から糖尿病と言われたことがある人のうち、網膜症、腎症、神経障害がある人はいずれも10%を超え、足の壊疽がある人も
0.7%いるという。
」云々
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by agsanissi | 2011-12-24 05:53 | 気象/季節メモ
2011年 12月 20日

連作障害

・「理想的には....だ」と云っても、現実にはいろいろな制約条件の中で輪作を継続するとなると、必ずしも理論的最適条件jは達せられない。
達せられない場合にどうするか?最適条件を目指して試行錯誤を重ねていくか、逆に達せられない現実を合理化して「連作でも支障は
ない」とか、時に「連作のほうが却って良い」結果が出るとか、ヘンテコな議論が出てきたりする。
一般論として考えれば、特定の作物は土壌から特定の養分を吸収し、土壌環境にそれ特有の”偏り”(負荷)を与えるから、特定の肥料
成分の投入では補えないマイナス要素が残る。更に土壌環境には(肥料成分とは別の)特有の菌叢があり、肥料や作物に±の効果がある
だろうが、土壌病害という点から見れば集積効果があるから、「連作」が良いとは考えられない。
・ジャガイモを作り続ければ、やがてジャガイモ作りにあった「土壌環境」が出来る(或いは逆に土壌環境に適合したジャガイモが生き残る)
などという(時間と経営的要素を無視した)尤もらしい議論もあるが、いずれ噴飯物だ。
・以前紹介した【バレイショ増収1000問答】は、基本論、施肥、生育、種イモ、植え付け歩、浴光育芽法、管理、収穫以後、......と続くが、
「基本論」の1.は「前作について」、2と3は「輪作について」、「連作障害について」となっている。良質の美味しい芋を作るには、芋作りの
環境
をいかに整えていくか、畑作りをいかに重視していたかが分かる。
・「畑作り」というと、堆肥投入とか有機肥料とか有機栽培etc....に目が行きがちだが、僕はそれは多少違う(矮小化した見方じゃないか)
と思っている。作物、肥料、土壌環境が一体となって作物の生育場が作られているのだから、一連の作物作りは一体として考える必要が
あると思っている。その意味では福岡正信さんの自然農法というのは最も理に適っていると思っている。しかしそれが農業経営として一般的
に成立するかどうかは疑問だ。それはともかく、畑作りとか何とか云っても、連作障害や土壌病害を出していたのでは、本末転倒、論外も
いいところだ!
・【1000問答】には、「連作障害」についてこんなことが書いてある。「土壌病害というのも同義語であるが、厳密にいうと病害のほかに
ジャガイモシストセンチュウとキタネコブセンチュウが加わって連作障害という。」「細菌性病害としてそうか病、軟腐病、黒あし病、青枯病が
あり、菌類病として黒あざ病、粉状そうか病、乾腐病、菌核病、灰色かび病、半身萎ちょう病がある。これらは気象や土壌条件などで変遷
しながら、年々蔓延中である。そしてこれらによる減収、低デンプン価、規格歩留まり低下が深刻化しているにもかかわらず、一般にはそれ
ほど重要視されていない。」「道東と道南でそうか病と黒あざ病が最も多く、道東では無惨なほどにケロイド状のそうか病斑と黒あざ病に
よる変形芋が多いが、道南では早掘で病斑がひどくならないうちに収穫するから、勢い小収になるのを多肥で過剰に肥大させ、デンプン価
が異常に低い生食用が多い。国内のどの生食用も大なり小なりこの傾向があり、収益性が低くなるのを多肥にして、ますます悪循環して
いるとみている
」(下線は引用者)
これは24年前の記述だが、この傾向は変わったのかどうか、現状は知らない。少なくとも、7、8年前、生前僕が最後にお会いしたとき
には、こんな現状だから「ほんとうのジャガイモ作りは面白い」と話しておられたのを覚えている。また、農業に全くド素人の僕が、数年で
「岩手県にもこんなにうまい芋がある」というある程度の評判を頂き、普代村でほとんど唯一土地利用型農業者として生き残ってこられた
のも、こうした事情が幸いしていたと考えている。和野山でも、17,8年前は3、4人がジャガイモ生産をやっていたが「箱代にもならない」と
止めてしまったし、「なんで荒木は、大根を作らないで、芋なんか作ってんだ」とも云われた(春には、毎年、「生産者会議」をやって、全体
で何町歩と決めて、割り当て生産のような事をやっていた)。当時は、普代(和野山)は、大根の主産地の一つで、僕の入植する数年前は
60町歩ほとんど全部で大根が生産されていた。それから10年と経たず「連作障害」で大根生産は消えていった。


