2012年 04月 08日

ハウス周囲の洪水

c0048643_694416.jpg・3月初めから昨日までの和野山付近の気温の
推移を見てみると、右のようになっている。
・日付欄の赤線は、降雪日。3-6日に44、
9-13日に46、23-25日に53㍉降っている。
・これがちょっと融けては積り、融けては積りを
繰り返し、3/25,26頃には50~60センチにも
なっていた。
・28~30日と気温が高く、31日にハウス内に
浸水。この時は比較的軽傷。3、4日と再び
気温上昇、雨風とともに雪解けは一挙に進み
3月末までは真っ白だった畑は、5日には
ほぼ9割方露出。
・4日から5日朝にかけて、再び浸水。今度は10~15センチ程度泥水をかぶった模様。4日は終日強風が
吹き荒れたため、終日在宅。様子を見に行って、つい手を出したくなるような事態を避けるには、自然の
脅威が静まるまで、じっと我慢の一手しかない。
・5日朝には、大方の水は引いた跡。5日は、強風で破損したビニールなどの補修&浸水したジャガ芋の
反転。5~8日と、一通り大ハウス内のジャガ芋の反転&浸水対策を終える(男爵4㌧+ワセシロ2㌧)。
・泥水を一時的にかぶっただけで、当面、浸水による腐敗や凍結(5~7日と、最低気温は△5度前後まで
下がっているけれど)などの被害はない模様。

◆ジャガ芋の浴光育芽の開始時期&芽の動きをまとめておくと
・3/20、購入男爵3㌧(芽は微かに動き始める、芋は良質
・3/21、自家男爵1㌧(やや動き始める
・3/27、自家ワセシロ2㌧(やや動き始めるか
・3/29、小ハウスにキタアカリ約0.8㌧(比較的良好
・4/01、小ハウスに十勝こがね500㌔(殆ど動きが感じられない、芋は良質
・4/02、大ハウスに購入ワセシロ600㌔(芋は極めて粗悪品;最終的に6割は残るか??

◆ 【2011年4月は何をやってた??】 ◆

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# by agsanissi | 2012-04-08 06:18 | 気象/季節メモ
2012年 04月 07日

春が遅い

・3、4日の低気圧通過後も、北日本には次々と低気圧が発生し、安定しない天気が続いている。
晴れたり曇ったり、いきなり吹雪に変わったかと思う間もなく、晴れ間が広がったり、めまぐるしく変化する。
・例年なら、3月第四週にはネコヤナギが芽吹き始めているが、今年はまだ。「ネコヤナギ」と当ブログ記事
を検索してみたところ、二件ヒットした。
・08/04/03の記事(参照)に「さて、温かいのかというと、ネコヤナギの芽吹きが、いつになく遅いようだ。
そういえば、31日前後には鳴き始めるヒバリの声を、まだ聞いていないなと思い出したところ今日は久しぶり
の晴天で、天高く舞っていた。」とある。
・今年は、ヒバリの初鳴きは昨日。午前中にほんのいっとき空高く舞っていた。3月一杯は、ほとんど白一色
の世界だったから(雪景色の中、空高く舞うヒバリはちょっと想像しにくい)、多分、昨日が初鳴きだろう。
・一方、ジャガ芋の芽の動きは遅い。最初に広げたのは、3/20だから18日目に入る。購入男爵の芽は
殆ど目立たない。自家タネのキタアカリや男爵の芽は、保管状態の差もあって、比較的動きが良い。
キタアカリは、畑の準備が出来れば直ぐにも蒔けないこともない。
・写真は、左がキタアカリ、右は自家男爵。
c0048643_19484998.jpgc0048643_194997.jpg











・購入タネの芽の動きは遅い。特に右の十勝こがねは、殆ど芽が動いていない。
c0048643_19531994.jpgc0048643_1955847.jpg












・これはワセシロ。左は自家タネ、泥をかぶった跡。右は購入ワセシロ。ワセシロは、北海道産も岡山産も
去年の夏に予約を入れたったが、「不作」で入手できず。B級品なら入手できるといことで、最初から
二割程度は「捨てるつもり」で購入した。とはいえ、あまりの劣品に開けてびっくり。病気持ちでない物を
探せないくらい例外なしに悪い。「よくこれほどの粗悪品を集められたもんだ!」と感心するほど悪い。
c0048643_205445.jpgc0048643_206194.jpg












c0048643_20111049.jpg
・これで「検査合格品」というから
驚きですね!一体、何のための
どんな検査をやってるのかしら??

