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2012年 01月 11日

日々雑纂

・図書館から予約していた本が届くとの連絡を受ける。散歩を兼ねて図書館から旧市役所跡を廻り、裏通りを選びながら城址公園まで歩く。
借りてきた本がずっしりと重く肩に食い込む。ベンチで一休みしながらパラパラとめくってみる。多くは【日記に読む...】に触発されて読みたく
なったものだ。
濱口雄幸日記、これはまあ、歴史研究者でない僕には、サッと目を通しておけば良いかな。⇒日本の政治家の「日記」は概ね大した
もんじゃない。記録としてはともかく、独立した読み物として、読むに値するのは、僕の知る限り「原敬日記」「「西園寺公と政局」(日記とは、
やや性格が異なるが)「芦田均日記」くらいなもの。濱口日記も、それ自体としては大したもんじゃない。
矢部貞治日記(銀杏の巻)、「昭和研究会」や近衛の大政翼賛運動との関係で部分的には読んだことがあるが、「日記」そのものは初めて。
近衛の「新体制運動」の政治的ブレーンという程度の認識で、僕は近衛という政治家そのものを余り評価していない。徳川慶喜・近衛文麿・
細川護煕と三人並べて”お公家さん”(センスは中々良いけれど、それを実行するだけの胆力に欠け、形勢不利と見れば平然と部下を見捨
てる)と見ていた。最近、ニ三の近衛関係の本を読んで、ちょっと見なおす必要があるかなと思う矢先に、【日記に読む...】で、矢部日記を
再認識した。高木惣吉の場合を含めて、このような合理的精神が中枢部にありながら、それが圧し潰されていったのはなぜかという視点で
捉え直す必要を感じる。
高見順全集第7巻(激流)、「昭和という時代を誠実に生きようとする一人のインテリゲンチャの魂の記録」云々。荷風の【断腸亭日乗】と
同時代の傍観者的生き方とは対蹠的な生き方の記録か。⇒「激流」そのものを描ききったと言うより、激流に浮かぶ泡沫を描いた感じ。
エラスムスの勝利と悲劇(ツヴァイク)、ツヴァイクの伝記物の中で唯一未読のもの。「フーシェ」を読みなおしてみると、伝記作家としての
ツヴァイクの才能はミケランジェロの彫刻におけるが如し。

考え方はいまだ”高度成長時代”?
・10日付の日経コラム「鈴木幸一氏の経営者ブログ」で【生活様式はいまだ高度成長時代】ト題して、こんなことを書いておられる(参照)。
・「時間に対する感覚、生活様式、国に対する受益者としての要望、企業活動他、あらゆることの前提にあった経済の右肩上がりの終焉
という厳しい現実
を認識していかないと、思いもかけなかった崩壊を招きかねないと思うのだが。もちろん、グローバルベースで、新しい
技術や産業を切り拓き、そのけん引者として日本が再生していく道をさぐり続けていくことがもっとも重要なことは言うまでもない。「失われ
た20年」といったぼんやりしたとらえ方ではなく、「製造業による右肩上がりの経済」という時代が終わったのだという明確な認識を持つ
ことから始めない限り、未来は見えてこないだろう
」(下線は引用者)
・昨日、パラダイムシフトの兆候と書いた。「兆候」の段階は過ぎているのかも知れない。「製造業による右肩上がりの経済」という時代が
終わった
という認識は、それを示している。しかし転換期には、逸早く、その転換を捉え今までの考え方をきっぱりと捨てて、新たな潮流の
動向を嗅ぎとり、流れを泳ぎ切っていくものと、従来の考え方にいつまでもしがみつき、浮きつ沈みつしながら、やがて時流に押し流され、
沈んでいくものとに別れていく。何もこれは、経済・経営という分野には限らない。社会・文化・思想・生活様式・そして政治システムをも
巻き込んだ大きな歴史的転換へとつながっていく。それでこそ、まさにパラダイム転換というにふさわしい。
・自分の議員生活の去就にとらわれ、右往左往の離合集散を重ね、日替わりメニューのごとくに総理総裁の首の挿げ替えに憂き身を
やつす(これこそ今までの行動様式の延長では対応できなくなった証左かな)政治家こそが、最も時流に遅れているのかも知れない。
小日本主義と大日本主義
・たとえその転換が世界的なものではなくとも、一国的な環境の激変であっても、必要に応じて考え方・生き方を質的に転換することもまた
ある種のパラダイム転換に相当するだろうか。内村鑑三の紹介するデンマークの工兵士官ダルガスの発想は、戦いに敗れ、領土を失い、
荒れ果てた国土を肥沃な大地に変えた彼の発想は、その見事な実証に当たるか。
・明治の開国以来、欧米諸国に門戸を開き、欧米諸国に見習いつつその過密な人口を養うには広大な領土と豊富な資源が不可欠である
として帝国主義的・大国主義的政策を掲げ、やがて英米と決定的に対立するに至った立場に対して、産業主義・自由主義・個人主義を3つ
の柱とする「小日本主義」を主唱した石橋湛山らの「満州放棄論」「移民不要論」は、まさに戦前の日本にパラダイムの転換を求める思潮で
はなかっただろうか(参照)。

低炭水化物食への一つの懸念ないしは忠告
・【Cardio Diabetic Frontier】の2-2.「食後高血糖・脂質異常称と動脈硬化」に、行き過ぎた高脂肪食(低炭水化物食)に対する忠告
が載っている。
・「非肥満糖尿病モデルであるGKラット(参照)に一日二回の高脂肪食(低炭水化物食)あるいは低脂肪食を与えて食後高トリグリセリド
群(TG群)と食後高血糖軍を作り、動脈硬化に与える影響を検討した結果、食後高血糖群では一日二回の食後高血糖をと高インスリン
血症を認めた。一方、食後高TG血症群では一日二回の高TG血症のみを認めた。HbA1cや体重に両群間の差はなかった。しかし内皮
細胞への単球接着は動脈硬化を促進させる血糖変動群よりも食後高TG群でより多く増加した。....食後高血糖のみを危惧する余り
炭水化物食を奨励することで食後高TG血症を引き起すことが
、実際には動脈硬化をより促進させてしまう可能性がある
」(同じ教授の同
趣旨の論文が、このサイトで見られる)
一般論としては、リスク管理は総合的なリスクを極小化する必要があって、一面的なリスク評価は他のリスクを高めて、却って総合的
リスクを高める可能性があるということ。しかしこの場合、「高脂肪食」とは飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸との区別、或いは獣脂と植物油
あるいは魚脂との区別、更にはω3とω6との区別ないし比率を考慮し、比較検討しないのは、本質的欠陥には当たらないか。

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-11 08:30 | 日々雑纂
2012年 01月 10日

日々雑纂

人口減少時代のパラダイム転換
・1/02の「人口減少社会」で紹介したように、・歴史人口学が専門の鬼頭宏教授は「文明システムの転換期に人口は停滞・減少する」と
指摘している。世界全体としては、これからも増加を続ける見通しだから世界的な文明システムの転換期と考えるのは早計かも知れぬ。
・しかし地球的規模での様々なパラダイムシフトが起きている兆候はある。
・ソ連が崩壊し、社会主義圏が崩壊すると共に、一時はアメリカの一極支配時代が云々されたが、現実には多極化し、新たな世界システム
を模索する時代に入った。
・今日のWSJに「米国の著名投資家ジョージ・ソロス氏は9日、ユーロ圏の国々が財政赤字抑制のため支出を大幅に削減していることなど
から需要の低迷や価格の下落が世界規模で起こり、世界経済は「悪性」のデフレ循環入りしつつあると警告した」「たとえ現在の債務危機を
乗り越えられたとしても、国家債務削減のための諸策で、ユーロ圏は「過酷なまでの緊縮財政」の時代が当分続くことになる、と予想した