◆作業メモ
12/19、東5と西11にハローをかける(8反歩ほど)。プラウ跡の土塊が凍結して岩石のようにゴロゴロして、走行を妨げ、通常は7~8キロ
で作業できるところ、3キロ前後に落としてゆっくりユックリ走る。一度ではどうにもならず、二度目で小土塊に、三度目でやっとなんとか小麦
を播種できそうな粒度になる。1時間足らずでサッと終わると見込んでいたところ、5時かも掛かる。とんだ見当違い。
12/20,ハロー後に小麦播種。小規模に、二箇所に分けたのは炭素貯留実験に協力するため比較対象試験地としたこと、何よりタネが
不足したこと。反当18キロ(通常、9月後半播きでは11~12キロ)、冬播きと凍死の可能性を考慮する。
・冬播きが上手く行けば、去年は諦めたジャガイモ後作の麦まきも再度可能になる。
・以上で、今年の畑作業は全て完了。
「平成23年度炭素貯留関連基盤整備実験事業の公募について」というのが、以前は農水省のサイトに載っていたが、いまは廃止された
のか、googleのキャッシュでしか見られない(参照)。

残る作業
1.収穫機の整備・収納
2.ジャガイモの出荷(思わぬ低温のせいか、春の種イモに比較して水分が多いせいか、予想外に凍害を受ける。
袋詰めして保管した芋の口元付近の芋を中心に約5トンに対して数十キロ)
3.種イモの点検・保管

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by agsanissi | 2011-12-20 07:03 | ジャガイモ
2011年 12月 18日

実際の輪作体系

・最低最高気温は△6.8/4.5度、今年一番の冷え込み。開放したままのハウス内は△9度まで下がる。芭蕉菜やブロッコリーは、まだ
活き活きとしている。ブロッコリーは茎が凍っているように見えたので全部取った。軽く茹でて、塩をパラパラと振って食べる。仄かな甘み
がでて美味い。ちょっと時期遅れで播いた白菜が、機を逸してしまったが、この寒さのなか萎れもせずに健闘している。
・芭蕉菜、ブロッコリー、白菜の強さには驚くばかり。

和野山の開発農地は、地図で見る通り(Google地図で見る)、中心部を貫く道路を隔てて、大きく東西(実際には南北だが)に分かれて
いる。東は1~30、西は1~13まで、3反歩から2.6町歩まで大小43区画の畑がある。全体は粘土質の赤土の大地で、面積は約60町歩。
今でこそ、ほぼどこでも借りられるが、僕が入植した当時は(18年前)2町歩弱の畑しか空いていなかった(その三ヶ月後には約20町歩も
空いたけれど....)。ぼちぼち縮小したり、やめたりして、借りていた畑を返し始めたわけだけれど、当然、条件の悪い畑から返していく。
・水はけの良し悪し、耕土が浅く岩盤がある、形状が変形していて悪い、昔の沢跡がある、小石が多い等、様々な条件があって、一様に
ジャガイモ栽培が出来るわけではない。
・またジャガイモ収穫機は牽引用のトラクターを入れて13㍍あるので、最低でも5~6㍍の枕地を最初と最後に二箇所取らなければ旋回で
きない。当然作業効率を考えれば、縦長の長方形(長ければ長いほど良い)の畑がベストだ。例えば300㍍の長さを掘り取るのに約10分、
旋回と畝合わせ(収穫する畝に掘り取り刃をまっすぐに合わせる)に2~3分。畝の長さが100㍍なら掘り取りに3~4分、しかし旋回と畝合
わせの時間は変わらない。
・昨日書いたような前提条件のもとで、こういう事情をあれこれ考慮して実際の輪作体系を組み立てていくわけだから、「四年に一度の作付
けを原則とする」とはいえ、実際には中々困難だ。そんな中でも「これだけは固守する」という原則はある。連作は絶対にしない。野菜作の
後作にはしない。いままでに実際に輪作の相手作物にしてきたものは、小麦、ダイズ、そば、ナタネ、ヒマワリ、部分的にカボチャ、ニンジン
など。ジャガイモ-小麦-そば-ヒマワリ(またはニンジン・かぼちゃ、またはナタネ)-ダイズなどの組み合わせを基本に、その都度いろいろ
なバリエーションでしのいできた。最近はヒマワリは外れ、またニンジンは規模を1/5~1/6程度に縮小し、輪作体系からは外した。小麦や
そばも収穫期の天候の不安定さから規模を縮小している。全体に「縮小均衡」を目指す方向転換をはかり始めた矢先、ジャガイモの新たな
契約栽培の話が相次いで出てきた。
新たな輪作体系の模索、面積拡大は控えめにして反収増加と製品歩留まりの引き上げで需要増加に対応する工夫、これが来年度
以降の新たな課題(今年は面積を三割程度拡大して、製品出荷量は二倍強になったからまずまずか)。大まかな輪作方針は小麦(ある程度、
緑肥と割り切る)、ダイズ(スズカリは自家販売に限定、黒・青を大幅に拡張)、ヒマワリ、ナタネ。このうち実際に収益性のあるのはダイズだけ。
ジャガイモとダイズを中心にして、他は畑作りと割り切るのが現実的か。
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by agsanissi | 2011-12-18 19:03 | ジャガイモ
2011年 12月 17日