・左側に添付した二本線の入った
証票が「種馬鈴しょ検査合格証票」、
二度と購入しないよう生産者名を
しっかりと確認するためだけに
役立つ「証票」に過ぎませんね。








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# by agsanissi | 2012-04-07 13:51 | ジャガイモ
2012年 04月 06日

悪戦苦闘

・先月末から大雪・その雪の急激な雪解け・浴光催芽中のジャガ芋の浸水・一昨日の強風・車の故障etc
・この時期、去年の地震&津波は山の上で、殆ど知らぬ間に通りすぎてしまったが、今年は津波と台風が
一緒に襲ってきたような、悪戦苦闘。それも昨日で、やっと人心地がつきました。
・昨夜は、久しぶりにブログを更新しようかと思いきや、強風のあおりで村の「高速無線システム」がダウン。
ネット接続ができませんでした。
・昨日は、少なくとも表面上の水は引いた後なので、風に煽られて破損した部分のビニールの補修。
・今日は、購入した男爵芋を広げたり、反転をしたり。10~15センチ程度、泥水をかぶった形跡は残って
いるが、浸水で直接ダメージを受けた様子は今のところありません。地面を充分に均していないので、未だ
に水の溜まったところも散見されます。それでも水に浸かった時間は、長くとも半日。酸欠で腐れる時間で
はありませんが、夜明け前の凍結が問題ですが、幸い温かったせいで、凍結害は少ないくらい。
・まだ途中経過ですが、浸水による実害は殆どないか、至って軽傷の模様。

・写真は、3/30昼前のハウスの周囲の様子。ハウスは西7と西8の畑の中間部の最も低い場所(Google
地図で見る、参照)にあって、急激に雪解けが進めば、音を立てて流れこんでくる。
・尤も、こんなに大量の雪も珍しいし、一挙に雪解けが進んで洪水のように溢れたのも初めて!
c0048643_1333835.jpgc0048643_134115.jpg











・3/31日には、掘割を更に延長し、4/01には廃船を沈めて土盛を重ねたけれど、4/03は急に17度付近
まで気温が上がり、雪解けが一挙に進んで、土盛を越えてハウス内にも泥水が流れ込んだ模様。

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# by agsanissi | 2012-04-06 07:41 | 日々雑纂
2012年 03月 25日

大雪

・23日の20時過ぎから降り始め、24日の20時過ぎまで、休みなく降り続きました。24日の明け方がピーク
でしょうか。
・普代のアメダスは、降り始めから51.5㍉を指しています。昨日の降雪量は東北でトップです。時々、自慢
にもならないところで、トップになります。普代は、ちょっと「特異な地点」との印象を、昔から持ってます。
・一昨日は、種芋の運搬で酷使しすぎたせいか、軽バスがエンストを起こしてしまいました。お陰で、今日は
歩きです。晴れれば、ハウス内の温度は急上昇します。今日は雲が多く、そんなに心配はいらないかな。
黒崎部落の人家を抜けた付近編み干場付近の様子です。昨夜のラッセル跡と兎の足跡が残っているだ
けで、まだ誰も通っていません。
c0048643_15531990.jpgc0048643_155410100.jpg









・最近は和野山まで雪かきをやってくれるお陰で、随分楽になりました。昔は、網干場までしかラッセルせず、
しかも普代に住んでいたので、3月末の大雪は一刻も早くハウスを開放しなければならなかったので、作業
場に泊まりこんだものです。いまは自宅から歩いても30分余です。

c0048643_1962012.jpgc0048643_197322.jpg










・3月に入って、これで13日間雪が降っています。5~6日は42.5、9~13日は46.5、23~24日は51.5
です。これは普代の記録だから、黒崎・和野山は、これより1~2割は多いでしょう。
・3月初めの雪は軽くて、竹箒で履いても間に合うくらいですが、今時の雪は重いこと!
・種芋の展開は、男爵芋を4トンまで広げた所で、大雪やら車の故障やらが重なって、頓挫したまま。
・小ハウスのビニールを張るところまでは終わった(23日に)ので、後は広げるだけ。今週中にはなんとか
終わる見通しがついたかな。


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# by agsanissi | 2012-03-25 15:54 | 作業メモ
2012年 03月 21日