云々との記事が載っている(参照)。
・長期の世界的なデフレ時代は、これまでも何度かあった。19世紀後半(特に1873-1896年の24年間)、1930年代(1929-1939年頃)
を世界経済史ではGreat Depressionの時代と読んでいる。長期的デフレ時代は、停滞の時代と暗いイメージで捉えられがちだが、実際
にはこの時代に次の時代への新たな転換・飛躍への胎動が生まれ、パラダイムシフトが起きている。
・仮に欧州経済を中心に広がるデフレ経済が、新たな世界的なパラダイム転換の予兆だとすれば、日本にとってのパラダイム転換とは何
だろうか?(そんなこと一介の農民に分かるわけがない!しかし考えることは出来る)
・1/07付け「日経」の「大機小機」に【人口本位時代の「三国一」とは】という記事が載っている。18世紀までは「各国のGDPは人口にほぼ
比例していた
」「ところが英国の産業革命、アヘン戦争での清の敗北、20世紀の世界大戦などの曲折を経て、欧米が世界経済の覇者に
躍り出た
」。それから数十年、中国・インドが飛躍的な発展期に入り、「世界は再び”人口本位”の時代を迎えようとしている
・「人口減社会に入った日本は今年を新たな”三国一”を目指す元年にして欲しい。それにはどうしたら良いか。内村鑑三が1911年の講演を
本にした【デンマルク国の話】が参考になるかもしれない
」云々。早速、「青空文庫」で読んでみた(参照)。
実際には、人口過密で国土が狭く、天然資源の貧弱な日本は「海外」に新天地を広げなければ国民を養えないと帝国主義的「大国主義」
への道へと踏み込んでいった。誤りを繰り返さないためには、目先の小事に捕われず、内村のような意見を参考にじっくり考える必要がある


被災地の人口減少
・東日本大震災後、岩手、宮城、福島の3県の沿岸部と原発事故の避難が続く計45市町村(岩手・宮城が27、福島が18)の人口減が
6万5千人
に達したことが分かった(減少率は2%で、前年の10倍強)。うち8割近い4万9千人を30代以下の世代が占めた。(朝日から)


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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-10 11:23 | 日々雑纂
2012年 01月 09日

日々雑纂

カロリーか、バランスか?
・「体重増をもたらすのはカロリー=米研究チーム」と題する一見当たり前の記事がWSJ(12/01/05、参照)に載っている。収入から
支出を引けば、残金はタンス預金か一般貯蓄かは別として蓄積される。収入の種類が違えば、単純に「総収入-総支出」で蓄積率は決ま
らないという意見は、一見、奇妙に聞こえる。しかしこの奇妙な議論が、一般的にはまかり通ってきた。記事は、この通説を覆す研究結果
だそうだ。
・「脂肪、タンパク質、それに炭水化物をバランス良く摂取するのが体重を減らすカギだとするこれまでの説に、異議を唱える研究結果が
このたび明らかになった。」「何を食べるかよりも、どれだけ食べるかが重要だということが示されたのだ。」
・「論文の主執筆者で、ペニントン生物医学研究センターの研究員であるジョー ジ・ブレイ氏は、「体が余剰なカロリーを摂取する場合、
それがどんな食物から発生したのかは関係がない」と指摘し、「体は(余剰なカロリーを)脂肪に変えることしかできない」と語った。
 この研究により、食事に含まれる脂肪、炭水化物、タンパク質の量ではなく、カロリーが体脂肪を蓄積させるということが分かる。」
(下線は
引用者)⇒要するに、「脂肪」を摂るから「体脂肪」が増えるのではなく、過剰なエネルギーを摂取するから体脂肪が増えるというわけだ。
身体の預金は、その収入源の如何に関わらず、すべて「体脂肪」として蓄えられる。

・以前、バーンスタイン医師の「大きな脂肪のうそ」の話を紹介したことがある。【糖尿病の解決】の第7章「基本的植物群-あるいは、あなた
がダイエットについて教わったことの多くは多分間違っている」の「脂肪」の節で書いている。
・「大きな脂肪のうそと呼ぼう。脂肪は、それ自身の罪でもないのに米国のダイエットの場で大きな悪魔になった。...政府ならびにほとんど
すべての見識ある”尊敬すべき”機関による現在のダイエット勧告は、カロリーの35%以上を脂肪として摂ってはならないというもので....
脂肪を摂ることがあなたを脂肪太りにするという誤った議論は、「トマトを食べれば赤くなる」と言ってるのと同じ程度の科学的論拠である...
云々」
(最新刊の第四版でも、この部分はそのまま)
・この問題は、昨日の「“糖質制限食 vs. カロリー制限食” 」の議論に、そのまま関わってくる。日本糖尿病学会の食事療法ガイドラインで
は総摂取エネルギー量の適正化と共に3大栄養素のバランスの適正化を推奨し「炭水化物、蛋白及び脂肪の熱量比を、まずは60:15~20
:20~25とし...云々」としている。(下線は引用者)
僕の、農閑期の総摂取カロリーは1600~1700、農繁期は1800内外、これで収支バランスがとれていることは、この三年間、体重が52~
53キロ台で変わらないことで分かる。仮に、このカロリーの60%を炭水化物で摂るとすれば、概ね1000Cal、炭水化物にして250グラムを
摂ることになる。多分、これでは(血糖降下剤を飲むか、インスリン注射を打たなければ)食後二時間の僕の血糖値は200を超える。
・5、6日の記録で分かるように、実際の僕の血糖値は食後ニ時間値でもせいぜい110~130、炭水化物の摂取割合も10~20%、多くても
多分、30%には達しない(最近は、飯、パン、うどん・ソバ・いも類などはほとんど食べていない。食べても加工した状態で30~40グラム程度)。
残りは脂肪とタンパク質だから、脂肪摂取の割合は総カロリーの30~40%に達するだろう。それでいて、体脂肪率は9~10%程度、10%には
達しない。僕自身の経験では、糖尿病学会の推奨する食事療法では適正血糖値は(薬剤などを前提にしなければ)絶対に達せられない

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-09 17:32 | 日々雑纂
2012年 01月 08日

日々雑纂

・どこの調査か知らないが、「日本で一番住みやすいところ」という調査ランキングがあるそうだ。富山だか石川がトップで、埼玉はビリだそうだ。
・どういう調査か、いろいろな調査項目を設けて、それぞれに1~5のポイントを付けて、各項目の選択割合とポイントをかけ合わせて総合点を
算出して、順番に並べたものじゃないか(と勝手に想像する)。
・冬の今の時期、毎日、天気晴朗にして、暖房もいらない、雪かきの煩わしさもなく、気軽に散歩に出掛けたところで、一向に心配はない。冬の
日本海側にはこんな気軽さはとても望めない。この二十年近く(再来年で二十年になる)冬の二ヶ月しか埼玉にはいないし、一年中いると考え
るとこんなに混み合った空間には怖気を震うけれど、天候・気象・災害の危険性などは「住みやすさ」の調査項目の中に入っているのか、入っ
ているとしてどの程度の比重乃至ポイントが付されているのか?これらの要素を勘案すると、埼玉のポイントはぐっと上がるのじゃないかな。
・調査というのは何でもそうだけれど、数値で表示されると、あたかも客観的「表情」を帯びるが、その裏には極めて主観的要素が強く働いている
可能性がある。それはともかく、住めば都」というのが一番で、こんな調査は余計なおせっかいだ。つまらん情報に振り回されないことが肝心!!
久慈と宮古は、6-7日にかけて降雪&積雪共にゼロ、岩泉は断続的に降雪、積雪6。一方、区界は7日に11で、積雪43。
・「読書日誌」は、EverNoteにつけているけれど、Media Markerを使うほうが便利かな。与えられた形式につい縛られると億劫な面がある
が無視して自分の使いたいように使うことにすると、独自の利点がある。必要なら、時々、NoteのExport&Inport機能を使えば良い。
⇒ついでに、exportの語源はラテン語で、porto=carryだそうだ。一方、carryのほうはcarricoで「荷車で運ぶ」の意味。
独自の利点
①図書カード・索引カード(数的限界はあるか?)、
②分類が自在、
③検索の便宜(著者、タイトル、タグ、コメントによる;在庫確認の「一括検索」)、
(ネット上の利点としては他に?連関性、例えば図書館・古書店の在庫確認、Amazonのレビュー検索等)
米国雇用の復活、Employers in the United States added 200,000 jobs last month, the Labor Department said Friday,
a report that came on the heels of a flurry of heartening economic news and signaled gathering momentum in the
recovery. Consumer confidence lifted, factories stepped up production and small businesses showed signs of life.
The nation’s unemployment rate fell to 8.5 percent, its lowest level in nearly three years.(NYT、1/07)