天地返し/続

・昨日の最低・最高気温は△5.6/1.7度、今日は△6/2.7度。最低気温は大差ないし、日中気温は今日のほうが高いけれど、今日は昨日
よりも寒く感じる。室内の気温は昨日よりも今日のほうが低い。累積効果なのか、それとも黒崎や和野山は普代のアメダス記録とは傾向が
違うのか。

東29は(Google地図で見る)、今年はじめて借りた土地で、去年・一昨年とデントコーンを作付け。今年は僕が青大豆を作付けした。
・無肥料でダイズを栽培、途中、開花時期に一回だけ肥料の葉面散布をしただけで、初期生育は全ての大豆畑の中で最も良かった。
しかし開花時期後半から、雑草が目立ち始め、黄変期に入っても茎葉が青々としたまま。
・12/08の日誌(参照)に書いたとおり、蔓ボケで、加えて紫斑病の被害粒が多く、売り物にならない。300キロ程度刈り取った所で放棄。
・前作までの肥培管理状況がわからぬための失敗だが、ダイズの出来から見れば、相当の窒素過多状況と想像できる。
・来季にどの程度窒素分が効いてくるか分からぬが、元肥を極力抑えて、茎葉の生育状況を見て必要があれば追肥でカヴァーする方針で
行くしかないか。
・昨日の東6、23と東29の三ヶ所が、来季のジャガイモ予定地だが、全てダイズの後作。これは様々な輪作体系の組み合わせの中では
ダイズの後作のジャガイモの収量が相対的に最も高いとの農事試験場の試験結果を参考にしている。
・この他、今日は西11の4反歩ほどにもプラウを掛ける。驚くのは、東29は比較的土が柔らかく、殆ど凍結していないのに、西11の一部は
固く凍結している。この畑は、今年一年間は休閑地にして放置してあった。一部は夏にプラウをかけたが(ここは比較的柔らかい)、去年
ジャガイモを掘り取った跡、プラウも掛けずに放置したままの部分が固く凍結している。

輪作について、「畑作の最も基本は輪作だが、現代ほどそれが疎かにされてるときはなかろう。また輪作しているといっても、ダイコン、
テンサイ、ニンジンなどの根菜が前作では、共通病害としてソウカ病、ナンプ病、カンプ病が蔓延する
」(【ジャガイモ百科】吉田稔、80.p)
どういう輪作体系が良いか、【バレイショ増収1000問答】(吉田稔)には「提唱中の輪作様式は北海道全域でコムギ、ポテト、スイート
コーン、テンサイ、マメ類の五年輪作である
」とある。
・実際に輪作体系を継続的に確立するには、いろいろな要素を考慮しなければならない。まず面積。仮にジャガイモを4町歩作付けする
として、五年輪作には、ほぼ同じ大きさの20町歩の畑が必要になる。次に作物の作業体系に応じた機械類(播種機、収穫機、選別機
など)、仮に播種や収穫作業等の一部を人力に頼るとすれば(例えばジャガイモ4町歩の播種・管理・収穫の必要労働時間とニンジンや
大根の播種・管理・収穫のための労働時間とでは何倍~何十倍も違う)そのための考慮(作物に応じた総労働時間の均等化、或いは
ほぼ均等な総労働時間に相当する作物の選定)。作物の販路。これらの全てを考慮すると、実際には妥協的な輪作体系で行くしかない。
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by agsanissi | 2011-12-17 20:54 | ジャガイモ
2011年 12月 16日