種芋の浴光育芽開始

・まだ帯状疱疹の後遺症で、左脚に力が入らない。ほぼ九割方治ったと思うが、疲れやすい。
・近所の方に手伝って頂き、妻と三人で、昨日今日の2日間で男爵芋を、約四トン広げた。
・去年は、3/08に最初の種芋を広げているから、約二週遅れ。ジャガイモの芽の動きをみると、今年は寒い
ようだ。男爵とキタアカリを比較すると、キタアカリの芽は早めに動き出すが、それでも今年は去年に比べて
グッと遅れている。
・今朝は、8時半にハウスに行った。この時間、ハウスを閉めきった状態では通常ならムッと暑さを感じるが
ちょっと温いかなという程度。片側だけ開放。
・ともあれ、第一弾を広げてしまえば、まずは一安心!

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# by agsanissi | 2012-03-21 21:30 | ジャガイモ
2012年 03月 19日

作業再開

・5日ぶりに作業を再開した。
・先々週あたりから左太腿の付け根付近に軽い痛みがあった。14日に雪かきをした後、かなり疲労した。
10日のブログに、既に「腰やら左太ももにやや凝り感」と書いているから、この頃から兆候はあったわけだ。
14日に入浴中に、左大腿部に薄赤い発疹が出来ているのに気づいた。
・「水疱瘡」の類だなと思って、Wikiで「水痘(すいとう、varicella)」を調べてみた。大昔に、まだ幼児の時
に水疱瘡をやったことがあるように聞いている(自分では記憶にないほど、幼児の時に)。
・その意味では「治癒後も神経節などに水痘・帯状疱疹ウイルスは潜伏しており、免疫低下時や疲労・
ストレス時に再活性化し帯状疱疹を発症することがある」わけで、今度はメルクマニュアル「医学百科」で
帯状疱疹」(参照)を調べてみた。
・ほぼ間違いなく「帯状疱疹」だ。中に、こんなことが書いてある。「帯状疱疹後神経痛は主に高齢者に多く
起こります。50歳以上で帯状疱疹にかかった人の25〜50%に、ある程度の帯状疱疹後神経痛がみられ
ます

・一般的には、この程度で医者に行く事はまずないけれど、代謝機能・免疫機能の一般的低下と神経痛の
後遺症の可能性を考慮して、今回は翌日(15日)に直ぐ医者に行って「抗ウィルス薬」などをもらってきた。
「4~5日は安静にしてください」と注意されたけれど、この4~5日が最も忙しい時期で「そうも行かない」と
か強がりを行って戻ってきたけれど、実際には左太腿の痛みが強くなり、脚に力が入らず、長時間立って
いるのも辛くなって、まだまだ気温も低いことだしと覚悟を決めて、昨日まで寝たり起きたりブラブラして
いた。昨日は、午前中、久慈に行って体調が良ければ午後は裾脇のビニール張りと思って出掛けた。
まだ、ちょっとびっこが出る。午後は疲れて、作業はやめ。
・16、17日頃が最悪期か、その後は回復に向かう様子。14日と16日の状態写真を参考に載せておく。
c0048643_2205190.jpgc0048643_2254240.jpg












・今朝は、かなりユックリ寝た。6時半に起きる。ラジオ体操とヨガポーズは15日以来お休み。今朝も。
・体調はいつになく良い。太腿の痛みは、ほぼ解消。昨夜から、新たに数ミリの降雪。
・9時過ぎ作業場に、ユンボで雪かきから始める。午後は、裾脇のビニール張りを完了。大ハウスの外装の
準備は完了。後は、内部にシートを引いて、ジャガイモを展開する準備だけはできた。
・作業場内の保管庫を開いて、自家種芋を点検した。ネズミに食われた跡はあるが全般的に異常なし。
・今年は、異常に「寒くて」保管していた野菜類を凍みらかせてしまったとの話を頻繁に聞かされた。保管庫
内はジャガイモ自身の呼吸作用の影響も多少はあって、△2度以下に下がることはないから、まずは心配
ないと確信はしているけれど、余り周りで「凍みないか」と心配するものだから、一分の懸念もあったけれど
まずは問題なし。
・さて、明日からどの程度進展するか??