サーチュイン:6日に「サーチュインの項を読む。サーチュインの概念が、今ひとつはっきりしない(というか実態が何か理解出来ない)面がある
が、酸化ストレスとあわせて生命の代謝活動とは何かを理解するキー概念になるのではないかという感触がある
」と書いたが、去年12/21に
公表された【グルカゴンによる代謝の調節のメカニズムを解明】という名古屋大学環境医学研究所(研究所長・村田善晴)の研究報告の用語
解説に「サーチュイン:カロリー制限やエネルギー不足の状態で働きを強める酵素。サーチュインの活性化が寿命の延長につながることから、
最近注目を集めている
」と載っている。この発表は前に読んだけれどうっかり忘れていた。尤も、これでも能く分からないけれど。(参照
・名古屋大学の「グルカゴンの代謝調節」の件は、「糖尿病ネットワーク」の資料室を参照(12/01/05)

“糖質制限食 vs. カロリー制限食”
・MtPro(12/01/05、参照)に表題のような記事が載っている。「今年(2012年),糖質制限食(低炭水化物食)※をめぐる議論が熱くなりそうだ。
わが国において,学会公認の糖尿病食事療法はカロリー制限食である。しかし近年,糖質制限食の有用性を示すエビデンスも蓄積されつつあり,
米国糖尿病学会(ADA)の2011年のガイドラインでは,カロリー制限食と糖質制限食がともに糖尿病食事療法の選択肢として推奨されている。
一方,わが国でも,一部専門家の間では糖質制限食が高く評価されている。糖質制限食に引かれる糖尿病患者も多いようで,出版界においては
ちょっとしたブームとなっている。このような動向を受けてか,カロリー制限食一辺倒であったわが国の医学界も糖質制限食に目を向け始めており,
今年開催のいくつかの学会では,“糖質制限食vs. カロリー制限食”をテーマとしたディベートなどが企画されている.
...云々」(下線は引用者)

ねばねば天下り利権付消費増税
・今日のBLOGOSの植草一秀氏のコラム(参照)に、二年半前の「衆議院本会議での野田佳彦氏の発言抄録」が載っている。
・該当部分を、衆議院本会議「議事録」(参照、第171国会・常会・第46号)から引用しておくと、
私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の
法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。その前の年には、十二兆六千億円の血税が
流れていることがわかりました。消費税五%分のお金です。さきの首都決戦の東京都政の予算は、一般会計、特別会計合わせて十二兆八千億
円でございました。
  これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければなら
ないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。
 わたりも同様であります。年金が消えたり消されたりする組織の社会保険庁の長官、トップは、やめれば多額の退職金をもらいます。六千万、
七千万かもしれません。その後にはまた、特殊法人やあるいは独立行政法人が用意されて、天下りすることができる。そこでまた高い給料、高い
退職金がもらえる。また一定期間行けば、また高い給料、高い退職金がもらえる。またその後も高い給料、高い退職金がもらえる。六回渡り歩いて、
退職金だけで三億円を超えた人もおりました。
 まさに、天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声に全くこたえない麻生政権は、不信任に値します。
」云々(下線は引用者)
・植草氏は「これを、繰り返し野田佳彦氏に突き付けることが不可欠だ」と書いている。かつて麻生内閣に突きつけた不信任案の刃は、自分に跳ね
返って来る。
自民党が「与党」なら、やはり財政再建のためには消費税引き上げは避けて通れない。その意味では、民主党の引き上げ案を公約違反として
追求するのは、単なる形式的議論で話にならない。問題の根本にあるのは、まず「身を切る覚悟」、特殊法人やあるいは独立行政法人のみならず
肥大化した政府組織そのもの&立法組織を簡素化し、財政の圧縮と透明化を図り、その上で過去の借金削減計画を提案するのが、話の本筋だ
ということ。民間・個人を問わず、破産した会計又は家計の再建計画とは、すべてそれが常識だ。

ミラボーの至言;桁が全然違うけれど、最左翼のジャコバン党から総裁政府の警察長官に就任したフーシェを称して「大臣となったジャコバン党は
もはやジャコバン党の大臣ではない」という言葉は記憶に値する(ツヴァイク【フーシェ】130p)

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-08 08:18 | 日々雑纂
2012年 01月 07日

日々雑纂

・依然として冬型気圧配置は続く、4時前後から風やや強まる模様、窓ガラスを叩く風音頻り。
・最低最高気温は1.9/9.2,日照時間は9.5で快晴、ほぼ終日北寄りの風。
・14-16時に散歩する他、【Cardio Diabetic Frontier】【高木惣吉 日記と情報】などを読む。【断腸亭日乗】(日記第5巻、
昭和15年-18年)は繰り言・愚痴の類が増える。まあ、それなりに高等遊民の戦時中の生活実相を伝えてはいるが。
・【Cardio Diabetic Frontier】の2-3.「糖尿病と虚血性心疾患」および2-4.「糖尿病と心不全」を読む。
・キーポイントになりうる指摘を引用しておく。
冠血流予備能とは、刺激を加えて得られる最大の冠血流と基礎状態における冠血流の差を指す概念であり云々、55
⇒要するに、どれだけの負荷に耐えられるか、負荷に対する予備能力(老齢化に伴う不可抗的なものと、病的なものとの区別は?
・心筋虚血は心筋酸素需要に見合った酸素供給が達成されない状態、56
・全く狭窄病変がない場合にも冠血流予備能は低下することがあり、syndrome Xという臨床概念で知られている。この病態は、
①労作性狭心症と判断される症状があり、②負荷心電図検査で虚血性変化を示し、③冠動脈造影検査で狭窄病変を場合に診断
される。57
・糖尿病患者では、心筋虚血をきたしても狭心症症状を訴えない患者が比較的多く、負荷心筋シンチ検査で心筋灌流異常が認めら
れても冠動脈造影検査に有意狭窄が認められない症例
が11~63%程度存在する。59
・糖尿病の冠血流予備能の低下は空腹時血糖値やHbA1cと相関があり、糖尿病のコントロールが不良なほど冠血流予備能は低値
になる。血糖コントロールで改善する。59
・糖尿病が直接に心機能に悪影響を与えている可能性、63⇒これは動脈硬化などの血管損傷を介さずにという意味か?