プラウ/天地返し

・午前中は曇、時々小雪が舞う。午後になってわずかに陽射しがあるが、最高気温は1.7度、15時過ぎには氷点下に下がる。
・東6&23にプラウをかける。

◆ジャガイモ畑準備/天地返し
・以前、僕の主要農作物の生産履歴や肥培管理状況を公開する【耕作者の部屋】というサイトを運用していた。現在、これがアクセス
できなくなってしまった。関心のある消費者がいつでも参照出来るよう、改めて生産履歴や肥培管理状況を公開する準備作業として
一連の生産工程を記録しておく。
・ジャガイモ生産は、前年の畑の準備や種芋の確保・選別・保管作業から始まる。

東6の天地返し(プラウ処理)、
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・三連の鋤で、約30センチの深さで畑の土の天地返しをする。
昔は、牛や馬で鋤を引かせるこんな光景も見られたし、今でも
所によってはやられている。
・天地返しの効用は
イ.作物残渣をすき込む
ロ.固くしまった土を掘り起こして空気を入れる
ハ.冬の間、霜に当てる(土塊が崩壊する、虫の卵が死ぬetc)
ニ.春の雪解けが早い

・ジャガイモの予定地には、必ず前年のうちにプラウをかけて
おく。粘土質土壌のため、、水分条件によっては、春に耕起を
したのでは、ゴロゴロの土塊になって播種には全く適さない。
この点、前年にプラウをかけて、霜に当てておけば春の雪解け
後、直ぐにロータリをかけても播種に最適の土壌条件になる。

東6は(Google地図で見る)、3年前にジャガイモを播種。
その後、小麦・ダイズときて、来年ジャガイモの予定。
・ジャガイモの作付けは4年に1度を原則としてきたが、この
数年、作付体系や作付面積を変更して、この原則がやや崩れ
ている。
・航空写真は2年前のもので土盛りのように見えるのは鴨糞。
鴨糞や鶏糞は、ジャガイモの肥培管理上の撹乱要因になるので、前作または前々作の前に投入している。
・この畑の面積は、約2.3Ha、30センチの深さで天地返しをすると、230×100×0.3=6900㎥、仮に10トンダンプカーに15㎥積めるとすれば
460台分の土を4時間足らずで返したことになる。

東23は(Google地図で見る)、6年前にジャガイモを播種。その後、そば、ダイズ、人参、そば、カボチャ&ダイズときて、来年は北側1/3程度
にジャガイモの予定。今年の大豆の作付けは西側半分、東側半分はカボチャで、カボチャの畝間に雑草対策と肥料効果を狙ってダイズを植えた。
(11/07/21、参照)、鴨糞を人参の前作とカボチャの前作に投入する。
・この畑は、東西の中間付近に昔の沢跡があり、北側は道路を隔てて深い谷で、今でも水が流れている。
・酷くぬかるむ場所が三カ所あり、そこを避ければ相対的に良い畑で、ジャガイモの反収も比較的良い。
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by agsanissi | 2011-12-16 17:57 | ジャガイモ
2011年 12月 15日

作業メモ

・最低最高気温は△1.6/8度、朝の冷え込みも比較的和らぎ、日中気温は昼前に8度まで上がる。昼前後は陽射しもあり比較的暖か。
14時過ぎ、風強まり、気温も急激に下がる。
・ダイズの選別&出荷作業は、昨日で一段落つく。残る室内作業はジャガイモの出荷準備&種イモの点検・保管作業のみとなる。
・今日から畑作業に入る。まずはダイズ刈り跡のチョッパー処理。東6、29、23、西11を終える。29は全面、6、23、11は部分的に。
西11の作業中に、突風に煽られてキャビンの天井が吹き飛ばされる。天井から冷たい風が容赦なく吹き込み、急速に身体が冷えてくる。
15時過ぎ、ほぼ予定面積のチョッパー作業を終える。

