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農のある風景/作業日誌/ようこそ!!荒木農場へ

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2009年 04月 08日

すい臓にも甘味受容体

△2.1/12.3度、日照10.5時間、快晴、日差しは温かく、確実に春の訪れを感じる陽気になったが、風は
ひんやりと冷たい。朝から山と下界を行ったり来たり、慌しい一日だった。
・午前中は原料野菜の供給計画の協議会(10-12時)、僕は個人的には短根ゴボウとカボチャの栽培を
かなり有望と見た。
でんぷん価の高いほくほくした美味しいモノを作るという点で、カボチャの栽培は基本的にジャガイモと同じ。
昔から関心を持っていたが、十数年前に市場出荷して二束三文に買われ、以来、家庭菜園規模でしか栽培
してない。ところが、最近はメキシコ産カボチャの品質が落ち、また「国内産受用」の風潮もあってカボチャの
需要が高まっているそうだ。価格的にも魅力的、というわけで真剣に考える価値ありと見た。

話は違うが、WEB版朝日に「甘味感じる細胞、膵臓にも 糖尿病治療に役立つ可能性」(参照)という記事が
載っている。
 舌にある甘みを感じる細胞(甘味受容体)が、膵臓(すいぞう)にもあることを、群馬大生体調節研究所の
小島至教授と中川祐子助教の研究グループが突き止め、7日(日本時間8日)、米国の科学誌プロスワン
に発表した。

 膵臓にはβ細胞と呼ばれる細胞があり、糖を分解し、インスリンを分泌して体内の血糖値を調節することが
分かっている。甘味受容体が膵臓にあることは、かつて一部の学者が唱えていたが、小島教授らは08年に
研究を始め、マウスのβ細胞に甘味受容体と同じ塩基配列の遺伝子があることを発見した。
 舌の甘味受容体は甘みを感じる機能しかない。だがβ細胞にはインスリンを分泌する働きがあるため、受容
体への刺激が分泌を促している可能性が高いと結論づけた。
 糖尿病になるとβ細胞は糖を分解せず、インスリンを分泌しにくくなる。膵臓にも大きな負担がかかる。この
ため食事療法で糖を制限する治療方法が一般的だ。だが、今回発見された甘味受容体に特定の化合物で
刺激を与えれば、甘みを感じるだけでインスリンを分泌することが分かり、膵臓への負担が少なくてすむ
いう。

論文を見てないから、正確なことはわからないが、この記事には若干(特に下線部に)の混乱があるように
感じる。甘味受容体、β細胞、すい臓のインスリン分泌機序の相互関連が正確には分らないから、具体的な
批判は控えるが記事そのものには、多少の混乱があるように感じる。
とはいえ、興味深い記事(というより「論文」)で注目には値する。

今日は、少々、疲れ気味で、写真を掲載して簡単なコメントをつけて、このブログ記事を終わらせようと思ったが、
Googleリーダーを走らせていて、ふとこの記事が目に付いたので変更した。

by agsanissi | 2009-04-08 23:06 | 糖尿病


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