血糖値の日内変動測定の総括
・まず一般的な糖尿病の診断基準(の血糖値)は空腹時血糖値126以上(「空腹時」とは10時間以上の絶食状態をいう)、又は随時血糖値
200以上のいずれかが、別な日の検査で二度以上確認されれば糖尿病と診断して良い、となっている。HbA1cは概ね6.5%以上。
・一方、糖尿病者の治療目標、あるいは血糖コントロールの指標は、空腹時血糖値で80-110未満を優、110-130未満を良、同じく食後
二時間値が80-140未満を優、140-180未満を良、としている。HbA1cでは5.8未満を優、5.8-6.5未満を良、としている。(数値は、何れも
「日本糖尿病学会」の診断基準に拠る。参照
・二日間の僕の記録を見ると、早朝の空腹時血糖値は80台、食後二時間値も概ね100前後、リンゴを食べた20分後に134迄上がったことが
あるが、二時間後には110台まで下がっている。
・この血糖値を単純平均すると5日は101.3、6日は96.7になる。HbA1cという数値は、血糖値がその時々の血液中のブドウ糖の量を計って
いる(単位はmg/dl、血液1dl中のブドウ糖量をmg単位で測った値)のに対して、HbA1cは過去1-2ヶ月の血糖値の平均的推移を反映して
いる(その時々の食事の影響を比較的受けない。単位は%)。血液を採取して計る点は血糖値と同じだが、簡単に自己測定は出来ない。
・一応、換算式が色々提案されている。【Cardio Diabetic Frontier】172頁には
   HbA1c=(空腹時血糖値+9.2)/21.9  という式が紹介されている。
・バーンスタイン医師は、極端に低いか高い場合を除けば、血糖値100はHbA1c5%に相当し、これを1%超えるごとに血糖値40の増加に
相当する、としている。
・米国糖尿病学会は、平均血糖値=(35.6×HbA1c)-77.3  という式を提案している。いずれも経験的な数値から導かれた目安で、厳密
な関係があるわけではない。
・仮に、僕の血糖値を空腹時90、平均100として、上記の式に当てはめて計算すると4.5~5.0%に相当する。昨年9月の特定健診時の
HbA1cは5.4%だから、その時に比べてもかなり下がっている。

小さな政府、大きな政府
・昨日書き忘れたことを足しておく。野田総理の「不退転の決意」で、即座に頭に浮かんだのはライオン宰相と呼ばれた濱口雄幸だ。
方法は間違ったけれど、実行力も決断力もあった。小手先の駆け引きに終始する「料亭政治」を拒絶し、国民に直接訴える術を心得ていた。
日本の首相で初めて当時最新のメディアであったラジオを通じて国民に直接自身の政策を訴えた首相」(Wiki「濱口雄幸」参照)になりえた
所以だ。
・野田首相は、高校の同期会で「四方八方から弾が飛んでくる。最近は背後からも飛んできた」と語ったそうだ。こんな状況で正面突破する
には「国民に直接訴え、国民を動員する」しかない。6日の日経「大機小機」に「国民が固唾を飲んで議論に注目し、一喜一憂し、笑いさざめ
きながら落ち着くところに落ち着かせるようにすべきだ
」とある、同感だ。
・それには、増税の不可避を訴えるなら、自ら身を切る覚悟を示さなければならない。例えば、在任中、自ら給与を五割返上する、高級公務
員は二割返上するが、率先して二割五分返上、一般公務員は一割返上。五年で省庁再編を進め、公務員の二割削減する。地方公務員も
これに準ずる措置を自主的に実行する。国会議員定数は三分の二に削減する等々を実現の上、消費税引き上げと低所得者対策・社会保障
政策・医療保険の一体的改革を提案する。一方、デフレを考慮し、震災復興と今後の大震災に備えた大都市再編計画に国内外を問わず
資本参加を呼びかける。そのため大胆に規制を緩和し、道州制の導入と共に地方に大幅に権限を委譲する。それでこそ「国民が固唾を飲ん
で議論に注目」する。この程度の提案が出来てこそ「不退転」も実態を備えるが、現状は単なる空文句にすぎない。
・二年半ほど前、民主党政権はある種の「国民総動員」を求める必要がある、と書いた。
・民主党は、自民党の「負の遺産」を背負い込むことになる。民主党の特徴を、一言で言えばポピュリズムということになるか。
・そのほかの具体的政策ではバラバラで一体性がない。要するに明確な綱領を持たない寄り合い世帯。
ポピュリズムの最初の試練は「財源」だが、いまや借金財政の重みが、すべて民主党政権に被さってくる。
・この苦難を乗り切る唯一の方策は、ある種の「国民総動員」、国が国民のために何が出来るかではなく、国民が「国」のために
何が出来るかが問われているという明確なメッセージを打ち出せるリーダーが必要だが、鳩山にはその資質はない。
(09/07/19、参照
下線は今回改めて付けた。)
・鳩山も菅も、正反対の無能をさらけ出した。さて、野田総理はどう出る??
・ついでに云えば、こうした提案が出来れば、それは「小さな政府」への第一歩になる。極論すれば、これからは国(ないし中央政府)は金融
と外交と軍事及び各地方間の整合性を図る調整機能だけに権限を特化し、他の権限はすべて地方に移譲するが良い。

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-07 07:37 | 日々雑纂
2012年 01月 06日

日々雑纂

・2130頃-240、起きてすぐに玄米茶、
・引き続き【Cardio Diabetic Frontier】を読む。自分の関心のあるところだけ拾い読みしているが2010/10月の発行で、何れも
先端的な研究成果が盛り込まれていて、意欲的・刺激的な論文集だ。今朝は、3-2.アディポネクチンと3-9.サーチュインの項を読む。
サーチュインの概念が、今ひとつはっきりしない(というか実態が何か理解出来ない)面があるが、酸化ストレスとあわせて生命の
代謝活動とは何かを理解するキー概念になるのではないかという感触がある。


血糖値の日内変動
・一日で充分かなとも思うが、食べ物要素以外の影響の可能性を考えて、多少、延長。
・309、BG87⇒この間は、特に何もやらない、筋トレは上半身と下半身を交互に夫々Reコーヒーを淹れる待ち時間の3分間に、時に
ヨガのポーズだったり、特に朝一番は筋組織の始動準備ということもあって、ほとんどがヨガのポーズや真向法のポーズだ。
・344、みかん40~45程度、peanuts・Almond&クルミ30、アスピリン、Insコーヒー
・ヨガのポーズとその場駆け足を4分、431,BG99
・620-640、その場駆け足、Expan、腕立伏せ、ラジオ体操等
・701、BG92
・705-730、酢昆布、白菜キムチ、白菜スープ(白菜、シメジ、エリンゲ、凍り豆腐、鮭)、ジャガイモサラダ40、Insコーヒー
・917、BG109
・930-1050、散歩、途中、輸入食料品店に寄って買い物(Reコーヒー、イワシの缶詰、Nuts類、サルサなど)3㌔余、重い荷物をぶら
下げて散歩も難儀で、早々に戻る。午後、出直すか?6400歩/50分
・1132、BG90
・1145、大根人参蓮根の甘酢漬け120、酢昆布、イワシのオリーブ漬け(缶詰)30、煮豆30、Mixnattu 20、Reコーヒー
・1347、BG116
・1415-1430、酢昆布、白菜キムチ(リンゴが少々入る)、すき昆布煮(こんにゃく、ニンジン、油揚げ)、煮豆(青大豆)100、Reコーヒー
・1632、BG98
・1847、BG88、少々疲れたので、午後の散歩は中止。
・1900-1930、酢昆布、すき昆布煮(昼間と同じ)100、凍り豆腐(チーズ16を挟み、胡麻をまぶして、オリーブオイルで焼く)、Reコーヒー
・昨日の日平均値が101.3だったのに対して、今日の今までの平均値は97.3。平均値が下がったのみならず、最大値と最小値の差が
70から29に大幅に改善した。その最大の原因はリンゴとみかんの差ということになるが、100グラム当りの糖質の量は大差ないから、
GI値を別にすれば、一食当りに食べる量の問題ということになる。同じ量を食べるにしても何回かに分散すればよいし、一日の糖質摂取
量が同じなら、これも3~5回に分散するが良い。
・2107、BG91;直後に寝る、この日の活度エネルギー量566(総エネルギー消費1790Cal)