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【日々雑纂】
糖尿病発症の仕組み、11/08/15に理化学研究所は「膵臓(すいぞう)β細胞の糖鎖異常が糖尿病発症につながる」との研究成果を
発表した(参照)。
・糖尿病は、「インスリンの作用不足による慢性の高血糖を主徴とする代謝疾患群」(【糖尿病専門医研修ガイドブック】)と定義されている。
・食事から摂取された糖質は血液によって全身に運ばれ、インスリンの働きで末端組織の細胞に取り入れられ、エネルギー源として活用
されるが、インスリンの作用が不足すると末端組織は糖質を(エネルギーとして)利用できず、糖質は血流内に滞留し、慢性的高血糖に
陥る。インスリンの作用不足は膵β細胞からのインスリン分泌の低下によっても起こるし、末端組織のインスリンの感受性の低下によっても
起こる。実際には、両者の機能低下がいろいろな程度で関わり合ってインスリンの作用不足が起こり、糖尿病を発症する。
・膵β細胞には血糖の感知センサーがあり、血糖レベルに応じた速やかなインスリン分泌が行われるが、この感知センサーに障害が起こ
るとインスリン分泌機能が損なわれることは、従来から分かっていた。
・今回の理化学研究所の研究成果(新たな発見)は、感知センサーの働きを媒介する仕組みを突き止めたこと(と僕は理解している)。
・具体的には「膵臓β細胞の機能を調節する転写因子FOXA2 及びHNF-1αが核外に排出されると、細胞表面に発現している血糖認識
分子であるグルコーストランスポーターと、その多分岐型糖鎖修飾を担う糖転移酵素GnT-IVa の発現が低下し、β細胞の血糖認識機構
が損なわれてインスリン分泌機能が不全になることを発見
」した。
・感知センサーとしてのグルコーストランスポーターと糖転移酵素GnT-IVa の発現は、転写因子FOXA2 及びHNF-1αによって制御され
ていて、「遊離脂肪酸を処理した正常なマウスとヒトのβ細胞や高脂肪食を摂取した糖尿病マウスの膵臓β細胞では、これら転写因子が
核外に排出されることを発見しました。つまり、高脂肪食の摂取により上昇する遊離脂肪酸が引き金となってFOXA2とHNF-1αが核外に
排出され、GnT-IVa の発現を低下させていることが分かりました

この場合、「高脂肪食の摂取」と「遊離脂肪酸が引き金となって」とをイコールとして良いのかどうかは疑問だ。転写因子の核外排出の
直接の「引き金」になるのは高脂肪食の摂取なのか遊離脂肪酸なのか(両者は同じ事として良いか)。また、仮に遊離脂肪酸が「引き金」
になるとして、どのような条件のもとでか?というのは「遊離脂肪酸」は、中性脂肪が分解されて血液に載って全身を廻っている即効性の
エネルギー源で、この場合脂質「過剰」が問題なのか?また、転写因子の核外排出は不可逆的過程なのか?

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by agsanissi | 2011-12-15 23:03 | 作業メモ
2011年 12月 13日

世界糖尿病会議

・12/04~12/08の五日間、ドバイで「第21回世界糖尿病会議」が開かれた。その研究成果は「日経メディカルOnline」に紹介されている。
・興味深いもの&関心のあるもののみ、簡単に摘記をしておく。
地中海式食事法は介入終了後も長期にわたってアドヒアランスが持続(12/12、参照)、「豆類や果物、野菜や魚などの摂取を増やす
地中海式食事法に基づいた食事療法は、糖尿病患者の血糖管理にも有効とされる。そこで心臓リハビリ患者59人を対象として、リハビリ期間
中に地中海式食事法の導入およびトランス脂肪酸摂取の軽減などの介入を実施したところ、総エネルギー量の軽減などの効果がリハ終了時
に認められ、リハ終了後12カ月においても地中海式食事法のアドヒアランスが維持されることなどが明らかになった。
」云々
「アドヒアランス」(adherence)は、もとは「執着」「忠実」などの意味。「ステッドマン医学大辞典」には「指示順守度」(患者が、いったん了承
した治療法をほとんど監視なしで継続する度合い)と解説している。また「薬学用語解説」(参照)には「患者が積極的に治療方針の決定に参加
し、その決定に従って治療を受けることを意味する」とある。
・地中海式食事スタイルが糖尿病や心臓病のリスク低減や予後の療法として効果的だという研究は前々から報告されている。今回の報告の
積極的な意義は、「リハ終了後12カ月においても地中海式食事法のアドヒアランスが維持されること」、つまり患者自らが食事スタイルの転換に
取り組めるという点にあるのか。