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# by agsanissi | 2012-03-19 20:06 | 糖尿病
2012年 03月 14日

雪かき

・12~13日と降る。12日は終日、13日は午後から。
・自宅前は50センチ程度、畑は60センチ程度か。作業場までの道路は除雪されていた。
・今年は降雪が少ないと思っていたが、3月に入って13日までに9日間は降っている。
明日朝も一時雪の予報。
・ジャガイモの浴芽はまだ開始してないが、結果として良かった。今日のように降雪の後、
晴天になると、ハウスを閉めきった状態では温度が一気に40~50度にも上昇する。
・こんな状態に長時間ジャガイモを晒せば、酸欠状態になり、心腐れを起こすことがある。
・育芽期間中に、一回や二回は必ずこんな時があるが、普代の本村に住んでいたときは
畑に来られない場合に備えて、大雪の予報の出たときは作業場に泊まりこんだものだ。
・黒崎に越してから、大雪は初めてだが、本村に比べて1.5倍程度は有りそうだ。

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# by agsanissi | 2012-03-14 20:31 | 作業メモ
2012年 03月 12日

日々雑纂

c0048643_9224572.jpg
・今朝、5時15分に北部沿岸一帯に大雪警報出る。
今朝6時の天気図は典型的な二つ玉低気圧で、
沿岸部のかなり近くを北上し、上空5千㍍△36度
の寒気団は、宮城・山形の北部まですっぽり被い
尽くしている。
・9時現在の降雪量は久慈で40、宮古10、岩泉
13など。岩手県内陸部は10前後。レーダーを
見ると普代から北側の沿岸部一帯に集中的に
降っている模様。








c0048643_9121973.jpg・8時40分頃の写真、40~50センチに達したか、
夕刻にかけて降り続く予報
・自然災害は、どういう偶然が重なるかは予測も
つかない。
・昨日も書いたけれど、二つ玉低気圧の通過が
去年の地震・津波と重なっていれば死者の数は
何倍にもなっていた可能性がある。一旦は水か
ら這い上がっても凍死は避けられなかったし、
救援活動は大雪で阻まれ、大幅に遅れたし...。








◆ 【2011年3月は何をやってた??】 ◆


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# by agsanissi | 2012-03-12 09:16 | 日々雑纂
2012年 03月 11日

作業メモ

・昨夜、久しぶりに更新(した処)、ブログへの「登録」画面で不具合、入力した画面が消えてしまった。
再入力も阿呆臭いから中止。
・9日、ジャガ芋の育芽に備えて、ハウス準備(ハウス脇の除雪とハウス内の整地)、午前中のみ。
この時期としては、残雪はグッと少ないか。
c0048643_8224328.jpgc0048643_8233357.jpg











・10日、前日の農作業が堪えたのか(というほどの作業でもないに!)、不覚にも6時まで寝過ごした。
こんなことは年に数回あるかどうか。それほど疲れたとも思えぬに身体は正直だ、腰やら左太ももに
やや凝り感。早朝のヨガポーズは止め、柔軟体操とその場駆け足、ラジオ体操のみ。
・昨夜から早朝まで雪、昨日の雪かきは元の木阿弥。ハウスの裾脇のビニール張りの予定だったが延期。
右側に見える小ハウスのビニールは、何年経つか、あちこち穴だらけの補修跡で一杯、今年は交換予定
だが、これはまだ入荷せず。天気はここ数日、低気圧が次々通過し安定しない模様。
・11日、今朝は5時起床、まだ多少は影響が残っているか、やや硬さがあるもののほぼ平常通り。
8時過ぎ今朝も雪、明日はまた終日雪の予報。ジャガイモの展開は、来週半ばまで、あっさり諦める。
・今朝、4時45分に「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報 第1号」が発表される。
日本海西部にある低気圧は、12日朝にかけて発達しながら北陸地方に進む見込みです。
この低気圧の上空約5000メートルには、氷点下36度以下の強い寒気があるため、広い
範囲で大気の状態が不安定となるでしょう。
 また、これとは別の低気圧が11日夜に関東地方に発生し、12日にかけて発達しながら
三陸沖を進むでしょう。
」云々
今晩にかけて、二つ玉低気圧の気圧配置となり、明日にかけて大荒れの天気模様。去年でなくて
良かったこと!!