血糖値の自己測定
・バーンスタイン医師は、その著書【糖尿病の解決】の冒頭に、「自分の血糖値は、自分で正常化しなければならない。主治医は
あなたを指導するかも知れないが、最終的な責任はあなたの手の中にある」と書いている。僕の最初の担当医は、血糖値の数値だけ
を見て、他の情報は一切関心を払わずに薬を処方した。これは「指導」にも、「治療行為」にも当たらない、時にはどんなに無謀な「危険
行為」にあたるかは、ちょっと勉強すればすぐに分かることだ。ただ便々と血糖降下剤を与え、効果が薄れると薬剤を増量し、あるいは
薬効の違う薬を処方し、それでも効かなければインスリン投与に切り替え、最終的には合併症を併発する、そんな例がどんなに多い
ことか。
・だから僕は、糖尿病と診断された次の日から、食事と生活習慣を切り替え、糖尿病の専門書を取り寄せ勉強を始め(両親兄弟全員が
糖尿病で、父親が糖尿病が元で死んだ時の姿に愕然として、その十数年前に一時勉強したことがある。僕だけが例外だったが、その
油断と驕りに悔いて)、必要に応じて血糖値を測定し、血糖管理を続けてきた。だからバーンスタイン医師の言葉が骨身にしみて分かる。
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・測定には、こんな器具とこの程度の血液を採取すれば良い。ところが、この器具と測定チップが日本では「高度医療器具」と称して
一般薬局では売ってないし、以前はネット販売で買えたけれど、一昨年からは原則「対面販売」でしか売れないことに変わり(最近、また
変わったようだけれど)、手に入った所で医者の処方がなければ保険が効かず高い。測定チップは一回分で105~130円前後、測定器具
は1.2万円から2万円前後。僕のように薬もインスリンも医者の処方を受けていないものには、たとえ治療のためでも保険適用にならない。
・予防医学の見地からは、こんなに馬鹿げた話はない。聴く所では、米国ではドラッグストアではどこでも入手でき、価格も測定器具が三分
の一、測定チップは半額だ。現に僕は、米国からの直輸入品をその値段で買った。米国で出来ることが、なんで日本で出来ないの。「安全」
の看板に隠れて、碌でもない規制の網で縛るのは止めたらどうだ。それが「小さな政府」への第一歩だ。

小さな政府、大きな政府
・今年は世界各地で重要な選挙がある。一回一回の選挙などは大した意味があるとは思っていないけれど、また所謂”民意”などにも
重きを置かないけれど、数十年~百年というスパンで見れば重要な、時に決定的な意味があると考えている。
・僕の「国家」についての考え方は、マキャベリの「君主論」、ホッブスの「リヴァイアサン」、レーニンの「国家と革命」などが根底にある
から、何よりもまず「権力機構」だと考えている。とりわけ中学2年生の時に読み耽った「国家と革命」の強烈な印象、世界観を根底から
ひっくり返されるような衝撃は今でも忘れない。言葉通りではないが、国家は階級闘争の非和解性の産物であり、社会から生まれ、
社会の上に立ち、披支配階級を支配し、抑圧する道具である。共産主義社会では国家は廃止されるのではない。階級支配は止揚され、
それと共に抑圧機関としての国家は不要となり、国家は廃止されるのではなく、「死滅」するのだ。等々の内容は社会=国家と単純に
思っていた僕にとっては衝撃だった。その後、人間は社会的動物であり、社会なくして「人間」としての存在はありえないけれど、「国家」
、とりわけ近代国家は歴史的産物、すなわち戦争と革命の産物だと知るに及んでレーニンの国家論は最も歴史的現実に沿った国家論
だと考えるようになった。
・もち論、現在ではロシアの10月革命の前夜(8~9月)に書かれたこの本が、単なるユートピアに過ぎなかった、否、それどころかナチス
に並ぶ怪物国家、剥き出しの抑圧機構としての性格をさらけ出す原動力にさえなったと考えているけれど(このような矛盾は、隣人愛を
根底に持つキリスト教が、異端迫害でむき出しにする残虐さ・悲惨さに通じるものがある)、国家の性格の一側面、依然として権力機関・
抑圧機関としての一側面を備えている現代国家を理解する助けにはなると考えている。
・19世紀後半以降、社会主義思想や労働運動の影響もあって、その対抗上、福祉政策や社会保障政策等の社会的な所得再分配が
重要な機能となり、また30年代の世界大恐慌を境にパイの再分配のみならず、パイそのものを拡大する経済政策がますます重要な
意義を持つようになり、経済活動に占める国家の比率は曲折を経ながらも拡張を続けてきた。大局的に云えば、この百数十年、多少の
変動や政策的色合いの違いはあっても「大きな政府」の道を只管歩んできた。その程度に応じて、国家の抑圧的性格は後景に退いた
・いまや潮目は変わったのではないかと感じる。リーマン・ショックを機会に、金融危機の救済のために国家の財政支出は一挙に拡大し、
国家財政そのものが破綻の危機に直面している。各国通貨と国債の信用が問われている。現在はまだ最も弱い鎖が腐り始めているに
過ぎないが、一端が切れれば信用不安の連鎖がどこまで広がるか、グローバル化が進めば進むほど、各国経済の緊密度が深いほど、
その破壊力は肥大化する。一方、国家の裏書してきた約束手形の債務は国債のみならず年金・医療など加速度的に肥大化するのみ。
現在の「税と社会保障の一体改革」など百%実現した所で、将来的に直面する課題に比べれば児戯に等しい。それ故、潮目は変わった
し、変わらざるを得ないと見ている。具体的に、どういう曲折をたどるのか、それは分からない。数十年、百年というスパンで見れば潮目は
変わって、「小さな政府」が大きな潮流になるだろうと見ている。
・”民意”は、当然、「大きな政府」の恩恵に浴しながら、そのための負担には拒絶反応を深めるだろう。そのバランスとアンバランスとの
微妙な兼ね合いで「大きな政府」を目指す党派と「小さな政府」を目指す党派との実際的争いは紆余曲折は免れないとしても、結局は
大きな潮目の変化には逆らえない、というのが僕の見通しだ。尤も、その行方を最終的に見据えられるほど生きてはいないけれど。
・また「大きな政府」を目指す党派と「小さな政府」を目指す党派との対立は、すっきり二分しておらず、民主・自民夫々に内部対立の温床
を残したまま、また過去の対立軸の残滓(外交・軍事・所得政策等で)を引きずりつつ、将来的な政界再編の可能性に向かって(当面は
議員個人の再選可能性が彼らの最大関心事で、長期的展望など考える余裕もない)ジグザグの混乱をたどるだろう。


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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-06 06:23 | 日々雑纂
2012年 01月 05日