参考:
1.地中海式の食事スタイルは糖尿病患者にも良い イタリアの研究(09/09/17、参照
ここでは地中海式食事スタイルを「新鮮な野菜や魚、全粒粉、ナッツ類、果物を多くとり、牛や豚などの赤肉をあまり食べずに、不飽和脂肪酸で
あるオレイン酸を含むオリーブオイルをふんだんに使うのが特徴
」と解説している。
2.Effects of a Mediterranean-Style Diet on Cardiovascular Risk Factors(06/07/04、参照
【Dr.Bernstein's Diabetes Solution】には、地中海式食事スタイルについての言及はない。一方、Dr.Dean Ornishは、やや限定的な
意見を述べている。

HbA1c自体ではなく、変動の大きさが2型糖尿病患者の死亡リスクと関連(12/09、参照)、「日内変動のような短期的な血糖変動が
2型糖尿病の重症者や高齢患者の死亡リスクを高めることはよく知られているが、長期的な血糖変動と死亡の関連についてはほとんど検討され
ていない。この点を追究した朝日生命成人病研究所の高尾淑子氏らは、HbA1cの変動が全死亡の独立した危険因子であることを見いだし

云々
HbA1cの水準自体よりも、変動係数の大きさと年齢とが死亡リスクを高めるという趣旨だが、長期的・慢性的な高血糖状態が血管に炎症を
引き起こし、様々な合併症の引き金になるという点と、どういう整合性があるのか?あるいは「高血糖の記憶」(legacy effect)との関係

高血圧合併の糖尿病患者、1日1時間のヨガで症状が改善(12/08、参照)「高血圧を合併している糖尿病患者が、1日1時間のヨガを行う
ことで、3カ月後には、収縮期血圧と拡張期血圧、空腹時血糖値のいずれもが有意に低下することが報告された。

Dr.Ornish は心臓病からの回復療法に、食事、ライフスタイルとともに「ヨガの効用」を力説している。副交感神経を活性化することで血圧や
血糖値の低下にプラス効果があることは予測できる。「食後血糖値(平均)については、240.31mg/dLから208.74 mg/dLに減少したもの
の、有意差は認められなかった」という点に関連して、どいうタイミングで「ヨガ」を取り入れるのがより効果的か?
・食後血糖値の上昇を抑えるには、食後0.5~1時間後の歩行など比較的軽い有酸素運動のほうが効果的。

血糖降下療法は加齢に伴う脳の萎縮速度を遅らせる(12/13、参照)「2型糖尿病患者は一般人口に比べて認知症を発症するリスクが高い
ことが知られているが、そのリスクは血糖降下療法によって多少は減らせるかもしれない。

・但し「厳格な血糖降下療法は通常の治療に比べて脳容積の減少を抑制することが示唆されたが、この現象に伴って認知機能の改善や認知機能
低下の抑制といった臨床的な効果は見られなかった。
」一方、「厳格血糖管理群では通常管理群より死亡率が有意に高率だった」云々
「厳格血糖管理群では通常管理群より死亡率が有意に高率」という結果は、あくまでも「HbA1c<6%を目標とする厳格な血糖降下療法」という
薬事療法の結果であって、薬の副作用という点を考慮しなければならない。すなわち薬に頼らない「食事及び運動」など生活スタイルの変化に
伴う血糖値の「自然の低下」は、この範疇には入らないと見なすべきか。

テロメアの短縮は1型より2型糖尿病患者で顕著(12/13、参照、「染色体末端部のテロメアの短縮は細胞老化に関わるとされるが、
糖代謝異常との関連も指摘されている。そこで、1型(T1DM群)と2型糖尿病患者(T2DM群)および非糖尿病患者(ND群)について、テロメア
長やテロメラーゼ活性を調べたところ、2型糖尿病患者におけるテロメアの短縮が顕著であることが示唆された。」
・テロメラ長はND群と比較してT2DM群で有意に短かったが、T1DM群については有意な差は見られなかった。
・テロメア長と年齢や血清コレステロールなどのさまざまな要因との関連を調べたところ、ND群ではテロメア長と年齢が逆相関を示した。
・一方T2DM群では、年齢、HbA1c、総コレステロール、LDLコレステロールがテロメア長と逆相関を示し、HDLコレステロールとテロメア長は
正の相関を示した。
・今回の研究では、テロメア長やテロメア活性の障害と糖尿病患者との関連を示唆する結果が得られた。テロメアの短縮は2型糖尿病患者でより
顕著であり、炎症や酸化ストレスなどがテロメアの短縮に関与している可能性が示された
。云々
細胞レベルの老化は、個々の臓器レベルの老化や個体の老化とどのように関わるのか?
・T1DM群及びT2DM群のどのような違いが「テロメアの短縮」に関わるのか?
・最後の指摘からみると、T1DM群とT2DM群との違いよりも、HbA1&コレステロールがテロメア長に関わる可能性を示唆していると思われる。