【日々雑纂】
・農作業をやってなければ、僕の日常は本を読んでるだけ。農作業か脳作業、極めて単純明快だ。
・埼玉では、もっぱら図書館から借りた本を読んでいるが、ここでは図書館もないし、読みたいだけの本を
買いまくるほどの資金もない。たまにAmazonから入手したUsed本を読むか、手持ちの本を再三再四
通読するか、要するに味読に値する本だけを頼りに「対話」を重ねる毎日だ。
・当分は「この国の”行く末”」を、数年単位、数十年単位、数百年単位の幅で考えてみたいと思っている。
・帰宅後、ニ日間は室内整理。大胆に身辺整理をしようとは思うものの、なかなか思うに任せぬ。いっそのこと
「津波的発想」も必要かなどと、不謹慎なこと(要するに外的強制力)を考えてみる。尤も、普段は忘れている
けれど、(勝手に忘れているだけで)自然と人間との関係にはこうした一面は不可避的に存在する。
・この数日、【史記列伝】【唐詩選】【中国の歴史】第1巻(陳舜臣)【The Perspective of the World】
【歴史の研究】第18巻(トインビー)などを併読している。これは当分の間続く。
・他に読了したもの、【中世イタリア商人の世界】、これはマキャベリが【フィレンツェ史】第二巻の執筆の典拠
にしたとされるヴィッツラーニの「年代記」を元にした紹介。中世というと「暗黒の中世」などと云われ、停滞
した暗黒時代をイメージしがちだが、どうしてどうして極めて躍動的な時代であり、かつ想像以上に”民主的”
な時代だといっても良い。ルネサンスを生み出したイタリアだけが特殊かというと、決してそんなことはない。
日本の中世(いつからいつまでに比定するか議論のあるところだが)、中央政権が弱体化し・衰退する時期、
一面では混乱した時期ではあるが新たな秩序が形成されるまでの躍動的な時代でもある。
・【名著普及会と広文庫群書索引】、これは【日本語大シソーラス】をパラパラめくっていて、ふと「参考文献
一覧」に目が止まり、【古事類苑】や【広文庫】が載っていないのに、多少ガッカリ。改めて【広文庫】の凄さを
思い出し、古本屋から取り寄せ読みなおした。【古事類苑】が官選の百科事典なのに対して、【広文庫】は
物集高見・高量親子の個人技で、まさに鬼気迫るとしか形容しようのない執念によって完成した百科事典で
【古事類苑】に勝るとも劣らぬ古典文献の宝庫といって良い。僕は、三十年以上前に図書館で初めて目に
して一読、その魅力に取り憑かれてしまった(尤も、百姓になって以来、手にとってないから浮気かな)。
改めて【広文庫】を入手するかどうか考えているが、この先の人生との兼ね合いで何に重点を置くか考慮中。
・【中世を旅する人々】

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# by agsanissi | 2012-03-11 07:52 | 作業メモ
2012年 03月 05日

日々雑纂

・昨日の15時過ぎから小雪舞う。今朝4時56分に風雪・波浪注意報が出される。その後、大雪・着雪注意報も、
15時現在20ミリ程度か、霙風に変わり、レーダー上の雪雲は消える。後雨、やや強めの雨。
・予報では、15時頃から雨に変わり、その後霙に変わり、明日昼前後まで続き、後曇に。
・終日在宅、書籍、溜まったFiles、書類など全面的に整理。

・Amzonの検索で「類義語辞典」を探していて【日本語大シソーラス】が大修館から発行されている(03年/09)
のを知って、早速注文した。
・Amazonの内容紹介に「言葉探しのための最強・最大のデータベース誕生!
19世紀半ばに刊行された英語の類語検索辞典『ロジェのシソーラス』は、英文を書くためのツールとして広く
長く愛用され、今日に至っています。同じ発想に基づく「日本語シソーラス」は、日本でも各界から要望されて
いました。しかし編纂の困難さから今まで作られたことはありませんでした。今回じつに二十数年の歳月を
かけ、初めて『日本語大シソーラス』が誕生したのです
」とある。
・約1500頁の内、実に三分の一は索引に充てられている。ある意味、これだけでも画期的な試みだ。
・普段は、30年余前に角川から出された【角川類語新辞典】を使っているけれど、今ひとつ物足らない。中途
半端に意味や例文を載せているため収録語彙数が制限され、”ちょっと違うんだな”との感が否めない。
・この点、【大シソーラス】は、どうか。まだ昨日、手に入れたばかり。試しに「海」を引いてみる。角川の索引で
は、「海」の他に海の付く言葉に海亀、海千山千、海鳴り、海開き、海坊主が載っている。大シソーラスには
海、海が湧く、海千山千、海鳥、海鳴り、海の藻屑、海の物とも山の物とも、海開き、海辺、海寄り、海を渡る、
とあって、その下に小分類が幾つかある。例えば「海千山千」の小分類は世馴れる、世故に長ける、浮世の
習い、狡賢い、鉄面皮、これ見よがし、とある。角川の方は「人事」の大分類に関わる「人物」、「性向」の中分
類の中の二箇所を指示している。
・さて、本体の「海」。角川は43の関連語を載せている。大シソーラスの方は、海の関連語に16の関連語を
載せ、その関連語の内の一つ海の「固有名詞」だけでも70~80個を収録している。
・とことん「言葉」に拘り、関連付け・分類し、言葉の星々が織り成す小宇宙を垣間見せてくれる感を抱かせる。
Amazonのレビューの中に「これは類語の語彙だけが羅列されている辞書だ」と不満を書いている方がいる
が、ただの羅列ではない。
・編者の山口氏が「跋語」で書いて居られる通り、「これは一つの世界観だ。分類するとはひとつの世界観の
表明だ
」「妙な発見。ただの分類作業と思っていたが、どうしてどうして。言葉の背景となっている文化への
確固たる判断を要求される