日々雑纂

・22~4時、これはパターンの変化ではなく、昨夕、疲れたのか夕方昼寝(?)をしたお陰で二時間ほど後半にずれたため。
・Gmailに、いわて気象情報(普代村)が入っている。
久慈地域 [発表]暴風雪警報[継続]波浪、乾燥注意報
普代村 [発表]暴風雪警報[継続]波浪、乾燥注意報
  風 警戒期間 5日昼前から5日夕方まで
  注意期間 6日明け方にかけて 以後も続く/西の風/海上 最大風速 20メートル
」とのこと。
・北海道沖には、976hPaの低気圧があり、強い冬型気圧になっている。気象警報が北海道の太平洋岸と日本海岸、岩手、新潟、長野
などに出ている。
・岩槻は、「強風&乾燥」の注意報が出ているが、6-8時現在は快晴無風。その後やや風有り、薄雲広がる
・【虚血性心疾患云々】はサッと通読する。「糖尿病療養指導士のための」とタイトルに冠しているように、療養指導士に必要な一般的
知識のまとめで、当然のことながら、特に目新しい知見はない。一カ所だけ、65-66.pの心電図検査の項で「急性冠症候群」という
限定はあるにせよ、陰性T波&異常Q波と心筋異常との関係を図示した部分は、自分の心筋の状態を理解する上で、パッと光を当てた
ような印象を受ける。⇒この点の解析を深めること
・【Cardio Diabetic Frontier】は今朝から読み始める。3-6、「酸化ストレス」を読むが、非常に面白い。

◆血糖値の日内変動
・先日、血糖値を測ろうとして採血器具で指先から殆ど血が出ないため器具の不調かと測定を中止した。今朝、再度試したところOK、
器具の不調ではなく、気温が低すぎたか(乃至指先が冷たすぎたか)、同じ事だが血の巡りが悪かったか。
・食事、身体活動、血糖値の日内変動の関係を記録してみる。
・4時起床、白湯を一杯、読書;4:15、BG83mg/dl(以下単位は同じ、省略する)
・4:30、落花生30&アスピリン100mg、4:45、Rコーヒー
・6:22、BG93
・6:30前から、その場駆け足3分、ラジオ体操、スクワット45、片脚屈伸各5、
・6:55-7:15、みかん、酢昆布、凍り豆腐・チーズ8の挟み焼き(卵黄身・胡麻をまぶしゴマ油で焼く)、白菜スープ(白菜・しめじ・大根・
玉葱・中華だし9、野菜は410)、大根蓮根人参の甘酢漬け、Reコーヒー
・7時現在の活動エネルギー量155Cal、7:28の血圧及び心拍数105/72,69;110/68,67
・8:50、BG122(意外と高い、 みかんと甘酢漬けが原因か?)
・9:20、Insコーヒー;スクワット50、ニー・トー・チェスト15×3、クランチ5×3
・10:28、BG95
・1210、りんご1/2個
・1235、BG134⇒りんごの影響だけ?
・1250-1315、酢昆布、大根人参蓮根の甘酢漬け60、煮豆80、凍り豆腐・チーズ(出し汁に付けた豆腐にチーズ8を載せて、オリーブ
油で焼く・香りにマヨネーズ少々)、ジャガ芋サラダ35;スクワット45
・1345-1555、散歩(図書館から岩槻駅前を通って、車の通らない裏通りを選びながら、マミーマートに寄って、しばらく休憩後、城址公園を
廻って戻る。8000歩/70分;活動エネルギーは朝から498Cal(総カロリー量は1390Cal);この間、図書館とマミーマートでBGを測定。
・1428、BG113
・1530、BG64⇒ちょっと低くなり過ぎ、城址公園では途中から空腹感を覚える。額にやや汗をかくが、歩いたせいというより空腹感のせい
(血糖値が低くなり過ぎたせい)かな。運度の感応性が良すぎる感じもあるな。尤も、悪いことじゃないけれど、生理的反応の強みだな。
・1600、みかん小一個、Peanut&Almond20、白菜キムチ、煮豆50&チーズ8、Insコーヒー
・1814、BG97
・1900-1920、酢昆布、白菜キムチ、白菜&鮭の煮込み・凍り豆腐・エリンゲ、煮豆20
・2021、BG112;この時間までの活動エネルギーは544(総カロリー量は1590Cal);血圧及び心拍数は117/74、58
・2113、BG100;この日の活度エネルギー量550(総エネルギー消費1774Cal)、基礎代謝量1224


現代版「殖産興業」になるか?
・今朝の日経に「宮城県沿岸部に先端農場、官民連携、被災地借り上げ」の記事が載っている。具体的には
「農林水産省は東日本大震災で被害を受けた宮城県沿岸部に、最先端技術を実用化するための大規模農場をつくる。敷地は東京
ドーム50個分にあたる200~250ヘクタール
で、津波による塩害で早期復旧が難しい農地を国が借り上げる。富士通や日立製作所、
シャープなど民間企業と連携、IT(情報技術)やロボットなどの技術を融合させ、農業の生産性を高める。被災地だけでなく、日本の
農業再生につなげる狙いがある。」
「農水省は12年度の予算案に7億円強の費用を盛り込んだ。6年間で事業費は国が40億~50億円、民間資金を合わせると100億
円規模の実験農場になる見込み。国が地元の農業生産法人などに経営を委託し、農地の除塩作業をしたうえで新しい技術を検証
するための農業生産を始める。6年後の借り上げ期間が終わったら、生産法人への農地集約を国が促す計画だ。」
「農場ではコメや麦、大豆などのほか果樹や野菜を栽培。農作物や農地の水分や肥料の状況を正確に把握するセンサーシステムや、
収穫した農作物をコンテナに詰めるロボット、農薬の代わりに発光ダイオード(LED)を照射して病害虫を防ぐ先端技術も採用する。
無人で土地を耕すトラクターも導入する。農場内に設ける研究拠点に情報を集約する。」
とのこと。
・野心的計画に見える。問題は、コメ・麦・大豆の販路、特に麦&大豆の品質と販路、コメはともかくとして麦・大豆には懸念がある。
世界的には遺伝子組み換え大豆の栽培が急増している。それだけに国産大豆の需要には将来性がある一方、TPPとの関係を含め
て政府(或いは農水省)には将来的展望を据えた戦略的位置づけがあっての発想か、一時的・便宜的思いつきの懸念はないのか?
・実現できれば、意義は大きいのだけれど、過去のいろいろな実績を見ると戦略的発想と長期的展望を欠いた「その場限りの思いつ
き」が余りにも多いので、つい本音を勘ぐりたくなる。農水省にとって、彼ら役人にとって一番大事なのはますます薄れている農水省の
存在意義を認めさせることで、そのために震災復興のこの時期に便乗して「被災地復興計画+農業の再生+先端技術」を結びつけて
急遽でっち上げた机上のプランじゃないのか?と勘ぐりたくなる。下司の勘ぐりに過ぎないことを願いたい(1/06追記)


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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-05 06:08 | 日々雑纂
2012年 01月 04日