参考:テロメアについてはWikiを参照
血糖降下で細小血管合併症を抑制できるのはHbA1c6.5%が下限(12/12、参照)、HbA1c低下による血管合併症抑制効果が認め
られるのは、細小血管障害については到達HbA1cが6.5%、大血管障害と死亡については到達HbA1cが7.0%までであり、これらの値より
HbA1cを下げても血管合併症リスクがさらに低くなることはないという。

・(尤も、本文には次のように「逆の記述」がある。過去の知見から見出しが正しいようだ)大血管障害と総死亡のHRは、到達HbA1cが6.5%
以上では、到達HbA1cが低いほど低かった。また、細小血管障害のHRも同様に、到達HbA1cが7.0%以上であれば、到達HbA1cが低い
ほど低かった。到達HbA1cが1%上昇するごとに大血管障害と総死亡のリスクはそれぞれ38%、細小血管障害のリスクは40%上昇した。

一般論として、「下限」があるのは分かる。その「下限」値が、非糖尿病者の平均的レベルよりも高いのはなぜか?
・薬理効果による「人為的」血糖抑制の副作用?
・(食事&生活スタイルの変化に伴う)効果による平均的血糖値の低下の場合との違いは?

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by agsanissi | 2011-12-13 22:09 | 糖尿病
2011年 12月 10日

雪の”つとめて”

・枕草子には「雨うち降りたるつとめてなどは、世になう心あるさまにをかし」という一節もある。昨日の「つとめて」は雪の降った日の「早朝」の
意味だけれど、こっちの「つとめて」は雨の降った日の「翌朝」の意味。新緑の季節の雨上がりの翌朝など、朝日を浴びて輝くさまは殊の外。

・明け方の冷え込みは昨日と大差ないが、陽気は打って変わって快晴無風。朝8時の気温(アメダス)は、氷結した雪が蒸発熱を奪うせいか
△4.7度(昨日は△3.5度)。それでも陽射しの温もりを感じる。

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◆今日は満月&皆既月食
・今日の月の出は15時54分だそうだ。写真は16時16分。ダイズの選別を終えて、周囲を片付けながら「今日は満月だったな」と東の空を
ふと見ると木の間から丁度登ってくるところ。

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【日々雑纂】
原理原則、主義主張、一貫性、「断じて意見を変えぬと威張るのは、終始一直線に突っ走るのをおのが務めと心得て、誤謬絶無と信じ
ている間抜け者たちさ。原理なんてものはない。あるのは事件だけさ。法則なんてものはないんだぜ。状況があるだけなんだよ。優れた
人物は事件と状況に順応して、おのれが有利にそれを導いているんだ。もしも一定不変の原理なり法則なりが存在していいたとすれば、
シャツを脱ぎ代えるように、あっさりそれを国民が変えられるってわけはないじゃないか
」(【ゴリオ爺さん】から、バルザック)
40年若ければ、こんな考えは到底容認出来なかった。30年でも、多分、容認しなかっただろうけれど、20年前なら容認に傾いた。
老境に入った(とは自分では全然思っていないけれど)現在は、多少の表現の違いはあるにせよ自分の意見としても良いと考えている。
物事に生成、発展、衰退、消滅の過程があるように、人間にも青年期には青年期特有の考え方があり、老年期には老年期の研磨され、
時に鈍磨された考え方がある。青年期の鋭角な感覚が、時によって風化され・経験によって丸みを帯びたとも云えるし、妥協的なズルさ
を加えたとも言える。単なる諦観かも知れぬ。

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by agsanissi | 2011-12-10 13:45 | 日々雑纂