・僕は、直ちにヨハネ伝の冒頭の句を思い出した。When all things began,the WORD already was.
・試しに、一昨日、僕が書いた「いまさら何で漢文だ」等と嘯いての「嘯く」を索引で引いてみた。載ってない。
「日本国語大辞典」を引くと、7つの意味が載っている。最初の意味は「口をすぼめて息を強く吐き、また、音を
立てる」とあり、日本書紀からの用例が載っている。更に詩歌などを吟詠する、感嘆の余りため息をつく、虎が
吠える、照れ隠しにそらとぼける、強がりを言う、などと変わってきたことが分かる。「字通」には、口をすぼめ
て声を出す、長く声を引いてなく、口笛を吹く、などとある。「大言海」には「虚空に向かって息を吹き出す」との
意味が載せてあって、その中の一例として「空嘯くというは、人言を斥けて、聞き入れぬ意」と解説している。
・試しに「大シソーラス」で「歌う」を引いてみると、歌謡の中に「朗詠、吟誦、長吟、吟嘯、誦す」と吟嘯が載って
いる。但し索引には「吟嘯」も載ってない。
・このような作業も、CD-ROM化されれば、「嘯」で検索すれば、直ちに関連語がヒットされるから一瞬のうちに
一覧表ができて索引も、さらに充実されるだろうが(CD-ROMも販売されているが、これはまだ買ってない)、
過去30年以上にわたってノートとカードで営々積み重ねてこられた努力は只々驚嘆の他ない。
・収録語数は異なり語で20万、延べ数32万という。毎日、100語引き続けても僕は75歳を越えてしまう。数
だけ誇っても仕方ないとは云うものの、類義語は多いに越したことはない。編者は、「序」で「本書をまとめる
にあたり、ことに索引の段階で、最も困難を極めた元凶は表記の乱れであった」と書いておられる。先の嘯く
が載っていない一因も、ここに起因するかも知れない。しかしこの「乱れ」は、同時に日本語の多様性・自在性
でもある。「跋語」に「日本語とは如何に乱れた言語か!」作業しながら何度も何度も前に遡って確かめなくて
はならなかった腹立たしさがまだ燻っていた。
と書いて居られる。
・と同時に、基本作業の終わった段階での感慨として、「日本語とは如何に美しい言葉か!」やがて体の底
から熱い感慨が沸き上がってきた。「人は、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは国語だ。
それ以外の何ものでもない。
」とシオランからの引用を交えて書いて居られる。
・このニ様の相反する感慨は、多少でも外国語と日本語に真剣に立ち向かった経験のある方には共通する
思いではないかと想像する。僕も、若い頃、英語・ロシア語・フランス語・イタリア語などをかじり始めた時に
「日本語の乱れ」というか、非論理性に苛立ちを覚えたことがある。しかし今は、他の言語の方は忘れ始めた
けれど、逆に日本語(漢字文化を自国の文化に取り込み自在に活用する様も含めて)の変幻自在・融通無碍
の姿に、躊躇なく感動を覚えると断言して憚らない。
・尤も、この言葉を無惨にも改変して極端にまで短縮・省略して恥じない若者文化には「植民地根性」の卑しさ
を覚えるのは、僕が歳をとりすぎた証だろうか。

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2011年3月は何をやってた??
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# by agsanissi | 2012-03-05 18:08 | 考える&学ぶ