日々雑纂

・2時前起床、先週までは4~5時に起きていたが、今週に入って(農繁期の溜まった疲れが解消してきたのか)1~2時頃に目覚める。
・睡眠サイクルが変わっただけなのか、昼間の労働ないし活動量が減ったためなのか、もうしばらく様子を見なければ分からないが、
何故か、この早朝の時間帯の読書は、日中のそれに比べはるかに充実感を覚える。
・【断腸亭日乗】第22巻(新版「日乗」では4巻に相当)昭和十四年末までは読了、愚痴に近いが物資不足、国民的道義の低下、粗暴
殺伐の勢い、軍人・警察の横暴などの記述が散見される(墨で黒々と塗りつぶし、後から・戦後かどうかはわからない・欄外に追記した
様子を写した日記帳の写真が巻末に載っている)。
・この農閑期中に集中的に勉強をしようと、年末にAmazonから取り寄せた糖尿病&心疾患関係の本の一覧。
1.虚血性心疾患合併防止の生活指導書(ヴァンメディカル社刊)
2.動脈硬化性疾患治療の新たなストラテジー(先端医学社)
3.糖尿病専門医研修ガイドブック(診断と治療社)
4.Cardio Diabetic Frotierー心血管病と糖尿病を統合的に理解する新たな視点を求めて(メディカルレビュー社)
5.Dr.Bernstein's Diabetes Solution(LittleBrown社)
6.Joslin's Diabetes Mellitus(Lippincott Williams & Wilkins社)
7.糖尿病学用語集(日本糖尿病学会編)
8.American Heritage Medical dictionary
9.ステッドマン医学大辞典(メディカルレビュー社)
・5は、日本語版第三版の第四版。この本は第三版を参照しながら読めば良いから、特に医学辞書は必要ないが、Webサイトで
関連の学術論文を検索すると、ほとんどが英文で8&9の辞書は必需品。7は用語解説かと思いきや、単なる英和・和英辞書で、
言葉の置き換えだけ、多少ガッカリ。とはいえ単語帳としては便利な面もある。比べると、8&9、特に9は周到な用語解説で、独立
して読んでも秀逸な内容。
・5のバーンスタイン医師の著書以外は全部古本で、特に3、6、7、8、9などの古い版は、買い手がいないのか二束三文に売られて
いる。

・14時過ぎから散歩、いつもの文化公園を大廻りで巡って、元荒川の河川敷を通って16号バイパスを横切って、やや大廻りをして
城址公園方面に戻り、城址公園でしばらく休憩して後、自宅に戻る。
・国道を始め、近在の店舗は、普段通りの喧騒と賑わいが戻る。1~3日と、正月とは云え、「普段と殆ど変わらない」喧騒だと思って
いたが、人も車も半分とまでは行かないにしてもニ三割は少なかったようだ。

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-04 06:33 | 日々雑纂
2012年 01月 03日

日々雑纂

・昨夜21時過ぎに寝て1時過ぎに目覚める、いったんは再度眠る気するが、眠気もなければ起きだして【断腸亭日乗】を引き続き読む
・4時、血糖値は高すぎても低すぎても悪いし、平均値はある程度低くても、ジェットコースターのような極端な変動のある場合より、
ある程度平均値は高くても偏差の小さいほうが合併症のリスクは小さいと分かっている(但し、定量的には不明確で目安程度の
ことしか分からない)。血糖値の変化を平準化するには、食事との関係だけで考えれば(取り敢えずアドレナリンやグルカゴン等、
インスリン以外のホルモンの影響を無視して)、食事の摂取を平準化して、極度の空腹に陥らず・満腹にならず・日常的活動に耐えら
れる程度の食事を、時々摂るようにするのが良い
。他の仕事に比べれば農業は自由業みたいなもんだから、比較的自由が利く
けれど、農繁期中はそれでは多少不都合な面もある。
・昔、冬山登山をしていたときには、煮炊きが一苦労なので、炒り豆・チョコレート・コンデンスミルク・コンビーフなどを小分けして
ポケットに入れて、空腹になると食べながら歩き続けるようなことをやっていたが、登山中のように一時的ならそれもよいが、いろ
いろな栄養バランスを考えると、生涯それを続けるわけにも行かないし、多少、それでは味気ない気もする。
・バーンスタイン医師は、その著書で食事は「満腹にするのではなく、空腹を感じなくなったら止める」と忠告しているけれど、昔から
いう”腹八分目”よりちょっと少なめといったところか。まずは、一回の食事をその程度に抑えて、あとは自然に任せれば自ずから一日
の食事回数も落ち着くところに決まるだろうから、その間に二時間おきの血糖値を測定すれば一日の血糖値の変動パターンと自分
のインスリン反応のパターンをある程度推定できるかと、4、6、8、10、12、14、16、18、20時の9回測ってみることにした。
・いままで、この三年間に数百回測定しているが、食事内容のパターンに沿って食前と食後の1時間、2時間、3時間後の変化を
測定してきた。何を食べて、どんな運動をすれば、血糖値がいくらになるかという予測は、大体つくようになってきた。それでも時に、
全く予測外の数値が出たり、ほぼ九割方同じ食事をしても違った測定値が出て面食らうことがある。一回一回の外部的な栄養物の
摂取だけでは一義的には決まらず単純には捉えられぬ複雑な面がある。
・今度は、食事形式のパターンで、血糖値がどのように変化するかを測定する試みだ。今朝、4時に測ろうとしたところ、なんと採血
器具が不調で測れない。ちょっと延期!!

日記を読む楽しさ
・【日記に読む近代日本】に触発されて永井荷風の【断腸亭日乗】を読んでいる。今朝は全集版22巻所収の昭和十一年から十三、
十四年あたり。前にも書いたとおり、荷風(であれ、誰であれ)の個人的生活には関心がない。時代の変化を同時代人がどのように
感じていたか、受け止めていたか、さりげない日常的記録の中に、それを発見するのが楽しみだ。
・これを強く感じたのは、昔、山田風太郎の【戦中派不戦日記】を読んだ時に、いわゆる十五年戦争時代の歴史書から捉えていた
(ないし描いていた)一面的な暗いイメージとは全く違った側面が描かれているのを発見して、歴史というのは、事実そのものでは
なく、所詮、歴史家のイメージで描いた一面的絵巻にすぎないと気づいた時だ。
・日記の多くは、個人的体験をもとにしている。いうまでもなく個人的体験は、ごく限られた範囲の(空間的・時間的に)一面的見聞
でしかない。例えば、僕が岩手県北部沿岸地方の普代に住んでいるというと、今度の大震災で「どんなにか恐ろしい経験」をしたか
に錯覚する人が多いけれど、現実は地震そのものは気づいたし、ちょっと大きな地震だったかなとも思ったけれど、津波のことのも
被災状況もニ日間ほどは、殆ど知らないままに「停電で不便だな」と思ったくらいで、常と変わらぬ生活を送っていた。
・直接的体験とテレビ・ラジオ・新聞などによる「加工された情報」による知識とでは、多かれ少なかれ、このような落差がある。
これはどっちが正しくて、どっちが間違っているとかの問題ではない。一面的という意味では、その「一面性」の意味に多少の違いは
あるにしても、どっちも一面的である点に違いはない。
・日記は、原則として「過去」の記録で、日記の時点から見て「未来」の事実は反映されない。歴史は、対象となる事柄の「未来」から
振り返って書かれる。後知恵が働くし、俯瞰的見方ができる。日記でも俯瞰的観察はできるが、その時々の「現在」を踏まえた俯瞰
にとどまる。何よりも後知恵が働かない。それ故、却って貴重ではある(とは云え、後知恵を加えて改竄される可能性がないとは云え
ぬ)。
・尤も、日記にも様々な性格のものがある。全くの個人的記録、最初から出版を目的としたもの、将来の訴追に対する弁明・弁疏の
ためのもの、全くの公的記録や新聞記事の如き記録的なもの、同時代史的記録、思索的日記、事実のみの記録等々。
・日記に類似するものに書簡集がある。昨日、メレジュコフスキーの【神々の復活】が岩波文庫から出版されたのがいつだったか
(手元の文庫本はページがなくなっているので)、多分、昭和十三年頃だったが、確かめようと検索したところ、偶々、宮本百合子の
宮本顕治宛の【獄中への手紙】(1945年)が引っかかった。いろいろ獄中の宮本顕治(戦後、二代目の共産党書記長)に本を差し
入れている中の一冊にメレジュコフスキーが入っていた。手紙を読んでみると小林多喜二の【党生活者】などから受ける印象とは
違った側面が浮かび上がってくる。

MediaMarker;Myバインダー《読書日誌》
・《読書日誌》は、概ね一年間、更新もしないで放置してきた。読書といって、普段はまとまった読書もできないから、折に触れて
【日々雑纂】で触れるか、右欄の「ライフログ」に挙げるにとどめてきたが、ちょっと思う所があって再開することにした。いつまで続く
か、時間次第・気分次第の面もあるが、まあ、取り敢えずやってみる。
・日経の新聞広告に【脳を創る読書】という本の広告が載っている。《なぜ「紙の本」が人にとって必要なのか》という副題が付いて
いる。単なる情報の媒体として本を見れば電子書籍だろうと紙だろうと変わらない気もするが、難解な書物を何ヶ月もかけて「読破」
したという実感や、バルザックやディケンズの文章を味読するという味わいは「電子書籍」では得られないのではないか。こんなこと
は、老人の単なる感傷で、媒体の違いに解消できるのだろうか。検索とか参照の便宜や、そもそも保管場所のことを考えれば、
優劣は明らかだ。
・前にも書いたが、最近僕は大概の本は読んで後、破いて捨てている。必要なページだけ残してホッチキスで止めて整理して保管
している。大概は数ページ、多くても十分の一程度に圧縮される。全体を繰り返し味わって見たい本はあるもので、これは破るわけ
にはいかない。これを電子化して保管すればどうか。本それぞれに独特の個性があって、その個性は内容と不可分に結びついて
いるような気がする。電子化してしまえば、これは多分、失くなるだろう。ということは、電子化によって失われるものがある、ないし
電子書籍でしか読んだことのない人には味わえない”何か”があるということにならないか。
・Amazonの、この本の内容紹介に「本書では、『言語脳科学』の第一人者が、その問いに学究的な視点から真摯に答えている。
脳の特性と不思議を説き、読書が脳に与える影響に言及しつつ、実際に「紙の本」と「電子書籍」を使って読書した場合の脳の反応
について解説する
」とある。ちょっと面白そうかなと思う反面、「紙の本も電子書籍も、結局は「使う側」の意識がカギを握っていると
しながらも
」との一文を見ると、まあ、そんなところかなとも感ずる。

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-03 06:16 | 日々雑纂
2012年 01月 02日

日々雑纂

・昨日より一段と雲厚く、朝から全天下層雲に覆われる。関東南東部の海岸に近い地方は雨模様か。
その後急速に回復し、9時半前には晴れ間が広がる。9時半から11時まで文化公園を一廻りして後、城址公園まで足を伸ばし、
桜並木を抜けて帰宅する。出るときは空気を冷たく感じたが、陽射しと共に温もりを感じ、次第にやや汗ばむ。8300歩/70分

人口減少社会
・昨日の日経の記事に《人口自然減、過去最大の20万人超》とある。10月までの速報値を使った年間推計値で出生数は105.7万人
(前年比1.4万人)と戦後最低、また婚姻件数も67万組みと戦後最少。一方、死亡数は126.1万人(前年比+6.4万人、内東日本
大震災の死者1.6万人、他に行方不明者有り)。
・歴史的スパンで見れば、人口の停滞ないし減少時代は三回ある(「三回しかない」といったほうが良いか)。縄文時代末期、平安時代、
江戸時代中期・後期。世界人口は70億人を超えたが、今後も増え続けるかどうかは分からないし、過去には停滞ないし減少時代が
あった。超長期的推移の波動の中で見れば、ナチスやスターリン時代の数千万に登る大量殺戮も、ほんのエピソード・さざなみ程度の
ゆらぎに過ぎないとも見える。この停滞ないし減少の原因は、社会現象と自然現象の複合的要因と考えるのが適当だろうか。
・歴史人口学が専門の鬼頭宏教授は「文明システムの転換期に人口は停滞・減少する」と指摘する。「縄文時代の後半の場合は、
「狩猟採集経済」の文明システムから、「水稲農耕かシステム」に移行する時期にあたる。平安期は、律令国家が水田を管理する
システムから荘園などによって私有化が進行した時期にあたる。江戸時代後半は、鎖国をしていたために完全に自給自足であり、
当時の農業生産技術で支えられる限界の3500万人に接近したことが人口停滞の原因だったと考えられる
」(参照
・日本は、これから長期にわたって人口減少期に入ると予測されているが、グローバルな世界的な開放システムの下で、一国的な
「文明システムの転換期」ということがありうるだろうか?それとも一国的な文明的衰退の予兆?ともあれ、若年人口と婚姻数の絶対
的減少・少子化傾向及び人口構成の老齢化が社会の活力を失わせることだけは間違いない。
・日本の人口減少が始まったのは2005年のことだが、その年1月1日の日経は「古代ローマ帝国でも豊かになると少子化に懸念が
持たれた。初代皇帝アウグストゥスは、未婚の女性に『独身税』を課すなどの手を打ち、少子化の抑止力として相当な効果をあげた

との塩野七生さんの話を載せている(参照)。

芸術家の魂
・メレジュコフスキー【神々の復活】に触発されてアレッサンドロ・ヴェッツォシ【レオナルド・ダ・ヴィンチ】(「知の再発見」双書)を読む。
・「必要があれば誰のもとでも仕事をする」と題して、こんなことが書いてある。「1500年代初頭、レオナルドは経済的に援助してくれる
人物であれば、どのような権力者のためにでも仕事をした。たとえば、17年間仕えてきたルドヴィーコを追放し、友人ヤーコポ・アンド
レア・ダ・フェラーラを処刑したフランス人と親交をむすび、彼らに庇護を求めている。また、ヴェネツィア共和国のために、トルコ軍の侵攻
を防ぐ方法を研究する一方で、オスマン帝国のスルタンのために、ボスポラス海峡に巨大な橋を建造する計画を立てている
」(90.p)
・どこかフーシェを思わせる仕事ぶりだ。というかフーシェは、ダ・ヴィンチの如き芸術家の魂を以て権謀術数を操ったというべきか。
・辻邦生は、回顧録という形式でフーシェ自身に自らを語らせる浩瀚な【フーシェ革命暦】を書いているが、権謀術数を芸術的域にまで
高めて、時の権力者を掌に載せ革命の荒波を乗り切った鬼才の「魂」のあり様を描きたかったのだろうか。
ヂオニシウスの耳
・メレジュコフスキーに、こんな話が出てくる。あるイタリアの王がダ・ヴィンチに次のような話を持ちかける。
わしは以前、なにか古い歴史家の本の中で、暴君ヂオニシウスの耳とかいう話を読んだことがある。それは厚い壁の中に仕組まれた
聴音機で、皇帝がひとつの部屋の中に座ったまま、他の部屋で話していることを、残らず聞けるように出来ているのだ。どうだろう、
ひとつそのヂオニシウスの耳を、わしの宮殿に拵える事が出来んだろうか。」
王は始め少々間が悪かったが、すぐこの画家なら、何も恥ずかしがることはないと感じて、さあらぬ体に取り繕った。
」(下線は引用者)
・もち論、ソ連圏ではかつて「ヂオニシウスの耳」は至る所に張り巡らされていた。
・【断腸亭日乗】、2.26事件の数十日後、四月六日の条に「....山本実彦、拙著を贈呈せし返書をよせらる。山本くんの手紙封筒には
戒厳令により開緘の朱印を捺したり。何の故にや恐ろしき世の中なり。
」(下線は引用者)とある。何の前触れもなく、窃かに突然襲い
かかり、多くはわずか数時間の尋問と形ばかりの裁判で収容所に送られ、時に銃殺にさえされた秘密警察の支配に比べ、これはまた
何という律儀さ!

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2011年1月は何をやってた??
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by agsanissi | 2012-01-02 08:26 | 日々雑纂